はじめに
こんにちは。kasaiと申します。
11投稿目になります。よろしくお願いします。
今回は「対」耐久型ファイヤーファイヤーを紹介します。
以前、類似の型でPP狩りマニューラマニューラというのを投稿したのですが、その正統進化、完成型となります。
よければコチラ↓も合わせてご覧ください。
後述しますが完全上位互換ではありません。マニューラマニューラにしかない強みもあるのですが、使い易さは圧倒的に改良されております。
お時間あれば駄文にお付き合いください。
- 努力値は、個体値がすべて31であることを前提に設定しています。ケースに応じて調整してください。
コンセプトと役割、立ち回り
- 相手のPPを枯らす
基本となるのはみがわりをはってまもるを繰り返し、プレッシャーで相手のPPを削り取る動きです。
一応流れも記載しておきます。相手が素直に殴ってくるパターンでのシミュレーションになります。
- みがわり→殴られる(一撃で壊れるとします。)
- まもる→殴られる
この時点でファイヤーファイヤーの体力はみがわりで1/4減、たべのこし2ターン分で1/8回復
合計1/8減の状態です。
そして相手のPPは4削れてます。
これを8回繰り返すので、単純にこの流れだけでも技PP合計が32無いと足りません。
(実際はその前にみがわりをはれる体力を下回るのでもう少し早いですが…)
更にこのファイヤーファイヤーの場合、素早さで上を取られていてもPPを削り取る事ができます。
相手の打点がファイヤーファイヤーの最大体力の半分を大きく超えない場合に限りますが、
- 殴られる→はねやすめ
- まもる→殴られる
を繰り返す事で、ここでもさらにPPを32削る事ができます。
そしてPP切れを嫌った相手の交代やまもる読みで別の技を撃ったタイミング等、どこかの隙にニトロチャージを撃ち込んで素早さで上さえ取ってしまえば地獄の始まりです。
みがわり→ まもるとはねやすめを繰り返す事で半永久的に粘り続ける事ができます。
- 立ち回りのコツ
みがわり→ まもるは当然相手も学習して読んできます。
まもるのタイミングで回復や積み技、また交代をしてこようとします。
そこでオススメの立ち回りとして、早い段階で
みがわり→ みがわり→ まもる
を挟んでおく事を推奨します。こちらとしてはさほどリスクはありませんし。
まもる読みで余計な事をしていればみがわりが残ってしまいますし、仮にここで決まらなくても、「次まもるを撃って来ないかもしれない」という疑念が、徐々に相手の精神を蝕んでいきます。
その後は単純にみがわり→ まもるを繰り返していれば、相手が勝手に深読みしてズッコケてくれます。
マニューラマニューラの論と同様、受けポケモンは基本みがわりを壊せる攻撃技が少ないので、必ず先に相手のPPが尽きます。
みがわりを貫通して干渉ができない限り、無償で対面した時点で詰みです。
- マニューラマニューラとの比較
マニューラマニューラが対耐久ポケモン特化型だとするなら、ファイヤーファイヤーは相手のアタッカーに対してもある程度繰り出せる汎用型と言えるでしょう。
なにせタイプと種族値が優秀です。どのくらい優秀かと言うと、HBで運用した場合(珠等を持ってない)パオジアンパオジアンに対して受け出しした上ではねやすめ→まもるで受けきってしまえる程優秀です。
(まあ対パオジアンはひるみや、電気テラバなんかを考えると安定はしないんですが。)
このお陰で相手の構築によっては1体数的有利を取った後にTODまで粘るなんて事も狙えます。
マニューラマニューラの強みは素の素早さと、うらみが使える点で、特にじこさいせい等の回復技はプレッシャー適応外なので、通常だと8回撃てちゃいます。
そこをうらみで削る事によって2回でPPを枯らす等、PPを削る性能だけで言えばマニューラマニューラの方に軍配があがるでしょう。
持ち物
たべのこし
コンセプト上確定。
特性
プレッシャー
これもコンセプト上確定。
性格・努力値と調整
2案あります。
筆者はどっちも作ってますが、今よく使うのは最速の方ですね。
1.最速仕様
ようき
H252 B4 S252
ニトロチャージ1回でほぼ全ての相手に上を取れるのが強みです。いかに有利対面で出してニトロを積むかがカギなので、2回積むには時に結構シビアな読みを通す必要があるんですよね。
よってこっちの方が使いやすいです。
2.対物理仕様
わんぱく
H252 B228 S28
Sは実数値114。ニトロチャージ1回で最速ガブリアス抜き、2回で準速スカーフ100族と同速です。
タイプが優秀なのもあり、なかなか硬いです。弱点をつかない限りそう簡単に5割は削れません。
ただやっぱりニトロを2回撃てなくて苦労する事が多いですね。
技構成
ニトロチャージ(確定)
みがわり(確定)
まもる(確定)
はねやすめ(確定)
完全に確定。他の選択肢はありません。
ニトロチャージはこの型にファイヤーファイヤーを選出した理由です。
サンダーサンダー、アーマーガアアーマーガアも似た事はでき、タイプも優秀なものの、攻撃しながら素早さで上を取る手段がほうでんによる麻痺くらいなので、安定しません。
(フリーザーフリーザーは数値上は受け向きですが、タイプが弱すぎて選考外です。)
流石に攻撃技無しは動き難いし、TODを考えても有利にはならないですからね。
追記:
ニトロチャージ→ほのおのうず
のパターンも考案してみました。耐久型相手なら素早さは勝ってるであろうと言う事で、HB型の技をほのおのうずに変更。
まだ数戦しか試してませんが、悪くないですね。ほのおのうず型の方がより"対"耐久型特化という感触です。
相手の交代を許さない為PPの消費を強要でき、蓄積ダメージで労せずして回復も強要できます。
テラスタル
これも2パターンあって、
ドラゴン
最速の個体をこっちにしてます。
突然テラスタルで出て来られると意外に困るやつ。
弱点のみずとでんきを半減し、元のタイプからフェアリーは飛んでき難いという、まさにファイヤーファイヤーの為のテラスタイプ。
はがね
HBの型はこっちにしました。これはこれで交代戦になった時にステルスロックのダメージが半減になったり、毒・どくびしが無効だったりと、色々強みがあります。
どちらのテラスにしても、ファイヤーファイヤーは元のタイプが強いので、テラスを切るのは終局図が見えてから詰めに使った方が強いです。
ファイヤーファイヤーのテラスタルは「テラスを切らない」という選択肢を含めての強さだと言う事を忘れないよう注意しましょう。
与ダメージ計算
- ダメージ計算はGameWithさんのダメージ計算機SV(https://gamewith.jp/pokemon-sv/article/show/381999)を使用しました。
ダメージ目的じゃないので割愛してもいいと思いますが…
とりあえず参考値としてサーフゴー君だけ殴っときましょうか。
[ニトロチャージ]
vs サーフゴーサーフゴー(HB無振り)
60〜72(37〜44.4%)確3
弱点でもこんなもんです。まあチリも積もればというやつですね。少しずつでも入っていく事がTOD含め耐久戦では大事です。
被ダメージ計算
2通り載せておきます。
[ ]内は対物理仕様のHB型の場合
vs パオジアンパオジアン
(A252+性格補正無し+持ち物効果なし+特性効果有り)
つららおとし 100〜118(50.7〜59.8%)確2
[73〜87(37〜44.1%)確3]
はねやすめ中は更に半減です。これがタイプの優秀な所ですね。ただ前述のようにひるみがあるので安定して受けられる訳ではありません。
vs ウーラオス(いちげき)ウーラオス(れんげき)
(A252+性格補正無し+持ち物効果なし)
すいりゅうれんだ 222〜270(112.6〜137%)確1
[162〜198(82.2〜100.5%)乱1
対物理型ならほぼ耐えます。まあここはテラスを切るか素直に引きましょう。
またコイツはまもるが効かないので、テラス切って粘るならはねやすめ→ みがわりのループになります。
vs ハバタクカミハバタクカミ
(C252+性格補正無し+持ち物効果無し)
シャドーボール 81〜96(41.1〜48.7%)確3
vs テツノツツミテツノツツミ
(A252+性格補正無し+こだわりハチマキ)
フリーズドライ 67〜79(34〜40.1%)確3
ハイドロポンプ 210〜248(106.5〜125.8%)確1
ご覧のように、等倍であれば大体はねやすめで受ける事ができてしまいます。
たべのこし2回分を考慮すれば62.5%までは食らっても大丈夫ですよ。
苦手なポケモン
- ウーラオス(いちげき)ウーラオス(れんげき)
前述の通りまもるを貫通し、かつ弱点をついてくるのでできれば相手したく無いです。
ただ、どくびしを踏んでくれてるなら、いざとなればドラゴンテラス切ってはねやすめ→ みがわりループでゴリ押す事はできます。
抜群のれいとうパンチも最大6割しか入らないですからね。
- ちょうはつ、アンコール
マニューラマニューラ同様、これだけは苦手です。
- ステルスロック
4倍入るので半分削れます。流石に辛いです。
このファイヤーファイヤーの為だけに相棒のキラフロルキラフロルに普段使わないキラースピンを泣く泣く入れました。そのくらい苦手です。
撒かれそうなら選出しない方がいいまであります。
相性の良い味方・構築例
- キラフロルキラフロル
マニューラマニューラと違ってこのファイヤーファイヤーは本当に耐久で使ってます。耐久型を潰す耐久型ですね。
なのでどくびしを撒いてファイヤーファイヤーで粘る、というのが本命ルートになりつつあります。
またこのファイヤーファイヤーは、誰にでも出せる万能受けではありません。むしろどこかでニトロチャージを撃つ猶予が欲しいので、誰かが起点を作成してくれるのが理想です。
その点でキラフロルキラフロルはおきみやげも使え、前述したキラースピンも合わせてベストカップルになっております。
- ジバコイルジバコイル
相互相性補完が非常に良いです。
特に私はチョッキで使っていて、対物理型ファイヤーファイヤーと組ませるとバランスが取れた選出になります。
- メガネハバタクカミハバタクカミ
これは一例になりますが、高速こだわりアタッカーがいると立ち回りやすいです。
と言うのも、この型で泥沼戦をやっていると、お互い動きがパターン化され、相手の次の行動がどんどん分かりやすくなっていきます。
「次そろそろ回復入れなきゃいけない頃だな」とか、「まもるのターンだからPP消費したくない技は使わないな」とかですね。
そこに高速こだわりアタッカーを合わせて不可避の致命の一撃を入れてあげる訳ですよ。
相手にとって読みやすいと言うことはこちらにとっても読みやすいということ。
この読み合いは泥沼戦の経験値がモロに出る所で、この型を使っていて最も楽しい瞬間です。
終わりに
いかがだったでしょうか。
いややっぱりどうしても先代のPP狩りマニューラマニューラと比べてしまいましてね。
ファイヤーファイヤーのあまりの使い易さに喜びつつ、逆にかつての先代の難しさに悲しくなってきます。
あれも上手く使えれば強かったんですけどね。
昨今はちょくちょく受けループも少し息を吹き返しまして。そいつらに強いPP狩りの時代が少しずつ迫りつつあるのかなーなんて期待してます。
まあこのファイヤーファイヤーは受けループと似たような事やってんですけどね。
また流行りのかえんだま ガチグマガチグマとかはこの型に対して何もできませんし、そうで無くても普通の珠アタッカーをジリ貧にさせる事も出来るので、何かと今の環境にも適応した「完成型」になったのではないかなと、個人的には満足しています。
是非一度お試しください。
今度こそオススメの1匹です。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。