ご挨拶とご注意
初めましての方は初めまして。そうでない方は毎度ありがとうございます。神風と申します。シーズン11が終了し、DLC碧の仮面より登場したポケモンたちが参加できるようになってから1ヶ月が経過しましたが結果はいかがでしたでしょうか。今回はシーズン開始前に考察していたアロキュウを実際に運用した結果、個人的に動かしやすかった型が完成したためフォークという形で投稿いたしとうございます。以下、注意事項です。
- 一部の技や持ち物の名前を略す場合があります。
- このポケモン徹底攻略様のサイト内にある「ポケモンバトルの基礎知識まとめ」のページ内に記載されている内容は全て理解されている前提で話をさせていただきます。
キュウコン(アローラ)キュウコンとは
初出を初代の赤緑まで遡る由緒正しいポケモンであり、今回取り上げるのはアローラ地方のリージョンフォームとなります。キュウコン原種もキュウコン(アローラ)アローラ種も共通して「特性による天候始動役」という個性を持っており、トップレベルとまでは行かなくとも天候パにて一定の活躍を見せてきました。そんな中、今作SVにおいてが雪で防御1.5倍の恩恵を受けられるようになり、憎きパオジアンパオジアンのタイプ一致技が両半減、テラスを考慮しない場合弱点を突かれることがないという素晴らしい噛み合いを見せており、レギュレーションE環境においてポケモンHOME集計の使用率によればシーズン11最終結果において14位に位置づけているポケモンです。
コンセプトと役割
フォーク元の解禁前考察の時点ではBCSに主に努力値を割き対パオジアンパオジアンという分かりやすい役割対象に焦点を絞りつつ対面もサイクルもスイーパーも薄く広くこなせる型を考えました。1ヶ月使用してみた結果、グライオングライオンやキョジオーンキョジオーン、キノガッサキノガッサなど隙を見せたくない相手に対して攻撃技から入ってしまうと後投げや死に出しからキュウコン(アローラ)アロキュウでは受からないハバタクカミハバタクカミテツノツツミテツノツツミオーガポン(かまど)かまどオーガポンに為す術なく破壊される事が度々起こりました。そこで中間択として技みがわりを採用するプランを考えました。
努力値と性格
- H100···持ち物たべのこしの回復最大効率の16n+1調整
- B28···余り振り
- D4···余り振りの余り振り
- S204···性格補正込で最速ガブリアスガブリアス抜き
- 性格···上記S調整のためおくびょう(S↑A↓)
余りの振り方ですが、雪で1.5倍になるBに振ったほうが恩恵が大きそうだったのでB振りにしています。具体的な調整先はいませんがもしも良い案があればコメントくださると嬉しいです。
特性
ゆきふらし
確定です。通常特性ゆきがくれは別途雪を1ターンかけて降らさないといけない手間があるのと、そこで回避率上昇の運ゲーを仕掛けるよりB1.5倍の恩恵を受けたほうが確実に強いと思います。
持ち物
たべのこし
確定です。自ら体力を削る技みがわりと相性バツグンであり、身代わり無しでも場持ちが非常に良くなり、サイクル下で切れたオーロラベールを再展開するチャンスを作れたりもします。
技構成
今回は全て確定です。
- ムーンフォース
- こちらもタイプ一致打点として採用。こうかバツグンを取れる範囲が広いので入れない選択肢はほぼ無いです。
- みがわり
- グライオングライオンのどくどく、キョジオーンキョジオーンのしおづけ定数ダメ、キノガッサキノガッサのキノコのほうし等々をカットでき、交代されても身代わりを盾に確実に壁貼りを遂行できるので困った時の安定択として重宝します。
- 備考···技アンコールとの差別化について
このポケモン、今作において非常に強力な変化技であるところのアンコールを習得することができます。「基本的にそっちでよくね?」はもちろんその通りなのですが差別化もできまして、一番はどくどくやキノコのほうしなど、最初をこそ防ぎたい状態異常系に強く出られる点と、相手に自分よりSが高い特殊高火力アタッカーが交代で出てきた時にアンコールの場合不発に終わる上その後こちらが交代か捨てるかしか選べなくなる点になります。相手の交代にみがわりを合わせた場合、不利対面になったとしてもその身代わりを盾にオーロラベールを貼り自分の交代の負担を減らす事ができるため裏目をへらすことができます。
テラスタル
こちらにおいてもフォーク元同様に技フリーズドライの火力プッシュのためにタイプ一致テラスとします。技ふぶき採用の際は耐性目的で不一致でカスタマイズしてください。
立ち回り例
原則として先発選出です。みがわりで様子見するも良し、フリーズドライやムーンフォースで殴り合うも良し、初手オーロラベールで素引きするも良し、と相手の初手を見てから幅広い選択肢を取れるのが強みになります。基本的には先発使い捨てはせず、オーロラベールを盾に後出しを押し通すなどして本体を2回3回と出し直してベール再展開から最後まで有利な盤面を作りに行く事が理想となります。先発アロキュウ→ベール→次のポケモンと交換→アロキュウ死に出し→ベール再展開→最後の一匹と交換…のように動けたら最高ですね。対グライオンキョジオーンキノガッサ対面の場合、初手はみがわりです。
対グライオングライオンの場合
相手の初動がじしんでない限りは有利に立ち回る事ができ、A無振りじしんであれば雪の補正とオーロラベールを挟むことでみがわりが一発だけ耐えてくれます。最速ガブリアス抜きにしてあるこの型は基本先制できるため相手が身代わりを壊そうとすればその隙にこちらの攻撃が通り、HDぶっぱテラスでもフリーズドライはギリギリ2発受けるのが精一杯なので処理しきることが可能です。どくどくが入らない限りは相手からダメージを受けることがないのでかなりの圧になり得ます。
対キョジオーンキョジオーンの場合
じしんなら身代わりが確定耐えしますがしおづけがタイプ一致バツグンのため身代わり耐えはオーロラベールが無いとかなり低乱数になります。ムーンフォースもじこさいせいで受け切られるため相手のまもるやじこさいせいのタイミングで裏に引くなど複数で対処することが大事になろうかと思われます。
対キノガッサキノガッサの場合
身代わりに1度キノコのほうしを無駄撃ちさせれば身代わり破壊までの隙まで含めてムーンフォースを2回撃てるためきあいのタスキをケアしながら処理できます。タスキ前提の場合タネマシンガンの上振れ分とマッハパンチは受けますが、タネマシンガンが5回フルヒットしなければ処理しきれるため確率的にも悪い対面ではありません。
苦手なポケモン
原則としてタイプ相性の壁を越えて耐久ができるわけではないのでやなどには不利となります。ただSで上を取れていれば一旦みがわりしてみるが通用するのでその択を取るのもアリです。
アロキュウが環境に台頭した結果、メタとして他の天候特性持ちポケモンの数が少々増えたように感じます。特性は同じタイミングで発動する場合は行動順になる法則があり、天候は最後に発動した特性が最終結果になるためこれらよりSが高いアロキュウでは天候の取り合いに確実に負けます。天候パなどの相手は荷が重いような気がしました。
オーロラベールもみがわりも全てスルーしてくる特性すりぬけがなんだかんだ一番相手しにくいとすごく感じました。現在環境上位にいたり今後使用率を伸ばす可能性があるのはこの2匹だと思っていますが、これらのポケモンには別の対応ルートを準備するのが良いです。
相性の良い味方・構築例
ジバコイルジバコイル
持ち物とつげきチョッキと技ボルトチェンジ搭載のジバコイルがクッション兼カミツツミ対策として綺麗にハマっていると感じました。アタッカーを例えばアロキュウとラオスで固めるなどした際にはオーガポン(かまど)ハッサム以外にはお互いの補完がよく効きかなり安定した印象です。試せてはいませんが、おそらくママンボウママンボウなどでも代用できるかと思います。
オーガポン(いしずえ)いしずえオーガポン
苦手なポケモンとして挙げた対面の天候特性持ちポケモンに対し、全員にタイプ一致で弱点をつくことができるので相手の対策への対策として刺さります。さらにオーガポン(かまど)の相手もできなくはないのでこちらもかなりの好相性だと思っています。
与ダメージ計算
オーガポンオーガポン
みどりのめんH4に対してフリーズドライ
84 ~ 102 (53.9 ~ 65.4%) 確定2発
オーガポン(かまど)かまどのめんH4に対してフリーズドライ
42 ~ 51 (27.0 ~ 32.7%) 確定4発
オーガポン(いど)いどのめんH4に対してフリーズドライ
168 ~ 204 (107.7 ~ 130.8%) 確定1発
オーガポン(いしずえ)いしずえのめんH4に対してフリーズドライ
84 ~ 102 (53.9 ~ 65.4%) 確定2発
カイリューカイリュー
H252+特性マルチスケイルに対してフリーズドライ
84 ~ 98 (42.5 ~ 49.5%) 確定3発
H252に対してフリーズドライ
168 ~ 196 (84.9 ~ 99.0%) 確定2発
ハバタクカミハバタクカミ
H4に対してムーンフォース
43 ~ 52 (32.9 ~ 39.7%) 乱数3発 : 99.97%
ガチグマ(アカツキ)赫月ガチグマ
H252+とつげきチョッキに対してフリーズドライ
78 ~ 92 (35.5 ~ 41.9%) 確定3発
サーフゴーサーフゴー
H4に対してムーンフォース
30 ~ 36 (18.5 ~ 22.0%) 乱数5発 : 55.71%
パオジアンパオジアン
H4に対してムーンフォース
156 ~ 186 (100.0 ~ 119.3%) 確定1発
ウーラオス(れんげき)連撃ウーラオス
H4に対してフリーズドライ
122 ~ 146 (69.4 ~ 83.0%) 確定2発
H4に対してムーンフォース
168 ~ 198 (95.5 ~ 112.5%) 乱数1発 : 68.75%
ハッサムハッサム
H252に対してムーンフォース
33 ~ 39 (18.7 ~ 22.0%) 乱数5発 : 79.45%
イーユイイーユイ
H4に対してムーンフォース
48 ~ 57 (36.7 ~ 43.6%) 確定3発
テツノツツミテツノツツミ
H4に対してムーンフォース
84 ~ 99 (64.2 ~ 75.6%) 確定2発
ランドロス(霊獣)霊獣ランドロス
H252に対してフリーズドライ
196 ~ 232 (100.0 ~ 118.4%) 確定1発
ウーラオス(いちげき)一撃ウーラオス
H4に対してムーンフォース
336 ~ 396 (191.0 ~ 225.0%) 確定1発
キョジオーンキョジオーン
H252に対してムーンフォース
60 ~ 72 (29.0 ~ 34.8%) 乱数3発 : 6.56%
ガブリアスガブリアス
H252に対してフリーズドライ
192 ~ 228 (89.4 ~ 106.1%) 乱数1発 : 37.5%
ディンルーディンルー
H244、B14、D252わんぱく+特性わざわいのうつわに対してムーンフォース
78 ~ 92 (29.9 ~ 35.3%) 乱数3発 : 14.3%
キラフロルキラフロル
H252+とつげきチョッキに対してフリーズドライ
33 ~ 40 (17.4 ~ 21.0%) 乱数5発 : 5.88%
トドロクツキトドロクツキ
H4に対してムーンフォース
220 ~ 264 (121.6 ~ 145.9%) 確定1発
グライオングライオン
HD252性格補正込+特性ポイズンヒールに対してフリーズドライ
133 ~ 161 (73.1 ~ 88.5%) 確定2発
上記+テラスに対してフリーズドライ
61 ~ 75 (33.5 ~ 41.3%) 確定3発
コノヨザルコノヨザル
H252に対してムーンフォース
120 ~ 144 (55.3 ~ 66.4%) 確定2発
イダイトウ♂イダイトウ♂
H4に対してフリーズドライ
102 ~ 122 (52.1 ~ 62.3%) 確定2発
ヒードランヒードラン
H252に対してムーンフォース
13 ~ 15 (6.5 ~ 7.5%) 乱数14発 : 22.22%
アーマーガアアーマーガア
H252に対してフリーズドライ
48 ~ 57 (23.5 ~ 27.9%) 乱数4発 : 68.81%
セグレイブセグレイブ
H4に対してムーンフォース
126 ~ 150 (66.0 ~ 78.6%) 確定2発
エンペルトエンペルト
HD252に対してフリーズドライ
33 ~ 39 (17.2 ~ 20.5%) 乱数5発 : 0.01%
ヘイラッシャヘイラッシャ
H252に対してフリーズドライ
116 ~ 138 (45.2 ~ 53.7%) 乱数2発 : 29.29%
ミミッキュミミッキュ
H4に対してムーンフォース
54 ~ 64 (41.3 ~ 48.9%) 確定3発
特性ばけのかわダメージ込みで約70%の乱数で2発
ドラパルトドラパルト
H4に対してムーンフォース
140 ~ 168 (85.4 ~ 102.5%) 乱数1発 : 12.5%
ウォッシュロトムウォッシュロトム
H252に対してフリーズドライ
78 ~ 92 (49.7 ~ 58.6%) 乱数2発 : 96.48%
ゴリランダーゴリランダー
H252に対してフリーズドライ
110 ~ 132 (53.2 ~ 63.8%) 確定2発
被ダメージ計算
物理方面においては、全て雪の1.5倍補正を前提とします。くわえて、持ち物たべのこしの回復は含みません。
オーガポンオーガポン
みどりのめんA252のツタこんぼう
67 ~ 79 (41.7 ~ 49.1%) 確定3発
オーガポン(かまど)かまどのめんA252のツタこんぼう
158 ~ 188 (98.2 ~ 116.8%) 乱数1発 : 93.75%
オーガポン(いしずえ)いしずえのめんA252のツタこんぼう
158 ~ 188 (98.2 ~ 116.8%) 乱数1発 : 93.75%
オーガポン(いど)いどのめんA252のツタこんぼう
79 ~ 94 (49.1 ~ 58.4%) 乱数2発 : 98.04%
カイリューカイリュー
A252性格補正込+こだわりハチマキ+テラスタルのしんそく
93 ~ 111 (57.8 ~ 69.0%) 確定2発
ハバタクカミハバタクカミ
C252のマジカルフレイム
90 ~ 106 (56.0 ~ 65.9%) 確定2発
ガチグマ(アカツキ)赫月ガチグマ
C252性格補正込のブラッドムーン
135 ~ 159 (83.9 ~ 98.8%) 確定2発
サーフゴーサーフゴー
C252のゴールドラッシュ
412 ~ 492 (256.0 ~ 305.6%) 確定1発
パオジアンパオジアン
A252+特性わざわいのつるぎ+いのちのたまの等倍テラバースト
91 ~ 109 (56.6 ~ 67.8%) 確定2発
ウーラオス(れんげき)連撃ウーラオス
A252+パンチグローブのすいりゅうれんだ
93 ~ 111 (57.8 ~ 69.0%) 確定2発
ハッサムハッサム
A252性格補正込+特性テクニシャン+こだわりハチマキのバレットパンチ
276 ~ 328 (171.5 ~ 203.8%) 確定1発
イーユイイーユイ
C252のオーバーヒート
302 ~ 356 (187.6 ~ 221.2%) 確定1発
テツノツツミテツノツツミ
C252のハイドロポンプ
91 ~ 108 (56.6 ~ 67.1%) 確定2発
ランドロス(霊獣)霊獣ランドロス
A252性格補正込+こだわりハチマキのじしん
124 ~ 147 (77.1 ~ 91.4%) 確定2発
ウーラオス(いちげき)一撃ウーラオス
A252+こだわりハチマキのインファイト
126 ~ 148 (78.3 ~ 92.0%) 確定2発
キョジオーンキョジオーン
A無振りのしおづけ
38 ~ 48 (23.7 ~ 29.9%) 乱数4発 : 94.93%
A無振りのじしん
31 ~ 37 (19.2 ~ 23.0%) 乱数5発 : 98.27%
ガブリアスガブリアス
A252のアイアンヘッド
152 ~ 180 (94.5 ~ 111.9%) 乱数1発 : 56.25%
ディンルーディンルー
A無振りのじしん
51 ~ 60 (31.7 ~ 37.3%) 乱数3発 : 75.92%
A無振りのヘビーボンバー
160 ~ 192 (99.4 ~ 119.3%) 乱数1発 : 93.75%
キラフロルキラフロル
C252のヘドロウェーブ
162 ~ 192 (100.7 ~ 119.3%) 確定1発
トドロクツキトドロクツキ
A252+こだわりハチマキのアイアンヘッド
236 ~ 280 (146.6 ~ 174.0%) 確定1発
グライオングライオン
A無振りのじしん
45 ~ 54 (28.0 ~ 33.5%) 乱数3発 : 0.02%
コノヨザルコノヨザル
A無振り+ビルドアップ2回+威力150想定のふんどのこぶし
154 ~ 183 (95.7 ~ 113.7%) 乱数1発 : 75%
イダイトウ♂イダイトウ♂
A252+特性てきおうりょくのウェーブタックル
102 ~ 120 (63.4 ~ 74.6%) 確定2発
ヒードランヒードラン
C252のラスターカノン
268 ~ 324 (166.5 ~ 201.3%) 確定1発
アーマーガアアーマーガア
A無振りのアイアンヘッド
132 ~ 160 (82.0 ~ 99.4%) 確定2発
セグレイブセグレイブ
A252性格補正込+テラスタルのじしん
84 ~ 99 (52.2 ~ 61.5%) 確定2発
エンペルトエンペルト
C252性格補正込のラスターカノン
268 ~ 324 (166.5 ~ 201.3%) 確定1発
ヘイラッシャヘイラッシャ
A無振りのウェーブタックル
55 ~ 66 (34.2 ~ 41.0%) 確定3発
ミミッキュミミッキュ
A252+いのちのたまのじゃれつく
64 ~ 75 (39.8 ~ 46.6%) 確定3発
ドラパルトドラパルト
C無振り+いのちのたまのかえんほうしゃ
88 ~ 107 (54.7 ~ 66.5%) 確定2発
ウォッシュロトムウォッシュロトム
C252のハイドロポンプ
81 ~ 96 (50.4 ~ 59.7%) 確定2発
ゴリランダーゴリランダー
A252性格補正込+こだわりハチマキ+グラスフィールド下のグラススライダー
81 ~ 96 (50.4 ~ 59.7%) 確定2発
おわりに
いかがでしたでしょうか。正直シーズン開始前はここまで最終結果の上位にくい込んでくると思っていなかったので対策が進んだ状態での通しにくさを痛感しています。覚える技のレパートリー的にもなかなか初見殺しのような事はしにくいですが、このみがわりとたべのこしはポケモンHOMEの使用率にも現れていないため、警戒はされにくいものと思います。よろしければぜひ育成してみてください。