はじめに
今作からあられが雪に代わり氷タイプのBが1.5倍されるという仕様変更がありました。これによって雪の天候パが密かにささやかれています。
そんなわけで今回は雪を降らしながら交代することができる寒いギャグを専用技に持つヤドキングヤドキングについて紹介していきます。
アドバイスや改善点などございましたらコメントにてご指摘いただけると幸いです。
ダメージ計算にはポケソル様のサイトを使用させて頂きました。https://sv.pokesol.com/calc
本論ではHABCDSの略称を用います。
採用理由と役割
主に起点作成(雪降らし)要員として使用します。
同じ雪降らし要員にユキノオーユキノオーがいますが、まずはその差別化点についてご説明していきます。
まず1番の差別化点がトリックです。
この技によって耐久ポケモンたちを機能停止にすることができます。
またスカーフトリック(以下スカトリ)なので大半の耐久ポケモンの上から行うことができ、先手から技をこだわらせることができるため相手の技次第では一気に優位状況を作れます。
次の差別化点がタイプです。
ユキノオーユキノオーは氷タイプを持っているため雪降らしとして裏の氷タイプにつなぐときに技が一貫してしまいます。(裏がセグレイブセグレイブなどなら話は別)
その点ヤドキングヤドキングなら氷タイプの抜群な炎 闘 鋼を半減にできるのでとても相性補完がいいです。
以上の点から今回はヤドキングヤドキングを採用しました。
持ち物
こだわりスカーフ
ヤドキングヤドキングの絶妙に遅いSとスカトリとのかみ合いが完璧すぎるのでスカーフ1択です。
特性
さいせいりょく
他のポケモンに交代するとHPが最大HPの1/3回復する。
寒いギャグやらスカトリやらで交代を多用するので採用。
挑発持ちが多くなったらどんかんを採用するかも。
性格・努力値と調整
- 性格はDに厚くできるようおだやかにしています。
- Hは再生力の回復量が最大になるよう3nにして、その中で1番Hを盛れる値にしました。
- Bは陽気マスカーニャマスカーニャのトリックフラワー急所を確定で耐えられる値にしています。
- Sが4振りされているのはスカーフを持った状態で無振り55族を抜くことができるからです。そのためハピナスハピナスや(今は亡き)アラブルタケアラブルタケに対して上からスカトリを決めることができます。
また、欠伸などを撃ってくるカバルドンカバルドンやヘイラッシャヘイラッシャの最遅個体に対してスカトリを決めた後なら後攻で動けるので欠伸ループを抜けることができるため、こちらもSを下げる必要はないと判断し4振りの型にしました。(スカトリ後だと最遅33族と同速。例:ドータクンドータクン)
- 余りをCとDに振っています。
技構成
さむいギャグ
手持ちのポケモンと入れ替わる。また、5ターンの間、天気を『ゆき』にする(『こおり』タイプのポケモンは、『ぼうぎょ』が1.5倍になる)。
撃った後に交代するためスカーフを持っていても気にせずに使えるいい技です。
テラバースト
ラス1勝負で残った耐久ポケモンを削るため無効化されないテラバーストを採用。(波乗りはトリトドントリトドンで詰んでしまうため×)
でんじは
スカトリされたポケモンの引き先に負荷をかけていくために採用。裏の氷エースを通しやすくなるため入れておきたい。
トリック
ユキノオーユキノオーとの差別化点。起点作成の受け寄りのポケモンなのに受けポケモンに強く出れる強力な技です。
候補
Sダウン系の技
マッドショットやこごえるかぜなどのSダウン技ですが、ヤドキングのC自体があまり高くなく削りは期待できないため電磁波の方がいいという結論に至りました。
テラスタル
あく
タイプ相性とテラバーストの技範囲で選びました。
相性では虫以外の抜群技が等倍以下になり、範囲では無効化される霊に対して抜群がつけるようになります。ただ、基本的にこのポケモンにテラスタルを切ることはありません。(裏に残しておいた方が強い)
立ち回り例
1.耐久ポケモンや起点作成ポケモン(ヘイラッシャやカバルドン)にはスカトリから入り機能停止させていきます。
2.交代が読める場合は電磁波を撃ちましょう。
安定行動は寒いギャグ撃ちです。(欠伸連打等で居座られても下から交代できるため)
3.アタッカーポケモンには素直に寒いギャグを撃ち裏の氷エースに交代しましょう。
4.Dが高いためその後に受けやクッションとしても使うことができ、最後まで活躍してくれます。
与ダメージ計算
耐久ポケモンとのラス1用の打点なので主要なポケモンだけ記載します
HD特化トリトドン→テラバ
38 ~ 45 (17.5 ~ 20.7%) 乱数5発 : 0.7%
HD特化ヘイラッシャ→テラバ
43 ~ 51 (16.7 ~ 19.9%) 確定6発
HD特化ドオー→テラバ
34 ~ 40 (14.4 ~ 16.9%) 乱数6発 : 0%
HD特化キョジオーン→テラバ
17 ~ 21 (8.2 ~ 10.2%) 乱数10発 : 0%
HD特化カバルドン→テラバ
40 ~ 48 (18.7 ~ 22.4%) 乱数5発 : 84.85%
HD特化ラウドボーン→悪テラバ
116 ~ 140 (55.0 ~ 66.4%) 確定2発
HB特化アーマーガア→テラバ
78 ~ 93 (38.1 ~ 45.4%) 確定3発
被ダメージ計算
マスカーニャA252振りトリックフラワー→
168 ~ 200 (83.6 ~ 99.6%) 確定2発
(急所ダメージ)
ドラパルトA252振り鉢巻テラスドラゴンアロー→
172 ~ 204 (85.6 ~ 101.5%) 乱数1発 : 1.17%
ドドゲザンA特化ドゲザン→
174 ~ 206 (86.6 ~ 102.5%) 乱数1発 : 12.5%
コノヨザルA252振り憤怒の拳威力100→
168 ~ 198 (83.6 ~ 98.6%) 確定2発
ミミッキュA252振り玉テラスシャドクロ→
177 ~ 208 (88.1 ~ 103.5%) 乱数1発 : 18.75%
サーフゴーC252振り眼鏡シャドボ→
152 ~ 182 (75.7 ~ 90.6%) 確定2発
サザンドラC252振り眼鏡<b>悪波
ウォッシュロトムC特化眼鏡放電→
144 ~ 170 (71.7 ~ 84.6%) 確定2発
ウルガモスC252振り虫のさざめき→
116 ~ 140 (57.8 ~ 69.7%) 確定2発
苦手なポケモン
基本的に受けと起点作成が仕事なのでラス1ヘイラッシャやキョジオーンにスカトリをしても地割れを撃たれていたら相手有利な%で負けてしまいます。
挑発持ちのポケモンにはめっぽう弱く、特にアーマーガアにはスカーフを持っていても先手が取れずテラスタルしないと打点がありません。そして、テラスタルを切るとボディプレが抜群で入るようになってしまいます。
相性の良い味方・構築例
雪による防御上昇を生かすため氷タイプと組むのがいいでしょう。特にオススメなのがモスノウモスノウやフロストロトムフロストロトムといったDが高く積み技を覚えられるポケモンです。
おわりに
ここまで長々とご閲覧ありがとうございます。
やはり新技や新仕様を軸に考えるといろいろな可能性が見えてきて楽しいですね^ ^
今回投稿したヤドキングヤドキングは前回に投稿したモスノウモスノウのためのポケモンとして考えたものなのでかなり起点作成寄りにはなりましたが、実際にかなり刺さる試合がいくつもありました。
最後に前回(モスノウモスノウ)の育成論も貼っておきますので、よろしければご一緒にご閲覧いただければと思います。
この育成論が何かの参考になれば幸いです。