前置き
- お互いに理想個体を想定します。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールをお借りしました。
- 一部略語を用います。
(H/A/B/C/D/S=こうげき/ぼうぎょ/とくこう/とくぼう/すばやさなど)
- 数値の指標として、火力指数(攻撃の実数値*技威力*タイプ・持ち物等各種補正)、耐久指数(H*BDの実数値*持ち物等補正)も本論に持ち込みます。
筆者が現環境で標準的な中〜高火力の中間程度と考える火力指数はテラスタルなしのA特化オーガポンのつたこんぼう程度(A189*120*1.5=34,020)
そして、並耐久と言える程度の耐久指数はそのつたこんぼうを耐える15,000程度(種族値にしてH75-BD80程度)と考えています。
ジャローダ本来の強み・採用理由
この項では、この型に限らない(またはこの型にない)、一般的なジャローダの採用理由を考察します。なお、4以外は今回のジャローダの強みとも合致します。
- 1.あまのじゃく+リーフストームによる積み・崩し性能
C種族値・一致技の範囲こそ劣悪なものの、あまのじゃくでリーフストームによるC2段階ダウンを逆手に取り火力を上げつつ一致130技の火力で攻撃することができます。
C無振りでもH4ハバタクカミ程度の耐久(耐久指数20,000代)ならリーフストーム+リーフストームで確殺、C252に振るとH252ドヒドイデ(くろいヘドロの回復込みで27,000程度)すら落とせます。
この火力と積み技に頼らずとも火力を上げられる(=補助技を使う手数を攻撃に回せる)点から、一度有利対面を作ればジャローダの火力上昇に手を付けられず試合を優位に進められる場面を多く作れます。
は攻撃面ではと多くのタイプに半減され劣悪なものの、耐性面では目を見張るものがあります。
を半減と構築時点で一貫しやすいタイプを半減しつつ弱点を突ける他、やどりぎのタネ・キノコのほうし無効化と対策なしでは詰む恐れのある戦術への耐性を有する点が魅力です。
また、耐久値もH75BD95と並程度の数値(無振り時の指数17,000代)があり無振りでもサーフゴーのC特化ゴールドラッシュやC252テツノツツミのフリーズドライを確定で耐えます。上の耐性を活かした後出しをしたり、みがわりで起点にすることは可能という事です。
- 3.S113
環境の高速化(ハバタクカミパオジアントドロクツキ)が進んだ現在ではS113でも必ずしも安心できる数値ではなくなったものの、それでもオーガポンラティオスガブリアスキュウコン(アローラ)などの中速〜高速帯を抜ける絶妙なSを持っています。上述したような高速帯がいなければ一方的にリーフストームの火力の押し付けが可能。
- 4.へびにらみ
本育成論では採用しませんが、じめんタイプにも通るまひを付与する技「へびにらみ」もジャローダの大きな強みです。積み技の起点化を目論む相手やリーフストームの通りが悪い相手に打ち後続の処理を簡単にさせる、まひの痺れに期待し最後まで勝ち筋を残し続けられるなどのメリットがありジャローダの腐りにくさに拍車をかけている要素と言えるでしょう。
今世代のジャローダの一般的な構成は「リーフストーム/テラバースト/へびにらみ/みがわりorりゅうのはどう」@きあいのタスキorたべのこし、
のような構成がメジャーです。
本育成論のジャローダは、「へびにらみ」(強み4)を捨て、「ちょうはつ」を採用した場合どうなるか考察する内容になります。強み1・2に特に重点を置いた型となります。
型概要と強み
努力値※1
案1:H84 B44 C140 D4S 252(S↑A↓)
案2:H84 B4 C140 D44 S252(S↑A↓)
実数値:161-85-121-113-116-179
特性:あまのじゃく
持ち物:たべのこし※2
技構成:リーフストーム/テラバースト/みがわり/ちょうはつ※3
※1:調整案1は、HPは16n+1調整(たべのこしの回復量効率最大)、HB耐久はみがわりがヘイラッシャのA無振りウェーブタックルおよび、キョジオーンののろい1積みしおづけを高乱数耐え(75%)、ブリジュラスのドラゴンテールをみがわりが77.5%で耐え、Sは最速オーガポン抜きとなる。
余りはCに振る。後述する役割(崩し枠)の他、サブATとしての役割も兼ねており、終盤の詰め・全抜きの際に火力は欲しい。C4振り(=耐久全振り)とC140振りでは1,17倍の火力差があり、とつげきチョッキH252アシレーヌがステルスロック込みで25,0%の乱数1か、確定1発か程度の違いが生じる。
耐久指数は、HB19,481、HD18,676。
調整案2の耐久指数は、HB18,676、HD19,481。ポリゴン2のダウンロード対策(からげんき持ちを除く)兼、C無振りポリゴン2のれいとうビーム確定2耐え(たべのこし込み)調整となる。他、サーフゴーやハバタクカミのシャドーボールなどの乱数も変わる。耐久面は1の調整と同じ。ポリゴン2を起点にする可能性を上げたい場合採用(テラスタルを切りダウンロード対策しても、C振りの10まんボルトやシャドーボール、からげんき持ちの可能性があるため過信は禁物)。
※2:ジャローダは、リーフストームによる積み・みがわり・ちょうはつと多くの手数をかけ崩しの場を整えるポケモンである。長期的な居座りを前提とした性能であるため、居座れば居座るだけ回復可能な「たべのこし」で確定
※3.上述の強み1を満たす「リーフストーム」、役割を満たす「みがわり」+「ちょうはつ」は確定。詳細は後述。
もう一枠は、受け出しされやすいオーガポンおよび、等、リーフストーム半減への打点を確保しATとしての汎用性を担保するテラバーストで確定。こちらは本項ではなく、テラスタルの考察と統合し解説する。
以下、「みがわり+ちょうはつ」の強み及び本育成論でのジャローダの役割について解説します。
- 展開阻止性能
「ステルスロック」「でんじは」「どくびし」等による相手の展開を阻止します。具体的な仮想敵はカバルドンラグラージディンルーキョジオーンドヒドイデサケブシッポコノヨザルドオーなどがいます。
これらは裏でジャローダを受けられるポケモンがいない場合、テラスタルを切って無理矢理居座ってくる(テラスタルで耐え、ほえるやふきとばしで流すなど)ケースがありますが、ちょうはつの場合だとそれを未然に防げます。その後は、みがわりで低火力のポケモンを起点にしつつ、リーフストームで圧力を与える動きが取れます。
なお、他のステルスロック等撒きには、コータスランドロス(霊獣)ブリジュラス等が居ます。ランドロス(霊獣)以外は対面突破にはテラスタルを要するものの、みがわりで状態異常を透かしつつ起点にする動きも一応は可能です(ただ、素でちょうはつを打つのはリスキーなため、どうしても展開防止が必要な場合に限る)。
他、ミミッキュorポリゴン2orクレセリア+ガチグマ(アカツキ)のようなトリックルームが想定される構築や、カイリューアシレーヌのアンコールにも刺さるため何かと便利です。
- vs耐久等
「ちょうはつ」+「みがわり」とあまのじゃくリーフストームの併用で、耐久ポケモンおよび、耐久ポケモンで固めた構築「受けループ」を崩すのも今回の役割です。
一般的な構成では、「みがわり」または攻撃技2種が多いですが、その場合だと穴が生じます。ジャローダの崩しを妨害する要素と言えば、
・強制交代技(ラグラージスイクンのほえるディンルーふきとばし)
・ドヒドイデくろいきり
・ハピナスラティアスめいそう
・てんねん(ヘイラッシャドオー)の回復技
・状態異常技全般(ドヒドイデグライオンのどくどく、ポリゴン2でんじは、ドオーあくび)
・ミミッキュのろい
・ブラッキーキョジオーンヘイラッシャまもる(PP削り+TOD狙い)
などがあります。
こうした補助技による積みの妨害を「ちょうはつ」で、状態異常対策及び直接の攻撃の被弾を避ける手段として「みがわり」を使い、受けポケモン全般への耐性を持たせることができます。
ただし、そうしょくヌメルゴン(ヒスイ)とラウドボーンへの対応力は皆無な点は注意。
- その他の役割について
上では、対策を放棄すると詰む代わりに使用率が高くない戦術への予防線という側面を強調しました。
では、これら以外に用途はないかと言えば否。本育成論の構成は「へびにらみ」を「ちょうはつ」に変えただけで、あまのじゃくリーフストームによるAT性能という強みは健在です。
火力はC252振り(127)の0,88倍程度(113)で、2段階上昇リーフストームで無振りランドロス(霊獣)を確定1にできますし、オーガポンを抜ける素早さも健在です。ステルスロックによる補助やテラスタル権の争奪が起こらない選出等を心がければ高い抜き性能を発揮できます。
ただし、ちょうはつ搭載による技スペースの圧縮で苦手な相手へのごまかし(技範囲拡張orへびにらみによる痺れ狙い)ができなくなったため、全抜きを視野に入れる際はテラスタル、もしくはステルスロックやどくびしによる火力補助がほぼ必須になるという点はご留意ください。
他、キノコのほうし(キノガッサモロバレル)ややどりぎのタネ(エルフーンチオンジェン)の一貫切り、によるウーラオス(れんげき)アシレーヌへの圧力といった本来の強みも健在です。
採用理由と運用法
以上の要素を踏まえ、採用理由と仮想敵を整理します。
- 採用構築
カバルドンラグラージ軸や耐久ポケモンが重くなる構築(カイリューウガツホムラハッサムすなかきドリュウズ軸)と高相性です。火力・耐久値共にギリギリかつ、みがわりを多用するため、基本は対面構築のATとして採用。そして、安全に受け出せるクッション・火力補助(ステルスロック・どくびし持ち、とんぼがえりorクイックターン持ち)が可能な枠と組ませたいです。
例えばランドロス(霊獣)はステルスロック+とんぼがえりでジャローダの火力を補助しつつ、役割対象のウーラオス(いちげき)(れんげき)グライオンを呼びやすいため相性が良いです。
全抜きを視野に入れる場合、火力の底上げ兼、耐性変換で行動回数を稼ぐテラスタルはほぼ必須なため、テラスタル依存のポケモンでPTを固めるとほぼ機能しない点には留意すること。
- 運用
ちょうはつ採用と言えど、あくびやどくびしに後発から対応することは困難なため、展開要員(カバルドンラグラージドヒドイデ等)が先発で来ると予想される場合は先発運用となります。多くの場合は引くか、テラスタルを切りあくびorふきとばしを使用するため、ちょうはつが安定となります
展開を阻止した後は、テラスタルがないと崩しが難しい場合は少しでもサイクルで負担を与える為攻撃技(1回目のサイクルでの崩しは難しいため、交代前提)、
低速で固まっているなど全抜きや2体以上の突破が視野に入る場合はみがわり→リーフストームとなります。
なお、2ウェポンでごまかしのへびにらみもないため、それ以外の場合は後発運用となります。クッション役を通じた無償降臨で削れた相手を一掃していくのが主な運用になっていきます。
テラスタル+サブウェポン考察
現在一番使用率の高いテラスタルで、で半減されるへの打点になります。また、キュウコン(アローラ)エアームドアーマーガアに抜群を取れるため、ちょうはつを通じこれらへの役割を重視する場合に。弱点はと少なく、リーフストームで牽制可能なため、耐性面でもかみ合いが良いです。
短所は、本来耐性的有利なを抜群で喰らい、サイクル戦になった場合役割を持てなくなること。
また、にできるのもメリットです。ただ、前者は使用率最大のパオジアンが怯み狙いのつららおとしやテラスタル読みの技を打ってくるため安定しない点、後者は半減はできても碌な打点がない点は注意。
ダメージ計算(火力指数13,560)
H252サーフゴー:47.4~56.7%(2段階上昇時、ステルスロック込み確定1)
H252アーマーガア:47.8~56.5%
H252とつげきチョッキブリジュラス:21.3~24.8%(2段階上昇+ステルスロック込みで高乱数2)
テラバーストで打点を持てないやカイリューを意識する際に。H252カイリューをリーフストーム+テラバーストで乱数1かつ、しんそく半減
また、タイプを持っているポケモンを除けば全員に等倍を取れるためAT性能を重視する際採用。H252ラティアスをリーフストーム2回とテラバーストで87.5%の乱数にできます。ただし、への打点が皆無になり、特に4分の1のブリジュラスへの打点がなくなる点が問題。
vs耐久という面ではほのおの時ほど役割対象は多くないものの、コータスキラフロルをみがわり込みで見やすくなるメリットは出てきます。
ダメージ計算(火力指数13,560)
H無振りカイリュー;51.4~62.2%
H無振りテツノドクガ:51.6~61.9%
H252オーガポン:48.1~57.7%
H252ガオガエン:47.5~56.4%
初撃の威力120、2発目以降は威力100。
上に挙げた仮想敵全てに等倍を取れる点と1回打つたびCがUPする点が魅力で、特定の仮想敵に重きを置かず抜き性能を重視したい場合に採用です。
ただし、抜群を突けない点と素のC種族値の低さから1回積んだ状態程度では耐久のあるポケモンは落としにくく(H252サーフゴーへリーフストーム+1回目ステラバースト→26,2~30,9%+47.4~56.1)、上記のような耐性変換もありません。「浅く広く見れる汎用性」が欲しい場合のみ採用。
使用率は低いですが、今回のコンセプト上ボティプレス持ち(エアームドアーマーガアキョジオーン)にてっぺきを使われても後出しから対応可能になるというメリットが大きいです。また、に等倍を取れる最低限の等倍範囲も魅力で、十分候補に入ります。
デメリットは環境に多いを抜群で受ける点と抜群範囲の狭さ。
ダメージ計算
H4ラティオス:51,6~61,9%
りゅうのはどうは、テラスタル採用時耐性面では以外半減せず、攻撃面では以外抜群を突けず通りが良くない点から2ウェポンの方では微妙だと考えるため候補外。
仮想敵シミュレーション
本育成論のジャローダについての性能の証明のため、そして立ち回りについて意識を共有するためダメージ計算を用いたシミュレートを行います。
与ダメ
H252カバルドンにリーフストーム:84,6~100.4%
H252カバルドン/ラグラージに半減リーフストームテラスタルなど):20.9~25.1%/18.3~21.7%
H252ラグラージにテラバースト:46.3~55.0%
被ダメ
無振りラグラージのじしん/はたきおとす:18.6~22.3%/24.2~29.1%
ほえる・ふきとばし持ちであるためちょうはつ安定。じしん/クイックターン/はたきおとす以外の使用率が10%を切っているため、みがわりを残す余裕があります。
リーフストームを3回打てばH252半減テラスタルのラグラージにも対応可能なもののの(3回命中で最低でも109,0%)、もしテラバースト込みで少ない手数で落とすのは片方は厳しくなります(カバルドンはテラスタルが主流)
唯一の懸念点は、はたきおとすをみがわりがほぼ耐えないため、ラグラージがテラスタルし居座った場合たべのこしを捨てないといけない場合があるところ。
与ダメ
HD特化にリーフストーム:17.7~21.8%
被ダメ
C無振りれいとうビーム;45.9~54.6%
C特化ダウンロードれいとうビーム:94.4~111.8%
HD特化もリーフストーム3回で確定1発です(最低割合で17.7%+35.9%+53.6%=107.2%)ので、後出しされた場合の崩しは容易です。でんじはの麻痺やトリックルームで機能停止を狙うケースが多いため、ちょうはつorみがわりが刺さります(ガチグマ(アカツキ)などが一緒の場合はトリックルーム警戒でちょうはつ)。
DLがない場合はたべのこし込みで偶発対面での起点化も可能ですが、Cを上げられた場合で単独突破する場合はテラスタルによる耐性変換でみがわりを打つ必要があります。
与ダメ
H252にリーフストーム:48.0~57.2%
H252テラスタルにリーフストーム:11.8~14.1%
被ダメ
A無振りじしん:18.6~22.3%
A振り+テラスタルへの対応力は低いものの、それ以外には高い対応力を有します。リーフストーム4回(11.8%+23.6%+35.4%%+46.9%=117.7%)なため、たべのこし3回はほぼ確定、オボンのみでも乱数圏内。
カタストロフィで大幅に削られるものの、1回目のカタストロフィは80(HP161÷2)ダメージ、2回目は45ダメージ(⦅HP81+たべのこし回復量の10⦆÷2)、3回目は23ダメージ(HP46÷2)となり、3回目でみがわりを張りつつリーフストーム4回打つことができます。カタストロフィの外しや以外のテラスタルまで考えた場合、相手がテラスタルを温存してきたケースまで含めるともう少し余裕はあります。
ステルスロック展開・ふきとばし防止のため実際の対面ではちょうはつ安定ですが、みがわり読みのカタストロフィを打ってくる場合もあるので、裏でステルスロックが重くない・処理が可能な場合はリーフストームから入るのも一考です。
与ダメ
H252にリーフストーム:14.9~17.6%
被ダメ
C無振りミストボール:37.2~44.7%
ディンルー同様リーフストーム4回で落とせますが、ミストボールは3回耐えません。後出しから1回でも積むことができればめいそうを妨害しつつ優位ですが、偶発対面だと殴り負けるため注意。
ただし、テラスタルを切れば実際は有利でリーフストーム2回+テラバーストなら落とせ、テラスタルの場合は2段階上昇で81.2~96.2%通るためリーフストーム1回でも乱数です。
与ダメ
HD特化+半減テラスタルにリーフストーム:13,0~15.4%
H252+半減テラスタルにリーフストーム;18.3%~21,7%
被ダメ
のろい1積みA無振りしおづけ:21.1~26.0%
のろいしおづけは75%で耐えるため行動回数は稼ぎやすいです。HD特化+半減テラスタル()は4発、それ以外はたべのこし込みでも乱数3発(最低乱数続きでも、18.3%+36.3%+54.5%=109%)です。投稿地点ではテラスタルは37.2%・8.2%であり、HD以外の型もあるため上のダメ計より少ない手数で突破可能な場合が多いです。
しおづけ回避のためみがわり→ちょうはつ(てっぺき・のろい回避)が安定です。16%程度の使用率のボディプレス持ちにはみがわりを破壊されるため注意。
与ダメ
H252+半減テラスタルにリーフストーム;32.4~38.8%
HD振りの割合少なく、くろいヘドロ込みだと3発、それ以外だと乱数2発です。対面時はどくびしを撒かれる危険性やレッドカードでサイクル戦になる可能性からちょうはつ安定です。くろいきりやPP枯らしのトーチカをちょうはつで封じられる点が他の型より強い点です。
与ダメ
H252等倍テラスタルにリーフストーム:29.4~35.2%
被ダメ
C無振りれいとうビーム:40.9~48.4%
ちょうはつでみがわり・ほえる・めいそう・ねむる・まもるを封じることが出来ます。フェアリーテラスタルが多い(7割)ため、ディンルーなどより手数はかかりにくいです。
2~3回積んだ後は、プレッシャーによるPP減少を避けるため、素を含めたテラバースト安定。使用率は12.9%と低いものの、れいとうビーム持ちはこちらの手数が減る為注意。
与ダメ
H252等倍テラスタルヘイラッシャにリーフストーム:38.5~45.5%
HD特化ドオーにリーフストーム:21.5~25.3%
HD特化ドオーへ素のテラバースト:8.8~10.5%
被ダメ
A無振りヘイラッシャのウェーブタックル:20.4~24.8%
てんねんでリーフストームが通りにくいものの、ヘイラッシャはテラバーストされてにも3発で落とせ、ちょうはつでねむる・ねごとの対策も可能なため有利。じわれをみがわりで透かせますが、ゆきなだれとの読み合いのリスクにだけ注意。
ドオーはじこさいせい・ドわすれ・どくびしを封じられる点、じしん半減でみがわりを残せる点から有利です。HD特化+くろいヘドロ+てんねんだとサイクル戦でPPを削られた場合、リーフストームのPPが足りなくなる可能性があるものの、実際はBに回すケースも多く、そもそもてんねん自体の使用率が28.1%と少ないためダメージ計算よりは安定します。ただし、てんねん+テラスタルのみPP不足な為明確に不利。
与ダメ
H252エルフーンにリーフストーム:26.3~33.1%
無振りキノガッサにリーフストーム:37.7~45.1%
H252チオンジェンにリーフストーム:14.0~16.6%
H252モロバレルにテラバースト(1回目):23.0~27.6%
被ダメ
C無振りエルフーンのムーンフォース;27.9~33.4%
A特化キノガッサのマッハパンチ:35.4~41.6%
チオンジェンのイカサマ:20.4~24.2%
C無振りモロバレルのリーフストーム:20.4~24.2%
エルフーンはやどりぎのタネ無効、ムーンフォース3回以上耐えかつ追加効果のCダウンはカモにできる、コットンガードによるBUP無効と有利。ただし、ジャローダ自体もみがわりを多用するポケモンなので、後出しからアンコールを決められるリスクは常に警戒です。
キノガッサはマッハパンチを3回耐えないかつ、テラバースト持ちには読みが生じる為後出しは安定はしないものの、それでも2発で崩されることなく少ない手数で突破が可能です。
チオンジェンも基本的に攻撃はみがわりで残り、まもるによるPP枯らしはちょうはつで妨害できるため有利。
モロバレルだけ、ヘドロばくだんが痛くテラスタルなしで受けるのは難しいです。しかしテラスタルを切れば耐性変換で攻撃は受けられ、キノコのほうしもちょうはつで防げるため有利。
与ダメ
D252+補正込みへリーフストーム:13.8~16.6%
被ダメ
C無振りれいとうビーム;:34.7~42.2%
テラスタルは割合を1桁切っており、ダメージは半減テラスタルディンルー(11.8~14.1%)よりも通るためテラスタルを切って攻撃を受ければ優位です。めいそう・じこさいせいを封じられます。
ただし、偶発対面時は注意。なげつける警戒でみがわりから入るか、めいそう警戒のちょうはつかで拓が割れます。
被ダメ
B特化エアームドのボディプレス32.9~39.1%
ちょうどボディプレスを3回耐えつつ、リーフストーム+テラバーストで打点を持てる、かつ補助技(ほえる、ステルスロック、てっぺき)をちょうはつで封じられるため、テラスタルをこちらが切れば有利。ただしの場合は抜群を突かれるため微有利(一応、リーフストーム+テラバーストでH252アーマーガアは乱数)。
以上です。多少構成・テラスタルで左右される場面はあるものの、耐久・展開要員・へ一定の強さを持つことが窺えると思います。
他の役割対象としては、サケブシッポブラッキーオニシズクモコータス(テラスタルが必要)コノヨザル等がおり、ちょうはつで打点を封じつつ起点化が可能です。
以下、耐久・展開要員等以外へのAT性能を示す火力・耐久指標を示し、このいく世論を締めたいと考えます。なお、テラバーストのダメージ計算・火力指標はテラスタル考察で考察したため割愛させていただきます。
火力指標とダメージ計算
火力指数は、1回目(C+0)は22,035、2回目(C+2)は44,070、3回目(C+4orC+0とC+2の総計)66,105です。
2回目の火力はH無振りランドロス(霊獣)、つまりは耐久指数16,500代を確定1発程度、3回目(or1回目+2回目)はH252ハバタクカミ(耐久指数25,000代)をほぼ確定1にできます。
タイプ一致テラバーストでは、C+2状態で耐久指数21,000代(H252ジャローダキュウコン(アローラ)オーガポン(かまど)アーマーガア無振りラティオス)を等倍で高乱数2、抜群で高乱数1で倒せるラインです。
- リーフストーム(1回目のみ)
H252ハバタクカミ:33.3~39.5%
H252ウーラオス(いちげき)(れんげき):99.5~118.8%
無振りラティオス:20.6~24.5%
H252コノヨザル:35.0~41.4%
- 被ダメージ計算
計算は調整案1(H84B4D44)で行っています。耐久指数はB19,481/D18,676です。A252ハバタクカミのこだわりメガネムーンフォースやA特化ドリュウズのアイアンヘッドを確定耐えする程度の耐久(火力指数4万代)があります。不一致抜群や中火力等倍は1耐え、上述したような低火力(1積みキョジオーンのしおづけなど)はみがわりが残ります。
しかし、ラティオスのこだわりメガネりゅうせいぐん程度の火力(火力指数5万台)は確定落ちします。超火力やATの一致抜群を受けられる耐久はありません。
A特化ウーラオス(いちげき)(れんげき)のインファイト:69.5~82.6%
A特化カイリューのテラスタルしんそく:43.4~51.5%
A252パオジアンのこだわりハチマキかみくだく(ジャローダ側テラスタル想定):78.8~93.7%
無振りブリジュラスのドラゴンテール:22.3
~26.7%(みがわりが78.5%で耐え)
C252ラティオスのこだわりメガネりゅうせいぐん/ミストボール:106.8~126.7%/76.8~93.1%
C252こだわりメガネハバタクカミのムーンフォース:80.1~95.0%
C特化サーフゴーのシャドーボール:50.3~59.6%
以上です。