初投稿なので至らぬ点が多いと思いますが、ご了承ください。
特に指定されていないポケモンは理想個体とします。
H、A、B、C、D、Sなどの略称を使用します。
ダメージ計算は「VS 剣盾 SWSH ダメージ計算機」というアプリを使用しています。
種族値、努力値などの非公式用語を使用します。
採用理由と役割
DLC鎧の孤島で追加された教え技の一つに、水版とんぼがえりであるクイックターンがあります。このクイックターンとあくびを両立できるポケモンは最終進化ではシャワーズシャワーズ、
カメックスカメックス、
キングドラキングドラ、
ゴルダックゴルダックの四体のみであり、その中で最も総合耐久が高いのがこの
シャワーズシャワーズです。あくびとクイックターンを両立することにより、相手の交代先にあわせてクイックターンで交代でき、有利な対面を作ることができます。持ち前の耐久力とあくびで相手のポケモンを流しながら、クイックターンでサイクルを回すのがこのシャワーズの役割になります。特攻種族値も110あるので、水が等倍以上で通る相手なら熱湯でそこそこ押していくこともできます。やけど効果も相まって、ダイマックスなしなら単体で押し切れる相手も多いです。
そしてなによりかわいい
持ち物
あくびとの相性が良いたべのこしを採用しています。あくびで相手を流しながら回復できます。
性格・努力値と調整
シャワーズシャワーズはHB特化に近いほうが総合耐久が高くなるので、性格はずぶといで確定です。今回の努力値配分は物理耐久と総合耐久をできるだけ落とさないようにしながらD>Bになるように調整しました。これは鎧の孤島から
ポリゴン2ポリゴン2が追加されたので、対面したときダウンロードで特攻をあげられるのを防ぐためです。このような複雑な調整は得意ではないので、もっと良い調整があったら教えてください。総合耐久は前述の通りHB特化にした時が最大になるので、ダウンロードポリ2を考慮しないのであればHB特化でも構いません。
追記:素早さ個体値を0にし、性格をのんきにしてSに下降補正をかけることで、素早さ実数値63となり無振りカバルドンの下をとることができます。ここまで遅くすると多くのポケモンに対して下からクイックターンを打つことが可能になるので、のんきを採用しても良いと思います。その場合Aの個体値をVにしてクイックターンのダメージをわずかに伸ばすのも良いでしょう。こっちの方が良い気がしてきた
コメントで指摘してくださった方ありがとうございました。
追記2:H252、B244以上振ることで、たべのこしの回復込みで陽気珠エースバーンエースバーンのキョダイカキュウ+ダイジェットを最高乱数以外耐えることができます。まもるを使えばここまで振らなくてもエースバーンのダイマを枯らすことができますが、エースバーンに後出しからあくびを打てる点が優秀といえます。
コメントで指摘してくださった方ありがとうございました。
特性
基本はちょすいで確定です。ウーラオス(れんげき)れんげきウーラオスや
マリルリマリルリ、
ウオノラゴンウオノラゴンなどの強力な水技をすかすことができ、相手がこだわりアイテム持ちなら交代を強要できます。ダイストリームで雨を降らせることができるのでうるおいボディも悪くはないですが、うるおいボディの判定の後にあくびの判定があるためあくびの対策にならないなど微妙。
差別化
シャワーズシャワーズを使う上で必ず意識しなければいけないのが
ミロカロスミロカロスとの差別化です。ミロカロスはシャワーズにはないじこさいせいを覚え、特性ふしぎなうろこでBを上げることができ、シャワーズと役割が似ています。しかし、あくびを覚えることができないミロカロスでは今回の型は再現できません。前述の通りあくびとクイックターンを両立できるポケモンの中ではシャワーズが最も高耐久なので、差別化には困らないと言えます。
追記:輝石カメールカメールなら、シャワーズを上回る総合耐久を得ることができ、シャワーズより遅いSを生かして下からクイックターンを決めることができます。具体的に最遅シャワーズより遅く最遅カメールより速いポケモンとしては無振り
ドサイドンドサイドン、最遅
ジバコイルジバコイル等がおり、これらに後攻クイックターンをうてるのは小さくない利点となり得ます。しかし、カメールは進化の輝石を持たせる都合上あくびで流してもたべのこしによる回復が見込めず、1ターン使ってたべのこしの効果を得るアクアリングと1/4しか回復できないいのちのしずく、夢特性あめうけざらしか回復手段がありません。また、無振りカメールと無振りシャワーズではCに45もの差があり、ねっとうやなみのりの火力に無視できない差が生まれます。その他、はたきおとすに弱いという弱点もあります(たべのこしをはたかれるのでシャワーズもはたきおとすに強くはないですが)。以上の点から、回復が難しく使い切りになりやすいカメールとは差別化できていると言えます。コメントで指摘してくださった方ありがとうございました。
技構成
確定技
あくび
苦手なポケモンや積みポケモンを流したり、あくびループにはめながらたべのこしで回復したりできる便利な技です。ラス1対面になったときは相手によってはあくびで眠らせて熱湯連打で勝てることもあります。
クイックターン
鎧の孤島で得た新技で、攻撃後に控えのポケモンと交代します。下からとんぼがえり感覚で使ったり、ミミッキュミミッキュの化けの皮をはがしながら交代したりと何かと便利です。威力60ですが物理なので火力はほとんどありません。
選択技
ねっとう
威力80の水技で、3割でやけどの追加効果をもつ優秀な技です。
なみのり
ねっとうのやけど効果であくびが通らなくなるのを嫌う方向け。
まもる
あくびやたべのこしと相性がよい技です。今をときめくエースバーンのとびひざげりにあわせれば相手の膝を折れます。
ねがいごと
次のターンの終わりに自分の場にいるポケモンを回復する技です。使用者のHPの半分が回復量になるので、クイックターンとあわせて後続のポケモンを大きく回復させることもできます。
れいとうビーム
優秀なサブウェポンですが、氷技が4倍のガブリアス、ランドロスなどは冠の雪原まで登場しないので打ちどころが少ないのが難点。
立ち回り例
高い耐久を生かして相手の攻撃を耐え、あくびとクイックターンで対面を作ります。シャワーズシャワーズに対して後だしされやすい
ナットレイナットレイや
ゴリランダーゴリランダーなどのポケモンに対し打つことで、裏の積みエースやダイジェット持ちのダイマエースなどを出して起点にします。
また、生半可な火力では落ちずそれなりの火力があるため、クッションとしてダイマを枯らしたりねっとうで負担をかけていくこともできます。
与ダメージ計算
※クイックターンは物理技でほとんど火力がないので省きます。
ねっとう&なみのり
上がねっとう、下がなみのりです。ダイストリームの火力は同じなのでねっとうのみ記載します。
D4エースバーンエースバーン
ねっとう 78.7~94.1%(確定2発)
ねっとう(D)129.0〜152.2%(確定1発)
なみのり 89.0~105.8%(乱数1発37.5%)
ほぼとびひざげりかとんぼがえりから入られるのでこの半分のダメージだと思って良いです。ほとんどの場合まもるから入るのが正解ですが、相手がビルド持ちだった場合は裏目。
無振りドリュウズドリュウズ
ねっとう 74.5~88.6%(確定2発)
ねっとう(D)121.0~143.7%(確定1発)
なみのり 84.3~100.5%(乱数1発6.25%)
ドリュウズの地震は2発耐えるので(ダメ計は後述)、弱保でなければ打ち勝てます。
カバルドンカバルドン
H振り
ねっとう 59.5~70.6%(確定2発)
ねっとう(D)95.8~114.4%(乱数1発81.25%)
なみのり 66.9~79.0%(確定2発)
HD特化
ねっとう 40.0~48.3%(確定3発)
ねっとう(D)65.1~78.1%(確定2発)
なみのり 45.5~53.9%(乱数2発36.71%)
乱数によりますが、オボン込みで2耐えされて仕事されます。初手で対面したらあくびからで良いでしょう。
H4ウルガモスウルガモス
ねっとう 59.6~70.8%(確定2発)
ねっとう(D)94.4~113.0%(乱数1発75.0%)
なみのり 67.0~79.5%(確定2発)
D1段階上昇時
ねっとう 40.9~48.4%(確定3発)
ねっとう(D)63.3~75.7%(確定2発)
なみのり 44.7~53.4%(乱数2発28.12%)
見ての通り先制ちょうのまいで起点にされます。クイックターンで逃げましょう。(ウルガモスはBが低いのでクイックターンで35%程度入ります。)
H振りヒートロトムヒートロトム
ねっとう 61.1~72.6%(確定2発)
ねっとう(D)96.8~114.6%(乱数1発75.0%)
なみのり 66.2~80.2%(確定2発)
H振りチョッキ
ねっとう 42.0~49.6%(確定3発)
ねっとう(D)64.9~77.7%(確定2発)
なみのり 45.8~54.7%(乱数2発51.85%)
相手がチョッキの場合確2がとれません。ラス1対面の場合はあくびで眠らせて勝ち筋を見出せますが、基本的に相手取りたくはないです。
無振りリザードンリザードン
ねっとう 74.5~87.5%(確定2発)
ねっとう(D)118~141.1%(確定1発)
なみのり 83.6~99.3%(確定2発)
互いにダイマなしなら殴り勝てます。しかし、コータスからの晴れエースとして登場した場合水技の威力が半減になる上ソーラービームを打たれるので殴り負けます。
H振りハードロックドサイドンドサイドン
ねっとう 106.7~127.0%(確定1発)
ねっとう(D)171.6~204.0%(確定1発)
なみのり 118.9~141.8(確定1発)
ダイマされなければ一撃ですが、トリル下でダイマックスエースとして運用されることが多いポケモンです。トリル起動役を1ターンで倒した場合トリルは3ターン残った状態でドサイドンと対面することになるので、ダイウォール→ダイストリーム→ダイウォールと行動すればダイマとトリルを枯らして、かつ弱点保険起動後の相手の攻撃を受けずに突破できます。
H4ヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ
ねっとう 43.6~51.9%(乱数2発13.28%)
ねっとう(D)70.1~83.4%(確定2発)
なみのり 48.6~58.0%(乱数2発95.7%)
ヒヒダルマにはシャワーズに通る技が基本的に不一致等倍技しかないので、対面なら勝てます。しかしじしんかストーンエッジを搭載しているハチマキヒヒダルマだと二発受けられないのであくびから入る方が良いかもしれません。ダルマモードは考えないものとする
H4ミミッキュミミッキュ
ねっとう 36.6~43.5%(確定3発)
ねっとう(D)58.0~69.4%(確定2発)
なみのり 41.2~48.8%(確定3発)
ねっとうでやけどを引けないと基本的に勝てません。クイックターンでばけのかわをはがしながら交代するのが丸いです。
HDポリゴン2ポリゴン2
ねっとう 13.5~15.6%
ねっとう(D)20.8~25.0%
なみのり 14.5~17.7%
無理です。
れいとうビーム
上がれいとうビーム、下がダイアイスです。
D4ドラパルトドラパルト
56.4~67.4%(確定2発)
82.2~96.9%(確定2発)
H252D4ドラパルト
47.1~56.4%(乱数2発80.07%)
68.7~81.0%(確定2発)
たいていのドラパルトは倒せますが、10万ボルトをもっている特殊ドラパルトは厳しいです。
H252ゴリランダーゴリランダー
57.0~67.6%(確定2発)
82.1~97.5%(確定2発)
良いダメージが入りますがハチマキグラススライダーで持っていかれるのでつっぱるのは得策ではないでしょう。
H4トゲキッストゲキッス
42.2%~49.6%(確定3発)
59.6~70.8%(確定2発)
大したダメージにもならない上、相手がじゃくてんほけん持ちだった場合最悪なので基本的に打つべきではありません。
D4エースバーンエースバーン飛行
60.6%~72.2%(確定2発)
87.7%~103.2%(乱数2発18.75%)
稀ですがダイジェットから入ってきた場合や、こちらのダイマックスに対してとびはねるを打ってきた場合に起こり得ます。ダイアイスはあられダメージ込みで中乱数、相手が珠なら珠ダメ込み確定1発です。
被ダメージ計算
陽気A252珠リベロエースバーンのとびひざげり
57.5~67.5%(確定2発)
陽気A252ドラパルトのドラゴンアロー
36.3~42.4%(確定3発)
陽気A252ハチマキドラパルトのドラゴンアロー
51.9~62.3%(確定2発)※たべのこし+まもる込み2耐え
臆病C252ドラパルトのりゅうせいぐん
39.3~46.7%(確定3発)
臆病C252眼鏡ドラパルトのりゅうせいぐん
58.8~70.1%(確定2発)
陽気A252ドラパルトのダイホロウ(ゴーストダイブ)
44.5~53.2%(乱数2発28.51%)※Bダウン込みで確定2発
陽気A252ドリュウズのじしん
37.6~44.5%(確定3発)
陽気A252ドリュウズのダイアーズ(じしん)
48.4~57.5%(乱数2発94.92%)
陽気A252ごりむちゅうヒヒダルマ(ガラル)のばかぢから
46.3~54.5%(乱数2発57.81%)※Aダウン込み確定2耐え
陽気A252ハチマキごりむちゅうヒヒダルマ(ガラル)のばかぢから
68.8~81.3%(確定2発)
陽気A252ごりむちゅうヒヒダルマ(ガラル)のじしん
38.5~45.4%(確定3発)
陽気A252ハチマキごりむちゅうヒヒダルマ(ガラル)のじしん
57.5~67.9%(確定2発)
C特化ヒートロトムの10まんボルト
62.3~73.5%(確定2発)
C特化眼鏡ヒートロトムの10まんボルト
93.5~109.9%(乱数1発56.25%)
臆病C252サンパワーリザードンのソーラービーム
77.0~90.0%(確定2発)
臆病C252サンパワーリザードンのダイソウゲン(ソーラービーム)
89.1~105.6%(乱数1発31.25%)
A特化ドサイドンのじしん
42.8~50.6%(乱数2発1.95%)
A特化ドサイドンのダイアース(じしん)
54.9~64.9%(確定2発)
陽気A252珠ミミッキュのじゃれつく
33.7~40.6%(確定3発)
陽気A252珠ミミッキュのかげうち
15.1~18.6%(乱数6発)
陽気A252珠ミミッキュのダイフェアリー(じゃれつく)
47.6~57.5%(乱数2発90.62%)
臆病C252トゲキッスのエアスラッシュ
25.9~31.1%(確定4発)
臆病C252トゲキッスのダイジェット(エアスラッシュ)
44.1~52.3%(乱数2発18.75%)
無補正C252ポリゴン2のほうでん
38.0~45.0%(確定3発)
A特化ゴリランダーのドラムアタック(グラスフィールド込み)
80.5~96.1%(確定2発)
A特化ハチマキゴリランダーのグラススライダー(グラスフィールド込み)
106.4~125.5%(確定1発)
陽気A252ウーラオス(れんげき)ウーラオスのインファイト
44.1~51.9%(乱数2発12.1%)
相性の良い味方
ナットレイナットレイ
シャワーズの弱点の電気と草を半減以下に抑えられ、ナットレイの弱点の炎をシャワーズで半減できます。どちらも高耐久で、ナットレイのやどりぎのタネで回復すれば有利にサイクルを回せます。格闘が一貫するのでエースバーンの膝やウーラオスのインファイトに注意。
ウインディウインディ
いかくによりシャワーズの物理耐久をより強固にでき、草技を半減できます。いかくといえばギャラドスがいますが、タイプがかぶっているのであまり相性はよくないです。炎タイプ且ついかくなので、シャワーズの苦手なゴリランダーやミミッキュ等に繰り出せます。ブースターにも威嚇くれ
各種積みエース、ダイマエース
シャワーズのあくびとクイックターンを両立できる強みを最も生かせるのが、この積みエース、ダイマエースと組む使い方です。交代際や後攻のクイックターンによるエースの無償降臨、あくびで眠った相手を起点にして全抜き、クイックターンによるタスキ潰しとエースの補助として輝きます。私はよくゴリランダーと組ませています。
このポケモンの対策、弱点
固いといってもドヒドイデやポリゴン2といった面々ほどの耐久力はないので、弱点をつけば簡単に確2で持っていかれます。高速回復技がねむるしかなく、回復ソースがたべのこしとねがいごと頼みな点も上記の2体のような耐久ポケモンに劣ります。また、ほかの耐久ポケモンに比べると火力で勝りますが、高耐久や半減以下の相手をおせるほどの高火力とまではいきません。とはいえ、あくび、クイックターン、ねがいごとによるサポート性能は高く、等倍以上の相手とは殴り合える火力も生きてくる場面は多いので、うまく使えばみなさんのパーティの良い潤滑油になってくれること間違いなしです。
さいごに
使ってみると結構読み合いが多くて楽しいポケモンです。かわいいし。ゴリランダーが流行りなのは逆風ですが、あんな規格外の火力でなければ結構耐えるので信頼して使ってあげてください。かわいいし。