育成論投稿経験が浅いです。拙い文章力で机上論を超えない型になっていますが最後まで見ていただけますと嬉しい限りです。
事前注意
- この育成論ではHP=H、攻撃=A、防御=B、特攻=C、特防=D、素早=Sなどの略称を使います。
- 個体値はHABCDSいずれも31とします。
- ダメージ計算はこのサイト(https://sv.pokesol.com/calc)を使いました。
- 不明な点などありましたらコメントで指摘して頂けると助かります。
ヤドキング(ガラル)とは
通称ガラキン。ガラキンは前世代で初登場したポケモンで、ヤドキングのリージョンフォーム。
種族値は「H95-A65-B80-C110-D110-S30」で、原種のヤドキングと比べ、Aが-10された代わりにCが+10された種族値となってます。タイプは毒・エスパーで、弱点は3タイプにまで減少しました。
コンセプトと役割
特殊受け&特殊アタッカー、サイクル要因、(相手の)サイクル破壊要因
H95D110の高い数値、特性再生力を生かした特殊受けがベースですが、それ以外にもアシッドボムを新規習得したため、前作よりも相対的に火力を出せるようになり、サイクル破壊がしやすい性能へと強化されました。
持ち物
とつげきチョッキ
コンセプト上今回は確定とします。毒々、毒菱、寒いギャグ等、面白い補助技も取得しましたが、それらを搭載した型はまた別の機会に。
特性
再生力
再生力1択です。
交代することで体力の3分の1を回復する強力な特性です。(怠けるは覚えますが)チョッキ型だと回復ソースはこれしかありません。
性格
なまいき
D↑S↓の性格です。Sを下げる理由は最低限の地震の火力を担保するためです。ヘイラッシャやキョジオーン、ドヒドイデなどの35族が最遅だったとしても後手を取れます。最遅30族はS無振りのドオーやコータスよりも遅くなります(30族はガラキン以外にもモロバレル、ブリザポスなどもいるので覚えておいて損と言うことはないと思います)。
追記(2023/07/15)
最初はS0想定(個体値)でしたが、ドオーに上を取られることによる負け筋を考慮し、S31の方が良いと思いました。ご指摘ありがとうございました。
後述しますが、「地震」を採用しないなら穏やか(D↑A↓)でも良いと思います。
努力値と調整
努力値は「地震」を採用する場合は「H244-A4-B4-C4-D252-S*」で、地震を採用しない場合は「H244-A0-B12-C0-D252-S*」または「H244-A0-B0-C12-D252-S*」を推奨します。
また、地震を採用しない場合、努力値はチオンジェン等からのイカサマのダメージを減らすためにA0にした方が良いと思います。
H244にすることで実数値は201となり、再生力で丁度67回復する3n調整としてます。H202まで伸ばした所で意味はあまりないと思います(むしろHP偶数のデメリットの方が大きいと私は考えています)。
テラスタイプ
ノーマル
弱点のゴーストを無効にでき、地面と悪は等倍にできます。高火力のシャドーボール持ちポケモン(ハバタクカミ、サーフゴーなど)は拘りアイテムを持っていることも少ないないので交代を押し付けることができます。チョッキを持っていれば、テラスを切った後のムーンフォース、ゴールドラッシュは余裕を持って耐えます。
技構成
確定技
ヘドロ爆弾
毒タイプのメインウェポン。威力90で3割で相手を毒状態にする強力な技です。
アシッドボム
今作新規習得。威力は低いものの、追加効果が強力で、確定で相手のDを-2(半分に)します。次のターンからは本来の2倍ダメージが入るようになります。
アシッドボムによってこれまで突破が困難な受けポケモンを突破できるようになりました。ただし、相手が隠密マントを持っている場合、アシッドボムの追加効果は発動しないので注意が必要です。
準確定技
いずれもエスパータイプの特殊技
サイコショック
相手の防御で計算する特殊技。ハバタクカミやドオー、ハピナス等に対しては、サイコキネシスよりもサイコショックの方がダメージが入ります。ただし、アシッドボムのD減少との恩恵は受けられません。
サイコキネシス
無難に強いエスパー技。が、使ってみてサイコショックの方が欲しいと思う機会が多かったです。
不気味な呪文
威力は控えめですが、相手が最後に打った技のPPを追加で3減らす効果は強力で、相手の回復技に当てることができれば一気にPPを4減らすことができます。テツノツツミの身代わりを許さない音技である点も強力です。前のターンにアシッドボムできていれば火力不足に困ることはなかったですが、できてないと火力不足感は否めなかったです。
未来予知
威力120の強力な技ですが、攻撃できるのは2ターン後で、相手の悪タイプポケモンの後出しを許してしまうのが使いにくい印象です(特にディンルーはタイプ上ガラキンではまず勝てず、パオジアンは交代読みでヘドロ爆弾等を当てない限り勝てない。)。が、逆の見方をすれば、半減や無効タイプへの交代が容易に想像できるので交代読みヘドロ爆弾や釣り交換はしやすくなり、サイクル戦が得意な人には好みの性能になると思います。
選択技
地震
ヒードラン、ジバコイルが主な役割対象です。が、ガラキンのAは65しかないので一撃で倒せるわけではありません。テツノドクガ、キラフロル、ドオー辺りにも地震は刺さりますが、サイコショックで十分です。ヌメルゴン(ヒスイ)に対しては地震が最もダメージが出ます。
火炎放射
ガラキンが毒タイプであることからサーフゴーやアーマーガア、ハッサムなどの鋼タイプを呼びやすいため、火炎放射が刺さる機会はそこそこあると思います。ただし、ヒードランに貰い火の養分にされます。
冷凍ビーム
同じくガラキンのタイプ上、地面ポケモンも呼びやすいので交代読みで出てくる地面ポケモンに刺さります。特に、特殊耐久にあまり振ってないランドロス(霊獣)、ガブリアスは1発で落ちます(カイリューもマルチスケイルなしだと確定2発)。サンダーやボルトロス(霊獣)に対しては一致ヘドロ爆弾よりも冷凍ビームの方がダメージが入ります。交代読みに対して刺さると強い技だと思います。
波乗り
水タイプの技ですが、原種とは違い不一致技なのでヒードランに対しては4倍地震の方がダメージが出ます。優先度低め。
パワージェム
ほぼウルガモスピンポイント。ウルガモスに対しては蝶の舞のタイミングでアシッドボムを撃つことになると思うので対面しても撃つ機会はほぼないと思います。優先度低め。
立ち回り例
- 一致抜群技を持ってない相手の特殊アタッカーに対し後投げする(想定範囲だとテツノツツミ、ボルトロス(霊獣)、サンダー、レジエレキ、ウォッシュロトム、クレセリア、ウルガモス、テツノドクガなど)
- 交代してくる場合には、交代先を読んで技を選択、相手に負荷を掛ける。次のターンに物理受けポケモンに引く
- 瞑想や蝶の舞を積んで強引突破を狙ってくる相手に対してはアシッドボム
- 相手の特殊アタッカーが引いてこなかった場合、次のターンからアシッドボム
- ハバタクカミやサーフゴー等と対面した場合、テラスタルを残す必要がないと判断した場合はノーマルテラスタルを切って攻撃する
与ダメージ計算
以下、ガラキンは性格補正なしA,C個体値31でそれぞれ努力値4振りを想定してダメージ計算してあります。また、いずれもテラスタルは切る前を想定してます。他にも必要と感じた場合、適時追加していきます。
ヘドロ爆弾
H無振りウーラオス(れんげき)、ウーラオス(いちげき):48.0 ~ 56.6% 乱数2発:84.76%
H無振りパオジアン:51.0 ~ 60.7% 確定2発
H244振りカイリュー(マルスケなし):29.0 ~ 34.0% 乱数3発 : 1.53%
H4振りテツノツツミ:64.2 ~ 75.6% 確定2発
H252振りサンダー:31.0 ~ 37.1% 乱数3発 : 79.73%
H4振りボルトロス(霊獣):43.3 ~ 51.0% 乱数2発 : 3.12%
H252振りクレセリア:21.5 ~ 25.5% 乱数4発 : 0.55%
H252振りヘイラッシャ:30.8 ~ 36.6% 乱数3発 : 63.76%
H4振りミミッキュ:41.3 ~ 48.9% 確定3発
H4振りイーユイ:37.5 ~ 44.3% 確定3発
H無振りゲッコウガ:51.1 ~ 59.9% 確定2発
H252振りウォッシュロトム:33.2 ~ 40.2% 乱数3発 : 99.97%
H252振りチオンジェン:44.8 ~ 54.2% 乱数2発 : 45.7%
H252振りマリルリ:64.8 ~ 76.4% 確定2発
H無振りレジエレキ:62.0 ~ 73.6% 確定2発
サイコショック
H無振りウーラオス(れんげき):58.3 ~ 68.6% 確定2発
H4振りハバタクカミ:60.4 ~ 71.8% 確定2発
H252振りコノヨザル:55.3 ~ 66.4% 確定2発
H252振りドオー:61.7 ~ 73.5% 確定2発
H無振りバサギリ:35.9 ~ 43.5% 確定3発
H無振りオオニューラ:193.6 ~ 227.1% 確定1発
H244振りウルガモス:36.7 ~ 44.0% 確定3発
H無振りテツノドクガ:96.8 ~ 113.6% 乱数1発 : 75%
HB252振りドヒドイデ:38.3 ~ 45.9% 確定3発
H4B252振りハピナス:29.0 ~ 34.5% 乱数3発 : 3.58%
地震
H244振りヒードラン:54.9 ~ 65.0% 確定2発
H252振りジバコイル:56.5 ~ 67.8% 確定2発
H244振りサーフゴー:29.0 ~ 35.3% 乱数3発 : 9.22%
H252振りヌメルゴン(ヒスイ):30.0 ~ 35.3% 乱数3発 : 14.3%
H244振りヤドキング(ガラル):32.9 ~ 38.9% 乱数3発 : 98.02%
火炎放射
H244振りサーフゴー:41.5 ~ 49.8% 確定3発
冷凍ビーム
H244振りランドロス(霊獣):92.4 ~ 108.8% 乱数1発 : 50%
H244振りカイリュー(マルスケなし):77.2 ~ 91.4% 確定2発
H252振りガブリアス:80.0 ~ 94.9% 確定2発
H無振りガチグマ:44.0 ~ 51.8% 乱数2発 : 6.25%
H244振りディンルー:26.0 ~ 30.7% 確定4発
H252振りサンダー:41.7 ~ 49.8% 確定3発
H4振りボルトロス(霊獣):58.1 ~ 68.4% 確定2発
被ダメージ計算
以下、ガラキンは性格補正込のH244B4D252のチョッキ持ち想定で計算しています。また、いずれもテラスタルは切る前を想定してます。他にも必要と感じた場合、適時追加していきます。
C252臆病ハバタクカミシャドーボール:32.9 ~ 38.9% 乱数3発 : 93.75%
C252控えめサーフゴーシャドーボール:33.9 ~ 41.8% 確定3発
A252意地っ張りウーラオス(れんげき)水流連打×3:62.7 ~ 76.2% 確定2発
A252陽気パオジアン不意打ち:89.6 ~ 105.5% 乱数1発 : 31.25%
A252意地っ張りカイリュー神速:30.9 ~ 36.4% 乱数3発 : 54.05%
A252意地っ張りカイリュー地震:75.7 ~ 89.6% 確定2発
C252控えめヒードラン大地の力:25.9 ~ 30.9% 確定4発
C252臆病テツノツツミハイドロポンプ:20.9 ~ 24.4% 確定5発
A無振りヘイラッシャウェーブタックル:40.3 ~ 47.8% 確定3発
A252振り意地っ張り珠ミミッキュ影撃ち:46.8 ~ 55.8% 乱数2発 : 62.89%
C252控えめイーユイ悪の波動:47.8 ~ 56.8% 乱数2発 : 75.39%
A252振り意地っ張りガチグマ根性空元気:246 ~ 291 (122.4 ~ 144.8%) 確定1発
A無振りドオー地震:53.8 ~ 63.7% 確定2発
A252意地っ張りマリルリアクアブレイク:52.8 ~ 62.7% 確定2発
A252振りバサギリ切れ味岩石アックス:55.3 ~ 65.7% 確定2発
C252臆病ゾロアーク(ヒスイ)恨みつらみ:27.9 ~ 33.9% 乱数3発 : 0.31%
チオンジェン等の一致イカサマ:45.8 ~ 54.8% 乱数2発 : 49.6%
苦手なポケモン
ディンルー:タイプ上絶対に勝てない。固すぎる
ガチグマ:地震はおろか一致空元気で飛びます。ガラキン入りの構築にはかなりの割合で出てくるので物理受けか上から抜群付けるポケモンは必須
パオジアン、ウーラオス(いちげき):ヘドロ爆弾で半分入るが、対面では勝てない
ヌメルゴン(ヒスイ):特殊方面が固すぎる。また、Bも100あるので地震でもあまりダメージが期待できない
相性の良い味方・構築例
物理アタッカー:ランドロス(霊獣)、ウーラオス(れんげき)、パオジアン、マリルリ、ハッサム等