ママンボウ- ポケモン育成論SV

【複数種族考察】クッション(みずタイプ)【ママンボウ+他5匹】

2024/01/05 13:08 / 更新:2024/01/14 21:20

ママンボウ

HP:HP 165

攻撃:攻撃 75

防御:防御 80

特攻:特攻 40

特防:特防 45

素早:素早 65

ツイート4.974.974.974.974.974.974.974.974.974.97閲覧:17374登録:21件評価:4.97(11人)

ママンボウ  みず  【 ポケモン図鑑 】

性格
のんき(防御 素早)
特性
さいせいりょく
努力値配分(努力値とは?)
HP:4 / 防御:252 / 特防:252
個体値:31-31-31-31-31-0
実数値:241-95-145-60-97-63 (素早さ比較)
覚えさせる技
クイックターン / ねっとう / こごえるかぜ / ミラーコート
持ち物
とつげきチョッキ
テラスタイプ
フェアリー

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ルール
シングルバトル
このポケモンの役割
物理・特殊サポート
登録タグ

考察

本育成論の形式について(必読)

 本育成論はママンボウママンボウ単体の育成論ではありません。
 普通の育成論の場合、一匹のポケモンから出発しこれをどういう方針で育成するかという方針で論が展開されます。
一方、今回の論は「〜ができる、という採用理由から出発し、その条件に適合するポケモンを複数体考察する」という形式を取ります。
今回は、ママンボウママンボウを含めた、後攻からクイックターンを打ち味方を無償降臨させることを目的とした、みずタイプタイプのクッションポケモン5体複数考察を行います。

 サイトで浸透している形式ではなく、1匹につき最低限の情報しか記載できない、検索で引っかかりにくいなど賛否が分かれる事も予想できています。
論以外にも形式も評価に入れて結構ですが、前述の通り初めての形式ではなく管理人からも許可をいただいている為この論の削除・形式の変更は行いません。
また、確定欄の構成のみを見て論を見ずに発言されたと見て取れるコメントは予告なく削除いたします。どうかご理解のほどよろしくお願いします。

以下にこれまで投稿された複数種族考察の論の先例を載せます。

  • 先例

・対でんきタイプクッション(シケ猫様) (育成論ORAS・XY/1801) :複数種族考察の初出。でんじは・ボルトチェンジ対策の必要性が今以上にあった6世代の論。でんきタイプ・特殊相手に後出しし、後攻からの交代技で味方を無償降臨させるクッションポケモン5体の育成論です。
・こうこうのしっぽトリック(筆者の論)(育成論ソードシールド/722):制圧力の高いDMエース、とりわけダイジェット持ちを後出しから止められるポケモンを10匹選別し考察しました。
・先発要員(筆者の論)(育成論ソードシールド/1056):高速道連れ+挑発で相手を確殺、DM等で難しい場合でもおにびとこごえるかぜで起点にならない先発要員にふさわしい、この構成を満たせるポケモン3匹を考察しました。
・ステロ要員(けいけい様)(育成論ソードシールド/1419):2部に分かれています、襷を用いて先発で確実にステルスロックを撒くことに長けたポケモンを網羅した、ステロ要員の辞書と言える内容です。
・壁貼り要員(けいけい様)(育成論ソードシールド/1601):裏の積みの起点作成を目的とし、S種族値の高さを活かして壁を貼るポケモンを網羅しております。
・すなかきAT(筆者の論)(育成論ソードシールド/2316) :すなあらしから展開されるエース4体を考察してます。

コンセプト

ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)(れんげき) ハバタクカミハバタクカミ パオジアンパオジアン等環境上位の高火力ATに幅広く後投げしつつ、味方を無償降臨させられるクッション枠がほしい。

クッションの定義について

「クッション」の定義は以下の3要素を備えるポケモンと本育成論では定義します。
(育成論SV/3112の引用、一部編集)

定義

  • 一定の耐久・耐性のいずれかを有し、特定の相手に対する繰り出し性能が高い。
  • 自らは起点にされにくく、不利対面で切り返し手段がある。
  • 味方を傷つける事なく裏に繋ぐ自主退場手段がある。

 「受け」ポケモンの場合は後出しから耐久・再生技を駆使し特定のポケモンを受けきる「受け」(ドヒドイデドヒドイデハピナスハピナスなど)ことが前提とされますが、
 「クッション」ポケモンにおける役割遂行は必ずしも相手の攻撃を受け切ることに限定されません。
 後出しから「仮想敵」の攻撃を2発以上受けることで味方のATの犬死を防ぎつつ、
切り返し手段(S操作や削り)と攻撃技を通じ、「味方の無償降臨」「仮想敵の突破の補助」を行うのが役割となります。

今世代における具体例

  • ハッサムハッサム…S65+とんぼがえりで味方を無償降臨させやすい。

 耐久は並程度ながらフェアリータイプこおりタイプとメジャーな攻撃技に対し耐性があるため繰り出し性能が高く、A130+テクニシャンバレットパンチの火力で裏の圏内まで押し込める削り性能が高い。

 てんねんで積み技による強引な突破を許さず、あくびで裏のATの起点作成が可能。じわれとA100+ウェーブタックルで耐久偏重系種族値の割には突破力が高い。

参考文献

育成論ORAS・XY/1734(Azuki様のぬめぬめヌメルゴンヌメルゴン論)
育成論ソードシールド/1403(筆者のHDとつげきチョッキトゲデマルトゲデマル論)

みずタイプクッションの概要と採用条件

  • 1.みずタイプタイプ

 今回考察したクッションの傾向としてタイプによる場持ちの良さが挙げられます。前述のランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)等と違い、4倍弱点がなく弱点はくさタイプでんきタイプのみである。複合タイプとして組み込んだ場合でも弱点は少なくなりやすいです。

 でんきタイプタイプが現在環境上位にほとんどいないこともあり、みずタイプクッションは場持ちの良いクッション枠と言えるでしょう。相手のテラスタルやサブ技で大きな痛手を追うことが少なく数値のみでの受けが成立しやすいということです。

 加えて、ほのおタイプこおりタイプみずタイプ はがねタイプの一貫を切れるタイプです。ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)パオジアンパオジアンイーユイイーユイバシャーモバシャーモ等の一貫を切りつつ、等倍以上で技を通しやすい。

  • 2.一定の耐久

 役割上テラスタルを切ることは弱点の突かれにくさを活かし数値受けしがちになるため(例外あり)耐性頼りにならない一定の耐久を有することを条件とします。
 具体的には物理方面はA特化ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)のインファイトをオボンのみ込みで2耐え(耐久指数32,000以上)、特殊はフェアリータイプテラス+C252ハバタクカミハバタクカミのムーンフォース2耐えの耐久を基準とします(タイプ受けでも可)。

  • 3.クイックターンを覚える

 定義で言及した「味方を傷つけることなく裏に繋ぐ自主退場手段」に該当します。後投げから攻撃を受けた後、後攻からの交代技で流れを操作します。相手が交代した場合でも居座った場合でもその場に合わせた有利なポケモンを無償降臨させられます。
 
 「クイックターン」の強味として、相手のちょうはつを踏み倒せる点、「ちょすい」「よびみず」持ち以外に無効されない点、攻撃技であるため最低限の削りを狙える点が挙げられます。じめんタイプで無効化される「ボルトチェンジ」、ちょうはつで無効化される「バトンタッチ」は考察範囲外とします。
 
 なお、「とんぼがえり」でも同様の役割を果たせるものの、覚えるポケモンの中で単純に今回の選考に引っかかったポケモンが居ないため自動的に除外となります。※1

  • 4. 起点回避の手段・裏の一貫を作る性能

 定義で言及した「自らは起点にされにくく、不利対面で切り返し手段がある」に該当します。今回の論で言うとあくび、ミロカロスミロカロスのドラゴンテール等が挙げられます。補助技等を駆使し繰り出した後相手の起点にされるリスクを減らしつつ、相手方にデバフ・強制交代・削りを入れる事ですみやかにエースが全抜きする手筈を整える、これもクッション役に求められる要素の一つと言えるでしょう。

  • 5. 一定未満の素早さ

 後攻からクイックターンを打ち味方を傷つけない運用を行う為、無振りハッサムハッサム(実数値85)を下回っていること(とんぼがえりを下から撃たれない)を最低条件とします。また、育成方針の方も(PTによってはクッション役が特定の仮想敵の上を取れないと処理が重い場合もあるので、原則として最遅(個体値0+性格下降補正)とします。

※1.とんぼがえりのみを覚えるポケモンのうち、適性があるみずタイプタイプはペリッパーペリッパーオーガポン(いど)オーガポン(いど)がいる。しかし、前者は総合耐久の低さ(HB特化した場合シャワーズシャワーズの半分程度の特殊耐久)とあめふらしで逆に相手のウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)(れんげき)を強化する点、オーガポン(いど)オーガポン(いど)は持ち物固定でオボンのみを持たせられず耐久が足りない点や最遅にしてもカイリューカイリューに抜かれる点から除外とする。
 ただし、ペリッパーペリッパーについては幅広いクッションを目的とした今回のニーズに合致しなかっただけで、あめ天候を必要とするPTにおけるクッション役としての適性は高いため誤解のないようお願いしたい。

採用条件・選考

 上の「採用条件」を基に条件を満たせるポケモンを概観します。

  • 内定組

 以上6匹を内定とします。
 ママンボウママンボウみずタイプクッションの代表例ともいえるポケモンでH165B80の超物理耐久と特性「さいせいりょく」で屈指の場持ちの良さを誇ります。
 シャワーズシャワーズもH130D95で高い総合耐久を誇り、「ちょすい」によるみずタイプの一貫切りやあくびによる起点作成といった独自の強みを兼ね備え文句なしの内定です。
 ラグラージラグラージみずタイプこおりタイプ等倍が気になるものの、でんきタイプテラバーストで役割破壊されない珍しい耐性を持ち、ハバタクカミハバタクカミに有効な物理打点や「あくび」「はたきおとす」といった相手を弱化させる技々を持ち、総合耐久指数もシャワーズシャワーズに近い水準であるため及第とします。
 ミロカロスミロカロスは、シャワーズシャワーズと同等の物理耐久と1,04倍程度の特殊耐久を振り方次第で実現でき、「じこさいせい」を覚えるため場持ちが良いです。シャワーズシャワーズラグラージラグラージのような起点作成性能はないものの、即自的に相手を退場させられる「ドラゴンテール」を覚えられる、特性「かちき」でいかく持ちのサイクルに強く出られるなど明確な独自性があるため内定。
 エンペルトエンペルトはこの中で唯一かくとう・じめんが抜群でテラスタルを切らないとウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)やじめんに弱いです。しかし、テツノツツミテツノツツミハバタクカミハバタクカミラティオスラティオス等の繰り出しに耐性的に安定するメリットがあります。あくびによる起点回避・作成能力も魅力でこちらも内定。
 アシレーヌアシレーヌはHB特化でやっと本論の基準を満たせる程度(=Dに振れず耐久不足)なものの、ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)(両方)パオジアンパオジアンの一致技を半減できる耐性やドラゴン無効で物理竜に出しやすいです。耐性で数値の脆さを補っているといえる他、優秀な一致範囲(両方半減できるのはどくタイプ+みずタイプorくさタイプ複合とエンペルトエンペルトのみ)火力でトップクラスの単体性能を持つため内定。

  • 落第

 ゴルダックゴルダックダイケンキダイケンキブロスターブロスターは単純に耐久が足りないため落第(3匹で一番固いダイケンキダイケンキすらウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)のインファイト2耐えまで降るとハバタクカミハバタクカミのテラスタルムーンフォース2回でほぼ落ち)。
 カメックスカメックスはあくびが強力なかつからをやぶるでATへの転換も可能というメリットがあるものの、耐性が少なく種族値がシャワーズシャワーズの劣化(0,92倍程度の特殊耐久、0,8倍程度の火力,13高いS種族値)で数値不足、かつからをやぶるのメリットも今回の指定では活かしにくい(最遅、ワンウェポン)点から落第。
 ドククラゲドククラゲは耐久ラインはHD耐久の高さ・ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)の一致技を半減できる点から辛うじて満たせるといえ、アシッドボムやどくどくによる耐久型対策等用途が広いです。しかし、Sが高すぎる(最遅で94)ためチオンジェンチオンジェン等の下からクイックターンを打てず、かつじめんタイプ抜群・相手を流せる技がないなど根幹となる性能に問題があるため落第
 ランターンランターンは10まんボルトでテツノツツミテツノツツミを落とせないなど火力不足が深刻な割に数値はカメックスカメックスをも下回る水準。特性による耐性受けもちくでん(でんきタイプ無効)は現環境では仮想敵が少ない、ちょすいはシャワーズシャワーズの壁が厚いと現環境での実用は難しいと考え落第。
 キングドラキングドライダイトウ♂イダイトウ♂ウネルミナモウネルミナモは耐性数の割にあくタイプフェアリータイプドラゴンタイプゴーストタイプ等メジャーな攻撃技2つ以上が抜群となるためクッション役としての運用は現環境では難しいと判断し落第。

育成方針

  • 努力値

 耐久に全振りとします。具体的には、ママンボウママンボウかくとう等倍組(シャワーズシャワーズラグラージラグラージミロカロスミロカロス)は役割対象のウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)(れんげき)のA特化インファイトをオボンのみ込みで2耐えする数値を確保し、余りをvsハバタクカミハバタクカミラティオスラティオスアシレーヌアシレーヌ等の特殊AT意識でDに割きます。ママンボウママンボウはH>>B・Dという極端な種族値の関係上耐久調整を行いHBDそれぞれに振り分けると却って汎用性が低下するリスクがある為BDに振り切ります。
 アシレーヌアシレーヌエンペルトエンペルトはHBに振り切ります。
 前者は素の物理耐久の低さから等倍や役割破壊で技を食らう場面があると痛手を負うため、汎用性確保目的、
 後者は特殊は耐性で受ける(ハバタクカミハバタクカミテツノツツミテツノツツミラティオスラティオス)関係から必ずしもD振りの必要はないこと、他と違いパオジアンパオジアンのせいなるつるぎを抜群で食らうことから安定性確保のためです。

 振り方は無限に存在する為、本育成論ではバランスを重視した上の振り方で統一するものの、vsウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)を重く見てHBに振り切る、逆にHDに寄せハバタクカミハバタクカミ耐性を付ける等他の振り方も実際の運用では一考の余地があります。

  • 持ち物

 ママンボウママンボウ以外は持ち物なしで前述の火力を受けきれる耐久がないため「オボンのみ」で確定とします。
 ママンボウママンボウのみ、オボンのみがなくともインファイトやパオジアンパオジアンのいのちのたまかみくだくを2回耐える耐久があり、かつ変則的な攻撃技で4枠が自然と技欄を埋めることが可能であることから「とつげきチョッキ」と「オボンのみ」の選択制とします。

 まずコンセプト上必要な「クイックターン」は有無を言わせず確定。その他各自、起点回避・作成に必要な技で1~2枠埋めます。
 もう1~2枠は一致攻撃技を搭載します。クッション役ですが、ラスト1対面や裏への交換が躊躇われる場合、単独突破した方がかえって展開が優位になる場合は殴り合う場合も普通にあるからです。また、サポート特化の構成で単体性能が低すぎる故、選出機会が損なわれるという事態を防ぐための措置でもあります。幸いにもママンボウママンボウ以外は火力種族値100を超えていて一定の火力は担保されます。

  • テラスタル候補
  • フェアリータイプ:みずタイプタイプとのかみ合わせが良いです。運用すると片方の技を半減にしても片方の一致技で等倍を取られるという場合があり(パオジアンパオジアンイーユイイーユイセグレイブセグレイブ)、テラスタルの競合が激しくない構築の場合繰り出しのリスクを軽減できます。

 弱点の少なさからもこれを一番推奨します。シャワーズシャワーズの場合はかくとうを半減しつつ、ちょすいですいりゅうれんだを受けられるとvsウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)(れんげき)性能が高まることからこれでほぼ確定。ただし、既にフェアリータイプを有しており有利不利が逆転しにくいアシレーヌアシレーヌは候補外

立ち回りと仮想敵

  • クッションポケモンに求められる役割について

1.相手に起点されずに、味方のATを安全に繰り出せる盤面を作成する
2.起点作り・流し
3.攻撃技・クイックターンによる削り
4.単独突破orテラスタルを切らせる

 立ち回り・仮想敵について意識を共有する為おさらいします。今回の6匹の役割には主に以上4つが挙げられ、特に1・2が重要になり、「単独突破」(4)のみを指し「仮想敵」とは呼びません。

  • 基本運用

 役割対象へ後出しし、クイックターンを使うことを基本とします。積み技等の起点にされる可能性がある場合は起点回避用の技、少ない手数で単独突破が可能な場合・重い相手を弱体化させられる場合は攻撃技とエースが制圧できるよう必要に応じ場を整えていきます。
 この中でもママンボウママンボウ以外はある程度の打ち合い性能を有する他、タイマンにも優位に働く補助技のお陰で終盤残っても腐りにくい(あくび、アンコール、ねっとう+じこさいせい)ですがそちらを本分にすると余計な消耗や起点化もあるため過信は禁物。
 1~2回の繰り出しが限界になりがちなクッションであるため、役割対象をクッションの身に一任しないこと。また、釣り交換により役割対象外との対面を作られ腐る場面もある為そこも気を付けたい。

  • 構築

 後出し性能が低く、HP管理が必要な欠点がありながら一度場に出した後の制圧力の高いポケモン(ハバタクカミハバタクカミテツノドクガテツノドクガカイリューカイリューオーガポンオーガポンラティオスラティオスイーユイイーユイなど)を無償降臨させる目的で採用されます。一度場に出した後1:1交換以上を望めるこだわりアイテム持ちATや積みAT全般と相性が良いです。
 ただし、前述したようクッションのみにすべて丸投げするとサイクルが破綻するため、苦手なポケモン等が一貫しないながら、クッションに一任するような選出は避けるよう意識すること。

  • 役割対象一例

 お互いの構成やテラスタル次第で変動しうる、採用するポケモンによって有利不利は逆転し得る、そもそもレギュレーションF解禁直後で環境が確定していないと不安定要素は多いものの、環境・役割対象について軽く記載することで読者との共通理解を図ります。

 ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)のA特化インファイトやカイリューカイリューのこだわりハチマキテラスタルしんそく、ハバタクカミハバタクカミのテラスタルムーンフォースはほぼ2耐えできる耐久を各クッションは備えています(総合耐久が低いアシレーヌアシレーヌでもH252D12でムーンフォースをちょうど2耐え、上記のしんそくは93,4%で2耐え)。上記で挙げたポケモンのうちこの火力帯を大きく上回るものはテラスタル・こだわりハチマキ持ちを含まなければおらず、火力補強がなければ1~2回の繰り出しは可能と言えるでしょう。
 また、その他のポケモンはSの比較的高いミロカロスミロカロス(74)以外は下を取れるためあくびサイクルを断ち切りつつ、下からクイックターンを打つ・補助技で機能停止させ試合展開を優位に運ぶことも可能です(無振りカバルドンカバルドンは67)。
 一方、テラスタルがないとオーガポンオーガポンに対してはどのクッションも耐性がなく、ジャローダジャローダスイクンスイクンのみがわり、下を取れないキョジオーンキョジオーンのしおづけ、でんきタイプ(ラグラージラグラージを除く)は構築時穴となる為対策したいところです。

 以下、個別育成論に入ります。みずタイプ枠クッションが必要となった際、下の選択肢をそれぞれ比べ、最適なポケモンを構築時選択してください。ただし、下で取り上げる構成は本育成論のコンセプトに基づいた一例にすぎず、最適解は一つでないことをご留意ください。

超物理耐久とさいせいりょく:ママンボウママンボウ

  • 構成

努力値:H4 BD252(B↑S↓)
実数値:241-95-145-60-97-63
特性:さいせいりょく
持ち物:とつげきチョッキorオボンのみ
技構成:クイックターン/ねっとう/こごえるかぜorアクアジェットorミラーコートorうずしお/ねがいごとorみずびたし※2

※2:物理相手への起点回避の手段にして、一致攻撃技となるねっとうは確定、高い耐久で試行回数は稼げる。残りの技構成は何を取るかによって選択の方向性が変わる。
 こごえるかぜはブーストエナジー持ちの弱体化、裏の起点作成(スケイルショット・あまのじゃくリーフストーム)に役立つS操作技でその役割を重視する場合はほぼ確定。アクアジェットは裏のエースがきあいのタスキ等で取りこぼした相手のHPを削り取る用。
 ミラーコート・うずしおはそれぞれ単体性能補填用の技。ミラーコートは特殊技読みで打つことで低すぎるACを補う。うずしおもスリップダメージで火力を補いつつ、バインドで釣り交換等のリスクを減らし裏に繋げられる。
 ねがいごとorみずびたしはオボンのみの場合のみ。ねがいごとは裏のエースの体力回復を目的に採用される。みずびたしは、単みずタイプにすることで相手の火力を落としつつ、裏のでんきタイプくさタイプの一貫を作る。

  • 解説

 本育成論のポケモンで一番総合耐久が高く、A特化いのちのたまパオジアンパオジアンのかみくだくをとつげきチョッキの場合でさえ2回耐えます。テラスタル・こだわりアイテム持ちでも物理には2回以上受けが成立しやすい。また、特性による交代時の1/3の回復で2サイクル目の繰り出しも容易で場持ちの良さでは断トツです。
 とつげきチョッキにするか、オボンのみにするかで型の方向性が変わります。とつげきチョッキの場合の耐久指数はオボンのみ込みのアシレーヌアシレーヌを上回る水準になり物理特殊双方で安定します。オボンのみの場合はこだわりハチマキパオジアンパオジアンのかみくだく2回+ステルスロックを耐える超物理耐久とねがいごとが特徴で、特性の関係からHP管理の難しいこだわりハチマキカイリューカイリューなどと組ませるのに向いています。
 
 一方短所は火力の低さで、ねっとうの火力はミロカロスミロカロスの54%程度。あくびやドラゴンテールのような起点回避の手段も少ないため、みがわり・積みへの耐性の薄さもこの中で随一です。

  • ダメージ計算

 火力指数は「AorC実数値×技威力×補正(タイプ・特性)」、耐久指数は「H実数値×BorD実数値×持ち物補正」で出る値です。他との数値の比較にお使いください。耐久指数の()表記はオボンのみ込みの数値です。
 なお、オボンのみ込みのダメージ割合はHP満タン時の体力を「125%」と見て把握してください。

与ダメージ
ねっとう:火力指数:7,800

H252ハバタクカミハバタクカミ:11,1~13,5%
無振りバシャーモバシャーモ:40,0~47,7%
H252サーフゴーサーフゴー:15,4~19,1%

被ダメージ:耐久指数:B34,945(436,81)/D35,065/29,221
A特化ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)のインファイト:38,5~46,0%
A特化カイリューカイリューのこだわりハチマキテラスタルしんそく:39,8~46,8%
A特化パオジアンパオジアンのかみくだく:32,7~39,0%
C252ハバタクカミハバタクカミのテラスタルムーンフォース:57,2~68,0%/38,1~45,6%
C252ラティオスラティオスのこだわりメガネりゅうせいぐん:38,5~45,2%
C特化イーユイイーユイのあくのはどう:48,5~57,2%/32,3~38,5%

単タイプ唯一のあくびとちょすい持ち:シャワーズシャワーズ

  • 構成

努力値:H252 B228 D36(D↑S↓)
実数値:237-85-109-130-132-63
特性:ちょすい
技構成:クイックターン/あくび/なみのり/みわくのボイスorまもるorほえるorねがいごと※3

※3:後述する強みになる「あくび」は確定
 次に、みがわり破壊・やむを得ない打ち合いに際し、なみのりを採用。火力指数はなみのりは17,550とウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)(いちげきorれんげきのテラスタル)を2発で倒せる程度と本育成論の中では高め。なおねっとうは、あくびを打ちたい特殊に打つと却って処理が難しくなる場合がある点や火力差から優先度は低い。
 もう一つは自由枠だが、「みわくのボイス」はドラゴンタイプウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)(両種)パオジアンパオジアンテツノツツミテツノツツミへの突破力を底上げする技。みずタイプとの相性補完が良く単体性能の底上げにつながる。また、ラムのみ・みがわりを盾に積むATへの牽制(混乱・みがわり貫通)になる。
 あくびクイックターンの役割を強く意識する場合は「まもる」または「ほえる」採用となる。「まもる」はあくびとの相性が良く、とんぼがえりの対策にもなる。「ほえる」は「あくび」警戒で出てきた「みがわり」や「ラムのみ」を流せる点が優秀。みがわりスイクンスイクンに役割を持てるようにもなる。他、ブーストエナジー対策に。「ねがいごと」の詳細はママンボウママンボウを参照。

  • 解説

 「ちょすい」によりウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)のすいりゅうれんだで疲弊しません。テラスタルを切り、テラバーストを切らせた場合であればウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)の単体突破の性能は一番高いまであります。テラスタルを切った後であればテツノツツミテツノツツミを受けられる、雨パーティに強い、ほえるを持たせた場合はスイクンスイクンに強く出られるなどみずタイプ無効耐性のおかげで独自の役割範囲を持てます。
 また、「あくび」が非常に強力です。交代か相手方の「ねむり」を強要させること起点化を回避しつつ、逆に味方のATが相手を無償で突破できる・起点にできる機会を作れます。裏で「ステルスロック」を撒いた場合は、ねむりとステルスロックによる永続的な削りかどちらかを強要させられます。ステルスロックランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)+スイーパー・積みATのような構成と相性が良いです。他、特殊耐久値はこだわりメガネハバタクカミハバタクカミのムーンフォース2耐えと単純な数値上ではミロカロスミロカロスに次いで高い、Cもアシレーヌアシレーヌに次ぐ水準と比較的数値は高めの数値も特徴です。

 ただし、総合耐久はママンボウママンボウと比べると格段に劣り、物理特殊共にスリップダメージ等が入ると乱数が絡み出すようになります。また、あくびやクイックターンも読まれやすくみがわりが展開されやすいため、他の技枠や裏でどう補うかが実際の運用上の鍵となります。

  • ダメージ計算

与ダメージ
なみのり:火力指数:17,550

H252ハバタクカミハバタクカミ:33,00~40,0
無振りバシャーモバシャーモ:96,7~113,5%
H252カバルドンカバルドン:66,9~79,0%

みわくのボイス:火力指数:10,400
無振りウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)(れんげき):57,1~67,4%
無振りラティオスラティオス:40,0~47,7%
無振りテツノツツミテツノツツミ88,1~45,0%

被ダメージ:耐久指数:B25,833(32,291)/D31,284(39,105)
A特化ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)のインファイト:53.1〜62.4%
A特化カイリューカイリューのこだわりハチマキテラスタルしんそく:53.5~63,2%
A252パオジアンパオジアンのかみくだく:39,6~47,2%
C252ハバタクカミハバタクカミのテラスタルムーンフォース:43,0~51,4%
C252ラティオスラティオスのこだわりメガネりゅうせいぐん:38,5~45,2%:64,3~75,9%
C252テツノツツミテツノツツミのフリーズドライ:45.5~54.0%(37.1%)

水クッション唯一のじめんタイプ枠:ラグラージラグラージ

  • 構成

努力値:H252 B124 D132(D↑S↓)
実数値:207-130-126-×-127-58
特性:げきりゅうorしめりけ
技構成:クイックターン/あくび/じしん/はたきおとすorステルスロックorほえる※4

※4:「あくび」はシャワーズシャワーズ同様採用理由に直結する強みであるため確定。また、A110+一致100の物理火力を本育成論で唯一出せ、ハバタクカミハバタクカミ等のみがわり対策にもなる「じしん」も確定。
 もう1枠は、ポリゴン2ポリゴン2やたべのこし持ちを弱体化させすみやかに裏の一貫を作る「はたきおとす」、あくびと組み合わせることで相手の消耗を狙える「ステルスロック」、みがわりやブーストエナジー持ちを流す「ほえる」が候補

  • 解説

 本育成論唯一のじめんタイプタイプです。一致じしんの火力は高く、無振りバシャーモバシャーモを確定1、H252ウガツホムラウガツホムラを最高乱数以外2発にできます。サーフゴーサーフゴー相手にテラスタルを切らせられるメリットも。耐性面ではタケルライコタケルライコサンダーサンダーテツノカイナテツノカイナを逆に役割対象にできる、でんじはを無効化し繰り出せるメリットがあります。
 また、「あくび」が強力です。メリットはシャワーズシャワーズで言及した通りなので避けますが、ラグラージラグラージの場合ステルスロック(採用時のみ)と組み合わせることで、相手のPTの疲弊をさせやすいのがメリットです。

 一方、みずタイプこおりタイプ等倍でテラスタルをすいりゅうれんだなどには乱数が絡む点、おにびやいかくへの弱さ(それを恐れ特殊技を採用すると他に火力が大敗するため採用意義が薄くなる)があります。

  • ダメージ計算

与ダメージ
じしん:火力指数:19,500

Hb252ハバタクカミハバタクカミ:42,5~50,6%
H252サーフゴーサーフゴー:65,9~78,3%
H252メタグロスメタグロス54,5~64,1%
無振りパオジアンパオジアン:48,3~56,7%

はたきおとす:火力指数:12,610/8,450
無振りラティオスラティオス:61,9〜73,5%/42,5~50,3%

被ダメージ:耐久指数:B26,082(32,602)/D26,289(32,861)
A特化ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)のパンチグローブすいりゅうれんだ:47,8~57,9%
A252パオジアンパオジアンのつららおとし:39,1~46,3%
C252ハバタクカミハバタクカミのテラスタルムーンフォース:47,3~56,0%
C252ラティオスラティオスのこだわりメガネりゅうせいぐん:69,5~82,6%
C特化タケルライコタケルライコのりゅうせいぐん:52,6~62,8%

場持ちの良さと即効性のある流し技:ミロカロスミロカロス

  • 構成

努力値:H252 B236 D20(D↑S↓)
実数値:202-85-129-120-162-77
特性:かちき※5
技構成:クイックターン/ねっとう/ドラゴンテール(推奨)orくろいきり/じこさいせい※6

※5.特性はランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣))のいかくサイクルやハバタクカミハバタクカミラティオスラティオス受け出し時起こり得る能力低下をカモにできる「かちき」で確定。
※6.技構成の強み・理由は後述

  • 解説

 シャワーズシャワーズの1,04倍の特殊耐久とじこさいせいを有します。ねっとうによるやけどと高特殊耐久で場持ちが良い他、低火力相手を詰ませられる性能を持ちます。また、ラムのみや特性で無効化されない流し技ドラゴンテールを習得するため、即効性の高い起点回避と削りを両立できます(ただし、実際の運用ではみがわり+積み技やフェアリーの対策になるくろいきりも候補に入る)。他、「かちき」によりランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)を絡めたサイクルに強い点や受け出し時の能力下降のリスクヘッジになる点も魅力。
 ママンボウママンボウにない起点回避技とシャワーズシャワーズにない場持ちを折衷した性能になっています。

  • ダメージ計算

与ダメージ
ねっとう:火力指数:14,400
H252ハバタクカミハバタクカミ;22,2~26,5%
無振りパオジアンパオジアン:41,2~49,0%
H252カバルドンカバルドン:53,9~65,1%

被ダメージ:耐久指数:B26,058(31,995)/D32,724(40,905)
A特化ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)のインファイト:51,9~61,3%
C252ハバタクカミハバタクカミのテラスタルムーンフォース:41,4~49,5%
C252ラティオスラティオスのこだわりメガネりゅうせいぐん:61,3~72,7%
C252テツノツツミテツノツツミのフリーズドライ:43,5~51,4%

はがねタイプ枠を兼ねられる:エンペルトエンペルト

  • 構成

努力値:H252 B252 D4(B↑S↓)
実数値:191-85-154-130-121-58
特性:げきりゅうorかちき※7
技構成:クイックターン/あくび/なみのり/ほえるorステルスロック※8

※7.特性はランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣))のいかくサイクルやハバタクカミハバタクカミラティオスラティオス受け出し時起こり得る能力低下をカモにできる「かちき」、みずタイプ技の火力を補強することで終盤の打ち合いに強くする「げきりゅう」のいずれかになります。
※8.技構成の考え方はシャワーズシャワーズラグラージラグラージと被るため割愛

  • 解説

 総合耐久はアシレーヌアシレーヌ同様高くなく、じめんタイプかくとうタイプ抜群で本来役割対象にしたいランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)ドリュウズドリュウズウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)ガブリアスガブリアスなどに役割を持てません。しかし、ハバタクカミハバタクカミテツノツツミテツノツツミラティアスラティアスラティオスラティオスに対するタイプ耐性が独自性です。ジャローダジャローダオーガポンオーガポンが重くなりすぎず(繰り出しは困難)、物理ドラゴンタイプのスケイルショットへの後出しも可能なため、みずタイプクッションとはがねタイプ枠を両立したい場合採用。また、火力補強の特性とシャワーズシャワーズと同等の火力で撃ち合いでも一定の強さを有する他、ラグラージラグラージ同様単独でステルスロック展開できるメリットもあります。

  • ダメージ計算

 火力はシャワーズシャワーズとCが1違うのみで同じであり重複するため割愛します(火力指数は17,685)。

被ダメージ:耐久指数:B29,414(36,767)/D23,302(29,127)
A特化パオジアンパオジアンのせいなるつるぎ:53,4~63,8%
A無振りカバルドンカバルドンのじしん:41,4~49,5%
A252オーガポン(かまど)オーガポン(かまど)のつたこんぼう::39,7~47,1%
C252ハバタクカミハバタクカミのシャドーボール:36,1~42,9%
C252ラティオスラティオスのこだわりメガネりゅうせいぐん:42,4~50,2%
C252テツノツツミテツノツツミのフリーズドライ:30,3~36,1%

AT気質なフェアリータイプ枠:アシレーヌアシレーヌ

  • 構成

努力値:H252 B244 D12(B↑S↓)※9
実数値:187-85-137-146-137-58
特性:げきりゅう
技構成:クイックターン/うたかたのアリア/ムーンフォース/ほろびのうたorアンコール※10

※9:H252D12でハバタクカミハバタクカミのテラスタルムーンフォースの乱数が変動しちょうど確定2耐えになるため、B252には振り切らない。
※10:起点回避技に「アンコール」「ほろびのうた」が選択肢、
アンコールは直接アシレーヌアシレーヌを起点にするATや低速の補助技を縛ることで展開を阻止する。
 「ほろびのうた」は3ターンかかりはするものの、ターンを調整することで相手の確実な流しを狙えるためクイックターンと併せた対面操作が向上する。味方のみがわり(相手があと1ターンで倒れる際に貼る)の相性も良い。他、ラス1対面で後攻から打つことで相手を確殺するという使い方もでき、優先度はこちらが個人的には高い。

  • 解説

 総合耐久は低く、カイリューカイリューのこだわりハチマキテラスタルしんそくでHB特化しても低乱数2、特殊耐久はシャワーズシャワーズの0.8倍程度です。
 しかし、アシレーヌアシレーヌの真価は火力とタイプにあります。ムーンフォースの火力指数は20,805でラグラージラグラージのじしん(19,500)の1.06倍で高いです。H252パオジアンパオジアンを確殺、テツノツツミテツノツツミ ラティオスラティオスを7〜9割削れる火力。大抵の攻撃を2耐えできる耐久やげきりゅうも相まってクッション以外の用途での使い方(殴り合い、削り)を重視する際はアシレーヌアシレーヌが適任です。
 また、タイプフェアリータイプも大きな特色で、両ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき) イーユイイーユイパオジアンパオジアンの攻撃技を半減、物理竜のスケイルショットやラティオスラティオスのりゅうせいぐんをシャットアウトできます。攻撃面でも両方の一致技を半減できるのはみずタイプどくタイプくさタイプどくタイプ複合とエンペルトエンペルトのみと極めて広い。
 技1回で相手を流すことはできないため、後出しからの積み技への対応力は低いですが、偶発対面の起点・展開回避はアンコール・ほろびのうたで事足りる他、火力も高いため対面からであれば自らが起点にされる事態は回避しやすいです。

  • ダメージ計算

与ダメージ
ムーンフォース:火力指数:20,805
H252パオジアンパオジアン:99,4~116,5%
無振りラティオスラティオス:77,4~92,9%
無振りウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)(れんげき)113,1~133,7%
H252ブリジュラスブリジュラス:47,2~55,3%
無振りテツノツツミテツノツツミ:75.5~89,3%

うたかたのアリア:火力指数:19,710
H252ハッサムハッサム:42,3~49,7%
H無振りドリュウズドリュウズ95,1~113,5%
H252サーフゴーサーフゴー:34,5~41,7%
H252カバルドンカバルドン75,3~89,3%

被ダメージ:耐久指数:B25,619(32,023)/D25,619(32,023)
A特化ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)のパンチグローブテラスタルすいりゅうれんだ:36,8~44,9%
A特化バシャーモバシャーモのいのちのたまインファイト:32,0~38,5%
C252ハバタクカミハバタクカミのテラスタルムーンフォース:52,4~62,0%
C特化イーユイイーユイのこだわりメガネあくのはどう:35,8~42,2%

終わりに

 複数種族考察という今世代では初の形式となりましたが、ご覧いただきありがとうございました。この育成論は現環境におけるみずタイプのクッションの選択肢の提示であり、どれが最強と優劣をつける物ではないという点はご了承ください。

 複数種族考察は一つ一つのポケモンの考察がスペースが限られる点や検索に引っ掛かりにくいのが難点ですが、一つの育成論で同じ役割のポケモンを概観することが出来、個々の特徴を比較・明確にできる点が利点と思っております。

 調整案は膨らませると無限に候補が出てくるため、必要最低限度に留めましたし落第させたポケモンが多いです、しかしそれでも「これは載せた方が良い」「これが候補にいるのはおかしい」というものがあればご意見お願いします。その他何か「論を読んだ上で」疑問点があれば気軽にコメントお願いします。

投稿日時 : 

最終更新日時 : 2024/01/14 21:20

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コメント (11件)

  • ページ:
  • 1
24/01/05 13:33
1紅狐 (@Delphox_Mega)
55555
5時が目立ちますねぇ…
おそらく置換機能を使ったんだと思いますがあくタイプびやよびみずタイプなど独特な装飾の使い方が非常に斬新だと思いました。
他にもタケルタイコなど一見真面目な論であるものの飽きさせない、読者をクスッとさせる技術に感服しました。
マジレスすると内定-アシレーヌのところやミロカロス性能解説のところあたりが特に5時が多いと思います。

ミロカロスの技選択肢に黒霧は入りませんか?
読んだ限りだとドラテ採用は削りに重きを置いているようですが、外しや無効がある点、瞑想+身代わりというポリ2対策の一種の模範解答が今シーズン増えそうなことを考えると十分採用に至ると思います。
24/01/05 14:27
2大天使 (@justice2057a)
>>1
コメントありがとうございます!そうそう長文育成論でも眠くならないようあえてインパクトのある5時を...(違うそうじゃない)
とりあえずもう一度大分誤字減ったかなぁと思います、お見苦しい文章とお見せし大変申し訳ありませんでした(置き換え機能は二度と使いません)。

くろいきりについてですがやっぱり候補入りにしようと思います。実は考察地点では候補に入れようか悩んでおりました。

ドラゴンテールのメリットとしては削りが大きい他(ステロ撒きと組ませて使っていたため特に恩恵が大きかった)、
ちょうはつ撃たれても使える、
強制交換による偵察と強引な有利対面の作成、
クォークチャージやこだいかっせいの解除等があるなと感じてました。

くろいきりはその点リセットが限界で相手への負担になりにくく、ちょうはつ耐性もないので見送っていましたが、ミロカロスの見たいポケモンを見ると積みやみがわり瞑想のリスクは下げたいですし、熱湯再生くろいきりで耐久が可能になるメリットもあるので、次点の候補に入れようかと思います。ご意見ありがとうございます。
24/01/05 17:13
3のり (@nori_game_pk)
55555
非常に読み応えのある論でした。
こう見るとママンボウはとても出世したポケモンと言えますね。

一つ候補のポケモンとして寒いギャグヤドキングはいかがでしょう。(更に長くなってしまいますが一考して貰えればなと)
数値や特性、技範囲や補助技(多いことから一点読みされ辛い)も良いです。
独自の強みとして雪降らしによるパオツツミの補佐、水ラオスや馬車の安定したタイプ受けがあります。

SV水クッション枠の総括とも言えるもので自分の論でもリンク貼らせてもらうと思います。
24/01/05 20:22
4大天使 (@justice2057a)
>>3
コメント評価ありがとうございます!技一つ追加されただけで80位以内常連化して、ポケモンの奥深さを感じます。
育成論に載せていただけるとのこと幸甚です、ありがとうございます!

ヤドキングですが最初ちょうはつが通るため駄目だと思っていたのですが鈍感持ちでしたね。総合耐久も悪くなく、パオツツミの補佐に優秀、炎打点と面白いと思います。
ただハバカミやパオに抜群を取られる致命的な欠陥をどう評価するかですね...落第させたイダイトウやウネルミナモとは技や耐久でレベルが違いますが
とりあえず、少し試運転しないと分からないので保留とし、上のリスクを判断し記載するか決定します、貴重なご意見ありがとうございました。
24/01/06 14:44
5イア (@aidmpodcast)
投稿お疲れ様です。
複数考察の形式状仕方ないのかもしれませんがママンボウとそれ以外という印象です。論内でも述べられていますが、これらクッションの目的はパオカミラオスを筆頭とする高火力技を2耐えしクイタンを打ちサイクルを回すことです。そのため相手の技を受けるも、こちら側が相手に与える負担はクイタンのみという状態が発生します。それでもってこちらのエースポケモンが相手に負担を掛けていくわけですが相手もそれが分かった上で行動するため1サイクル目でこちらのエースが通ることができるかは微妙なところです。当然2サイクル以降に進む場合は耐久や再生力でダメージレースを優位に進められるママンボウが一歩抜けているかという印象です。
また当然、相手側もこちらのクッションを崩す立ち回りをするため不意の電気テラスや火力増強テラスでも崩れ難いママンボウはこの手のクッションとしては現状最適任であり他のクッションと差別化あれどママンボウが一歩抜けていると実感しました。
24/01/06 21:44
6大天使 (@justice2057a)
ミロカロスのくろいきりについて記述追加しました。

>>5
コメントありがとうございます!(返信内容はTwitterとも被りますが)
確かにクイタンを打つ「クッション」という側面だけなら汎用性はダントツでママンボウだと思いますが、実際の運用だと違った見方もできるのではと思います。

実際にママンボウを使った身からすると1サイクル目後出ししても起点にされて切り返しができない、撃ち合い性能低さゆえ終盤残す旨味がなくなる等の課題を感じました。「繰り出し」「クイタン」という根幹の部分が安定するのはママンボウで「クッション」として頭一つ抜けているのは事実ですが即効性の高い起点回避技や起点作成技、火力等その他の「汎用性」という面で見れば優劣を付けるのはできないと思います。

では、「1サイクル目でこちらのエースが通ることができるかは〜」とご意見いただいたよう、
こうしたものを混ぜる場合「水クイタンクッション」の性能が下がってるのではないかとお考えになると思いますが、ここは結局「水クッション枠」何を重視するかによって割れると思います。

理想論としてはクイタンからの制圧で他は2サイクル目から使っていくというのが理想でしょうが、現実としては積み技をあくびやドラテで流したり(繰り出し時相手に与える負荷が皆無なため)1発殴ってからクイタンをする、相手のテラス読みでテラスを切る、重い相手のためクッション役を温存する等の事が多くありました。
クッションシャワーズ論でも書きましたが私は「汎用性の低い枠を入れたくない」という思いがあり、裏2枠だけでテラスタルの拓もある相手の構築に完全に対応するのは不可能ではないにしてもかなりの構築力が求められると思っています。相手のテラスを見るためにテラスをクッションに使うならその後のリカバリーとして汎用性は欲しいと考えていますし、そうした側面を含めた比較考察で考えるとママンボウ一強とはならないのが自分の考えです。

ちなみに総合的な繰り出し性能はママンボウが上ですが、アシレーヌだと流星群無効、ラグラージはサンダーや電気テラス、タケルライコに強い、エンペルトは特殊を耐性で受けられるなどそれぞれの繰り出し性能には独自の差があるのでそれを明らかにできる点でも比較考察の意味はあると思います。
そもそも電気テラスで崩れにくく見えるママンボウすら球パオジアンのつらら+電気テラバは乱数落ちですし(HBに振り切ると特殊のクッションはほぼ無理)、うまく半減や無効に繰り出せた・流せた場合は他のクッションでも行動回数は稼げたりします。
24/01/06 23:21
7イア (@aidmpodcast)
55555
確かにクッション約をダメージレースに参加させたり欠伸等の補助の役割を持たせることは構築に6匹しか組め無い以上合理的です。しかし例としてシャワーズを上げるとコメント欄でも述べられていますがママンボウより耐久が低いことからテラスを切りクイタン以外の技を選択しダメージレースに参加せざるを得ない局面が多くあるかとの思います。クッション約を放棄してまでダメージレースに参加させるのであれば、そもそもサイクル要員として火力方面へ振り切った方が良いのではないかと感じました。

試合を左右するテラスタルを火力あるとはいえ、無振り110族に切らなけばいけないのは試合の展望として優位であると言えず、パオカミラオスを筆頭にテラス等で火力を増強してくる使用率ポケモンとダメージレースで優位に立つにはテラスの噛み合い等の高度な択が存在するだろうなというのが所感です。

育成論としては上のコメントと矛盾するかもしれませんがクッションとして深く考察されておりママンボウ以外を探している人のヒントとなるのは間違いないと考えております
24/01/06 23:22
8コッペぱん (@pokeeheaven)
カメックスカメックスは欠伸クイタンのクッション+からをやぶるの擬似エース運用を兼ねれる点で独自性があると思っています。欠伸連打の選択をした際に相手が居座ってカメックスカメックスの前で眠らせてきた場合、相手の選出が割れてからやぶ後に有利になれる相手がくるタイミングなどで積むことで大きな圧力をかけていくことが出来ます。
SVではまだ使ってないですが、剣盾では専用ダイマックスの圧力の高さや、それによる相手のダイマ強制力、それを欠伸でいなして弱いダイマックスを切らせる等の面白い使い方ができました。
24/01/09 21:02
9大天使 (@justice2057a)
>>7
再度コメントありがとうございます!クッション枠で殴りに行く・テラスを切る賛否はあり耐久が足りない故切る場面も多い一方、やはり2枠の選出では対応しきれない範囲を補うため・単独突破の方が優位な展開になる場面もあると言った印象です。
高度な拓が要求され運用が難しいというのはその通りですが、クッション役に切る場面は相手のテラスに合わせたり(=お互いにテラス消費)、明確に数的優位をとれるなどアドを見込めるなど切ることによるアド損のリスクがそこまで大きくない場合であったりはします。カバルドンやディンルーにテラスを切る感覚や直接殴りに行く感覚とも似てるのかなぁって印象で、それをどこまで許容するか受け手によって評価が割れそうな印象です。

なお火力に割く云々はやはり根幹となる後出しを安定させる必要がクッションとしてはあると考えるので微妙かと思います(テラス切る場面が"ある"にしても当然"前提"ではないし、クイタンor補助技がメイン)。
そもそもクイタン覚えるアシレーヌなんかはHBも一定数いてサイクルの中でもクッション的な使い方も一般で見込まれてますからね。

>>8
コメントありがとうございます!
カメックスですが、スイッチ的な使い方ができるのは確かに面白そうですね。ただ、今回の前提だとハッサム抜かれがベースなため実数値170(ガブ抜き)が限度かつ攻撃技が1つしか持たせられないのがやっぱりキツイかなって印象です。クイタンを選択にし、Sを調整した別の育成論で考察したい感じです(独自性の部分の記述は変更します)。
24/01/11 01:02
10いき (@iroiro_suru_)
55555
アシレーヌを使いたいなと考えていたところ、たまたまこちらの育成論に辿り着きました。
アシレーヌ以外のポケモンも細かく考察されていて、とても読み応えがあり参考になりました。
アシレーヌを使う上で、育成論のなかにもありましたが、タイプ上有利であるパオジアンを仮想敵として考えていました。パオジアンのでんきテラスまで考えるとアシレーヌだけでは対処しきれないと思うのですが、どう対策するのがよいでしょうか。
24/01/13 10:36
11大天使 (@justice2057a)
>>10
コメントと評価ありがとうございます!アシレーヌ育成の参考になったとのことで光栄です。

電気テラスパオジアンについては確かに難しい対面だと思ってます...運用に書いたよう、テラスや被弾回数の嵩みやすさでクッション役に役割対象を一任するのは危険とは書きましたが、対面処理まで考えると安定しないですね...
単体での処理まで考えるなら相手のテラスに合わせてこちらもテラスを切って打ち合う(つらら+電気テラバ2回は等倍テラスで耐え)のが最善策だと思ってますが読みが発生するのが痛いです...自分のPTの場合は威嚇を入れられるランドと組ませている(自然に入った)ので、電気テラバが撃たれにくくなりましたが。
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