みなさんこんにちは、SVでの育成論は初投稿となります、ぽわぐちょと申します。
トリトドン<ぽわーお!!
剣盾の方では別垢でダイマアタッカー型レジアイスレジアイス(育成論ソードシールド/2094)、フェアリー強行突破型物理レジドラゴレジドラゴ(育成論ソードシールド/2104)などを投稿しておりましたが、今回はレジ系から離れてジョウト出身の癒しポケ、オオタチオオタチくんの育成論です。
ほぼ3年ぶりの投稿となりますが、稚拙な点などありましたら申し訳ございません。
※この育成論ではA=攻撃 C=特攻 などの略語を多用します、予めご了承ください。
オオタチについて
オオタチ H:85 A:76 B:64 C:45 D:55 S:90 ALL:415
通常特性:にげあし するどいめ
夢特性:おみとおし
オオタチオオタチといえば、金銀にて登場した序盤ノーマルで、dlcにて内定した際はその強烈な可愛さで話題を呼んだポケモンでもあります。
見た目がとにかく可愛いので、強さとは関係なしに多くのプレイヤーを魅了しましたが・・・・
悲しいことに性能も見た目通りであり、合計種族値は多くの序盤ノーマルの例に漏れず415と低く、割と高いすばやさを除けば何一つ目立って強い部分のない中途半端な数値となっています。
覚える技は豊富なものの、攻撃技に関してはこの種族値で何をするんだとしか言いようがなく、広い技範囲で弱点を突こうにも余裕で耐えられて一撃でやられることもしばしば。
いくら愛があるとはいえ、この対戦環境で活躍させるのは厳しいというのが現実でしょう・・・・
性能と強み
そんなオオタチオオタチではありますが、全く救いようのないという訳ではなく、「アタッカーとして」活躍させるのが厳しいというだけで、サポーターや場繋ぎ要因としてなら適性があります。
オオタチは合計種族値こそ低いものの、素早さは90と415族にしては割と高い上、変化技ならバトンタッチ、このゆびとまれ、トリック、つぶらなひとみなど、攻撃技ならふいうち、でんこうせっか、がむしゃら、はたきおとす、いかりのまえば、ひやみず、くさわけ、とんぼがえりなど、(元々多かったのに本作でさらに増えた)トリッキーで多種多様な技を覚えるからです。
特性も通常特性こそ産廃なものの、夢特性のおみとおしはそれだけで相手の型を見抜ける場合もある強力なもの。
その豊富な技と強特性で相手の場をかき乱し、有利な盤面を作り、後続のエースに繋げる流れがオオタチの理想のムーブと言えるでしょう。
コンセプトと役割
そんな中でも今回取り上げるのは、夢特性との相性が良いスカーフトリック型です。
コンセプトは至極単純で、先発に出しておみとおしで相手の持ち物を判別してから、状況に応じてスカーフトリックを決めて相手の動きを縛り、後続のエースアタッカーを安全に出せる盤面を作る・・・・という、起点作成と相手の起点作成潰しを兼ねた役割となっています。
このおみとおしスカーフトリック型オオタチオオタチ自体はそれこそ夢特性が実装された頃から使われてきましたが、やはり素の能力の低さも相まってレートで見かけることはまずありませんでした。
そもそもスカーフトリックだけならオオタチじゃなくてもウォッシュロトムやサーフゴーで事足りる上、この戦法に通ずる欠点として、相手を変化技で拘らせたとしても一度は必ず仕事されてしまうというのがあります。
例えばディンルーカバルドンガブリアスなどがステルスロックを打ってきたとして、それを拘りロックしてもすでに撒かれたステルスロック自体は除去・阻止できないのです。
それでも強力な戦法であることには変わりなく、成功すれば相手のポケモンを機能停止にできるので、第9世代以前も様々なポケモンで使われてきたスカーフトリックですが・・・・
そんなスカトリの弱点をオオタチが本作で習得した新技、おかたづけで克服しよう!!というのが本育成論のコンセプトとなっています。
持ち物
持ち物はコンセプト通り、こだわりスカーフです。
枠が埋まっていてどうしても使えないという場合はこだわりハチマキやこだわりメガネなどでもいいかもしれませんが、不用意に相手の攻撃力を上げてしまったせいでピンチに陥ることも稀にありますので、上を取られないためにも基本的にはスカーフにしておいた方がいいでしょう。
特性
こちらも他二つがゴミなので当然おみとおしです。
ちなみにおみとおし+トリックorすりかえ+おかたづけを全立できるポケモンはオオタチのみです。(トリック+おかたづけだけならドーブルドーブルで可能)
性格・努力値と調整
性格は出来るだけ多くのポケモンの上を取りたいので素早さ補正のかかるようき、努力値振りは以下の通りです。
H:52 A:148 B:60 C:0 D:20 S:228
HBDはA特化ウーラオス(れんげき)のすいりゅうれんだ、A特化オーガポン(かまど)のツタこんぼう、C特化ハバタクカミのムーンフォース確定耐えラインまで。
Aは耐久無振りハバタクカミをゴーストテラステラバーストで確一、H252サーフゴーを同じくゴーストテラステラバースト乱数二発(87.1%)ラインまで。
Sは最速サーフゴークレセリアヒートロトム抜きまでで調整してます。
BIG7カイリューサーフゴーガチグマ(アカツキ)パオジアンオーガポン(かまど)ハバタクカミウーラオス(れんげき)を意識した努力値調整にしましたが、元々この型のオオタチはドンパチやり合うタイプではないので(この調整は緊急時用)、更に抜けるラインを増やしたい場合はS特化、耐久を底上げしたい場合はHBD特化とご自身のパーティと相談してカスタマイズしましょう。
技構成
- 確定枠
トリック
この型のコンセプトなので確定です。
当然変化技ですので、サーフゴーには無効なのは注意です。(ただ、マジックミラー持ちには効きます)
おかたづけ
こちらもコンセプトなので確定。
自分の場にある設置技を掃除しつつASをそれぞれ一段階上昇させるという、オオタチにうってつけの技です。
選択枠次第でこのランク上昇を後続に引き継ぐこともできますが、攻撃技を入れない場合は恩恵がS上昇しかなくなってしまうので注意。
- 選択枠
いかりのまえば
個人的には準確定枠。
拘りロックで相手を縛った後、交代先にとりあえず打撃を入れる用に採用。
問答無用で相手の体力を半分にするので、元々攻撃力の低いオオタチにとってはかなり有用な技です。特に現環境は火力インフレが進んでるので、半分でも削れていれば後続の高速アタッカーパオジアンハバタクカミテツノツツミで無理矢理持っていくことも容易に可能なので、自分は使っています。前歯どこ・・・?
テラバースト
攻撃技ゼロというのはアレだったので、単純攻撃技として採用。
地味にタイプ一致なのに加えて、先ほどの努力値調整の項目でもあったように、ゴーストテラスすれば耐久無振りハバタクカミを一撃で持って行けるので、奇襲に優れています。
ただ、ハバタクカミは耐久振りも増えてきているため、優先度はまえばに比べると落ちます。
バトンタッチ
こちらはおかたづけとのシナジーが高い技。
おかたづけで上昇したASを裏のアタッカーに繋げられます。
是非とも採用したいところですが、技スペースの関係上これを入れると攻撃技ゼロになるか、まえばという魅力的な技を失うかの二択を迫られるので厳しいところ。
ご自身のパーティと相談して採用するかどうか決めましょう。
はたきおとす
相手の持ち物をはたきおとす雑に強い技。
余ったら入れとけ感のあるこの技ですが、せっかくスカーフで縛った相手を解放してしまいかねないので、選択枠としました。
でんこうせっか
なんの変哲もない先制技。
入れるならテラバーストと択一になるでしょう。
タスキやミリ耐えした相手を確実に削るのに有効なので、こっちの方がいいかも?
とんぼがえり
説明不要の交換技。
苦手な相手と当たった場合これで逃げられるため、スカーフトリック要員には欠かせないこの技ですが、今回は技スペの関係上選択枠としました。
つぶらなひとみ
先制で相手のAを下げる技。
まえばとおなじくスカトリを決めた後の嫌がらせに使えます。
こちらも技スペの関係上選択枠。
入れるならまえばと択一でしょう。
かわらわり
相手の壁を破壊する格闘技。
ステロだけではなく壁張り型ポケモンにも対応できるように選択枠に入れましたが、やはり技スペがキツいです。
テラスタル
テラバースト採用を前提としないのであれば基本的になんでもいいでしょうが、今回はゴーストを採用。
単純に弱点の格闘技を透かせるので、相性がいいです。
被ダメージ計算
(先ほども言った通り、この型のオオタチはアタッカーではないため、与ダメ計算は省略します)
- A特化カイリューのノーマルテラスしんそく確定二発
- A特化オーガポン(かまど)のツタこんぼう確定二発
- A特化ガブリアスのじしん確定二発
- A無振りディンルーのじしん乱数二発(91.01%)
- C特化ハバタクカミのムーンフォース確定二発
立ち回り例
これはあくまで最も上手くいった場合の立ち回りで、実際はこだわりトリックをすることを読まれて相手に引かれたり、そもそも初手からアタッカーを繰り出してくることもあります。
その場合でも相手のポケモンにスカーフを押し付け、拘りロックした相手の攻撃を受けられる裏のポケモンに交代し、起点にされないように立ち回りましょう。
また、先発に出さなくても途中で耐久ポケモン相手に出して、スカーフトリックをして機能停止にしたりすることもできます。
スカーフトリックによる相手の行動固定をうまく活用していきましょう。
ただ、これは私の主観に過ぎないのですが、おみとおしというのもあってオオタチのこだわりトリックは意外と読まれやすいので注意です。
苦手なポケモン
この型は相手の耐久ポケモンや起点作成ポケモンを機能停止にさせることが目的なので、当然ながら相手のメインアタッカーやこだわられても問題ないポケモン、すでに拘り系アイテムを持っているポケモンが苦手です。
また、先ほども言った通りサーフゴーにも変化技が通じない以上弱いです。
その上C特化ゴールドラッシュで乱数一発で沈むので、相手パーティにいた場合は要注意。
相性の良い味方・構築例
相手の行動を縛れる+ステルスロックを残さないため、積みアタッカーや襷持ちとの相性がいいです。
特にステルスロックの除去が可能なため、襷持ちのアタッカー(パオジアンテツノツツミなど)や岩技に弱いポケモン(ファイアローカイリューモスノウなど)の保護にもなります。
また、相手の行動を縛れる関係上、無効タイプの多いヒードランやトリトドンなどは安定して後出しできます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
昔から使われてきたオオタチの型に、新技おかたづけを加えて更に後続へのサポートを盤石にした型でしたが、やはり大きな欠点は小細工なしの力でゴリ押すパーティには無力なのと、マイナーなのが逆に災いして、変なポケモン+おみとおし=こだわりトリック?という思考に至りやすいことでしょうか・・・・
しかし、それでも成功した時のアドバンテージは大きいので、是非皆さんもこの子を採用してみてはいかがでしょうか?
この型の強みが皆様に伝わったら幸いです。修正したい箇所などありましたらコメント欄にてお伝えください。