はじめに
こんにちはCokeです。以下の注意点をよくご確認の上、育成論をご覧ください。
- 本育成論ではHP→H、攻撃→A、防御→B、特攻→C、特防→D、素早さ→Sといった略称を使用します。
- 本育成論におけるダメージ計算は"ダメージ計算ツールSV byポケソル"(https://sv.pokesol.com/calc)を使用します。
コンセプト
今回のサンダー(ガラル)のコンセプトは
物理受けで簡単に止まらない物理アタッカー
となっています。専用技、特性、持ち物を駆使して先発出しから場を荒らすことが目的です。
立ち回り例
基本的には先発出しです。先発出しでの対面の動きと物理受け対面での動きをポケモンごとに記載します。
- 先発でランドロス(霊獣)と対面した場合
- ランドロス(霊獣)のいかくによりサンダー(ガラル)のまけんきが発動
- サンダー(ガラル)はらいめいげりで攻撃
- ランドロス(霊獣)がスカーフ持ちの場合とんぼがえりで物理受けに交代。スカーフ以外の場合はステルスロックか物理受けに交代。ここでランドロス(霊獣)がスカーフ持ちかどうかの判別が可能
- ステルスロック等で居座られた場合は高確率で物理受けに引いてくるためらいめいげりで攻撃が安定
- 注意事項
後攻とんぼがえりで物理受けに引かれた場合裏に対してらいめいげりのBダウンが入らないです。また、可能性は低いですがランドロス(霊獣)が飛行テラバーストを打ってきた場合に限り対面で負けます。さらに別のパターンとしてランドロス(霊獣)がオボン持ちの耐久振りでステルスロック後に居座ってきた場合、らいめいげりでの撃破に3発必要になるため、サンダー(ガラル)がある程度削られることとなります。ここではランドロス(霊獣)に対しての立ち回りを例として挙げましたが、ランドロス(霊獣)に限らずステロ持ちの起点型(ディンルー、キラフロルなど)に対しては同様の動きができます。
- 先発でパオジアンと対面した場合
パオジアンと対面した場合、相手の持ち物がきあいのタスキであることを考えると、こちらがテラスタルを切っても倒せない可能性が高いため、引き先を用意しておくことを推奨します。同様のポケモンとして同じ氷タイプのテツノツツミがいますが、ブーストエナジーの発動が確認できた場合に限りテラスタルを切って攻撃することができます。
- ヘイラッシャの場合
- 先発ランドロス(霊獣)が引いたときの後出しヘイラッシャに対してらいめいげりが当たりBが1段階下がる
- こちらはテラスタルを切って電気テラバーストで攻撃(ヘイラッシャがHB↑252の場合まだ倒せない)
- このときのヘイラッシャのとる行動としては、あくび→まもるが一般的だが、ここであくびをラムのみで対策することが可能
- 電気テラバーストを見てランドロス(霊獣)引きの可能性があるため、ここでアクロバットで攻撃
- アーマーガアの場合
- ヘイラッシャの場合と同様にらいめいげりが当たる想定だが、ミラーアーマーによりサンダー(ガラル)のBが1段階下がる(このときのサンダー(ガラル)はA+1想定)
- こちらはテラスタルを切って電気テラバーストで攻撃(この時点でHB↑252アーマーガアが倒せる)
- サンダーの場合
- ヘイラッシャの場合と同様にらいめいげりが当たりBが1段階下がる(このときのサンダー(ガラル)はA+1想定かつ、このときにせいでんきで麻痺を引くとラムのみが発動しアクロバットの威力をあげることができる)
- こちらはテラスタルを切って電気テラバーストで攻撃(この時点では倒せない)
- ここでサンダーの回復は間に合わずタイプ一致攻撃技は半減に抑えられるため押し切れる
- 注意事項
今回はランドロス(霊獣)から引いて出てくる想定で記載しましたが、Aが上昇していない場合であっても、らいめいげりが後出しの相手に当たるかつ、相手のテラスタイプに大して弱点がつくことが可能である場合は突破が可能です。具体的にはヘイラッシャが草テラスの場合や、アーマーガアがノーマルテラス、悪テラスの場合です。また、今回の立ち回り例はあくまで相手が後出ししてきたときのものであるという点にご注意ください。
- らいめいげりが透かされる(サンダー(ガラル)はA±0想定)
- 透かされたことによりじだんだが倍のダメージで入る
- サーフゴーがHB↑252の場合でもじだんだ(威力2倍)→じだんだで高乱数で倒せる(ラウドボーンはHB↑252の場合超低乱数で突破可能)
- 注意事項
サーフゴーがメガネ持ちだった場合、ゴールドラッシュを耐えられません。そのため、相手の持ち物が不明の場合はテラスタルを切る必要があります。また、ハバタクカミが裏から出てきた場合じだんだで倒せますが、こちらがテラスタルを切るかつきあいのタスキを持っていない場合に限るため、持ち物の確認が重要です。
持ち物
今回のコンセプトと相性がいいということでラムのみとなっています。ヘイラッシャのあくびに対して強く出れる他、でんじは、おにび、キノコのほうしなどにも耐性を持てます。今回はこれをアクロバットと組み合わせることで持ち物消費後の攻撃性能を高めました。
特性
まけんき固定となります。ランドロス(霊獣)に対して強く出ることができ、物理型のサンダー(ガラル)と非常に相性のいい特性です。
調整
性格:ようき
努力値:AS252 B4
<解説>
シンプルな最速AS252振りとなっています。特にS100族である点はこれからのルールの中で重要となるため最速です。Aに関しても立ち回り例やダメージ計算を見ていただければわかりますが、A252でも役割対象の突破に乱数が絡んでくることが多いためAラインも下げにくいです。
技構成
- らいめいげり(確定)
サンダー(ガラル)の専用技であり、追加効果で相手のBを1段階下げることができます。相手にランク下降であるためてんねんは関係ない点が今回の一番の強みであるため、確定としています。
- アクロバット(確定)
サンダー(ガラル)の飛行技といえばブレイブバードがおそらく一番採用されますが、今回はゴツメ持ちを相手にする関係上、後から先制技で倒されないように自傷ダメージは押さえたいと思い、ラムのみ消費後であればノーリスクで高火力の出せるアクロバットを採用しました。
- 電気テラバースト(確定)
- じだんだ(選択)
今回はゴーストタイプ(主にサーフゴー)でらいめいげりを透かされたとき用に採用しました。パーティによってはランドロス(霊獣)で格闘の一貫を切っているものとして考え、パーティにゴーストタイプがいても選出されない可能性があるため環境によっては採用しなくても問題ないです。
- とんぼがえり(選択)
対面操作がしやすくなるという点で有用です。
- ちょうはつ(選択)
先発のステルスロックを防げるという点で有用です。
テラスタル
- でんき
本育成論のテラスタイプです。ヘイラッシャ、アーマーガアに対して弱点をつける他、元の弱点をすべて等倍以下にできます。注意点として、テラスタル後に裏からスカーフ持ちのランドロス(霊獣)が出てくると上からじしんで倒されることがあります。他のテラスタイプ候補としてはヘイラッシャに対してあまりダメージを受けずに突破したいというのが重要であるためくさなどがありますが、こおり弱点が変わらないためゆきなだれに対して弱いという欠点があります。
与ダメージ計算
- らいめいげり
H4ランドロス(霊獣)(サンダー(ガラル)A+1):37.0 ~ 43.7% 確定3発(追加効果により乱数2発 62.1%)
HB↑252ヘイラッシャ:19.9 ~ 23.4% 乱数5発(99.89%)(追加効果により乱数3発 5.49%)
HB↑252アーマーガア:25.4 ~ 30.8% 確定4発(追加効果により確定3発)
HB↑252ディンルー:36.7 ~ 43.6% 確定3発(追加効果により乱数2発 33.2%)
耐久無振りパオジアン(電気テラスタル):58.8 ~ 69.7% 確定2発
H4イーユイ(炎テラスタル):69.5 ~ 82.5% 確定2発
耐久無振りガブリアス:42.7 ~ 50.9% 乱数2発(2.73%)(追加効果により確定2発)
H244セグレイブ:73.4 ~ 86.9% 確定2発
HB↑252キョジオーン:44.5 ~ 53.2% 乱数2発(22.65%)(追加効果により確定2発)
HB↑252チオンジェン:46.9 ~ 56.3% 乱数2発(75%)(追加効果により確定2発)
HB↑252サンダー:15.2 ~ 18.2% 乱数6発(43.31%)(追加効果により確定4発)
H252ガチグマ:61.7 ~ 73.5% 確定2発
- アクロバット(ラムのみ消費後)
HB↑252ヘイラッシャ:23.4 ~ 28.0% 乱数4発(81.76%)
HB↑252アーマーガア:15.7 ~ 18.5% 乱数6発(74.01%)
HB↑252モロバレル:74.3 ~ 87.8% 確定2発
- テラバースト(でんき)
HB↑252ヘイラッシャ:35.0 ~ 42.1% 確定3発
HB↑252アーマーガア:46.9 ~ 55.7% 乱数2発(62.5%)
HB↑252サンダー:27.5 ~ 32.5% 確定4発
H252マリルリ:78.3 ~ 92.8%) 確定2発
耐久無振りウーラオス(れんげき)(水):76.6 ~ 90.3% 確定2発
HB↑252クレセリア:20.2 ~ 24.2% 確定5発
- じだんだ
- じだんだ(威力2倍)
HB↑252サーフゴー:64.0 ~ 76.3% 確定2発(2回目は威力が戻るため乱数2発 94.14%)
HB↑252ラウドボーン:56.9 ~ 67.3% 確定2発(2回目は威力が戻るため乱数2発 1.56%)
被ダメージ計算
- 非テラスタル時
A↑252カイリュー(こだわりハチマキ+ノーマルテラス)しんそく:76.4 ~ 89.7% 確定2発
C252イーユイかえんほうしゃ:71.0 ~ 83.7% 確定2発
A無振りヘイラッシャウェーブタックル:45.5 ~ 53.4% 乱数2発(32.81%)
A252ガブリアスげきりん:67.3 ~ 80.0% 確定2発
C↑252サーフゴーゴールドラッシュ:76.4 ~ 89.7% 確定2発
A252ウーラオス(れんげき)(水)すいりゅうれんだ:67.3 ~ 81.9% 確定2発
C↑252ヒードランマグマストーム:62.5 ~ 74.6% 確定2発
A↑252ガチグマ(こんじょう)からげんき:137.0 ~ 161.9% 確定1発
- テラスタル時
A252パオジアンつららおとし:61.9 ~ 72.8% 確定2発
C252テツノツツミフリーズドライ:38.8 ~ 46.1% 確定3発
C↑252サーフゴー(こだわりメガネ)ゴールドラッシュ:56.4 ~ 66.7% 確定2発
C↑252ウォッシュロトム(こだわりメガネ)ほうでん:35.8 ~ 42.5% 確定3発
A252ミミッキュ(いのちのたま)じゃれつく:52.8 ~ 62.5% 確定2発
A↑252セグレイブつららばり(4回):67.9 ~ 82.5% 確定2発
A↑252マリルリ(ちからもち)じゃれつく:62.5 ~ 74.6% 確定2発
C252サンダー10まんボルト:24.9 ~ 29.0% 乱数4発(99.97%)
苦手なポケモン
物理受けの中で唯一クレセリアに対しての勝率が安定しません。クレセリアがHB↑252だった場合らいめいげりを2回いれても電気テラバーストが半分入らず、受けきられる可能性があります。また、今回のサンダー(ガラル)において重要なのは「できればラムのみを消費したい」ということと「らいめいげりからの別技で相手を突破したい」ということです。これらの点から、今回のサンダー(ガラル)はこだわりトリックに対してめっぽう弱いのでウォッシュロトムなどの相手をする際は注意が必要です。
相性の良い味方・構築例
苦手なポケモンとして挙げたクレセリアの対策が必要です。これに関しては、クレセリアがアシパ型であることを考慮すると、パーティに悪タイプのポケモン(パオジアン、イーユイ、ウーラオス(いちげき)(悪)など)がいると選出段階で圧かけられるので相性はいいと考えられます。
また、電気テラスタルを切った後に地面技が一貫する可能性があります。そうなったとき不意に裏からスカーフ持ちランドロス(霊獣)が出てくるとじしんで負けかねないので地面技無効のポケモン(ランドロス(霊獣)、カイリューなど)がパーティにいるとサンダー(ガラル)を残した状態で後詰めの段階に入れることがあるため相性がいいです。
あとは上記のポケモンのみだと氷の一貫が考えられるため氷の一貫が切れるようなポケモン(ヘイラッシャ、ウインディなど)もパーティにいるとパオジアンなどが相手しやすくなると考えられます。
おわりに
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