キュウコン(アローラ)- ポケモン育成論SV

ご挨拶とご注意

初めましての方は初めまして。そうでない方は毎度ありがとうございます。神風と申します。今回は(私の脳内で)碧の仮面新規内定ポケモンの中で1番熱いともっぱらの噂のアロキュウの育成論となります。タイトルの通りまだランクマでは未解禁であり完全に机上論の状態ですが、皆さんの育成の参考になればと思います。以下、注意事項です。

• 一部の技や持ち物の名前を略す場合があります。
• このポケモン徹底攻略様のサイト内にある「ポケモンバトルの基礎知識まとめ」のページ内に記載されている内容は全て理解されている前提で話をさせていただきます。

11/15 更新
改めましていつもありがとうございます。レギュレーションE環境のシーズン11が先日終了し、個人的に使用感が良かった身代わり残飯型をフォーク投稿をしましたが、上位1桁〜2桁前半の構築にはゴツメ型が多く採用されていたため、努力値配分などを少しアレンジして修正投稿としてみたいと思います。ひとつの選択肢としてこちらも参考にしていただければと思います。

キュウコン(アローラ)キュウコンとは

初出を初代の赤緑まで遡る由緒正しいポケモンであり、今回取り上げるのはアローラ地方のリージョンフォームとなります。キュウコン原種もキュウコン(アローラ)アローラ種も共通して「特性による天候始動役」という個性を持っており、トップレベルとまでは行かなくとも天候パにて一定の活躍を見せてきました。そんな中、今作SVにおいてが雪で防御1.5倍の恩恵を受けられるようになり、憎きパオジアンパオジアンのタイプ一致技が両半減、テラスを考慮しない場合弱点を突かれることがないという素晴らしい噛み合いを見せており、ポケモンHOME集計の使用率によればシーズン11最終結果において14位に位置づけているポケモンです。

コンセプトと役割

元より高い特防と雪で1.5倍になる防御を活かして相手と殴り合うこと、サイクル寄りの運用においても最低限の後投げが効き、自身で対処しきれない時はオーロラベールを張って後続に繋ぐなど、相手の構築や選出に合わせた動きができる何でも屋を目指します。また、ゴツゴツメットにより特に物理アタッカーのポケモンたちと対面させ、より効果的に削っていきます。

努力値と性格

S204···性格補正込で最速ガブリアスガブリアス抜き
素早さ調整については諸説あるかと思いますので、以下に他の抜きラインを記載します。お好みに合わせて調整してください。

素早さ調整ライン(性格補正込)

S188	最速100族抜き	実数値168
S172	最速サザンドラサザンドラ抜き	実数値166
S164	最速ウーラオス(れんげき)ウーラオス抜き	実数値165
S156	最速ミミッキュミミッキュ抜き	実数値163
S148	準速同族抜き	実数値162

素早さ調整ライン(性格補正無)

S228	最速ランドロス(霊獣)ランドロス抜き	実数値158
S220	最速90族抜き	実数値157
S188	最速セグレイブセグレイブ抜き	実数値153
S180	最速ウォッシュロトムヒートロトムカットロトムフロストロトムスピンロトムロトム抜き	実数値152
S172	最速85族抜き	実数値151
S164	最速サーフゴーサーフゴー抜き	実数値150
S132	最速80族抜き	実数値146

この調整ラインに魅力を感じなかったという方は、Sは思い切って無振り、もしくは4振りで良いかと思います。

C52···お互いテラス無し想定でH4振りウーラオス(れんげき)連撃ウーラオスに対して、ゴツゴツメット1タッチ+ムーンフォースで最低乱数以外確定落ちライン。

H116、B132···残り努力値で物理耐久ぶっぱ。具体的にはパオジアンパオジアンのいじっぱり+こだわりハチマキ+テラスのかみくだくがギリギリ確定3発。

D4···余り4振り。

性格···上記S調整のためおくびょう(S↑A↓)
素早さ調整のラインによってはひかえめ(C↑A↓)やずぶとい(B↑A↓)も選択肢に入ってくるかと思います。

• 以下に、11/15修正以前の内容も残しておきます。Sは共通のためC以降のみとなります。

C172···お互いテラス無し想定でH4振りパオジアンパオジアンをムーンフォースで確定1発ライン
ウーラオス(れんげき)連撃ウーラオスを確定にするには足りないので、そこまで目指す際はC236振りになります。最低乱数を捨てる場合はC220振り。

H4、B124···陽気いのちのたまパオジアンパオジアンのつららおとし+等倍テラバーストまで確定耐え
総合耐久を見る際はHから振るのが良いと思いますが、今回は雪込の物理耐久を優先してBに厚く振りました。

D4···余り振り

特性

ゆきふらしで確定です。通常特性ゆきがくれは別途雪を1ターンかけて降らさないといけない手間があるのと、そこで回避率上昇の運ゲーを仕掛けるより防御1.5倍の恩恵を1ターン目から確実に受けたほうが強いと思います。

持ち物

いくつか選択肢を提示します。

ゴツゴツメット

シーズン11の上位構築で見られた勝ち馬枠。直接攻撃してきた相手のHPを少し削るということで、パオジアンパオジアンやウーラオス(れんげき)ウーラオス両方をはじめとした様々な物理ポケモンに圧力をかけられます。ただ悲しいことにオーガポンオーガポン各種のツタこんぼうは非接触のためダメージを受けません。なんでや。

おんみつマント

パオジアンパオジアンのつららおとしによる怯み運ゲーを回避することができます。他にもしおづけのダメージやシャドーボールの特防ダウンなども未然に防ぐことができます。技みがわりを採用する際は不要になるので別のものを持たせましょう。

ひかりのねんど

壁を張るならとりあえず持っておいて損は無い強アイテム。壁ターンの延長はシンプルながら使いやすく強力です。

技構成

確定枠と選択枠に分けます。

確定枠

フリーズドライorふぶき

タイプ一致打点として採用。ふぶきの命中不安要素は特性ゆきふらしでスルーできるので威力を取るか対を取るかのお好みです。

ムーンフォース

こちらもタイプ一致打点として採用。こうかバツグンを取れる範囲が広いので入れない選択肢はほぼ無いです。

オーロラベール

せっかく特性ゆきふらしなので採用。雪が降っていないと成功しませんが1ターンで両壁を張れる優秀な技です。自身の役割が少ないと思ったらこれだけやって後は裏に繋ぐでもいいと思います。

選択枠

こおりのつぶて

攻撃は低いので威力に一切期待できませんが特性がんじょうや持ち物きあいのタスキのケアに。スイーパーとしての性能が高まると思ったので採用。

アンコール

言わずと知れた第9世代を象徴する最強技のひとつです。ディンルーディンルーと初手ぶつかったらステルスロックをアンコ、ウーラオス(れんげき)ウーラオスが剣舞してきたらアンコ、ふいうちを透かしてアンコ、積んできたらとにかくアンコ。できることは多いと思います。

みがわり

変化技で崩しにくる相手への対抗手段や、ガチグマ(アカツキ)赫月ガチグマのブラッドムーン受けとして。

テラバースト

不一致テラスタルを採用するなら。特にテラスタイプをなどにするのであれば攻撃範囲の補完に優れるので採用価値が上がると思います。

さいみんじゅつ

ぜったいれいど無き今アロキュウの究極の運ゲー。「催眠空振り保険や！」といつかのラウドボーンラウドボーンのような事も一瞬考えましたが多分そんな事しなくても強いです。今回は見送り。

テラスタル

タイプ耐性がテラス前より貧弱になってしまう欠点がありますが、今回は技としてフリーズドライを採用したので火力プッシュを目的として一致テラスとしました。ふぶきを採用するのであれば火力は十分足りると思うので弱点をズラす不一致テラスの採用でいいと思います。オススメは4倍弱点のを半減できたりテラバーストで弱点をつける辺りでしょうか。

立ち回り例

基本は先発で選出します。最初のうちは対面で撃ち合ったり、オーロラベールだけ張って引いたりして、自身に有利な状況を作ったら後から出し直してベール再展開や残りのお掃除をしてもらうというのが理想の動き方です。相手に天候特性持ちがいた際は後発にして天候を取り返す戦術も大いに見込めます。基本的に先発でも後発でも何かしら仕事ができるような型を目指したので、やの高火力で上からぶん殴られでもしなければ何もできなかった！とはならないと思います。

与ダメージ計算

個体値は全て理想個体を前提としています。ダメージ計算はポケソル様提供のダメージ計算ツールSVを使用しています。
与ダメージ計算
オーガポンオーガポン
みどりのめんH4に対してフリーズドライ
74 ~ 90 (47.5 ~ 57.7%) 乱数2発 : 87.5%
オーガポン(かまど)かまどのめんH4に対してフリーズドライ
37 ~ 45 (23.7 ~ 28.9%) 乱数4発 : 95.23%
オーガポン(いど)いどのめんH4に対してフリーズドライ
148 ~ 180 (94.9 ~ 115.4%) 乱数1発 : 87.5%
オーガポン(いしずえ)いしずえのめんH4に対してフリーズドライ
74 ~ 90 (47.5 ~ 57.7%) 乱数2発 : 87.5%
カイリューカイリュー
H252+特性マルチスケイルに対してフリーズドライ
72 ~ 86 (36.4 ~ 43.5%) 確定3発
H252に対してフリーズドライ
144 ~ 172 (72.8 ~ 86.9%) 確定2発
ハバタクカミハバタクカミ
H4に対してムーンフォース
39 ~ 46 (29.8 ~ 35.2%) 乱数3発 : 14.3%
ガチグマ(アカツキ)赫月ガチグマ
H252+とつげきチョッキに対してフリーズドライ
68 ~ 84 (31.0 ~ 38.2%) 乱数3発 : 87.93%
サーフゴーサーフゴー
H4に対してムーンフォース
26 ~ 31 (16.0 ~ 19.0%) 乱数6発 : 99.09%
パオジアンパオジアン
H4に対してムーンフォース
138 ~ 164 (88.5 ~ 105.2%) 乱数1発 : 37.5%
ウーラオス(れんげき)連撃ウーラオス
H4に対してフリーズドライ
108 ~ 128 (61.4 ~ 72.8%) 確定2発
H4に対してムーンフォース
146 ~ 174 (83.0 ~ 98.9%) 確定2発
ハッサムハッサム
H252に対してムーンフォース
29 ~ 35 (16.4 ~ 19.7%) 乱数6発 : 99.99%
イーユイイーユイ
H4に対してムーンフォース
42 ~ 51 (32.0 ~ 39.0%) 乱数3発 : 96.67%
テツノツツミテツノツツミ
H4に対してムーンフォース
73 ~ 87 (55.4 ~ 66.0%) 確定2発
ランドロス(霊獣)霊獣ランドロス
H252に対してフリーズドライ
172 ~ 208 (87.8 ~ 106.2%) 乱数1発 : 37.5%
ウーラオス(いちげき)一撃ウーラオス
H4に対してムーンフォース
292 ~ 348 (166.0 ~ 197.8%) 確定1発
キョジオーンキョジオーン
H252に対してムーンフォース
54 ~ 64 (26.0 ~ 31.0%) 確定4発
ガブリアスガブリアス
H252に対してフリーズドライ
168 ~ 196 (78.2 ~ 91.2%) 確定2発
ディンルーディンルー
H244、B12、D252わんぱく+特性わざわいのうつわに対してムーンフォース
66 ~ 80 (25.2 ~ 30.7%) 確定4発

被ダメージ計算

こちらも与ダメージ計算同様に個体値は全て理想個体を前提としています。さらに物理方面においては、全て雪の1.5倍補正を前提とします。
オーガポンオーガポン
みどりのめんA252のツタこんぼう
58 ~ 70 (35.5 ~ 43.0%) 確定3発
オーガポン(かまど)かまどのめんA252のツタこんぼう
140 ~ 168 (85.9 ~ 103.1%) 乱数1発 : 12.5%
オーガポン(いしずえ)いしずえのめんA252のツタこんぼう
140 ~ 168 (85.9 ~ 103.1%) 乱数1発 : 12.5%
オーガポン(いど)いどのめんA252のツタこんぼう
70 ~ 84 (43.0 ~ 51.6%) 乱数2発 : 6.25%
カイリューカイリュー
A252性格補正込+こだわりハチマキ+テラスタルのしんそく
84 ~ 99 (51.6 ~ 60.8%) 確定2発
ハバタクカミハバタクカミ
C252のマジカルフレイム
90 ~ 106 (55.3 ~ 65.1%) 確定2発
ガチグマ(アカツキ)赫月ガチグマ
C252性格補正込のブラッドムーン
135 ~ 159 (82.9 ~ 97.6%) 確定2発
サーフゴーサーフゴー
C252のゴールドラッシュ
412 ~ 492 (252.8 ~ 301.9%) 確定1発
パオジアンパオジアン
A252性格補正込+特性わざわいのつるぎ+こだわりハチマキ+テラスタルのかみくだく
68 ~ 81 (41.8 ~ 49.7%) 確定3発
ウーラオス(れんげき)連撃ウーラオス
A252性格補正込+こだわりハチマキ+テラスタルのすいりゅうれんだ
156 ~ 186 (95.8 ~ 114.2%) 乱数1発 : 86.81%
上記すいりゅうれんだが1回で止まったとき
52 ~ 62 (32.0 ~ 38.1%) 乱数3発 : 86.81%
ハッサムハッサム
A252性格補正込+特性テクニシャン+こだわりハチマキのバレットパンチ
244 ~ 292 (149.7 ~ 179.2%) 確定1発
イーユイイーユイ
C252のオーバーヒート
302 ~ 356 (185.3 ~ 218.5%) 確定1発
テツノツツミテツノツツミ
C252のハイドロポンプ
91 ~ 108 (55.9 ~ 66.3%) 確定2発
ランドロス(霊獣)霊獣ランドロス
A252性格補正込+こだわりハチマキのじしん
109 ~ 129 (66.9 ~ 79.2%) 確定2発
ウーラオス(いちげき)一撃ウーラオス
A252+こだわりハチマキのインファイト
109 ~ 130 (66.9 ~ 79.8%) 確定2発
キョジオーンキョジオーン
A無振りのしおづけ
32 ~ 42 (19.7 ~ 25.8%) 乱数4発 : 0.04%
A無振りのじしん
28 ~ 33 (17.2 ~ 20.2%) 乱数5発 : 0.01%
ガブリアスガブリアス
A252のアイアンヘッド
136 ~ 160 (83.5 ~ 98.2%) 確定2発
ディンルーディンルー
A無振りのじしん
45 ~ 54 (27.7 ~ 33.2%) 確定4発
A無振りのヘビーボンバー
140 ~ 168 (85.9 ~ 103.1%) 乱数1発 : 18.75%

苦手なポケモン

• オーガポン(かまど)オーガポン(いしずえ)サーフゴーハッサムイーユイキラフロルヒードランアーマーガアエンペルトets…

原則としてタイプ相性の壁を越えて耐久ができるわけではないのでやなどには不利となります。

• バンギラスキュウコンペリッパーニョロトノコータス

アロキュウが環境に台頭した結果、メタとして他の天候特性持ちポケモンの数が少々増えたように感じます。特性は同じタイミングで発動する場合は行動順になる法則があり、天候は最後に発動した特性が最終結果になるためこれらよりSが高いアロキュウでは天候の取り合いに確実に負けます。天候パなどの相手は荷が重いような気がしました。

• シャンデラ

特性すりぬけでオーロラベールを貫通してくる特殊アタッカーということで、対アロキュウ専用決戦兵器とでも言わんばかりに不利です。構築単位で補完をしっかり組んで選出しにくくしましょう。

相性の良い味方

ジバコイルジバコイル
持ち物とつげきチョッキと技ボルトチェンジ搭載のジバコイルがクッション兼カミツツミ対策として綺麗にハマっていると感じました。アタッカーを例えばキュウコン(アローラ)アロキュウとウーラオス(れんげき)水ラオスで固めるなどした際にはオーガポン(かまど)ハッサム以外にはお互いの補完がよく効きかなり安定した印象です。試せてはいませんが、おそらくママンボウママンボウなどでも代用できるかと思います。

オーガポン(いしずえ)いしずえオーガポン
苦手なポケモンとして挙げた対面の天候特性持ちポケモンに対し、全員にタイプ一致で弱点をつくことができるので相手の対策への対策として刺さります。さらにオーガポン(かまど)の相手もできなくはないのでこちらもかなりの好相性だと思っています。

おわりに

いかがでしたでしょうか。タイトルにもある通りこちらはまだ机上論の状態であり、努力値調整や持ち物、技に至るまでまだ詰められるのではないかと思っています。ご興味がありましたらぜひ1度触ってみていただき、その使用感などをコメントで教えてくださると幸いです。私もこれから厳選して来月のランクマに連れていこうと思います。ここまでご覧いただきありがとうございました。

11/15更新
改めていかがでしたでしょうか。はっきり言ってこのポケモンが強いと思っていながらここまで使用率で順位を伸ばすとは思っていなかったのでいろんな開拓がされて嬉しく思っています。フォーク先には私がシーズン11で個人的に使用感が良かった身代わり残飯型も投稿しておりますので合わせてご覧いただけると幸いです。ありがとうございました。

修正履歴

11/15 全体的にアレンジ、修正を加えてより実戦に基いた育成論にしました。