こんにちは。さぶしま。と申します。
今回は私がアタッカーとして採用して強いと感じたウェーニバルウェーニバルの型をご紹介します。
対戦自体は7世代の頃からぼちぼちやっておりますが、育成論の投稿は初なので温かい目で見守っていただけると幸いです。
- この育成論では、HABCDS、3値などの非公式な略称を使用します。
- 論中のポケモンは全て理想個体とします。
- ダメージ計算はポケモンソルジャー様のダメージ計算ツールSV(https://sv.pokesol.com/calc)を使用させていただきます。
採用理由と役割
環境に多いラウドボーンラウドボーンやカバルドンカバルドンに刺さる水、サザンドラサザンドラやドドゲザンドドゲザン等の悪、また600族のテラスタイプとして選ばれることも多い鋼や、中でも流行っているノーマルテラスタルカイリューカイリューにも刺さる格闘の2つの攻撃範囲をタイプ一致で放つことができ、専用技のアクアステップと夢特性の自信過剰の噛み合いもよく、有利対面を作ればそのままゲームエンドまで持っていける、詰めのアタッカーとして採用します。
ただ、ウェーニバルウェーニバルは他の御三家と比べて若干キャラパワーが低いため過剰なまでに舐められており、威力80のアクアステップくらいだと油断して居座られ、実際しんぴのしずくを持たせてもアクアステップだけでは確定2発が取れない相手も多いです。
そこで今作大量に配られた水物理最強技・ウェーブタックルの登場です。素のアクアステップのパワーを見て油断してくる相手に対し、水テラスタルウェーブタックルの超パワーをお見舞いしてやりましょう。
持ち物
しんぴのしずく
コンセプトである水技2つの火力を無条件で底上げしてくれるアイテムです。ただウェーニバルウェーニバルは素のSも耐久も良く言えばそこそこ、悪く言えば半端なため、行動保証としてきあいのタスキ、あとはカバルドンカバルドン対面で安全に2回行動するためのラムのみなども候補となります。
特性
じしんかじょう
ウェーニバルウェーニバルの種族値的にも、自信過剰の方が激流と比べて圧倒的に発動機会が多く、期待値も高いので確定です。
性格・努力値と調整
火力がコンセプトのため意地(A↑C↓)特化……と行きたいところですが、ここは陽気(S↑C↓)がよいです。最速を取ることでS種族値で1だけ勝っているサーフゴーサーフゴーの上を確実に取ることができる上、準速ミミッキュミミッキュより速く、準速スカーフサザンドラサザンドラと同速勝負もできます。またアクアステップでSを上げた後、最速ドラパルトドラパルトの上を取れるのも、陽気にした場合だけです。初速が速いポケモンでもないので、ここは意地を張らずに最速を取りましょう。
努力値はASぶっぱがいいです。上から一方的に殴り倒す方がこの型のウェーニバルウェーニバルは活躍できるので。
あまりは16n+1の161にするためHに振ります。
技構成
- 確定枠
アクアステップ
コンセプトその1。確定枠です。有利対面を作ってアクアステップで殴る。これだけで展開が有利になる事も多いです。
ウェーブタックル
コンセプトその2。確定枠です。主にテラスタルして撃ちます。威力がアクアステップの1.5倍であるため、タイプ一致水テラスタルのウェーブタックルは、素(テラスタルなし)のアクアステップの2倍の火力が出ます。
比較
アクアステップ威力80×タイプ一致1.5=120
ウェーブタックル威力120×水テラスタル2=240
よって最初のアクアステップで1/3以上削れた時点で、次のターンに水テラスタルウェーブタックルをすれば確定で相手が吹き飛ぶことになります。
相手からすると同じタイプの技で倍の火力を出してくるとは予想できないため、これで意表を突いて目の前のポケモンを倒すことができればAが上がるため、そのまま勝てる試合も多いです。
- 選択枠
ここでは使えそうな技をピックアップしていくと共に、筆者の主観でオススメ度の★を最大5つ、つけていきます。
インファイト ★★★★★
タイプ一致、威力120、命中安定。主にサザンドラサザンドラやノーマルテラスタルカイリューカイリューに刺せます。Sを上げた状態でマスカーニャマスカーニャと対面した際もこちらを撃ちます。ここまで書くと確定枠のような気もしてきますが、デメリットとして耐久が下がるので、Sを上げる事でただでさえ撃たれやすくなる先制技が痛くなるので選択枠へ。とはいえやはり他の技と比べても抜きん出て強いので★は5つつけました。
アクアジェット ★★★★
タイプ一致物理先制技。Sを上げるアタッカーであるウェーニバルウェーニバルは先制技で倒されることも多く、そういう処理をしてくる相手には刺さります。特にしんぴのしずく+水テラスタルなら先制技の割にまあまあな火力が出ると思います。
ただ水技はコンセプト的に既に2枠も採用している上、筆者の体感ではカイリューカイリューが多い現在の環境では撃ったところで優先度の壁を越えられないと思い、実戦での採用は見送りました。
アイススピナー ★★★★
主に水技の刺さり辛いドラゴンタイプや水タイプに対して撃ちます。ただ技威力が高くなく、4倍弱点でもない限り一致技の方が強いことも多いです。(2倍弱点アイススピナー:威力80×2=160、等倍インファイト:威力120×タイプ一致1.5=180)またその4倍弱点もテラスタルで消されがちなので採用価値は昔でいうめざ氷くらいのものです。逆にいうと決して低すぎる威力ではなく、環境に多いポケモンでいうとドラパルトドラパルト等に対してはよく刺さるので★は4つです。ただ筆者はこの技を採用しましたが、あまり撃つ機会はありませんでした。
ブレイブバード ★★★
ウェーブタックルの飛行版(こっちが先出とか言うな)。
威力はアイススピナーより高いですが、刺さる相手が虫・格闘・草と、一致技との範囲補完においてはドラゴンに刺さるアイススピナーの方が優勢です。
ビルドアップ ★★★
AとBを1段階上げられる優秀な積み技。Aを上げられる積み技で言うと剣の舞なども選択肢に入ります。ただウェーニバルウェーニバルというポケモンは元々高いA種族値と技威力、更に特性の自信過剰によって火力自体は高いが、Sが中の上、耐久は中くらいといった塩梅なのでどちらかというと行動回数を稼ぎたい(アクアステップでSを上げたいのもそのため)。なので物理相手であればBも同時に上げて行動回数を稼ぎ易いビルドの方が優勢です。そして何より、ビルドアップを積んで相手を倒せば実質剣舞です(自信過剰)。
ここまで持ち上げるとじゃあなんで★がたったの3つなんだよという感じですが、コンセプト的に水技を2つも採用している以上、技範囲を取れたほうが強いからです。自信過剰があるので目の前の相手を殴って倒せるならそれに越したことはない、といった感じです。
かわらわり ★★★
タイプ一致命中安定、壁を割れる。ただ威力は低いのでインファイトと比べると通りが悪めです。現環境で壁を貼ってくるポケモンといえばオーロンゲオーロンゲですが、奴は攻撃技としてフェアリー技の採用が多く、無振りでもそこそこのパワーがあるのでそもそも苦手であり、無理に対策する意味は薄い気がします。
バトンタッチ ★★
アクアステップと自信過剰でお手軽に実質的な龍舞を成功させた後、相手に不利対面を作られてしまった時に使えます。大変便利ですが、今回の役割は最終局面で高火力をぶつけてフィニッシュまで持っていくこと。特にインファイトとの噛み合わせは絶望的で、裏のポケモンのBDが1段階下がった状態で場に出すことになります。採用の際はよく考えましょう。
とんぼがえり ★
使う場面はバトンタッチとほぼ同じです。違いは能力上昇を引き継いでくれないことと、相手のタスキやミミッキュミミッキュの化けの皮を剥がしながら交代できることです。ただせっかく上がった能力がチャラになり、その上コンセプト的に先行蜻蛉になることが多いので裏の負担が重いです。そこまでして取っておいても、耐久値と素のSの都合上行動保証が弱いので、あまりオススメはできません。
テラスタル
みず
コンセプト上確定。ただ使うタイミングには気を遣いましょう。敢えて格闘の耐性を残しておくことでふいうちを耐える、なんて場面も結構あります。
立ち回り例
与ダメージ計算
アクアステップで確定一発を取れるポケモンはあまりいないのと、自信過剰が2回も発動したらてんねん以外は大体持っていけることを鑑み、ここでは1.コンセプトのアクアステップ+テラスタルウェーブタックルのダメージと、2.その他の主な攻撃技の、A+1の時のダメージ感を載せておきます。Aの努力値は252振りなのでA種族値120のポケモンを陽気で使い慣れている人には後者のダメ計は不要かもしれません。
まだまだ環境初期であり、ダメージ計算の対象としたいポケモンが増えるかもしれません。基本的には筆者のキャパシティの範囲内で随時ご要望にお応えしてダメージ計算を載せていきたい所存ではありますが、努力値振りも単純で計算機にかけやすい為、筆者が参考にさせて頂いているポケモンソルジャー様のサイト(https://sv.pokesol.com/calc)で計算された方が早い場面も多いかもしれないので、再度URLの方を置かせていただきます。
- アクアステップ+水テラスタルウェーブタックル
- HB特化カバルドンカバルドン 確殺
どんなカバでも倒せます。
- サーフゴーサーフゴー
HBぶっぱ:食べ残し以外(オボンはアクアステップでは発動しない)の瀕死率99.21%
食べ残しの場合:64.45%
被ダメージ計算
苦手なポケモン
技範囲上どうにもなりません。テラスタルを草や電気にして弱点をついてもあまり押していけません。パーティ単位で対策しましょう。
- ゴーストや水にテラスタルしたキョジオーンキョジオーン
岩タイプのままだと鉄壁さえ積まれていなければカモですが、そんなことは相手もわかっているのでキツめです。しおづけも辛い。塩辛い。
- カイリューカイリュー
どれだけSを上げても越えられない、実質的な環境最速。
ノーマルテラスタルカイリューカイリューにインファが通る!と何回も書きはしましたが、そんなことは相手もわかっているのでテラスタルして来ない人もいます。かといってアイススピナーを押した時に限ってテラスタルしてくる、要は択ゲーになります。また鉢巻など、火力の高いカイリューカイリューのノーマルテラスタルしんそくだったり、そもそもウェーニバルウェーニバルのHPが削れた状態で対面、とかだと択にすらなりません。できるだけ他で対策しましょう。
相性の良い味方・構築例
- カバルドンカバルドン
ステロ+あくびで盤面を荒らし、相手のタスキやマルスケを潰すことができれば積みアタッカーであるウェーニバルウェーニバルを通し易くなります。あくびや吹き飛ばしでウェーニバルウェーニバルの有利対面を作ったり、無償降臨をさせたりと貢献度は高いです。ただ環境的にサーフゴーサーフゴーやキノガッサキノガッサなどカバルドンカバルドンに強いポケモンが多く、ホイホイ出せるかと言われると微妙かも。でも出せさえすればかなり強いです。
- サーフゴーサーフゴー
ウェーニバルの苦手なヘイラッシャヘイラッシャ、キョジオーンキョジオーンなどに強く出られます。特にウェーニバルウェーニバルをメインアタッカーとして採用している筆者は、ヘイラッシャヘイラッシャが怖すぎて10万ボルトを採用しました。