始めに
バクシンと申します。対戦初心者の2回目の投稿となります。多々、至らぬ点があると思いますがご指導ご鞭撻のほどよろしくです。
晴れ下で超火力の炎技を操るコライドン、
マルマインと同速から高火力霊技を撃ち込んでくる
バドレックス(こくば)、かつての黄金期より気持ちナーフされた最強ポケモン
ザシアン(王)など環境の魔境度合いがいや増す昨今、
私事でスミマセン我がエースCSブッパスカーフバクフーン(ヒスイ)で環境トップの連中と渡り合ううちに、もしかして原種
バクフーンでもイケんじゃね?という思いが頭を擡げた、ために、本論を執筆しております。
コンセプトと役割
特性『もらいび』を活かし、炎技に後投げして繰り出します。対コライドン想定の場合、
テラス切りで『スケイルショット』、『もらいび』で『ニトロチャージ』と素早さ積み上がりの手段をほぼ封じることができます。ここまでだと、じゃあ別に
ソウブレイズ
シャンデラ
ヒードランに
テラス切れば良くね?、という話になるのですが、
バクフーン最大のメリットは鈍足ポケの多い特性『もらいび』持ちの中で最も足が速いことです。
キュウコンと同速ですが、あちらはほぼ100%『ひでり』採用なのでもう
バクフーンが最速ってことにしちゃいます。
バクフーンは『もらいび』とスカーフエースの役割を両立できる稀有なポケモンなのです
(もちろん。ヘルガーのことも忘れてはいけない)
似た役割のライバルは同種のバクフーン(ヒスイ)。しかし、
バクフーン(ヒスイ)だと
コライドンの『フレアドライブ』、
ウガツホムラ
ウインディ(ヒスイ)
ゴウカザルの『だいふんげき』が晴れ下で暴れている時に繰り出すのは流石に躊躇しますが、原種の
バクフーンは平気な顔で繰り出せますし、炎技1.5倍のボーナスも貰いに行けます。
持ち物
『こだわりスカーフ』
『もらいび』最速ポケモンバクフーンの長所を更に伸ばし、あわよくば上から1.5倍『ふんか』を叩き込みに行きます。
炎技撃って来る相手はだいたい炎技半減以下なのは残念ポイント
特性
『もらいび』
本論のコンセプト上必須。
性格・努力値と調整
おくびょう CS252、B4
性格控えめのバクフーンは素早さを犠牲にした割に臆病
バクフーン(ヒスイ)より僅かしか火力が伸びないので、差別化の意味で臆病推奨です。逆に臆病であれば、スカーフエースの
ウーラオス(いちげき)
ランドロス(霊獣)
バクフーン(ヒスイ)
サザンドラといった連中を確実に置き去りにできます。100族の特権ですね
現環境では100族ですらちょい鈍足扱いですけど…。
技構成
確定枠
- テラバースト
- 威力80 命中100
- 対
コライドン最終兵器。環境に多い
対策にも良い。
- ふんか
- 威力150 命中100
バクフーンの代名詞
- ダメージを貰う程火力が下がるデメリットのおかげでスカーフと相性の良い技です。
候補枠
- [炎技のサブウェポン]
- かえんほうしゃ
- 威力90 命中100
- だいもんじ
- 威力110 命中85
- オーバーヒート
- 威力130 命中90
- ふんかの威力が下がった時の保険。
- ふんえん
- 威力80 命中100
- やけど確率30%が強力
- ねっさのだいち
- 威力70 命中100
- やけど確率30%
バクフーン版の『ひゃっきやこう』です。低威力の割に使用頻度高め。状況が苦しい時の火傷お祈りゲーになってしまうのは、致し方なし。
- シャドーボール
- 威力80 命中100
バドレックス(こくば)対策の安定技。
- きあいだま
- 威力120 命中70
と技範囲補完の良い
技
バンギラスなど、炎半減で格闘抜群な相手に。ただし
への打点は
テラバーストもあるので『テラバースト』との選択になるかも?
- ソーラービーム
- 威力120 命中100
- 晴れ下でしか撃てないし、威力もきあいだまと同じなので4倍弱点の
ラグラージ等、狙いはかなりピンポイント。
- じんつうりき
- 威力80 命中100
- 採用優先度は低め。
ドヒドイデ
キラフロル見るなら。
- おにび
- 威力ー 命中85
- 道具がスカーフバレしている
バクフーンに『ふいうち』を入れに来る
パオジアン
ウーラオス(いちげき)に有効。『ねっさのだいち』はお祈りゲーですし、スカーフバクフーンの『おにび』は読まれにくいので火傷の確実性上げたい人はコッチを採用。
テラスタル
コライドンを見たい、かつ技範囲広げたいのでコレ。
など、攻撃範囲が優秀な炎弱点タイプのテラスとも相性が良いのでパーティバランス次第では採用候補。
立ち回り例
先発するか、コライドン等による強力な炎技を読んで後投げします。低耐久なため、受け出しで受かる技が少ないことや、負担がかかるとメインウェポンの『ふんか』火力が下がってしまうので注意が必要です。繰り出した後は抜群取れる技や純粋に火力の高い『ふんか』で相手に負担を掛けていきます。状況不利ならば『ねっさのだいち』や『おにび』により、相手の物理エースに対する火傷撒き要員として運用します。
与ダメージ計算
『テラバースト』
H252D4チョッキコライドン
168 ~ 196 (81.2 ~ 94.7%) 確定2発
H252マルスケカイリュー
61 ~ 73 (30.9 ~ 36.9%) 乱数2発 : 68.75%
無振ミライドン
108 ~ 128 (61.8 ~ 73.2%) 確定2発
H252D4チョッキウーラオス(れんげき)
120 ~ 144 (58.0 ~ 69.6%) 確定2発
H252D4パオジアン
168 ~ 200 (89.9 ~ 107.0%) 乱数1発 : 37.5%
『ふんか』
H252D4ザシアン(王)
204 ~ 240 (102.6 ~ 120.7%) 確定1発
無振ウーラオス(れんげき)
84 ~ 100 (48.0 ~ 57.2%) 乱数2発 : 91.4%
H252D4チョッキブリジュラス
106 ~ 126 (53.9 ~ 64.0%) 確定2発
H252キラフロル
67 ~ 80 (35.3 ~ 42.2%) 確定3発
H252D4チョッキガチグマ(アカツキ)
106 ~ 126 (48.2 ~ 57.3%) 乱数2発 : 91.4%
H252D4チョッキランドロス(霊獣)
91 ~ 108 (46.5 ~ 55.2%) 乱数2発 : 62.89%
無振ハバタクカミ
88 ~ 105 (67.7 ~ 80.8%) 確定2発
無振オーガポン(かまど)
118 ~ 139 (76.2 ~ 89.7%) 確定2発
無振 テラス
オーガポン(かまど)
59 ~ 69 (38.1 ~ 44.6%) 確定3発
『シャドーボール』
H252D4チョッキバドレックス(こくば)
112 ~ 132 (54.2 ~ 63.8%) 確定2発
無振バドレックス(こくば)
164 ~ 196 (93.8 ~ 112.0%) 乱数1発 : 68.75%
H252D100ルナアーラ
70 ~ 84 (28.7 ~ 34.5%) 乱数2発 : 6.25%
『ねっさのだいち』
H252ブリジュラス
102 ~ 120 (51.8 ~ 61.0%) 確定2発
無振ミライドン
64 ~ 76 (36.6 ~ 43.5%) 確定3発
HD特化ドヒドイデ
42 ~ 50 (26.8 ~ 31.9%) 確定4発
無振キラフロル
156 ~ 184 (98.8 ~ 116.5%) 乱数1発 : 87.5%
被ダメージ計算
現環境の火力だと攻撃通ったらほぼ確1と思った方がいいでしょう。
AorCブッパ性格補正アリで計算。
アクアジェットウーラオス(れんげき)
92 ~ 110 (60.2 ~ 71.9%) 確定2発
ふいうちパオジアン
102 ~ 120 (66.7 ~ 78.5%) 確定2発
ブラッドムーンガチグマ(アカツキ)
154 ~ 183 (100.7 ~ 119.7%) 確定1発
しんくうはガチグマ(アカツキ)
30 ~ 36 (19.7 ~ 23.5%) 乱数5発 : 99.92%
がんせきふうじランドロス(霊獣)
102 ~ 120 (66.7 ~ 78.5%) 確定2発
シャドーボールハバタクカミ
88 ~ 105 (57.6 ~ 68.7%) 確定2発
苦手なポケモン
『パオジアン』
先制技の申し子。バクフーン(ヒスイ)の天敵ですが、この子も相手のアイテムがタスキだと厳しいので余裕あれば
テラス切ってあげたいところ。
『ハピナス』
基本的に強力な特殊受けで止まります。
『ママンボウ』
『ふんか』受けられつつ、『さいせいりょく』発動のダシにされます。
『ハバタクカミ』『
テツノツツミ』
あまりに速すぎるポケモンの相手は無理。
相性の良い味方・構築例
『コライドン』『
コータス』
晴れパ適正の高いバクフーンは晴れ起動要員と好相性。
『バドレックス(こくば)』
バクフーンが散るまで突っ張った後に、虫の息になったお相手を『くろのいななき』のエサにするとイイ感じです。
『ママンボウ』『
アシレーヌ』
後攻『クイックターン』や後攻『とんぼがえり』のできる味方は脆いバクフーンを安全に着地させてくれます。スカーフ持ちなのでサイクル戦用のサポートはありがたいです。
『イエッサン♀』『
イエッサン♂』
バクフーン(ヒスイ)程じゃ無いですが、原種
バクフーンも先制技は苦手なので、先制技がこの世から消えてくれた方が助かります。
最後に
禁伝解禁から研究と新緑の深まる初夏の候。皆さまいかがお過ごしですか?ハイスペックなポケモンたちが鎬を削る過熱した現環境、種族値エリートな御三家たちでも苦戦を強いられているのが現状です。バランスの良い回復ゴリラゴリランダーが一人気炎を吐いていますが、
ガオガエン
ラウドボーン
アシレーヌなど高耐久連中が辛うじて息をしているか、超スピードで動ける
マスカーニャがどうにか動けるかといったところ。一般ポケのアタッカーは環境から駆逐されつつあります。そんな状況に反旗を翻す、とまではいきませんがお子様ランチに刺さってる旗ぐらいの反旗は翻して行こうと思っています。誰だって好きなポケモン使いたいじゃないですか?
さて、本論のバクフーンは同種だけあってヒスイ
バクフーン(ヒスイ)と性能がよく似ています。紙耐久の
バクフーン
バクフーン(ヒスイ)たちで環境に抗うにはスカーフ巻いて環境トップ連中と同じ速度で動くのが手っ取り早い解決となります。あとの解答は普通に行動保証用のタスキを持つか、こらきしイバン(こらえるきしかいせいイバンのみ)やタスキがむせっか(がむしゃらでんこうせっか)物理型みたいな変態型かな?と。タマムシ型(命の珠+虫テラス)バクフーンは目から鱗でしたね。しかし、素で速く動けるのと拘り系の拘束を受けながら動くのでは、当然動かしやすさが段違い。一手誤れば即敗北の崖っぷち運用が続きます。そこに一筋の光を差す
バクフーン(ヒスイ)の『おみとおし』。これの有る無しはかなり重く霊打点の火力差も地味に重く、基本スペックは
バクフーン(ヒスイ)>
バクフーンになってしまうというのがバクフーン使いとしての正直な印象です。しかし、原種の唯一無二な性能を活かすなら、キーワードは『もらいび』最速。これに尽きると思います。
コライドンが絶対王者の地位から一歩下がった今、炎一貫への警戒を緩めた相手に晴れ『もらいび』『ふんか』コンボの火力を叩き込んでみてはいかがでしょうか?