はじめに
この育成論では一般的な略称や専門用語を使用していますのでご了承ください。
例 ・HABCDS→HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さ
また、個体値はC以外はすべて最大を想定しております。
オーガポン(いしずえ)岩オーガポンについて
オーガポン(いしずえ)
そろそろ皆さんプレイ済みかと思いますが、オーガポン(いしずえ)オーガポンはポケモンSVのDLCである「碧の仮面」に登場したポケモンです。
4つのフォルムが存在し、それぞれオーガポン、オーガポン(いど)、オーガポン(かまど)、オーガポン(いしずえ)のタイプを持ちます。
今回育成論を書かせていただくのは、のオーガポン(いしずえ)岩オーガポンです。
特徴としては、特性おもかげやどしで、テラスタルをすると防御が上昇するという点です。
持ち物
- いしずえのめん
こちらを持たせることで岩オーガポンにフォルムチェンジするため確定です。
特性
- がんじょう(テラスタル前)
1種類しかないため確定です。
体力が満タンの状態だと、HPが0になる攻撃を受けた時に1だけ残るのと、一撃技を無効にする特性です。
後述する調整では物理に厚くしているため、主に特殊技に対して発動することが多いです。
- おもかげやどし(テラスタル後)
テラスタルを行うと、Bが一段階上昇します。
1度交代して再び場に出たタイミングでも発動するため、物理への後出し性能が上がります。
元々あった特性「がんじょう」は消えてしまう点には注意しましょう。
テラスタイプ
オーガポン(いしずえ)岩オーガポンのテラスタイプは岩タイプで、変更することはできません。
性格
わんぱく(B↑C↓)
特に物理タイプに対する役割を持ちたいため、Bの上がるわんぱくとさせていただきます。
努力値と調整
- H108、B148
A特化オーガポン(かまど)炎オーガポンの「急所」ツタこんぼう確定耐え調整です。
テラスタルをしていないオーガポン(かまど)炎オーガポンは特性がかたやぶりなので、がんじょうを貫通します。
ツタこんぼうは12.5%の確率で急所に当たるため、わかりやすく言うとでんじはやおにびが外れるくらいの確率で急所に当たります。
決して無視していい確率ではないと思いましたので、ここまで耐久調整をしました。
- S156
最速サーフゴーサーフゴー(84族)抜き調整です。
ここまで振ることにより、スカーフ持ちサーフゴーサーフゴー相手でも、がんじょうで一発耐えて、はたきおとす2回で倒すことができます。
ちなみに、がんせきふうじ1回で最速マルマイン(150族)まで抜くことができます。
- A92、D4
こちらは余りです。
技構成
確定技
- ツタこんぼう
威力100かつ命中率100かつ急所率+1のぶっ壊れ技。
特に岩技は命中率が安定している技が少ないため非常に貴重です。
- がんせきふうじ
対面との素早さを調整出来る優秀な技です。
りゅうのまいを積んでくるカイリューカイリューに対して、がんせきふうじ→岩ツタこんぼうで処理することが可能です。
タイプ一致で打てるという点も踏まえて、他オーガポンとの差別化のためにも確定で入れたい技です。
推奨技
- ウッドホーン
ウッドハンマー、タネばくだん、くさわけとの選択になりますが、耐久に振って行動回数を確保する都合上、回復技との相性がいいためウッドホーン推奨です。
- はたきおとす
先述したスカーフ持ちサーフゴーサーフゴーへの対策のためにも優先的に採用したい技です。
ブーストエナジー持ちや、オーガポン(いど)水オーガポン、オーガポン(かまど)炎オーガポンへはダメージが減ってしまうので注意。
その他
- じゃれつく
ほぼ一撃ウーラオス限定の技です。他は等倍ツタこんぼうかウッドホーンの方が良い場合が多いです。
- きしかいせい
がんじょうと相性が良いと思いきや、物理技相手だと中途半端に耐えてしまう場合が結構多く使いづらかったです(そういう調整をしているからですが)
ヒードランヒードランヌメルゴン(ヒスイ)ヒスイヌメルゴンジバコイルジバコイルなどには刺さるかもしれません。
- カウンター
こちらも頑丈と相性はいいです。
ただ、一撃でがんじょう発動するような技は特殊技のケースの方が多いです。
- とんぼがえり
対面操作に優秀な技。
技スペースが5個だったら入れたいですが、推奨技と比べて優先度は低めです。
- 変化技
あまえる、やどりぎのタネ、ニードルガード、こうごうせい、みがわり、ちょうはつ、アンコール、つるぎのまいなど優秀な変化技が目白押しですが、これらの技はSを上げられて先行で使える+アイテムが自由なオーガポン通常オーガポンか、Aを上げられて爆発力があるオーガポン(かまど)炎オーガポンの方が汎用性高く使えるため、ただ採用するだけでは劣化になりがちです。
他タイプオーガポンオーガポンオーガポン(いど)オーガポン(かまど)との差別化
他オーガポンとは種族値、覚える技が一緒なので、ただのASベースの調整だと特にオーガポン通常オーガポンとオーガポン(かまど)炎オーガポンの方が強いという感想になってしまう懸念がありました。
そのため、以下の点を意識して差別化を行いました。
ツタこんぼうは、オーガポンのフォルムによりタイプが変わります。
オーガポン(いしずえ)岩オーガポンはタイプとなり、これにより、他のオーガポンでは対応しにくいカイリューセグレイブボルトロス(霊獣)ギャラドスボーマンダなどに強く出ることができます。
また、競合相手かつ環境で暴れているオーガポン(かまど)炎オーガポンにも抜群が取れるため、その点も差別化ポイントです。
- 特性「がんじょう」
テラスタル前の特性として「がんじょう」を持っているため、どんな相手にも1度は行動することができます。
これにより、テラスタルしてAが1段階上昇したオーガポン(かまど)炎オーガポンの全抜きをストップさせることができます。
- 特性「おもかげやどし」
オーガポン(いしずえ)岩オーガポンはその特性により、テラスタルを行うとBが一段階上昇します。
これにより耐えられる範囲が変わってくるため、耐久調整の恩恵が他のオーガポンよりも大きいです。
そのため、オーガポン(いしずえ)岩オーガポンを育成する場合、耐久調整は必須と考えます。
元々はリリーラリリーラユレイドルユレイドルの専用タイプでした。
防御と攻撃どちらをとっても優秀なタイプなので、そのどちらも生かして、耐久調整をしたアタッカーという立ち位置を目指すことが差別化として重要かと思います。
与ダメージ計算
ポケソル様のダメージ計算ツールを使用しています。
オーガポン(いしずえ)オーガポンは「いしずえのめん」でアイテムは固定なので、すべての技は1.2倍の威力で計算しています。
「252」と書いてあるのは性格補正無しで252振っている計算です。
「特化」と書いてあるのは252振って、さらに性格補正込みの計算です。
※自分がテラスタルしている場合は(テラ)と末尾に追加します。
- ツタこんぼう
H4オーガポン(かまど)128.3 ~ 151.3%
H4パオジアン132.1 ~ 157.7%
H252カイリュー(マルスケ有)45.5 ~ 53.6%
H252カイリュー(マルスケ無)91.0 ~ 107.1%
H252カイリュー(マルスケ有)60.7 ~ 71.8%(テラ)
H252カイリュー(マルスケ無)121.3 ~ 143.5%(テラ)
H4ハバタクカミ105.4 ~ 124.5%
H4テツノツツミ115.2 ~ 137.9%
H4イーユイ157.3 ~ 187.8%
H252セグレイブ83.8 ~ 98.2%
H4セグレイブ97.4 ~ 114.2%
H252B4サンダー98.5 ~ 116.8%
H4ボルトロス(霊獣)148.4 ~ 175.5%
H252ギャラドス104.0 ~ 122.8%
H252ギャラドス(いかく有)68.4 ~ 81.2%
H252ギャラドス(いかく有)91.1 ~ 109.0%(テラ)
H4ボーマンダ120.5 ~ 143.9%
H4ボーマンダ(いかく有)80.8 ~ 96.0%
H4ボーマンダ(いかく有)107.7 ~ 128.7%(テラ)
- ウッドホーン
H252ウーラオス(れんげき)63.8 ~ 75.4%
HB特化ディンルー32.0 ~ 37.5%
H4イダイトウ♂92.9 ~ 110.3%
HB特化ヘイラッシャ32.7 ~ 39.7%
H4ウォッシュロトム96.9 ~ 115.9%
H252B4ガチグマ51.5 ~ 61.7%
HB特化キョジオーン38.7 ~ 46.4%
HB特化カバルドン75.4 ~ 89.9%
H252バンギラス58.0 ~ 69.6%
被ダメージ計算
- 通常時
A特化炎オーガポン(かまど)ツタこんぼう 55.7 ~ 66.3%
A特化炎オーガポン(かまど)ツタこんぼう(急所) 84.1 ~ 99.5%
A特化ハチマキカイリューげきりん 90.6 ~ 107.2%
C252ハバタクカミムーンフォース 51.5 ~ 61.0%
C252サーフゴーゴールドラッシュ 129.0 ~ 152.7%
A特化パオジアンつららおとし 106.6 ~ 125.5%
A252ハチマキウーラオス(れんげき)すいりゅうれんだ 79.9 ~ 95.9%
C252イーユイオーバーヒート 92.9 ~ 110.1%
A252セグレイブつららばり×5 130.2 ~ 159.8%
特化はらだいこマリルリアクアジェット 88.8 ~ 104.8%
A252テツノブジンインファイト 110.1 ~ 129.0%
- 岩テラスタル時(B1段階上昇)
A特化テラスタル炎オーガポン(かまど)ツタこんぼう 37.3 ~ 44.4%
A特化テラスタル炎オーガポン(かまど)ツタこんぼう(急所) 84.1 ~ 99.5%
A252テラスタル草オーガポンツタこんぼう 78.2 ~ 92.4%
A特化ハチマキカイリューげきりん 60.4 ~ 71.6%
A特化パオジアンつららおとし 35.5 ~ 42.7%
A252ハチマキウーラオス(れんげき)すいりゅうれんだ 159.8 ~ 191.8%
A252セグレイブつららばり×5 44.4 ~ 53.3%
A252テツノブジンインファイト 72.2 ~ 86.4%
立ち回り例
がんじょうを残すため、有利な相手への死に出しがおすすめです。
がんじょうにより1度は行動保証があるので、相手の積み終わったエースへ繰り出すと良いストッパーになってくれます。
1発で倒せる相手にはそのまま殴れば良いですが、タスキを持っている可能性があり、Sが負けてる相手にはがんせきふうじから入りましょう。
また、耐久に努力値を振っていることで{かたやぶりオーガポン(かまど)}オーガポン(かまど)炎オーガポンの急所ツタこんぼうを確定で耐えることができます。
さらにこちらはツタこんぼうで確定で倒すことができるため、AS振りした場合の同速運ゲーやテラスタルの読み合いを拒否することが可能です。
苦手なポケモン
- はがねタイプ
ヒードランハッサムヌメルゴンジバコイルドドゲザンアーマーガア
タイプ一致技がどちらも半減にされるうえにこちらの弱点を突かれるので相性が悪いです。
はたきおとすでお茶を濁してる間に積まれたりするのでさっさと交換推奨です。
- かくとうタイプ
一撃ウーラオス(いちげき)コノヨザルキノガッサテツノブジンテツノカイナイイネイヌ
メインウェポンで弱点を突けない上にこちらの弱点を突かれます。
かくとうタイプではありますが、ウーラオス(れんげき)連撃ウーラオスにはウッドホーンが打てるので、状況次第では勝てる可能性もあります。
相性の良い味方・構築例
上記の苦手なポケモンに繰り出せるポケモンがおすすめです。
- ギャラドスギャラドス
相性補完が優れているポケモンです。
オーガポン(いしずえ)オーガポンの苦手なはがね、かくとうタイプを半減で抑えられる上に、
ギャラドスギャラドスが苦手なでんきタイプは、オーガポンが半減に抑えることができます。
- テツノドクガテツノドクガ
オーガポン(いしずえ)オーガポンの苦手なすべてのタイプ(はがね、むし、こおり、かくとう)を半減以下に抑えられます。
耐久に少し不安があるのと、サブウェポンのじめん技が刺さってしまう可能性があるのは注意。
- サーフゴーサーフゴー
こちらも同じくオーガポン(いしずえ)オーガポンの苦手なすべてのタイプ(はがね、むし、こおり、かくとう)を半減以下に抑えられます。
マジカルシャインやサイコキネシスなどを積むことで、苦手なはがねやかくとうへの打点も確保できます。
おわりに
オーガポン(いしずえ)岩オーガポンの育成論が存在しなかったので(2023/9/23現在)作ってみました。
個人的にもランクで使用してみましたが使用感は良い感じです。
まだまだ考察の余地があるポケモンだと思いますので、皆さんのコメントや他の育成論などをぜひお待ちしております!