ラティアス- ポケモン育成論SV

はじめに

Fafnirと申します。
今回はラティアスの育成論をご紹介します。

ラティアスについて

ラティアスはルビーサファイアにて登場した準伝説ポケモンで
種族値は80-80-90-110-130-110 合計600となっており、
対となるラティオスと違って耐久寄りの種族値であるので主に「めいそう」と「じこさいせい」を駆使して耐久を活かしながら積んで全抜きしていく型がメジャーとなっています。(編集時めいそう採用率88.9%)
しかし今回はこの型ではございません。
そうです。意表付きです。
ラティアスがめいそう型として認識されやすいのであれば「こだわりメガネ」で油断した相手に奇襲を仕掛けてしまおうという魂胆です。
もちろんめいそう型も強力ではありますが当然相手も「トリック」(サーフゴー等)や「アンコール」(カイリューテツノツツミ)、「ふきとばし」(カバルドンディンルー)「ドラゴンテール」(カイリューブリジュラス)で対策してくると考えられます。
それに対して予想外のダメージを入れるor返り討ちにすることが可能になるので相手には見えない勝ち筋となり得る型となっています。

特性

• ふゆう

これのみ。技を無効にするシンプルに強い特性です。
テラスタイプをやにすれば弱点が減るorなくなるので非常にテラスタルと相性が良いです。

持ち物

• こだわりメガネ

今回のコンセプトとなる持ち物。
引くまで1つの技しか出せない代わりに特殊技の火力を1.5倍にするので奇襲に適しています。

テラスタイプ

それぞれのメリットをご紹介します。

・殴れる範囲が一気に広がる(サーフゴーへの打点)
・メジャーな技無効
・パオジアンテツノツツミの技半減

・「でんじは」を透かせる
・技が一致になる
・弱点の数が0になる
・色違いとの見た目の相性がいい

・弱点をのみにできる
・テラバーストでに弱点を付ける

・特性込みで弱点2つの優秀タイプ(元タイプとの相性も良い)
・テラバーストでに弱点をつける
・大半の先制技を半減+炎テラ以外のスケショカイリューに強い

・通りの良い技を一致にできる
・弱点の技無効半減の優秀な耐性
・通常色のときの色合いが良い
・かわいい

それぞれにメリットがありますのでパーティとの相性や好み、テラピース残数にもよると思われます。

技構成

他には「シャドーボール」「なみのり」「エアスラッシュ」「みわくのボイス」と多彩な攻撃技を持つのでどの技を持つかが相手にバレにくいのがラティオスラティアスの強みです。
余談ですが、ラティオスが「クイックターン」を覚えるのに対しラティアスは覚えません。悲しい。

努力値調整と性格

ひかえめ(C↑S↓)
28-0-4-252-4-220
最速ランドロス(霊獣)抜き
超火力のためにC特化
余りをHBDに(H36だと偶数になるので振り分けました)
H実数値が159 つまり16n-1になってお得。

Hを28→92
Sを220→156にして
最速サーフゴーと準速ウーラオス(いちげき)を抜くまでSを下げる代わりに耐久を少しでも確保できます。
(正直CSでも十分だと思ってます)

与ダメ計算

• ミストボール

無振りハバタクカミ 93 ~ 111 (71.6 ~ 85.4%) 確定2発
無振りカイリュー(マルスケ込み) 60 ~ 71 (36.2 ~ 42.8%) 確定3発
無振りオーガポン(かまど) 124 ~ 147 (80.0 ~ 94.9%) 確定2発
H252ガチグマ(アカツキ) 169 ~ 199 (76.9 ~ 90.5%) 確定2発
無振り水ウーラオス(れんげき) 356 ~ 422 (203.5 ~ 241.2%) 確定1発
H252きせきポリゴン2 84 ~ 99 (43.8 ~ 51.6%) 乱数2発 : 8.59%
無振りテツノツツミ 178 ~ 211 (135.9 ~ 161.1%) 確定1発

• りゅうせいぐん

無振りカイリュー 163 ~ 193 (98.2 ~ 116.3%) 乱数1発 : 87.5%
無振りオーガポン(かまど) 169 ~ 199 (109.1 ~ 128.4%) 確定1発
H252ガチグマ(アカツキ) 229 ~ 271 (104.1 ~ 123.2%) 確定1発
H252きせきポリゴン2 114 ~ 135 (59.4 ~ 70.4%) 確定2発

• はどうだん

H252ガチグマ(アカツキ) 190 ~ 224 (86.4 ~ 101.9%) 乱数1発 : 12.5%
H252きせきポリゴン2 94 ~ 112 (49.0 ~ 58.4%) 乱数2発 : 98.04%
無振りイーユイ 116 ~ 138 (89.3 ~ 106.2%) 乱数1発 : 37.5%
H252ディンルー 122 ~ 144 (46.6 ~ 55.0%) 乱数2発 : 62.89%
H252チョッキブリジュラス 128 ~ 152 (65.0 ~ 77.2%) 確定2発
H252ガオガエン 146 ~ 174 (72.3 ~ 86.2%) 確定2発

• くさむすび

H252ディンルー 180 ~ 214 (68.8 ~ 81.7%) 確定2発
H252カバルドン 262 ~ 310 (121.9 ~ 144.2%) 確定1発
HD特化ラグラージ 208 ~ 248 (100.5 ~ 119.9%) 確定1発

• サイコショック

H252ハバタクカミ 160 ~ 190 (98.8 ~ 117.3%) 乱数1発 : 93.75%
B特化ハピナス 178 ~ 210 (54.0 ~ 63.7%) 確定2発

被ダメ計算

C252ハバタクカミムーンフォース134 ~ 158 (84.3 ~ 99.4%) 確定2発
C特化テツノツツミフリーズドライ102 ~ 122 (64.2 ~ 76.8%) 確定2発
C特化テラスガチグマ(アカツキ)ブラッドムーン144 ~ 170 (90.6 ~ 107.0%) 乱数1発 : 37.5%
A特化水ウーラオス(れんげき)アイススピナー110 ~ 130 (69.2 ~ 81.8%) 確定2発
A特化テラ鉢巻カイリューしんそく126 ~ 148 (79.3 ~ 93.1%) 確定2発

ラティオスとの差別化点

ラティアスがラティオスより優れている点として
耐久の数値が上回っているという強みがあります。
今回のラティアスの努力値振り
ひかえめ28-0-4-252-4-220を基準に考えたとき、
実数値はラティオスが
B101 C200 D131
ラティアスが
B111 C178 D151
となり、ラティアスの方がCこそ劣りますがBは10 Dは20高く、
ラティアスでは確定2発だったC252ハバタクカミムーンフォースをラティオスは高乱数1発
ラティアスは乱数1発(37.5%)だったC特化テラスガチグマ(アカツキ)ブラッドムーンをラティオスは確定1発
ラティアスは確定2発のA特化ハッサムはたきおとすをラティオスは乱数1発(43.75%)
このようにラティアスはラティオスより耐久の数値で上回ることによりラティオスでは耐えない技もラティアスは耐えるという明確なメリットを持ち、それが微々たる差であっても1回でも多く行動回数を稼ぐことができるのであれば相手により負荷をかけられるというアドバンテージを得られます。
その行動回数をメガネ火力で使うという強い動きを取れるラティアスは充分にラティオスとの差別化ができると考えています。
焼きたてのメロンパン売り切れんだろさんアドバイスありがとうございます！

苦手なポケモン

• パオジアン等高速高火力物理アタッカー

ラティアスの上から物理技で殴られると大きな負担になります。

相性の良いポケモン

• 物理相手に強いポケモン

前述の通りラティアスは物理には弱いのでそれを受けられるポケモンが適しています。

• 壁貼りや起点作成のイメージが強いポケモン

めいそう型を誤認させる、「ちょうはつ」などを持つポケモンを誘導し、1ターンの猶予を得ることが可能となります。

最後に

火力こそラティオスには劣るラティアスですが、めいそう型のイメージからの奇襲が可能になっているため
素の耐久も含めラティオスより行動回数を得られる「こだわりメガネ」ラティアスも強みを持つ型であると思っています。
何より意表がつける！！
是非皆さんもラティアスにメガネをかけてあげて舐めた相手を破壊してみてください。
この育成論を投稿する際あまりにラティオスとラティアスと打ちすぎて何度かゲシュタルト崩壊を起こしたのはまた別のお話…