はじめまして。ピカチュウ好きのシロと申します。今回はテツノブジンを考察しました。よろしくお願いします。
- 非公式の略称を使用します。ご了承ください
コンセプトと役割
このゲームはテラスタルを切るタイミングが重要であるというのはご存じであろうと思います。テラスタルというのは耐性面の強化だけでなく攻撃範囲の拡大など、このゲームの勝敗を大きく左右する要素です。即ち、相手のテラスタルのタイミングを自分に有利なように誘導できれば勝利は目前というわけです。
このときに最もテラスタル強要能力が強いポケモンの1匹としてはテツノブジンが挙げられます。この理由としては「フェアリー」「格闘」の範囲に加えて、高い水準にある素早さ、そして安易な数値受けを許さない両刀性能にあります。
本育成論におけるテツノブジンには幾つかの異なる役割が存在します。
まずは先にも述べたテラスタルの強要です。この役割は場にテツノブジンが存在してさえいれば自ずとなすことができます。
2つ目には悪の一貫を切るという役割です。このときの役割対象はパオジアン、悪ウーラオス(いちげき)、拘っているイーユイです。これらのポケモンがいるときには積極的に選出します。これらのポケモンがいなくてもテラスタルの強要や起点作成は可能なので、もし選出されなかったとしても腐るということはあまりありません。
3つ目には起点の作成です。高速アンコールを打つことで後続の起点を作成します。テツノツツミがよくやってるやつです。
持ち物
受けだしの安定感を考慮して「ブーストエナジー」です。
他の候補としては火力アイテム、「こだわりスカーフ」、「オボンのみ」などがあります。相手にテラスタルを切らせるという観点から言えば「ブーストエナジー」が最も適していますし、アタッカー運用をする上では他のアイテムがより適しているといえるでしょう。
構築と相談する形がよいかと思われます。
性格・努力値と調整
性格 | おくびょう | 最速スカーフガブリアス意識 |
---|---|---|
防御努力値 | B228 | できるだけ高く |
特攻努力値 | C132 | H252連撃ウーラオス(れんげき)をムーンフォースで確定 |
素早さ努力値 | S148 | 最速ガブリアスよりも高く |
Bを下げると火力アイテムパオジアンのつらら落としで倒される可能性が出てきてしまいます。Cを下げると耐久振りの役割対象に素で耐えられてしまう可能性が出てきてしまいます。ガブリアスは環境にあまりいませんので、Sラインは調整の余地があります。ただ、激戦区の100属は抜きたいのであまりいじれません。
技構成
ムーンフォース
確定枠。メインウェポン。技威力と役割の関係から物理技よりも特殊技のムーンフォースのほうが適しています
みちづれ
選択技。相手のポケモンにテラスタルを使わせたうえで1:1交換をとるという動きが狙えます。あるとないとではパオジアン対面での安定感が変わってくる印象です。この技を採用する上でみちづれ択は避けられません
シャドーボール
選択技。サーフゴーハバタクカミへの打点です。基本的に交代読みでしか打ちません。この技がないとディンルードヒドイデサーフゴーといったサイクルに対して安定しません。どれほどサーフゴーを重く見るかによってこの技の可否は別れるでしょう。
10万ボルト
インファイト
選択技。特殊受け鋼ヒードランヌメルゴン(ヒスイ)ジバコイルに対する打点です。たとえ攻撃無振でも「きあいだま」よりも入ることのほうが多いです。ただ、この技の採用は汎用性の低下を招きます
アンコール
ミストフィールド
他にも技は無数にあります。本育成論での考察はここまでにとどめることとします。各々の構築によって技を選択すればよいでしょう。
テラスタル
「しんそく」無効かつ「シャドーボール」の威力上昇をはかるゴーストを推奨しています。ただ、テラスタルを相手に切らされてしまっている時点でこのポケモンのコンセプトは崩壊していることに留意しましょう。
立ち回り例
先発するとき
テツノブジンの個性である高速広範囲の打点によって相手にテラスタルを強要します。そのうえで突破、1:1交換、起点作成のいずれかを狙います。
主な役割対象:パオジアン、連撃ウーラオス(れんげき)、一撃ウーラオス(いちげき)
後発するとき
死に出しor悪技に対する受けだしから展開します。アンコールの幻影をちらつかせながら相手のフェアリー対策の鋼毒を消耗させます。最終的にハバタクカミを通す前提で立ち回ります
サイクル相手に選出するとき
「ミストフィールド」や「アンコール」によって状態異常を妨害し、相手に攻撃技を強要します。その次に道連れを合わせることによって相手のポケモンを倒します。サイクルが崩壊して勝利は目前です。サーフゴーは交代読みシャドボで対処しなくてはならないため、択勝負になりがちです
与ダメージ計算
ムーンフォース
- H252D4 水ウーラオス(れんげき)
- 210 ~ 248 (101.5 ~ 119.9%) 確定1発
- H252 パオジアン
- 200 ~ 236 (107.0 ~ 126.3%) 確定1発
- 特性考慮H252 ディンルー
- 128 ~ 152 (48.9 ~ 58.1%) 乱数2発 : 95.31%
- ランドロス(霊獣)
- 84 ~ 100 (51.3 ~ 61.0%) 確定2発
- 特性非考慮H4 カイリュー
- 140 ~ 168 (83.9 ~ 100.6%)
シャドーボール
テラスタル込みシャドーボール
被ダメージ計算
主な役割対象であるウーラオス(れんげき)ウーラオス(いちげき)パオジアンについて計算しました。
- A特化ウーラオス(れんげき)のインファイト
- 48 ~ 57 (32.3 ~ 38.3%) 乱数3発 : 97.72%
- A特化ウーラオス(れんげき)の水流連打
- 93 ~ 111 (62.5 ~ 74.5%) 確定2発
- A特化ウーラオス(いちげき)のテラスタル込み暗黒強打
- 31 ~ 36 (20.9 ~ 24.2%) 確定5発
- A特化ウーラオス(れんげき)のアクアジェット
- 33 ~ 40 (22.2 ~ 26.9%) 乱数4発 : 27.51%
- A特化パオジアンのつららおとし
- 87 ~ 103 (58.4 ~ 69.2%) 確定2発
- A特化パオジアンのこおりのつぶて
- 42 ~ 49 (28.2 ~ 32.9%) 確定4発
- A特化カイリューのじしん
- 56 ~ 66 (37.6 ~ 44.3%) 確定3発
- A特化鉢巻カイリューのじしん
- 83 ~ 98 (55.8 ~ 65.8%) 確定2発
- A特化鉢巻カイリューのしんそく
- 67 ~ 79 (45.0 ~ 53.1%) 乱数2発 : 28.12%
苦手なポケモン
テツノツツミ:このポケモンに限らず初手で選出されうる特殊に対しては遍く不利をとってしまいます。この手のポケモンがいる場合には初手での選出を控えます。
ハッサム:何もできません。選出を控えるか裏で厚く見ます。
キョジオーン:状態異常以外のテツノブジンを定数ダメージで倒す手段をもつポケモンには「みちづれ」が通りません。
相性の良い味方
ハバタクカミ:役割が被っているように見えますが、テツノブジンが鋼毒を消耗させ、ハバタクカミを通すという勝ち筋が生まれます。いわゆる役割集中です。
パオジアン:相手にテラスタルがない状態であれば「つららおとし」を連打しているだけで勝てることが多いです。
カイリュー:テツノブジンの作った起点で積み、全抜きを狙います。テツノブジンがテラスタルを強要できてさえいればゴーストテラスに怯える必要がなく、立ち回りが安定します。水テラスを採用しておけばテツノブジンの役割対象のポケモンは大抵起点にすることが可能です。
以上です。指摘などがあればお気軽にお願いします。