初めに
こんにちは。のりです。
今回は『ラティオス』について書きました。
おそらく次回シーズンからもメジャーな型の1つとなるこだわりメガネ『ラティオス』です。
筆者自身も非常に好きなポケモンの1体で、過去作でも愛用しておりました。
育成「論」として各項目に対して理由付け、深掘りしていきますのでボリュームが多くなりますが育成するにあたり参考になれば幸いです。
今回は簡単に書いていきたいと思います。
感想や改善案など、なんでもコメント頂けると嬉しいです。
注意事項
- 本育成論では非公式な略称や用語(HABCDSや努力値など)を使用します。
- その他表現方法などは過去の育成論を参照お願いします。
では本題へ
コンセプトと役割
・高火力のりゅうせいぐんやラスターパージで相手のサイクルに負荷をかけ崩す。
・補助技トリックや対面操作技クイックターン、テラスタルによって状況に応じて柔軟に立ち回る。
- 解説
高火力技の代名詞とも言えるりゅうせいぐんと
技威力が強化され使いやすくなったラスターパージを
種族値C130、S110から相手に押し付けることが可能である。
並のポケモンでは受け切ることができないため、相手の対ラティオスポケモンを崩すことでサイクル戦を有利に進められる。
トリックを採用することでメイン技を受けに来るディンルーサケブシッポラッキーハピナスポリゴン2などの
持ち物を奪い技を拘らせることで対処を容易にすることができる。
クイックターンを新規習得したことで相手の交代やテラスを見てから
こちらの裏のポケモンを出すことが可能になり、よりサイクル性能が上がった。
新要素テラスタルにより自身の耐性を変化させ、特性ふゆうと合わせて本来苦手な相手にも強く出れる。
テラバーストで技範囲を広げることができ、相手のサイクルを早期に崩すことが可能である。
またラティオスは弱点も多いが耐性もそこそこあり、
環境に多い水ウーラオス(れんげき)オーガポン(かまど)オーガポン(いど)ウォッシュロトムテツノカイナなどのメイン技を半減でき
一貫を作らせない、ある程度後出しが効く、というのもポイント。
- 参考までに
りゅうせいぐんとトリックを両立できる一般ポケモンは
ナッシー(アローラ)ドーブルラティアスラティオスのみである。
全体的に似ているラティアスと比較すると種族値は
『ラティオス』80-90-80-130-110-110
『ラティアス』80-80-90-110-130-110
と『ラティオス』は攻撃よりの配分になっている。
Cを削って耐久に振りたい際には『ラティアス』に軍配が上がる場合が多い。
同じくCSが高く技の一貫性が高いハバタクカミとではタイプもそうだが瞬間火力が大きく違い
H252ガチグマ(アカツキ)に対して、C全振り眼鏡持ちの同条件で
ラティオス流星群→ (106.9 ~ 126.0%) 確定1発
ハバタクカミムンフォ→ (80.5 ~ 94.6%) 確定2発
と眼鏡ムンフォ耐え程度の耐久であれば、眼鏡流星群で確定で落とせるほどである。
持ち物
特性
性格・努力値と調整
性格 おくびょう
努力値 0-0-4-252-0-252
実数値 155-99-101-182-130-178
同族(オーガポンテツノドクガなど)や100~109族近辺を意識して最速確定。
同族ミラーの際にはなるべくテラスや裏のポケモンで対処したいが、
耐久やCの補正をかけるより、同族に五分以上で先手を取れるため最速としたい。
火力も最大まで欲しいためCに全振り。
- 残りの努力値の余談
余りはどこに振ってもさほど変わらないが、
A特化カイリューテラス鉢巻神速の乱数が1つズレたためBに4とした。
B無振り→ (89.1 ~ 105.2%) 乱数1発 : 31.25%
B4振り→ (87.8 ~ 104.6%) 乱数1発 : 25%
ちなみにDに4振るとC252ハバタクカミからのムンフォが、
確定落ちから高乱数落ちとなる。Cを削っている場合はより耐える確率が高くなる。
技構成
- メインウェポン2つ+トリック+補助技やサブウェポンから1つ がオススメ
トリックを抜いてフルアタ構成もあり
- りゅうせいぐん
- タイプ一致高火力のメインウェポン。
- 並の等倍ポケモンであれば落とすことができ、これ無しでは眼鏡の強さを引き出せないため確定。
- ラスターパージ
- こちらも高性能のメインウェポン。
- 威力が高いことに加えて5割のDダウンにより、再生連打しないと受けられないようなポケモンは高確率で突破できる。
- 以下から選択
- トリック
- 拘り持ちであれば是非とも採用したい技。
- 受けに来るポケモンに対してサーフゴー以外には基本的に刺さる。
- 相手に眼鏡を渡して倒させることで裏の積みの起点にすることも可能。
- 序盤で安易に打つと、自慢の火力をイマイチ出せなくなるため使い所に注意。
- クイックターン
- 新規習得した対面操作技。
- 相手のテラスや交代を見てから交代できるが、相手の強気な居座りや不意のスカーフ持ちに弱い。
- 採用しない場合はA個体値0を推奨。
他にも10まんボルトなみのりはどうだんといったサブウェポンがあるが、
メイン技が等倍で入るならば十分で、一部のポケモンピンポイントで対策するなら検討の余地がある。
特になみのりは無効化されづらく一貫性が高い技である。
補助技もじこさいせいめいそうおきみやげ両壁と豊富であるが、
眼鏡型だと技スペースが足りず、本論での説明は割愛する。
- 選択肢は何の技を採用すべきか
確定欄4つの技採用だと範囲が狭くなり、主にには基本的に技が通りづらい。
さらにと技は共に無効タイプがあるため無効タイプの受け出しや不意のテラスに弱い。
ただ、であっても眼鏡流星群の削りは凄まじく、何度も受け切れるものではない。
加えて高速再生技のあるサーフゴーやアーマーガアでもサイクルの回し方で崩すことは容易である。
クイックターンを採用することで、相手のの受け出しに対してこちらのなどを対面させることで崩しを狙いやすくなる。
一方、テラバーストは呼ぶ相手に広く刺さり、相手のサイクルを早く崩すことが可能である。
しかしながらテラスを切る前提かつトリック前では技を拘ってしまう。
眼鏡テラバーストは勢のカイリュートドロクツキガブリアスや水ウーラオス(れんげき)に起点にされやすく、
その切り返しができないとテラバーストで倒したあと、相手の展開され押し切られる可能性がある。
(もちろん流星群やラスターパージも起点にされることはあるが、こちらのテラスの有無と相手へのテラスの誘発性が大きいと考えている)
つまるところ何の技を採用するべきかは自分のパーティとの兼ね合いにより、
ラティオスと自分の裏で、相手を崩していきたいなら:クイックターン
ラティオスで相手を崩し、相手の裏を他でカバーするなら:テラバースト
と考えている。
テラスタル
元の弱点を多くカバーでき、特性ふゆうとも相性が良い。
テラバーストでハバタクカミキュウコン(アローラ)ワンパンできる。
立ち回り例
刺さる相手が多い場合には初手出し、半減技読みや味方の対面操作によりラティオスを繰り出して負荷をかけに行く。
後述する苦手な相手にはテラスで切り返す。
もしくは裏に引いてサイクルを回し、再度ラティオスを出した際には
目の前と裏に通る高火力技りゅうせいぐんやラスターパージ
受けポケモンにトリック
読みでクイックターンやテラバースト
を適宜選択して有利に立ち回りたい。
与ダメージ計算
確定数は重要そうなものだけ記載する。
りゅうせいぐん ※66%程入るならC時ダウン後の流星群で落とせる。
無振りカイリュー(マルスケあり) (101.3 ~ 119.3%) 確定1発
H244カイリュー(マルスケあり) (85.3 ~ 100.6%) 乱数1発 : 6.25%
H252サーフゴー (46.4 ~ 54.7%) 乱数2発 : 61.32%
H252メタグロス (48.2 ~ 57.3%) 乱数2発 : 91.4%
H252オーガポン(かまど) (92.0 ~ 109.1%) 乱数1発 : 56.25%
H252チョッキガチグマ(アカツキ) (71.4 ~ 84.6%) 確定2発
H252ディンルー (57.7 ~ 68.0%)
H244輝石ポリゴン2 (61.3 ~ 72.3%)
H244D+252(191-161)輝石ポリゴン2 (44.0 ~ 51.9%) 乱数2発 : 9.37%
C↓↓時
無振りガブリアス (105.0 ~ 124.6%) 確定1発
無振りテツノツツミ (96.2 ~ 113.0%) 乱数1発 : 75%
無振りウーラオス(れんげき) (72.0 ~ 84.6%) 確定2発
H244カイリュー(マルスケなし) (62.5 ~ 73.7%) 確定2発
D特化キョジオーン (45.5 ~ 54.2%) 乱数2発 : 50.39%
無振りハバタクカミ (72.4 ~ 86.2%) 確定2発
無振りミミッキュ (90.8 ~ 107.0%) 乱数1発 : 43.75%
H252キュウコン(アローラ) (68.4 ~ 80.6%) 確定2発
H244輝石ポリゴン2 (44.6 ~ 53.5%) 乱数2発 : 28.12%
H244D+252(191-161)輝石ポリゴン2 (32.0 ~ 38.3%) 乱数3発 : 96.85%
H252サーフゴー (114.5 ~ 136.1%) 確定1発
H252メタグロス (119.8 ~ 142.3%) 確定1発
H252アーマーガア (115.2 ~ 135.7%) 確定1発
D特化アーマーガア (82.0 ~ 96.6%) 確定2発
H252ハバタクカミ (97.6 ~ 116.1%) 乱数1発 : 93.75%
H252キュウコン(アローラ) (228.9 ~ 273.4%) 確定1発
H252サケブシッポ (83.8 ~ 98.2%) 確定2発
クイックターンに関してはダメージソースとしてないため割愛
被ダメージ計算
A特化カイリュー
神速 (40.0 ~ 47.1%) 確定3発
鋼テラス時:スケショ5回 (48.4 ~ 58.1%) 乱数2発 : 95.06%
C252ハバタクカミ
シャドボ (85.2 ~ 100.7%) 乱数1発 : 6.25%
ムンフォ (100.7 ~ 120.0%) 確定1発
眼鏡ムンフォ鋼テラス時: (37.5 ~ 44.6%)
A特化水ウーラオス(れんげき)
すいりゅうれんだ (40.7 ~ 48.4%) 確定3発
インファイト (43.3 ~ 51.0%) 乱数2発 : 3.9%
アイススピナー (77.5 ~ 91.7%) 確定2発
アクジェ (14.2 ~ 17.5%) →アイスピと合わせて瀕死率 : 51.17%
A特化オーガポン(かまど)
ツタこんぼう (40.7 ~ 48.4%) 確定3発
テラスツタこんぼう (81.3 ~ 96.2%) 確定2発
ウッドホーン (31.0 ~ 36.8%) 乱数3発 : 61.05%
じゃれつく (98.1 ~ 116.2%) 乱数1発 : 87.5%
〃鋼テラス時: (24.5 ~ 29.0%)
岩石封じ (33.0 ~ 39.4%)
電光石火 (22.0 ~ 26.5%)
C特化ガチグマ(アカツキ)
ブラム (81.3 ~ 95.5%) 確定2発
しんくうは (7.7 ~ 9.0%)→ブラムと合わせて瀕死率 : 30.85%
鋼テラス時:しんくうは (31.0 ~ 37.5%) 乱数3発 : 70.94%
C252ラティオス
鋼テラス時:眼鏡流星群 (49.7 ~ 58.8%) 乱数2発 : 99.6%
眼鏡ラスターパージ (36.2 ~ 42.6%) 確定3発
不一致イカサマモロバレルポリゴン2
A個体値31: (45.2 ~ 54.2%) 乱数2発 : 39.84%
A個体値0: (40.0 ~ 47.8%) 確定3発 確定数に影響
一致イカサマブラッキーチオンジェン
A個体値31: (67.1 ~ 81.3%) 確定2発
A個体値0: (59.4 ~ 71.0%) 確定2発
苦手なポケモン
- ラティオスより早く弱点をついてくるポケモン:パオジアンハバタクカミトドロクツキマスカーニャなど
- 単純に上から縛られているため厳しく、テラスで1ターンを確保することも可能であるが
- 相手の襷、身代わり、テラス読みなど含めると不利であることには変わりない。
ラティオスと裏のポケモンに対してはたきおとすが一貫しやすいため気をつけたい。
相性のよい味方・構築例
- 対面操作持ちクッションポケモン
- 複合『ハッサム』『ジバコイル』『エンペルト』など
- タイプの補完が良く、苦手な全てにラティオスが耐性を持っている。
- 複合『ママンボウ』『ウォッシュロトム』『ラグラージ』など
- 弱点のにラティオスが強い。
- ラティオスがになったあとも、相手に強い。
- 複合『ガオガエン』など
- に耐性があり、場を整えてラティオスを再降臨できる。
- 一旦ラティオスから引いて拘り解除し、対面操作技(とんぼ返り・ボルチェン・クイタン)からラティオスの着地が狙える。
- ラティオスに対してが一貫しやすく強化アイテム持ちのパオジアンハバタクカミは特に厳しい。
- 相手から安易に打たせづらい構築や選出、ラティオスと対面させない立ち回りも必要。
- 打点のポケモン
- 『テツノドクガ』『オーガポン(かまど)』『ヒードラン』など
- ラティオスの苦手なに強く攻めの相性が良い。
- 苦手なにもラティオスの浮遊が強いのもポイント。
以上
終わりに
いかがでしたでしょうか。
書いているうちに予定よりは長くなってしまいましたが眼鏡ラティの基本を詰め込んだつもりです。
来シーズンからの活躍が楽しみですね。
冒頭でも書いたように評価や質問の他、考察不足や認識違いなどありましたらコメントを頂けると大変ありがたいです。
それでは。
更新履歴
23.12.28 技構成,苦手なポケモン,相性のよい味方・構築例を追記修正
24.1.11 技構成,相性のよい味方・構築例を追記修正