リーフィア- ポケモン育成論SV

はじめに

はじめましての方ははじめまして、そうでない方はn度目まして、靄と申します。DLC配信に伴い、ポケモンSVに帰ってまいりました。今回もマスボ級到達の相棒リーフィアリーフィアの育成論を投稿します。至らぬ点も多々あるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

以下、注意事項です。

• HABCDSや珠、襷といった、一般的に用いられている範囲の通称・略称を使用します。
• 特筆しない限り、ポケモンは理想個体（6V）とします。
• 採用理由は愛です。他のポケモンとの最低限の差別化、およびランクマッチで戦える程度の強さはありますが、類似の立ち回りができるより取り回しやすいポケモンも存在しうる点、ご了承ください。
• 立ち回りの都合上、コータスコータスとの同時選出を前提とした記述があります。

採用理由と強み

愛です。キタカミの地には生息していませんが、サザレさんが繰り出してきます。レジェンドアルセウスをプレイした方やリーフィア好きはにんまりしたのではないでしょうか？

リーフィアリーフィアは構築の１匹目枠なので、採用は前提です。そのうえで、担いうる役割を以下に簡単にまとめます。

• 特性・葉緑素と剣の舞を両立するアタッカー

晴れパにおける積みエースの運用です。葉緑素が発動すれば、無振りでもほとんどのポケモンを抜き去り、最速ならばS特化スカーフドラパルトの上をとれます。剣舞を積めばキョジオーンを一撃で持っていくほどの火力が出せます。

• 物理方面の耐久

ブイズのB130担当なので物理方面の耐久は並み以上。物理流し・クッション的な運用や、甘えるを利用した物理受けもできます。アタッカーで育成する際にも、１発耐えて剣舞という動きを実現できますし、葉緑素の弱点である先制攻撃の多くを小ダメージに抑えることができます。

• 目立つ

選出画面でコータスとリーフィアが並んでいると、「葉緑素を利用した全抜き」を意識します。炎やドラゴン、古代パラドックスをよく誘い、逆にコータス警戒でパオジアンは控えにいることが多い、など相手の先発・選出を誘導できます。

一方ウィークポイントとしては、

• 草単タイプであり弱点が多い＆メジャー
• 特性が発動しないとミミッキュミミッキュ、サザンドラサザンドラ、その他100族などに一歩及ばないS95。
• ブイズ特有の技範囲の狭さ。おまけにメインの草技もあまり通りがよくないと来た。

と使いにくさが目立ちますので、そのあたりは愛で補いましょう。

リーフィアの育成論はこれまでにもいくつかあげており、炎テラス、岩テラス、鋼テラス、氷テラスの葉緑素アタッカーと物理流しについて考察しています。今回はDLCでの環境の変化などを踏まえ、氷テラスタルの葉緑素アタッカーとしての運用を再考察していきます。

キタカミ環境におけるリーフィア

前回の投稿から少々間が空いたのもあり、ポケモンHOME解禁・DLCでの環境の変化を整理しておきます。

まずは強化点です。リーフィアにもDLCで追加された技があり、うちめぼしいものは
・ソーラーブレード：従来のリーフブレードを超える最大打点。リーチは伸ばせるものの、晴れ下での運用が必須なためターン管理がシビア。
・はたきおとす：待望の優秀なサブウェポン。どの対面で打ってもある程度強いのに加え、サーフゴーへの打点としても優秀。
・グラススライダー：ゴリランダーやオリーヴァと組ませる場合に。威力がナーフされているのでメインウェポンには物足りないため、電光石火のほうが優秀か。
の3つでしょうか。
特に叩き落とすの再習得は拍手もので、今まで以外の打点に乏しかったリーフィアにとって非常にありがたいところ。
さらに執筆時点ではランクマイリーガルですが、晴れ始動役としてキュウコンが仲間入り。場づくりの性能や耐久の高さはコータスに軍配が上がりますが、置き土産・癒しの願いといった自主退場技と足の速さを活かした起点作成は強力で、差別化は十分。剣舞搭載の積みエース型であればこちらの方が動かしやすいかなあなどと考えており、今から解禁が楽しみです。

一方向かい風の要因も多くあります。まずHOME解禁組のヒードランと、ずっと環境トップのカイリュー。どちらも多くのパーティに採用されているうえに、草技を4分の1に抑えてきます。4倍弱点を持つためテラスタルでの対策は可能ですが、一方を意識するともう一方には打点がない、というジレンマ。しまいには相性補完の良さから、2体とも同じパーティに採用されることもしばしば。これはかなりつらいです。
さらに、キタカミの新規ポケモンの一部はすでにランクマッチで解禁されており、特にオーガポンは草タイプの高速物理アタッカーということで、リーフィア的にはライバルです。中でも人気のオーガポン(かまど)は、強力な専用技と特性で今や使用率6位です。環境初期の炎テラスリーフィアと同じことをより高火力でできます。そしてそのオーガポン(かまど)を抑えるためか、ラウドボーンをはじめとした炎タイプの高耐久ポケモンも増えてきています。ついでに対策されてしまうリーフィアとしては、戦いにくくなったといって差し支えないでしょう。実際、アタッカーでよく使われていた炎テラスの採用率が下がってきています。

とはいえ、葉緑素こみでブーストテツノツツミを抜き去る俊足を得られるというのはいまだに強みですので、そこを活かしていきたいですね。

持ち物

• 命の珠

確定欄です。技の威力が３割増しになる代わりに反動ダメージが発生します。サブウェポン含め火力を増強でき、ハバタクカミやカイリューの存在を考えると基本的に確定でよいかと思います。

• パワフルハーブ

机上でちょっとアリかもと思っています。ソーラーブレード搭載型で、晴れが切れた際の緊急用＆地面打点として穴を掘るが採用できるようになります。ただ溜め技2つは取り回し悪そう。ロマン枠として。

特性

• 葉緑素

確定です。天候が晴れの時に素早さが2倍になります。本論の調整ではSにブーストがかかったテツノツツミハバタクカミ、さらに前記2体抜き調整のオオニューラの上をとる調整です。オーガポンとの大事な差別化ポイントでもあります。

テラスタル

確定欄です。

• 飛んでくる氷技を半減できる。
• 誘うカイリューに４倍弱点で奇襲できる。

といった感じ。炎弱点が一貫したり、草タイプなら半減できていたグラススライダーや地震が通るようになったりというのは難点。一方をはじめなど元々苦手だった相手への打点が得られるため、攻め方面での相性補完は良好です。

カイリューではなくヒードランを意識したい場合のおすすめ。耐性面もそこまで悪くなく、への打点が得られるのがグッドポイント。ただ、ヒードランが一時期よりも数を減らしていること、対サーフゴーでは叩き落とすがあることなどから、今回は別のポケモンに鋼対策をお願いしています。どうやっても技範囲には穴が出るので、割り切りは大事。

性格・努力値と調整

性格は陽気（C↓S↑）
努力値はH36　A252　B4　D4　S212
以下調整意図です。

A：極振り。
S：葉緑素発動時、ブーストハバタクカミテツノツツミ、そして軽業発動時それら抜きオオニューラ抜き調整。通常時は最速90族・準速104族と同速です。メジャーどころだとコノヨザルですかね。最速ランドロス(霊獣)に抜かれているのだけ注意。
HBD：H奇数調整であまりを振り、BD端数。
ハバタクカミテツノツツミが跋扈しているうちはこの調整が基本になるかと思います。

技構成

ダメージ計算にはポケソル様のツールを使用しています。見やすさのためこちらでは最低限の記載です。リーフィアはA252珠です。

確定欄
リーフブレード
使いやすい草技。本論のリーフィアの最大打点となります。ハバタクカミテツノツツミウーラオス(れんげき)などに。

ハバタクカミ	無振り	109.3~130.0% 確定1発
テツノツツミ	無振り	121.4~145.1% 確定1発
ウーラオス(れんげき)	H252	86.5~102.9% 乱数1発

珠補正込でCSのハバタクカミが一発になります。

テラバースト
今回は氷。テラスタルの項で述べた通り、主な仮想的はカイリュー。他にはランドロス(霊獣)ガブリアスゴリランダーあたりに。

カイリュー	H252 マルスケ	83.9~100.0% 乱数1発
ランドロス(霊獣)	無振り A-1	142.7~171.4% 確定1発
ゴリランダー	H252	84.1~99.1% 確定2発

甘えた耐久振りならマルスケの上からカイリューが飛びます。やはり珠は偉大。

叩き落とす
新規習得技。対戦中、持ち物を使えなくする強力な技です。交代読みに打っても強い。悪タイプなのもあり、非常に一貫性の高い技です。

サーフゴー	無振り	83.4~99.4%
サーフゴー	HB特化	49.5~58.8%

厳密には威力に期待する技ではないかもしれませんが、十分サブウェポンははれます。

選択技
欠伸
ブイズ御用達。次のターンに相手を眠らせる技で、交代を誘発するため叩き落とすと相性がいいです。対面してしまった苦手なポケモンに打って流したり、散り際に打って裏の起点を作ったり、ラス1に打って詰ませたり。

身代わり
Sの速いポケモンの身代わりは強い。鬼火や電磁波など食らったら機能停止ものの補助技を透かしたり、テラスや交代が読める場面で様子見に打ったり。技スぺがあればぜひ搭載した技です。

電光石火
先制技。ちょっと足りない火力を補ってくれます。ダメ計は省きます。

剣の舞
A2段階上昇する積み技。リーチを伸ばせます。剣舞搭載の場合はなるべく居座りたいので、晴れ始動役に暑い岩を持たせたいところ。

立ち回り例

基本後発で選出。コータスで晴らして上から叩きます。一応単品で選出しても中速アタッカーとして動けます。叩き落とす習得のおかげで、以前ほどテラスタルに依存しなくても立ち回れるようになりました。コータスを大事に温存しておけば、複数回の晴れ始動ができるため終盤のスイーパーとしても機能します。

苦手なポケモン

• ヒードランラウドボーンテツノドクガイーユイ

炎タイプは基本的に相手できません。叩き落としてお茶を濁すか引きましょう。物理耐久の甘いポケモンであれば、サイクル戦で削って最後に押し込む、という方法も。

• ハッサムヌメルゴン(ヒスイ)

上述のとおり、鋼への打点もありません。特にハッサムは蜻蛉で弱点を突かれ、バレパンで上をとってくるので対面したくないポケモンの1体です。

• ディンルー

リーフブレードが通るので苦手とまではいきませんが、あまりにも固いのでしっかり仕事されてしまいます。

相性の良い味方

• コータスコータス

日照り。相手の古代活性には注意。
場に出るだけで天候を晴れにし、欠伸やステロで起点を作る、葉緑素前提のリーフィアにはおなじみの相棒。S135族は今やどのパーティにも1,2体いる状況ですので、それらのブーストやスカーフを抜きさるためにも極力一緒に選出したいところ。来期からはキュウコンとの選択です。

• ハバタクカミ

今やおなじみ古代パラドックス。ランクマでも一線級で堂々の使用率2位(執筆時点)です。
日照りの恩恵を共有できるだけでなく、物理方面に固いリーフィアと特殊耐久のあるハバタクカミといった具合に補完・棲み分けもできています。

• ウーラオス(いちげき)一撃ウーラオス

リーフィアが苦手とするへの打点として。上で述べた苦手なポケモンにはおおむね有利が取れますし、逆に苦手なハバタクカミはリーフィアが上から叩けます。連撃とも組み合わせましたが、やはり水技半減の影響でターン管理が大変なので、一撃のがベター。

その他特防の高いポケモン、チョッキと相性がいいポケモンなども。

あとがき

最後までご覧いただきありがとうございました。お気づきの点やご意見ご指摘ご要望あればコメントいただければと思います。新技や環境の変化など様々ありますが、差し引きリーフィアにとってはプラスではないでしょうか。

それでは。

付録・ダメージ計算

ダメ計ツールはポケソル様のものを使用しています。ご要望あればコメント欄まで。

与ダメ

リーフブレード

ハバタクカミ	HB特化	61.2~72.9% 確定2発
パオジアン	無振り	70.4~83.3% 確定2発
ディンルー	H252	57.7~68.4% 確定2発
ミミッキュ	無振り	83.9~99.3% 確定2発
イダイトウ♂	無振り	129.3~153.4% 確定1発
ヘイラッシャ	HB特化	46.7~55.7% 乱数2発
ウォッシュロトム	HB特化	79.7~94.3% 確定2発
ガチグマ	H252	73.5~86.5% 確定2発

氷テラバースト

ヌメルゴン(ヒスイ)	HB特化	31.0~37.5% 乱数3発
ガブリアス	無振り	182.0~215.9% 確定1発
ドオー	H252	102.2~119.5% 確定1発
サンダー	HB特化	67.6~79.2% 確定2発
マスカーニャ	無振り	141.1~166.9% 確定1発
チオンジェン	HB特化 災いのお札	44.8~54.2% 乱数2発
ボルトロス(霊獣)	無振り	138.4~163.7% 確定1発
トドロクツキ	無振り	117.3~138.9% 確定1発

叩き落とす　持ち物アリ

ヌメルゴン(ヒスイ)	HB特化	25.2~30.0%
ディンルー	H252	10.0~11.9%
ヒードラン	H252	30.9~36.9%
ハッサム	H252	36.8~43.6%
コノヨザル	H252	36.0~42.4%
クレセリア	HB特化	38.8~45.9%
ラウドボーン	HB特化	44.6~53.1%

・被ダメ
特記しない限り、テラスタル非考慮です。先制技には確定数の代わりに、ダメージの実数値を記載しています。(rowspanうまく使えなかった…)

カイリュー A特化	神速	28.3~33.8% 41~49
カイリュー A特化	飛テラバースト	113.2~135.2% 確定1発
ハバタクカミ C252	ムーンフォース	80.7~95.2% 確定2発
ハバタクカミ C252	晴れマジカルフレイム	126.9~150.4% 確定1発
サーフゴー C特化	ゴールドラッシュ	110.4~130.4% 確定1発
サーフゴー C特化	シャドーボール	74.5~87.6% 確定2発
パオジアン A252 災いの剣	氷柱落とし	100.7~120.0% 確定1発
パオジアン A252	不意打ち	41.4~49.7% 確定3発
オーガポン(かまど) A252 テラス、＋1	晴れ炎ツタこん棒	322.8~380.7% 確定1発
オーガポン(かまど) A252 テラス、＋1	電光石火	22.0~26.3% 32~38
ウーラオス(れんげき) A特化	インファイト	62.1~73.2% 確定2発
ウーラオス(れんげき) A特化	晴れアクアジェット	4.9~6.2% 7~9
ハッサム A特化	バレットパンチ	21.4~25.5% 31~37
ミミッキュ A252珠	影打ち	20.0~24.2% 29~35
ゴリランダー A特化、GF	グラススライダー	18.0~21.4% 26~31
セグレイブ A特化	氷の礫	45.6~55.2% 66~80
キノガッサ A252	マッハパンチ	19.4~23.5% 28~34