はじめに
ご高覧頂きましてありがとうございます。はらたくと申します。今回は初めての育成論投稿となるのですが、マスボ級で7連勝した際にほぼ初手で出していたヒートロトムを紹介致します。
注意点
1. この育成論はランクマッチにおける「シングルバトル レギュレーションC」を想定し、登場するすべてのポケモンは理想個体を前提とします。
2. HABCDS等の略称を用います。
3. 当育成論のダメージ計算は、アプリ「ダメ計 SV」ダメージ計算ツールを使用。
ヒートロトムの考察
ヒートロトムは耐性が非常に優秀なポケモンで、抜群3つ(特性ふゆうによって実質2つ)、半減7つ個 、激減1つという耐性を持ちます。
その優秀なタイプ相性を活かした鬼火を使う物理受けと、こだわりスカーフかこだわりメガネを持たせて火力を出しながら受けポケを破壊するトリック型が非常に多いポケモンです。
コンセプトと役割
- 初手に出てきた相手物理アタッカーに鬼火を入れ、後続に出すアタッカーに負荷がかからないようにします。
- 初手に特殊アタッカが出てきた場合はひかりのかべを貼り、後続に負荷がかからないようにします。
- 初手に起点作成ポケが出てきた場合はスカーフトリックで役割を停止させます。
持ち物
- こだわりスカーフ…コンセプト上確定。自分よりS種族値が高いポケモンにも上からおにびを入れたりひかりのかべを貼れます。
- オボンの実…技を打ち分けたい人はこちらにしましょう。その際のSは最速キノガッサ抜きのためにS実数値135まで振るのが妥当かと思います。
特性
- ふゆう…ロトム系統はこれしか特性がありませんが、ヒートロトムの4倍弱点を消せるため相性がいい特性ですね。
性格・努力値と調整
スカーフ込で最速ドラパルト抜きまでSを振っております。さらに少しでも耐久をあげるためにHぶっぱにし、残りを全てBに振ります。
技構成
- おにび…物理受けというコンセプトのため確定
- トリック…受けポケや積みポケ役割停止のコンセプトのためこちらも確定
- ひかりのかべ…今回は後続への特殊耐久底上げのため入れていますが、特殊受けのポケモンをパーティーに入れるのであれば不要。その場合であればでんじはで相手の高速特殊アタッカーに負荷をかけたり、たたりめやシャドーボール、オーバーヒートで攻撃範囲を広げるのが丸いです。さらに物理アタッカーに強く出たいならイカサマも当然ありです。
- 10まんボルト…この育成ではCに全く努力値をふっておらず、流石に火力がたりないため採用。サイクル性能を上げたいならボルトチェンジが技候補になります。
テラスタル
今回は10まんボルトワンウェポンのため火力を考えて(できれば使いたくない)でんきテラスタルですが、構築の仕方によっては水技半減の草テラスやドラゴンテラスもありかと思います。最初は鋼テラスも想定していましたが、インファイトやドレパンを打ってくるポケモンが現環境に多いため採用見送りました。
立ち回り例
このポケモンは非常に強いですが、こだわりスカーフを持たせているのに変化技が多いせいで読みを間違えると起点にされてしまいます。なので相手の裏のポケモンを踏まえて初手の立ち回りを考える必要があります。
- 初手選出率の高いパオジアンなどのアタッカーが出てきたら脳死でおにびを打ちます。起点作成ポケならトリック、特殊アタッカーならひかりのかべを貼ります。
- そのまま後続アタッカーに引く。
以上です。
与ダメージ計算
雀の涙ほどの火力しか出ないので数匹だけ記載します。
()内は1発あたりの与ダメージです。
以下の計算は全て10まんボルトの火力となります。
・h252アーマーガア確定2発(59.5~71.2%)
・h252ヘイラッシャ確定2発(59.1~70.0%)
・耐久無振りハバタクカミ乱数3発(32.3~37.6%)
・耐久無振りパオジアン乱数2発(49.0~58.0%)
被ダメージ計算
- 以下の計算は全て相手がやけど状態だと仮定します。
- ()内は1発あたりの被ダメージパーセントです。また、半減受けできる攻撃は記載省かせて頂きます。
- こだわりハチマキ▶︎ハチマキ。こだわりメガネ▶︎メガネと省略致します。
- 物理攻撃の計算
・いじっぱりハチマキカイリューのしんそく乱数4発(21.6~25.4%)。げきりん乱数2発(47.7~56.6%)
・いじっぱりいのちのたまパオジアンのせいなるつるぎ確定4発(25.4~30.5%)。かみくだく(35.0~40.7%)
・いじっぱりコノヨザルのドレインパンチ乱数5発(17.8~21.0%)。ふんどのこぶし威力100状態乱数4発(24.2~28.6%)
・いじっぱりマリルリのアクアブレイク乱数2発(49.6~59.2%)。やけどしていないマリルリのアクアジェット乱数2発(47.1~57.3%)
・やけどしていない、いじっぱりセグレイブのきょけんとつげき確定2発(67.5~80.2%)
・いじっぱりハチマキハッサムのインファイト乱数3発(31.2~36.9%)
・いじっぱりヘイラッシャのウェーブタックル確定3発(36.9~44.5%)
・やけどしていない、いじっぱりハチマキイルカマン(マイティ)のジェットパンチ確定1発(108.2~129.9%)。イルカマン(ナイーブ)の場合確定2発(64.9~76.4%)
・いじっぱりテツノカイナのドレインパンチ確定5発(21.0~24.8%)
・いじっぱりハチマキドラパルトのドラゴンアロー確定3発(36.9~44.5%)
・いじっぱりブーストエナジートドロクツキのじごくづき乱数3発(28.6~33.7%)
・いじっぱりブーストエナジーイダイナキバのインファイト確定3発(40.1~47.7%)
- 以下は特殊の被ダメージ計算となります。※ひかりのかべ込の計算
・ひかえめメガネハバタクカミのシャドーボール確定3発(34.3~41.4%)
・ひかえめメガネイーユイのあくのはどう乱数2発(45.8~54.7%)
・ひかえめメガネテツノドクガのヘドロウェーブ乱数2発(42.6~50.3%)
・おくびょうメガネテツノツツミのハイドロポンプ確定2発(82.1~97.4%)
苦手なポケモン
- テツノツツミテツノツツミ
こいつには本当に勝てません。現在環境に多く存在する、ブーストエナジーでSをあげ、上からみがわりを打たれるだけでこちらは何もできません。と思いきや、相手はヒートロトムと対面すると初手みがわりをほぼ打ってくるので、ひかりのかべを無償で貼れた試合が非常に多かったです。相手がブーストエナジーではなかった場合は、ひかりのかべを貼ってメガネハイドロポンプを確定耐できます。
- ディンルーディンルー
万が一とつげきチョッキ持ちのディンルーにトリックをしてしまうとこちらは何も出来なくなります。天敵です。相手がチョッキを持っていそうな場合はおにびでやけどさせてやりましょう。読みが大切になります。
- イルカマンイルカマン(ナイーブ)
言わずもがな相性が悪いです。上から10まんボルトを打っても火力が足りないため耐えられ、ジェットパンチを打たれれば死にます。
- セグレイブセグレイブ
おにび無効、でんきも半減のため非常に相性が悪いです。
- ウインディウインディ
最近環境に増えてきているこいつにもおにびが入らないため仕事ができません。
- 基本的に特殊アタッカーに対面で勝てることはありませんが、こだわりスカーフを持たせているおかげで上からひかりのかべを確実に入れることが出来ます。ひかりのかべを貼れたら後続の受けポケや積みポケに引きましょう。
相性の良い味方・構築例
- 実際に自分が使っている構築
・テツノカイナテツノカイナ
・ハバタクカミハバタクカミ
・ディンルーディンルー
・カイリューカイリュー
・モロバレルモロバレル
自分は上記のパーティーで戦っていますが、このパーティー構築にしてから勝率7割を誇っています。
ヒートロトムを使う上でネックだったのが、トドロクツキやカイリューなどの積みポケです。おにびを入れられても無理やり積んでこられると負けてしまう事もありました。なので、積みポケをふきとばすディンルーや、クリアスモッグとイカサマを使えるモロバレルを採用しています。
また、テツノカイナに飛んでくる地面技やフェアリー技をヒートロトムで受けれるので、タイプ補完が非常に優れています。
ハバタクカミは特殊受け要因ですが、めいそうと甘えるを両採用しており、物理耐久もそこそこいけます。この型も非常に強いのでいずれ紹介したいですね。
カイリューはやはり安定に強いです。カイリューを受けようとでてくるディンルー用にアイススピナーを採用しています。ただ、ヘイラッシャとラウドボーンにはどうしても勝てないので注意です。
- 以下、パーティー候補
・テツノツツミテツノツツミ…自分の構築だとテツノツツミが非常に重いので、テツノツツミ対策のテツノツツミ採用を考えています。こおり4分の1減なのでカイリューやディンルー、モロバレルの後ろに忍ばせたいですね。
・ハッサムハッサム…はがねタイプ枠です。ドドゲザンと迷いましたが、今はかくとう技最強時代なのでハッサムのほうがオススメです。
・マスカーニャマスカーニャ…上から殴れるアタッカー枠です。技範囲が非常に広い上に、変幻自在でのタイプ変更が弱いわけが無いです。ただ、紙耐久なのでロトムで動きやすくしてあげましょう。
終わりに
如何でしたでしょうか。初めての投稿なので見づらかったりしたかも知れません。やけどしていない時の計算や、ひかりのかべ抜きでの計算はコメント頂ければ追記致します。