3度目の育成論投稿になります。
至らぬ所も多々あると思いますが、何卒よろしくお願いします。
- はやて返し等新技・新要素を採用したウェーニバルについて考察します。
- 本育成論ではHABCDSなどの非公式用語を使用します。
- ダメージ計算には「ダメ計SV」様を使用しています。
- 本文中のポケモンは全て理想個体とします。
- レギュレーションFの対戦環境を想定しています。
ウェーニバル ウェーニバルについて
パルデア御三家マスカーニャラウドボーンウェーニバルの一角にして、素早さを上げる強力な専用技のアクアステップが特徴的なポケモンです。見た目はカッコいいですが、鳴き声と動きのインパクトで台無しにしてます。
しかし、存在感の薄さが災いしたか、もしくは同タイプの連撃ウーラオス(れんげき)に株を奪われたか使用率も100位を割っています。
本論では先発アタッカーとしての性能に着目し、蒼の円盤からの新技、そして新要素の とも相性がよく安定した初手性能を誇る事に気づき、本論を投稿するに至りました。
コンセプトと役割
- きあいのタスキを活かし、初手の対面を制しつつ、2匹目に削りを入れます。
ウェーニバルウェーニバルの格闘+水+氷打点はかなり広範囲に対応できる事は、皮肉にも対抗馬の連撃ウーラオス(れんげき)が証明してくれています。
持ち物
これで確定でいいと思います。
初手の対面を安定させてくれます。ウェーニバル自体、そこまで耐久があるポケモンでない上、専用技アクアステップや後述のはやてがえしとも相性が良いです。
とつげきチョッキやしんぴのしずく等も相性が良いと思いますが、型が全く異なってきそうなため、本論ではきあいのタスキで確定とします。
特性
選択になります。それぞれの利点は以下に
初手の対面を制した後、でかい圧がかかります。
相手のポケモンを倒した後、攻撃が1段階上がる特性です。
本論のウェーニバルは襷込みで対面勝てることも多く、発動機会も多かったため、確定欄はこれにしています。
襷と相性がよく、アクアステップを生かしやすいです。
ウェーニバルは基本素早さが上がったハバタクカミに勝てませんが、
襷で耐える→激流アクアステップ
ならワンチャンスがあります。
しかし、物理であることもバレバレでウーラオス(れんげき)のように確定急所もないため、あまえるから入られることもあり、安定はしません。
勿論襷なので発動はしやすいですが、水技にしか掛からないため自信過剰に比べ汎用性は落ちると思います。
性格・努力値と調整
いじっぱり(A↑C↓)h4 a252 s252
- 調整意図
スタンダードな調整になります。
きあいのタスキを持っており、火力、素早さ共に削る必要がないため、基本はこれになります。
準速S252振りなら、アクアステップの素早さ上昇で丁度パオジアン、ハバタクカミの素早さ135族と同速になります。
ようきも選択肢には入り、主にアクアステップ一回で パオジアンやエナジーなしテツノツツミ、ハバタクカミ等、素で同じ85族で初手にも来やすいブリジュラスの上を安定して取れますが、どちらにせよ安定する対面ではない事、火力は常にギリギリのラインにある事を踏まえて基本はいじっぱりで良いと思います。
- 他に調整案や指摘等あれば追記ドーブルします。
技構成
確定枠
- はやてがえし
- コンセプト故確定とします。相手の先制技を無力化できます。タイプ一致な上、襷とも相性がよく、ウェーニバルが先制技を誘うため、刺さる場面は結構あります。割と初見殺し技ではありますが、そもそもウェーニバルのはやてがえしを知らない、もし知っていても自信過剰の攻撃アップや広範囲な技の圧から先制技を打つよう誘導しやすく、非常に相性がよいです。
- アクアステップ
- 威力80の専用技です。素早さが上がる強力な追加効果を持っています。この素早さ上昇により勝てる対面も多く、外す理由がないため確定とします。
この見た目で接触技なのは納得できませんが
準確定枠
- インファイト
- 威力120の格闘技です。四災イーユイパオジアンディンルーチオンジェンやガチグマ(アカツキ)、ブリジュラス等に刺さるため、積極的に採用したい技です。同じ格闘技にかわらわりやローキック等の強い追加効果を持つ技があるため準確定としていますが、火力が欲しくなる場面が多いため、基本はインファイトでいいと思います。襷のおかげでデメリットの防御・特防ダウンも気になりません。
自由枠
- トリプルアクセル
- 命中90で当たるたびに威力が20上がっていく珍しい技です。20+40+60で全弾命中すれば威力120になります。若干の命中不安はあるものの、カイリューのマルチスケイルも貫通できる点が優秀です。初手にくるカイリューも増えているため、確定欄はこれにしてます。
- はたきおとす
- 威力65で相手のアイテムを落とせます。相手のアイテムを落とせば威力が1.5倍になります。流石に強い技であり、初手の対面を制するというよりは出てきた2匹目に撃ちたい技です。
テラスタル
- 全技の威力を強化できます。 各タイプ毎で一度だけではありますが、広い打点を持つウェーニバルと相性が良く、
見た目も似合うため確定欄はこれです。
立ち回り例
先発として選出します(襷を活かすため)。理想としてはアクアステップで先手を取りつつ1発、もしくは2発打ち込んで対面を制し、2体目にも削りを入れます。
相手の先制技を読んではやてがえしを打てればノーリスクで削りを入れられる他、対面も制しやすくなります。
火力が足りないとき、無理やり落としたいポケモンがいる時はテラスを切りますが、基本はテラスを裏に温存した方が強いと思います。
差別化について
同タイプかつ似た役割にウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)がおり、現在使用率4位と安定した強さがあります。数値もほぼ負けており、差別化は必須でしょう。
- 技の性質による差別化
技範囲も似通っているものの、トリプルアクセルの連続効果でカイリューに強く出られたり、アクアステップの素早さ上昇で勝てる対面もあるなど、連撃ウーラオス(れんげき)にはできない動きができます。
はやてがえしがある事で裏に削りを入れやすく、択次第では2体目のポケモンにもワンチャンがあるのはウェーニバルならではの動きと言えるでしょう。
連撃ウーラオス(れんげき)にはウェーニバルが覚えないかみなりパンチや当たり前ですが超強力なすいりゅうれんだがあり、正直欲しいですが棲み分けは出来ていると思います。
- 削りの入れやすさ
最近はブエナ持ちハバタクカミテツノツツミ等の取りこぼしを先制技で落とすような動きをよく見るため、初手対面で勝っても結局カイリューやパオジアンの先制技で落とされる事が多々あります。
ウェーニバルならはやてがえしでこういった動きを阻止できるだけでなく、アクアステップの素早さ上昇で高速ポケモンの上を取れる場面もあります。
連撃ウーラオス(れんげき)はアクアジェットこそあるものの、パオジアンやカイリューの先制技は防げないため、ウェーニバルにも明確な利点があると言えるでしょう。
- 自発的なステータスアップの容易さ
連撃ウーラオス(れんげき)でも一応つるぎのまい +くさわけで似たような動きは出来ますが最低2ターン(草分けでは倒せない事が多いため実質3ターン)かかり、かつ技枠も圧迫します。
しかしウェーニバルなら、技スペースも削らずアクアステップ+じしんかじょうで高速能力上昇を実現できます。
勿論、剣舞したウーラオス(れんげき)の抜き性能もピカイチですが、初手に置くならウェーニバルの方が小回りが効くと思います。
シャリタツ与ダメージ計算
ウェーニバルは攻撃特化で計算します。
無振りハバタクカミ
テラ無 86.0〜103.8% 乱数1発(25.0%)
有 116.0〜138.4% 確定1発
無振りオーガポン(かまど)
テラ無 52.9〜62.5% 確定2発
有 70.9〜83.8% 確定2発
無振りパオジアン
テラ無 54.8〜65.8% 確定2発
有 73.5〜87.7% 確定1発
H252ガチグマ(アカツキ)
テラ無 55.4〜66.3% 確定2発
有 74.5〜89.0% 確定2発
H252サーフゴー
テラ無 38.6〜45.3% 確定3発
有 51.5〜60.8% 確定2発
無振りランドロス(霊獣) 威嚇込
テラ無 63.4〜76.8% 確定2発
有 85.3〜102.4% 乱数1発(18.7%)
H252ハッサム
テラ無 40.6〜48.0% 確定3発
有 54.2〜64.4% 確定2発
H252エンテイ
テラ無 73.8〜87.3% 確定2発
有 99.0〜117.1%乱数1発(87.5%)
無振り一撃ウーラオス(いちげき)
テラ無 54.8〜65.1% 確定2発
有 41.1〜48.5% 確定3発
HB特化キョジオーン
テラ無 41.5〜50.2% 乱数1発(0.3%)
有 56.0〜67.6% 確定2発
HB特化ディンルー
テラ無 34.3〜41.2% 確定3発
有 45.8〜54.9% 乱数2発(51.9%)
無振りオーガポン(いど)
テラ無 79.3〜93.5% 確定2発
有 105.8〜125.1%確定1発
無振り連撃ウーラオス(れんげき)
テラ無 61.2〜72.5% 確定2発
有 82.2〜97.1% 確定2発
H252ガチグマ(アカツキ)
テラ無 84.5〜99.0% 確定2発
有 112.7〜132.7% 確定1発
H252ブリジュラス
テラ無 86.2〜103.5% 乱数1発(18.7%)
有 115.2〜138.0% 確定1発
H252ハッサム
テラ無 61.0〜71.7% 確定2発
有 81.9〜96.0% 確定2発
HB特化キョジオーン
テラ無 61.8〜73.4% 確定2発
有 83.0〜98.0% 確定2発
H252タケルライコ
テラ無 49.5〜58.6% 乱数3発(37.8%)
有 66.3〜78.4% 確定2発
2発
テラ無 56.5〜68.6% 確定2発
有 68.6〜80.8% 確定2発
3発
テラ無 111.1〜133.3% 確定1発
有 133.3〜157.5% 確定1発
無振りラティオス
2発
テラ無 56.7〜68.3% 確定2発
有 68.3〜82.5% 確定2発
3発
テラ無 112.2〜134.1% 確定1発
有 135.4〜161.2% 確定1発
無振り連撃ウーラオス(れんげき)
テラ無 35.1〜40.0% 確定3発
有 44.5〜53.7% 乱数2発(33.2%)
無振り一撃ウーラオス(いちげき)
テラ無 66.2〜80.0% 確定2発
有 89.1〜107.4% 乱数1発(43.7%)
無振りパオジアン
テラ無 180.6〜216.7% 確定1発
有 242.2〜289.8% 確定1発
ヘイラッシャ被ダメージ計算
きあいのタスキ前提故、最低限でまとめます。
ウェーニバルはH4振りで計算しています。
A補正A252鉢巻連撃ウーラオス(れんげき) すいりゅうれんだ
61.4〜72.6% 確定2発
4発
74.5〜89.4% 確定2発
5発
93.1〜111.8% 乱数1発(連続技故%不明、多分60%くらい)
A補正A252ランドロス(霊獣) じしん
76.3〜90.0% 確定2発
C補正C252イーユイ かえんほうしゃ
45.3〜54.0% 乱数2発(43.3%)
苦手なポケモン
- ハバタクカミ(ブエナ勢など、高速ポケモン)
素早さで上を取れないかつ、打点が無いと基本負けます。テツノツツミやテツノドクガ等には明確な打点がありますが、ハバタクカミやテツノカシラ等に素早さを上げられると基本は勝てません。
安定した引き先(ジバコイル後述)がいると安心できます。
- 高耐久ポケモン全般
ウェーニバル自体火力があるポケモンではなく、数値受けに滅法弱いです。
ヘイラッシャドヒドイデママンボウキュウコン(アローラ)アーマーガア等と対面するとただの踊る鳥になります。
ちょうはつやアンコールがあれぼワンチャンはあるかと思いきや、変化技を縛った程度では普通に打ち負ける事の方が多いです。
- こちらから打点がないポケモン
コノヨザルやアシレーヌ等ある程度耐久もあり、こちらからの打点が無いポケモンには何も仕事できません。
最悪打ち負けてもリカバリーできる早くて火力のあるポケモンオーガポン(かまど)パオジアン等がいるといいです。
テラスタルで弱点をずらされてもキツいですが、ウェーニバルと引き換えにテラスを見れたと考えればば割とデカいと思います。
ダブルウイングで襷を貫通されます。こちらからの打点も乏しいため、基本は引いた方が良いです。
相性の良い味方
- 対面に勝ちやすいポケモン
ウェーニバルが作ってくれた数的有利を最大限活かしたいため、火力・素早さ共にあるポケモンが欲しいです。パオジアンやハバタクカミ、オーガポン(かまど)などが打点もバラけていて良いと思います。
ウェーニバルの弱点を全て半減で受けられます。ボルトチェンジで有利対面を作りにいける点も優秀です。
ウェーニバルの苦手なアシレーヌハバタクカミタケルライコ等を受ける為にとつげきチョッキやオボンのみを持たせるのがオススメです。
使用感など
はやてがえしを使ってみたかったため、同じ様な型のオオニューラやバシャーモも使っていたのですが、この2匹が勝てないカイリューに勝てるのは大きいと感じました。
SVで最初に選んだ御三家クワッスでなんやかんや愛着があるポケモンなので、活躍してくれると嬉しい気持ちになれます。
確かに連撃ウーラオス(れんげき)と比べ汎用性は落ちるかもしれませんが、面白い動きができるポケモンなのでぜひ使ってみてください。