はじめに
初投稿になります。さんぽすたーと申します。投稿執筆現在(2023/9)、WCSが横浜にて行われ、シングル勢の方々がダブルバトル界隈に興味を持ってもらえている現状を非常に嬉しく思っています。
しかしながら構築の組み方や技構成、もっと大きく言えば、ダブルバトルでの考え方が分からないという点から、「ダブルは難しそうだからいいや」となっている方が多いのもまた、現状です。。
WCSの熱が冷めないうちに、ダブルが盛り上がる足がかりを作れないか。試しに現在ポケモン徹底攻略様に投稿されているハバタクカミハバタクカミの育成論を拝見させていただいたところ、パーティ単位での育成論を除いた22件全てがシングル用となっており、この実態こそダブルに足を踏み入れにくい要員なのではと思い、当育成論を執筆するに至りました!
基本的にどんな構築でも入れておけば強いポケモンですので、是非最後まで読んでダブルバトルに興味を持っていただけると幸いです。
- 汎用的に使われる種族値等の略語を用いて説明する場合がありますが、極力分かりやすい育成論を心がけています。
コンセプトと役割
ポケモンSVにおいて、シーズン8ではシングルとダブルの両方で使用率一位を取るというトンデモワンダーズな彼女ハバタクカミですが、少なくともダブルバトルではそこまで多種多様な型が存在する訳ではありません。可能性は無限大ですが、基本的には当育成論のように一発は耐えることを想定したアタッカーが主な運用方法です。
今回はダブルバトル入門ということもあり、最も使いやすさを重視した型となっています。
持ち物
今回はせいれいプレートで考察していきます。火力を最低限補いつつ、耐久も損なわず、まもるが使えるという点から採用しています。
同じ努力値配分でも、こだわりメガネやブーストエナジーを持たせての運用は可能ですのでご安心ください。
特性
こだいかっせい
ブーストエナジーを持たせずに運用する今回の型では発動の機会は少なめです。
しかし余談ですが、ダブルバトルでは天候を利用した構築も多く、相手が作った晴れ状態にタダ乗りする、Cブーストとなる調整にし味方のトルネロス(化身)トルネロスに晴れにしてもらいながら火力を出すということも可能です。
性格・努力値と調整
おくびょう(攻撃↓素早さ↑)
145(116)-54-91(124)-172(132)-156(4)-189(132)
HB→陽気パオジアンパオジアンのつらら落としを確定耐え。
素早さ→種族値が同じであるパオジアンパオジアンの準速+2
余りCD
パオジアンパオジアンに対し、いじっぱりなら上を取って倒せ、陽気なら攻撃を耐えながら倒すことができるようになっています。
技構成
シングルではほぼ全く採用されないマジカルシャインですが、ダブルでは全体技(相手2体ともに当たる技)として採用されます。マジカルシャインの威力は80ですが、全体技は威力が2/3になるため少し注意。一般にこの補正のことをダブルダメージと呼ぶことが多いです。
ムーンフォースは、マジカルシャインでは倒せなさそうな敵を倒しておきたいとき、ワイドガードで守られそうなとき等に使うため、今回の型でなくとも大抵のハバタクカミではマジカルシャインと同時採用されています。
シャドーボールは特筆して言及することがありません。。
フェアリー対策のポケモンへの打点になります。Dダウン効果を引ける者が強者です。
まもるは、ダブルバトルの超重要技です。集中攻撃を防いだり、トリックルームやおいかぜを凌ぐのに使ったりもします。
テラスタル
今回は[フェアリー]で採用しています。
居座り性能を重視する[みず]テラスタルも候補となります。
立ち回り例
基本的にエースとしてではなく、汎用火力枠としての運用です。刺さりそうな構築には先発からマジカルシャインをまき散らしたり、後発からマジカルシャインで倒し損ねたポケモンの処理をしつつ横のポケモンを削ったりします。相手の上をとることで強くなれる調整ですので、素早さ関係は慎重に判断しましょう。
ハバタクカミハバタクカミのミラーについては、お互い素早さ関係が分かっていない状態では攻めるか否かの選択が非常に難しいです。ですので、初心者の方でまだ読み合いなどが苦手あれば、ハバタクカミがまもる、横のポケモンで相手のハバタクカミを処理するという基本の動きが最も無難です。
与ダメージ計算
マジカルシャイン(ダブルダメージ)
H4パオジアン 確定1発。
H4水ウーラオス(いちげき) 高乱数1発。
93.7%(98.9〜117%)
ADチョッキテツノカイナ 確定3発。
(34.1〜40.2%)
ムーンフォース
ADチョッキテツノカイナ 確定2発
(53.3〜63.8%)
ハバタクカミ(本育成論と同じ調整) 高乱数2発
99.6%(49.7〜58.6%)
シャドーボール
ハバタクカミ(本育成論と同じ調整) 確定2発
102〜120(70.3%〜82.8%)
H252ヒードラン 確定3発
75〜88(37.9〜44.4%)
被ダメージ計算
A↑252パオジアン
アイススピナー 低乱数1発。
18.7%(86.9〜102.1%)
つららおとし 乱数1発。
50.0%(91.7〜108.3%)
ふいうち 確定2発。
109〜130(75.2〜89.7%)
陽気A252パオジアン
つららおとし 確定2発。
121〜144(83.4〜99.3%)
A↑252テツノカイナ
ワイルドボルト 確定2発。
118〜139(81.4〜95.9%)
陽気A252ランドロス(化身)
じしん 確定2発。(ダブルダメ)
100〜118(69.0〜81.4%)
苦手なポケモン
パオジアンハッサムガチグマウインディ(ヒスイ)サーフゴー
この辺りでしょうか。
ダブルでは横のポケモンがいるので、注意深く意識すべきはお互いのポケモンの素早さ順です。トルネロス(化身)はいたずらごころで追い風してくるので、上を取られてしまう可能性がある場合は守りながらこちらも追い風を使うか、受けられるポケモンに素直に交代しましょう。彼女は大切にしましょう(教訓)。
また、トリパ(トリックルームを使う低速ポケモンの構築)も苦手です。選出しないのも一つの手ですが、ちょうはつやふういんなどで封じたり、トリル要因を上から高火力で強引に叩くのもいいかもしれません。
相性の良い味方・構築例
トルネロス(化身)トルネロス
追い風パへの対抗策。Cブースト調整にすれば上述の通り日本晴れからの火力サポートもできる。相手に水ウーラオス(いちげき)がいた場合、すいりゅうれんだを晴れで半減しながら殴れるコンボ付き。
モロバレルモロバレル
合計種族値464のごく普通の一般ポケモン。素早さ種族値30と非常に低いのでトリックルーム対策としてはもちろん、キノコのほうしやいかりのこな、かふんだんごと優秀すぎるサポート性能に加え、再生力によるサイクル性能もあります。
こちらに関しても汎用的な調整の育成論を近いうちに出そうと考えています。
イーユイイーユイ
通称カミイーユイ。ごりごりの押せ押せな並びです。筋肉が好きな方におすすめ。ハバタクカミもイーユイも単体性能が高いので、先発で無理に2体並べなくても良いのはグッド。
カイリューカイリュー
安心してください!ダブルには基本アタッカーしかいません!
しんそくによる処理性能、特性せいしんりょくによってねこだまし無効の並びを作れる点が優秀です。技範囲も非常に広く、アンコールやはねやすめを覚えさせる技スぺなんてありません!だからご安心を!
リキキリンリキキリン
テイルアーマーにより先制技で無理やり上を取られることがなくなり、また、ふういんでトリックルームを封じられるのが利点です。耐久も高いため、トリル対策や起動要因として非常に優秀です。
似たような理由でクレセリアクレセリアもおすすめです。こちらは地面無効で高い種族値による数値受けが可能であり、またみかづきのいのりによる味方回復も大きな魅力です。
最後に
いかがだったでしょうか。ダブルバトルを始めてみたが、ハバタクカミをどのように使えばいいかわからない、ネットにある調整も自分の構築に合っているかわからないという方は是非真似してみてください!
また、ご指摘・質問等ございましたらお気軽にコメントいただけると幸いです。
最後まで読んでいたいただき、ありがとうございました!