はじめまして、エンジョイグマと申します。
エンペルトの相棒として使っている物理受けファイヤーの使用感が良かったので育成論として投稿しようとしたところ、あぶそば様のとても良い育成論を見つけたのでフォークとして投稿させていただきます。
本育成論では、「努力値」「種族値」「個体値」などの非公式用語、略称を使用します。
ステータスを「H-A-B-C-D-S」と表記します
コンセプトと役割
フォーク元様と同じように、ヌメルゴン(ヒスイ)の苦手なポケモンに後投げし、物理受けを担います。
私はエンペルトの裏から後投げしていましたが、の一貫があり辛い場面が多々ありました。ヌメルゴン(ヒスイ)とは互いに弱点を全て半減以下にするという完璧な相性補完を持っており、さらに現環境を支配しているオーガポン(かまど)オーガポンにはファイヤー、オーガポン(いしずえ)オーガポン(いど)にはヌメルゴン(ヒスイ)がかなり有利です。(地均しや岩石封じの存在で一概には言い切れませんが)
同じであり競合相手であるファイアローはアッキ無しではテラスツタこんぼうを二発受けられない(ステロと合わせると確定一発)ため、大きな差があります。
フォーク元様の役割先に加え、オーガポンオーガポン(かまど)オーガポン(いど)オーガポン(いしずえ)の登場と吠える習得により積み技による突破を拒否できる性能を手に入れた事で非常に環境にマッチしたポケモンになりました。
性格・努力値と調整
- ずぶとい H236 B252 S20 実数値 195-x-156-145-105-113
フォーク元様と同じ調整(4振りランドロス(霊獣)抜き残り耐久)となっています。素早さインフレにより早いポケモンはとことん早く、それ以外は耐久と火力に寄せた努力値配分が多くなっているので思ったより抜いているポケモンは多いです。
特性
- ほのおのからだ
今回はヌメルゴン(ヒスイ)と組み合わせる関係上、TOD勝ちを狙うことは難しくなっています。そのためプレッシャー戦術があまり強力に作用しないのでこちら確定となっています。最悪水流連打にワンチャンを作れるのも評価ポイントです。
- プレッシャー
前述の通りの理由で不採用です。TODを狙える構築であれば、火傷は鬼火任せにしてこちらでPPを枯らす戦術も一考できます。
テラスタル
テラスタイプですが、基本的にはのタイプ一致テラスタルになります。
理由として、ヌメルゴン(ヒスイ)との併用を前提としているため、大きくタイプを変えると弱点の一貫が出来やすいことが上げられます。
補完が崩れないも候補ではあるのですが、現在最も多いであろう役割対象であるオーガポン(かまど)にタイプ一致弱点を突かれてしまう事を重く考えて本育成論は候補から外しています。
オーガポン(かまど)に対して非常に強気に出られます。また、の一貫ができてしまうものの、テラスタルを切ることでほぼ全てのパオジアンを役割対象に加えることが出来ます。を使う場合は、後ろにやのポケモンを控えさせておきましょう。
パオジアンオーガポン(かまど)に対して弱くなるものの、ウーラオス(いちげき)ウーラオス(れんげき)に対して多少強くなり、エアスラッシュの威力が上がります。本育成論ではオーガポン(かまど)への役割を重視しているため、を推奨しています。
パオジアンのテラバーストで押し切られる(羽休め込確定二発)ほか、オーガポン(かまど)の特化A1↑ウッドホーンで62.5%で落ちてしまうため今回は不採用。パオジアンオーガポン(かまど)を出されない構築なら採用圏かもしれません。
持ち物
- あつぞこブーツ
ステロが痛いためほぼ固定。幸い現在採用率の高い急所技には元々非常に弱いor耐性があるため、アッキのみを持ちたい理由が多少薄いです。
- アッキのみ
ステロを投げられない前提の持ち物ですが、ハマったときのリターンは非常に大きいです。具体的に言うと、発動すればテラスタル状態でオーガポン(かまど)のじならしを確定三発に抑えます。素の状態でもウッドホーン(アッキ発動)→岩石封じを高乱数で耐えるようになります。
ゴツゴツメット
ダメージ効率自体はとても高いのですが、よく使われる物理技であるツタこんぼう・テラバースト・つららおとしが非接触技であり、ウーラオス(れんげき)もパンチグローブの可能性がある+水流連打を受けるにはテラスタルか火傷必須なので優先度は低いです。
- オボンのみ
元々回復技があり、持つことで受けられる範囲が爆発的に広がるわけでもないので今回は不採用となっています。
技構成
- 吠える
確定技です。積みの起点や身代わりの回避のほか、ステロを撒いていれば吠えているだけで勝てる状況もありえます。DLCで新規習得した中でもかなり強力な技です。
- 羽休め
確定技です。打っていれば勝てるという状況にはあまりなりませんが、相手の接触技の試行回数を増やすという重要な役割があります。
- 鬼火
確定技のようで選択技です。理由は10月になってから一度も当てたことが無いからメインの役割対象であるオーガポン(かまど)に効果がないからです。パオジアンカイリューウーラオス(いちげき)等打ちたいポケモンは多いのですが、当たらなければ意味が無い命中不安も足を引っ張りこの枠に火炎放射を入れていたら勝っていた場面も実は多いです。非常に強力な技ではありますが、過信は禁物です。
- 火炎放射
鬼火との選択技です。テラスすることで最低限の火力を出すことができます。
- 蜻蛉返り
同じく鬼火との選択枠です。宿り木や様子見の下から打てると嬉しいときがあります。打点にはなりません。
- エアスラッシュ
技選択枠です。オーガポン(かまど)に対する打点になりますが、実はAD振りオーガポンに打ち負けます。
- 暴風
技選択枠です。オーガポン(かまど)との打ち合いに勝ちやすい追加効果と高打点ですが、命中不安です。
立ち回り例
(ヌメルゴン(ヒスイ)が先に場にいるものとする)
- 物理アタッカー相手に受け出します。
- 鬼火が当たる相手であれば鬼火や炎の体で火傷を巻きます。交代読みで積まれた場合は吠えるで流しましょう。
- 特殊アタッカーや技がメインの相手からは無理せずヌメルゴン(ヒスイ)やもう一体の裏に引きましょう。過信は禁物です。
- 適宜羽休めでHP管理しつつ、サイクル戦で詰めていきましょう。
与ダメージ計算
役割対象や呼びやすい相手を計算しています。
- エアスラッシュ 通常67.1 ~ 81.3% 33.5 ~ 40.7%
- 暴風 通常98.1 ~ 117.5% 49.1 ~ 58.8%
- 火炎放射 通常41.3 ~ 49.1% 20.7 ~ 24.5%
- 火炎放射() 通常55.5 ~ 65.9% 27.8 ~ 33.0%
D4パオジアン
- エアスラッシュ 通常46.5 ~ 54.9% 23.2 ~ 27.0%
- 暴風 通常67.8 ~ 80.0% 33.5 ~ 40.0%
- 火炎放射 通常109.7 ~ 131.7% 54.9 ~ 65.9%
- 火炎放射() 通常147.1 ~ 175.5% 73.6 ~ 87.8%
H252D4ランドロス(霊獣)@チョッキ
H4ハバタクカミ
H252サーフゴー
H252D4ガチグマ(アカツキ)@チョッキ
H4イーユイ
被ダメージ計算
- 特殊
受け出された相手に打ち合いで勝てるかどうかの目安に
C252ハバタクカミシャドーボール 41.6 ~ 49.3%
C252サーフゴーシャドーボール@メガネ 60.6 ~ 72.4%
C特化ガチグマ(アカツキ)ブラッドムーン 79.0 ~ 93.9%
C特化ガチグマ(アカツキ)真空波 7.7 ~ 9.2%
C特化イーユイ悪の波動 45.2 ~ 53.9%
- 物理
受け出した時の相手の火力判断の指標に 通常ダメージ(やけど時ダメージ)
A252オーガポン(かまど)A1↑ツタこんぼう 38.5 ~ 45.7%
A252オーガポン(かまど)ツタこんぼう 19.5 ~ 23.0%
A特化パオジアン氷柱落とし@ハチマキ 60.0 ~ 70.8%(29.8 ~ 35.4%)
A252パオジアン氷柱落とし 35.9 ~ 43.1%(18.0 ~ 21.5%)
A252パオジアンテラバースト 68.8 ~ 81.1%(34.4 ~ 40.6%)
A特化ウーラオス(れんげき)インファイト 22.0 ~ 26.2%(10.7 ~ 12.9%)
A特化ランドロス(霊獣)テラバースト 43.1 ~ 51.3%(21.5 ~ 25.7%)
A特化ハッサムはたき落とす 24.2 ~ 28.8%(11.7 ~ 14.4%)
A特化ハッサムダブルウイング 20.5 ~ 24.7%(10.2 ~ 12.4%)
A特化オオニューラインファイト 22.0 ~ 26.2%(10.7 ~ 12.9%)
A特化オオニューラフェイタルクロー 29.8 ~ 35.9%(14.9 ~ 18.0%)
A特化カイリューA1↑神速 46.2 ~ 54.4%(23.0 ~ 27.2%)
A252ガブリアススケイルショット(5回) 41.1 ~ 53.9%(20.5 ~ 25.7%)
※テラスで半減するタイプの攻撃はテラス時1/2してください。
苦手なポケモン
- メインに岩・水技がある物理ポケモンオーガポン(いしずえ)オーガポン(いど)ドダイトスキョジオーン等
苦手技がはっきりしているため、裏のポケモンでカバーしましょう。
- 火傷が効かず、等倍技でゴリ押しできる物理ポケモンセグレイブ
炎テラスした物理ポケモンを最後に残されると積み技でゴリ押される可能性があります。立ち回りでカバーできる部分なので頑張りましょう。
- 特殊ポケモン
大体がヌメルゴン(ヒスイ)の得意分野です。任せましょう。
相性の良い味方・構築例
非常に高い特殊耐久と最高レベルの相性補完を誇ります。基本的にはこの二体でキツいポケモンを対策することになります。ただ、元々の相性が良すぎるのでどちらかにテラスタルを切ったときに苦手なポケモンが一致しないようにタイプを考えることがとても大事です。
ヌメルゴン(ヒスイ)程ではないですが優秀な相性補完を持っており、ステロも撒ける優秀なポケモンです。エンペルトを使う場合三体目のポケモンはの一貫を切るタイプのポケモンを選びましょう。
が等倍であること、ファイヤーが等倍であることが残念ですが、苦手とするセグレイブウーラオス(れんげき)に上から火力を押し付けたり鮫肌で削りを入れたりすることができます。ステロを覚えたりオーガポン(いしずえ)に完全に有利なのもポイントです。
ヌメルゴン(ヒスイ)エンペルト前提となりますが、テラスを切った後にの一貫を切ることができます。また、前述の二体ともに弱点をつけるウーラオス(れんげき)に対して非常に強いです。
最後に
長くなってしまいましたが最後まで読んでくださりありがとうございます。ファイヤーは現環境かなり刺さっている受けポケモンだと感じているので、ファイヤー好きの皆さんは是非使ってあげて欲しいです。フォーク元の育成論も是非一読ください。次回までに分かりやすい育成論の書き方を勉強しておきます。