ニョロトノ- ポケモン育成論SV

【雨展開+ワンクッション】脱出ボタンニョロトノ【配分3通り】

2024/02/22 12:08 / 更新:2024/02/23 23:34

投稿者 : のり (@nori_game_pk)

ＨＰ: 90

攻撃: 75

防御: 75

特攻: 90

特防: 100

素早: 70

閲覧:3726登録:7件評価:5.00(3人)

ニョロトノ 【ポケモン図鑑】

性格: ずぶとい(防御↑ 攻撃↓)

特性: あめふらし

努力値配分(努力値とは？): HP:252 / 防御:164 / 特攻:4 / 特防:84 / 素早:4
個体値:31-0-31-31-31-31
実数値:197-72-127-111-131-91 (素早さ比較)
覚えさせる技: ウェザーボール / アンコール / ほろびのうた / まもる
持ち物: だっしゅつボタン
テラスタイプ

ルール: シングルバトル

このポケモンの役割: 物理・特殊サポート

登録タグ

初めに

こんにちは。のりです。
今回は『ニョロトノ』について書きました。
前回の『キングドラ』(育成論SV/3565)に引き続いて雨パのメンバーです。

投稿時点で使用率ランキングは109位で
だっしゅつボタンの採用率は65%とそこそこメジャーな型のようです。

過去作の育成論と被る部分もありますが、SVの現環境に合わせて調整や考察をしました。

育成「論」として各項目に対して理由付け、深掘りしていきますのでボリュームが多くなりますが育成するにあたり参考になれば幸いです。
感想や改善案など、なんでもコメント頂けると嬉しいです。

注意事項

本育成論では非公式な略称や用語(HABCDSや努力値など)を使用します。
その他表現方法などは過去の育成論(育成論SV/3210)を参照お願いします。

では本題へ

コンセプトと役割

1.天候を雨状態にして即座にエースへと繋ぐ
2.並以上の耐久と耐性により2回目の雨展開を行う
3.器用な補助技により起点回避や詰めを行う

解説

1.だっしゅつボタンを持たせることにより、後続から投げ天候を雨にし攻撃を受け即バックすることで、雨エースを降臨させた状態で4ターン動ける。
同じくあめふらし持ちのペリッパーはとんぼがえりを覚えるが、
初手に出す場合に読まれてなどとの不利対面を作られると一気に試合がきつくなる。
また相手に受け出してとんぼがえりするには、 2ターン相手に与えることになりアドバンテージを取られやすい。
以上が即雨展開できるだっしゅつボタンの強みである。

2.ペリッパーと比べニョロトノは全体的に種族値が高く、Bこそ低いもののHが高く、B特化した際の耐久指数はほぼ同等である。
また単タイプであることで弱点が少なく、4倍弱点もないため出落ちする可能性が低い。
これにより高火力技を一度受けても体力が残り控えに戻すことができる。
そこから 2回目の雨を降らしたり、項目3の補助技で詰めなどができる。

3.汎用的な起点回避技アンコール、発動すればどんな相手も確殺できるほろびのうたを習得できる。
相手の雨ターン枯らしのためにニョロトノを落としてくれない場合でも上記の補助技により起点回避が容易にできる。
火力でゴリ押すパターンになりがちなエースが止まりやすい高耐久低速相手(ディンルーキョジオーンドヒドイデ)の補助技を固定させたり、
要塞化するポケモン(めいそうラティアスクレセリアなど)を流したり詰ませることも可能性である。

持ち物

だっしゅつボタン: 今回のコンセプトであるため確定。; 相手の攻撃に受け出して発動すると、4ターン味方が雨状態で動くことができる。

仕様として

・相手の攻撃でひんしになったときは発動しない。
・連続攻撃技は最後の攻撃まで受けてから発動する。
・相手がとんぼがえりなど、こちらに攻撃しつつ交代する技を使った場合、だっしゅつボタンによる交代のみ発動し、技を使った側は交代できない。
・はたきおとす・ほしがる・どろぼう・マジシャンの効果はだっしゅつボタンより早く発動する。
などがあり、普段からあまり使うアイテムではないため確認しておきたい。
(wikiより抜粋)

特性

あめふらし: 雨展開のため確定。; 他のちょすいしめりけは採用率からしてもほぼ採用理由がないでしょう。

性格・努力値と調整

今回は調整をBD振り分け・HBベース・BD最低限でS振りの3パターン計算した。

案1　BD振り分け: 性格　ずぶとい; 努力値　252-0-164-4-84-4; 実数値　197-＊-127-111-131-91; HB目安; A252パオジアン電気テラバースト(83.3 ~ 98.5%); 特化カイリュー鉢巻げきりん(82.3 ~ 97.5%); (→鉢巻ウーラオス(れんげき)の攻撃も余裕で耐える); 特化カイリューA↑スケイルショット5回(86.3 ~ 106.6%) 乱数1発 : 7.02%; HD目安; 特化タケルライコ10まんボルト(82.3 ~ 97.5%); 特化ブリジュラス眼鏡りゅうせいぐん(82.8 ~ 98.0%); 特化ガチグマ(アカツキ)ノマテラブラッドムーン(84.3 ~ 99.5%); 特化ハバタクカミ眼鏡フェアテラムーンフォース(85.3 ~ 100.6%) 乱数1発 : 6.25%; B<D でダウンロード対策も兼ねられる。; C,Sは端数の4ずつ; C目安　雨ウェザーボールで; 無振りハバタクカミ(47.0 ~ 56.2%) 乱数2発 : 83.98%; HD252チョッキランドロス(霊獣)(50.0 ~ 59.2%); H252ガチグマ(アカツキ)(101.0 ~ 120.0%)

案2 HBベース: 性格　ずぶとい; 努力値　252-0-252-0-4-0; 実数値　197-＊-139-110-121-90; HB目安; 特化パオジアン電気テラバースト(=鉢巻テラスかみくだく) (83.3 ~ 98.5%); 特化カイリューA↑スケイルショット5回(83.8 ~ 99.0%); HD目安; C252ブリジュラス眼鏡りゅうせいぐん(81.3 ~ 96.5%); C252ハバタクカミ眼鏡フェアテラムーンフォース(84.3 ~ 99.5%); C180+(198)タケルライコ10万ボルト(85.3 ~ 100.6%) 乱数1発 : 6.25%

案3 BD最低限でS振り: 性格　ずぶとい; 努力値　252-0-164-4-4-84; 実数値　197-＊-127-111-121-101; 物理耐久は1案,特殊耐久は2案と同等で最低限度に留め、残りをSに振った。; これよりSに少し振られた同族より先に動きやすくなり、こごえるかぜ採用時に抜ける範囲が広がる。; 耐久目安抜粋; A252パオジアン電気テラバースト(83.3 ~ 98.5%); 特化カイリュー鉢巻げきりん(82.3 ~ 97.5%); C252ブリジュラス眼鏡りゅうせいぐん(81.3 ~ 96.5%); C252ハバタクカミ眼鏡フェアテラムーンフォース(84.3 ~ 99.5%); こごえるかぜ1回で素早さ実数値150(最速ブリジュラス)抜き

一発攻撃を耐えて控えで生存できることのメリット

・雨が降り止んだ後に繰り出しもう一度降らせることができる
・味方の拘り解除ができる
・もう一発耐えられるとアンコールやほろびのうたで相手を詰ませることができる
・クッションにして相手のテラスタイプの確認をできる

試合展開に応じてこれらの仕事をこなすことが可能である。
よって努力値配分はCSに振るより、 HBDに割いて高火力技を一発以上は耐えるように調整することが望ましいと考える。

ダメージ計算は案1を採用して行う。

技構成

以下の3つは確定

ウェザーボールorなみのり: タイプ一致かつ雨補正が乗る水技。; 火力に振ってないが上記の補正でそこそこの威力が出る。; (打ち合うことはないかもしれないが)ガチグマ(アカツキ)ランドロス(霊獣)、その他一部相手の確定数意識でウェザーボール推奨。; 後出しされる天候変化ポケモン(カバルドンバンギラスキュウコン(アローラ)など)にはなみのりの方が火力が出やすい。

アンコール: 圧倒的な汎用性がある補助技。; 後攻で動く場合にもとりあえず打っておくことで、倒されれば天候ターンをより多くエースに与えることができ、; 補助技などを拘らせればニョロトノで倒したりエースの降臨に繋げられる。

ほろびのうた: 相手のラス1の詰めに非常に強い。; 特性ぼうおんとおうごんのからだ以外には効果があり腐りづらい。

以下から選択

まもる: 天候ターンを消費するためアンチシナジーに思えるが、ほろびのうたのターン稼ぎが安全に行える。; 相手がラス1でこちらにもう1匹控えがいれば; ほろび(3)→まもる(2)→控えに交代(1)(落ち)→まもる(0); により確定で勝ちとなる。

れいとうビーム: 主にへの打点。; 火力不足感は否めないが、4倍弱点カイリューカミツオロチへの打点になる。

こごえるかぜ: S操作+アンコールの強さは言わずもがな。; また最速ブーストハバタクカミテツノツツミを裏のすいすい勢やこだわりスカーフ持ちで抜けるようになる。

ニョロトノ単体では
S実数値91時>最速70族キノガッサメタグロスS↓(134*2/3≒)89
S実数値101時>最速85族ブリジュラスS↓(150*2/3≒)100
準速ウーラオス(れんげき)(149)、最速カイリュー(145)も抜ける

テラスタル

基本的に切ることがないが、あったら便利な場面でいくつか候補を挙げる。

テラス: 弱点のを半減にでき、キノコのほうしややどりぎのタネを無効にできる。

テラス: をアンコールした際に爆アドが取れる。

テラス: スイクンヘイラッシャでお馴染み。; 単純にタイプが強くの一貫を切れる。

立ち回り例

基本的には2番手に置き、等倍以下の技を読んで受け出し、だっしゅつボタン発動から雨エースを降臨させる。
(初手に出して上からダメージをもらって何もできず控えに戻る動きはあまり強くない。)
その際は が飛んで来づらいポケモン(ブリジュラスランドロス(霊獣)など)との並びを意識したい。

天候エースが暴れた後で、再度雨を降らせたりクッション要員として繰り出す。
また補助技により最後の詰めを行うのが理想の動きとなる。

与ダメージ計算

確定数は重要そうなものだけ記載する。
追加した方が良いのがあればコメントまで。

ウェザーボール雨状態

H252サーフゴー (44.9 ~ 53.1%) 乱数2発 : 28.12%
無振りオーガポン(かまど) (54.2 ~ 63.9%)
無振りハバタクカミ (47.0 ~ 56.2%) 乱数2発 : 83.98%
H244ハバタクカミ (37.9 ~ 45.4%)
H252ランドロス(霊獣) (96.0 ~ 114.3%) 乱数1発 : 81.25%
無振りテツノツツミ (45.1 ~ 53.5%) 乱数2発 : 37.89%
無振りガブリアス (49.8 ~ 59.1%) 乱数2発 : 98.43%
無振りパオジアン (71.7 ~ 85.2%)
H244輝石ポリゴン2 (29.9 ~ 35.0%) 乱数3発 : 14.99%

なみのり　雨なし

H252カバルドン (56.8 ~ 68.0%)
D特化カバルドン (39.1 ~ 47.5%)
H252バンギラス(砂) (31.9 ~ 37.7%) 乱数3発 : 69.92%
H252キュウコン(アローラ) (26.7 ~ 31.7%)

れいとうビーム

H244カイリュー(マルスケ) (32.5 ~ 38.6%) 乱数3発 : 96.72%
H252チョッキカミツオロチ (48.9 ~ 58.3%) 乱数2発 : 89.45%
無振りランドロス(霊獣) (92.7 ~ 109.8%) 乱数1発 : 56.25%
HD252ランドロス(霊獣) (59.2 ~ 71.5%)
無振りガブリアス (78.7 ~ 94.0%)
無振りトドロクツキ (35.5 ~ 42.3%)
H252タケルライコ (30.2 ~ 36.3%) 乱数3発 : 45.75%
無振りブリジュラス (27.3 ~ 32.2%)

こごえるかぜ

H244カイリュー(マルスケ) (20.4 ~ 24.4%)
無振りトドロクツキ (22.2 ~ 26.7%)
無振りガブリアス (48.1 ~ 59.1%) 乱数2発 : 97.26%
無振りハバタクカミ (12.4 ~ 14.7%)

被ダメージ計算

全て雨状態で計算。

A特化オーガポン(いしずえ)
ツタこんぼう(47.3 ~ 55.4%) 乱数2発 : 69.53%
ウッドホーン(70.1 ~ 83.3%)
パワーウィップ(110.7 ~ 132.0%)

A特化水ウーラオス(れんげき)
インファイト(54.9 ~ 64.5%)
水流連打(39.6 ~ 47.3%)
テラス水流連打(53.3 ~ 64.0%)

C特化タケルライコ
10万ボルト(82.3 ~ 97.5%)
じんらい(64.0 ~ 76.2%)
竜の波動(38.6 ~ 46.2%)

C252テツノツツミ
フリドラ(54.9 ~ 65.0%)
ハイドロポンプ(32.0 ~ 38.1%) 乱数3発 : 95.6%

C4ポリゴン2
トラアタ(21.9 ~ 26.4%)
10万ボルト(34.5 ~ 40.7%)

苦手なポケモン

雨パーティに強いポケモン(オーガポン(いど)ブリジュラスアシレーヌラティオスラティアスゴリランダーキノガッサモロバレルユキノオーなど)
当たり前のことではあるが雨選出で押し切れないような相手ならば無理な選出は控えたい。
当然一撃で落としてくるのにも弱いので一致抜群を突いてくるポケモンがいる際も注意。