ヒートロトム- ポケモン育成論SV

はじめに

キタカミ地方のポケモンが追加され、パルデアのbig6(ディンカイサフゴパオカミウーラ）ディンルーカイリューサーフゴーパオジアンハバタクカミウーラオス(れんげき)も崩壊した今、新しいbig6(ガチカイサフゴパオカミポン？）ガチグマ(アカツキ)カイリューサーフゴーパオジアンハバタクカミオーガポン(かまど)すべてに強いポケモンはいないか探していたところ、怪電波を持たせたヒートロトムヒートロトムが最強であることに気付いたため採用した。なお、本育成論ではHP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、素早さをそれぞれH、A、B、C、D、Sと表記する。

採用理由

現環境のtopたちにタイプが非常に有利であり、数値も申し分ない。また、受けポケモンは相手の起点にされやすいという欠点を持つが、イカサマ＆怪電波を持たせることで相手の起点にされることを回避することができる点も評価した。

役割

新big6すべてに役割を持ち、倒すもしくは後続の起点にする。

持ち物

オボンのみ

ロトムはもともと、H50-B107-D107と耐久があまりないのでそこを補うためにも回復実。中でも腐ることの少ないオボンのみとした。

特性

ふゆう

ふゆうしかない。しかし、このふゆうによって4倍弱点であるじめんを消すことができるし、テラス鋼と合わせると現環境にいるすべてのドラゴンタイプを受けることができる。今作において、ふゆうという特性はトップクラスに強いんじゃないかと私は思っている。

性格・努力値と調整

ずぶとい　H252-X-B228-C4-D4-S20

Dは怪電波で補うことができるため、イカサマや混乱自傷のダメージを減らしつつBに補正を掛けられるずぶとい一択。

ロトムはHが低くBDがそこそこ高いため、BDよりもHに厚く振る方が固くなり、奇数にもなるためHは252振りとした。Sは上から暁ガチグマガチグマ(アカツキ)に対して上から怪電波を打たないとブラッドムーンが受からないため、最速暁ガチグマ抜きまで振ろうかと考えたが、現環境に最速暁ガチグマがいないことなどから遅いサーフゴーサーフゴー抜きまでとした。残りはBに厚く振りつつ、効率のために4だけCとDに振った

技構成

オーバーヒート　イカサマ　怪電波　悪だくみ

暁ガチグマガチグマ(アカツキ)等への打点としてオーバーヒートと怪電波は確定。カイリューカイリューやその他物理積みポケモンへの打点としてイカサマも確定。オバヒは連打するよりもCを上げてから使う方が多くの相手を見れると感じたので悪だくみ採用。また、耐久振りロトムより遅い水タイプ、飛行タイプが環境に少ないことや、カイリューにはイカサマ、アーマーガーアーマーガアにはオバヒの打点があるため、電気技は採用しなかった。しかし、自身のPTやプレイスタイルによってわるだくみをボルトチェンジや10万ボルトなどの電気技にしてもいいかもしれない。オバヒのC下降をその他でカバーできるなら物理ポケモンにより強く出れる鬼火も候補として挙げられる。

テラスタル

はがね

地面＆ドラゴンや地面＆ノーマルといった技範囲を持つポケモンが多い現環境ではふゆうとはがねテラスは非常に相性が良い。また、ロトムの少し足りない耐久をタイプで補うという意味でもはがねで採用。今後ガチグマガチグマ(アカツキ)が減り、じしん＆スケショの技範囲を持つポケモンセグレイブガブリアスカイリューが増えた場合、フェアリーテラスも強いと思う。

立ち回り例

変なテラスを切られない限り、新big6には対面で仕事をすることができる。

オーガポンオーガポン(かまど)対してはイカサマ連打

カイリューカイリューに対してもイカサマ連打（テラス切るとより良い）

ハバタクカミハバタクカミ、暁ガチグマガチグマ(アカツキ)は怪電波連打しつつオバヒで削り、後続の起点にする。相手が怪電波を嫌って引いてきたタイミングでオバヒやイカサマを打てるとさらに良い。

サフゴサーフゴー、パオジアンパオジアンにはオバヒ。テラスを読むなら悪だくみやイカサマから入っても良い。

与ダメージ計算

オーガポンオーガポン(かまど)
A76-H4の場合イカサマで確定3発
テラスを切られ、面影宿しで攻撃が上がった場合確定2発

カイリューカイリュー
H252-A252+-B4の場合マルスケ込み確定4発
A1段階上昇の場合マルスケ込み確定3発
A2段階上昇の場合乱数マルスケ込み乱数2発：84.76％

ハバタクカミハバタクカミ
H4振りの場合C2段階上昇オバヒで乱数1発43.75％（イカサマと合わせて確定2発）

暁ガチグマガチグマ(アカツキ)
H252-D4暁ガチグマをC2段階上昇オバヒで乱数1発：93.75％
H4-D252チョッキ暁ガチグマをC4段階上昇オバヒとイカサマで瀕死率76.56％

サーフゴーサーフゴー
H4の場合オバヒで確定1発
H252の場合乱数1発：12.5％
H252飛行テラスの場合2段階上昇オバヒで乱数1発：6.25％

パオジアンパオジアン
H252D100まではオバヒで確定一発
H4電気テラスの場合オバヒ+イカサマで確定

被ダメージ計算

※以下はオボン込みの数値です

オーガポン火オーガポン(かまど)
Ａ252ツタこん棒乱数5発：2.61％
テラスを切られた場合確定3発

カイリューカイリュー
カイリューの特化神速乱数５発：55.96％
テラスを切られた場合確定４発
こちらがはがねテラスした場合乱数10発29.92％
相手がノーマルテラス、こちらがはがねテラスした場合乱数7発97.47％

ハバタクカミハバタクカミ
Ｃ252シャドーボール確定3発　
毎ターン怪電波を入れた場合3発受けても54.2％〜68.8％
Ｃ252メガネシャドーボール確定2発
毎ターン怪電波を入れた場合乱数3発：瀕死率72.85％

暁ガチグマガチグマ(アカツキ)
毎ターン怪電波込みでテラスブラッドムーン2回＋ハイパーボイス瀕死率0.92％
はがねテラスを切った場合ブラッドムーン乱数４発：2.77％

サーフゴーサーフゴー
C252シャドーボール確定3発
C252眼鏡シャドーボール確定2発
特化シャドーボール乱数2発：50.78％
特化メガネシャドーボール確定2発

パオジアンパオジアン
A252かみ砕く乱数3発：84.42％
A252聖なる剣乱数4発：86.9％
はがねテラスした場合A252聖なる剣乱数2発：80.07％

苦手なポケモン

挑発瞑想ハバタクカミ　身代わり瞑想ハバタクカミハバタクカミ
怪電波をいれられず、一方的に起点にされるため

トドロクツキトドロクツキ
ロトムの持つすべての技を半減にし、龍舞やスケイルショットの起点にされるため

水ウーラオスウーラオス(れんげき)
上記の理由に同じ

エンペルトエンペルト
勝ち気で怪電波が通らず、水技で弱点を突かれるため

地団太持ちオーガポン火オーガポン(かまど)
ふゆうであるにもかかわらず、型破りで4倍弱点を突かれるため。

相性の良い味方・構築例

耐久ポケモンでありながらステルスロックが抜群で入り、定数ダメージで削られてしまうため、挑発や封印、マジックミラーなどと組み合わせるとHP管理がしやすい。特に、テツノブジンテツノブジンとは相性補完が良い

ハバタクカミハバタクカミや暁ガチグマガチグマ(アカツキ)と対面したとき、打ち勝つことは稀であるため、基本的に怪電波を打って後続につなげる動きをとる。そのため、積アタッカーと組むのが良い。筆者は水オーガポンオーガポン(いど)と組み合わせている。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。ヒートロトムヒートロトムはどうしてもウォッシュロトムウォッシュロトムの陰に隠れがちですが、レギュEではウォッシュロトム以上の性能を秘めているように思います。初投稿なので見ずらい部分もあると思いますが、興味のある方はぜひ育成してみてください。