ポケモンパーティ構築(シングル)

ランクマ勝てない友人に贈るSimple Playing with コオリッポ

2023/03/26 21:48 / 更新:2023/03/30 17:17

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投稿者:hyotan(@hyotan_pokemon)

ポケモンSV / シングル

レンタルチーム有

こんにちは、ひょーたんです。
今回はランクマッチなかなか勝てないという友人のために私がその方のお気に入りのポケモン「コオリッポ」コオリッポコオリッポを使い初心者の方でも勝ちやすいパーティをコンセンプトにパーティを構築致しました。まだ勝ててないプレイヤーの方々にとっても構築のプロセスや思考をできるだけ加えますので、有意義な内容になることを心がけています。

私の成績といたしましては、シーズン2初手にイルカマンイルカマンイルカマン絶対選出するというパーティで最終610位をとった経歴がありますので、好きなポケモンを使って活躍させるパーティを作ることが得意な部類の人間ではあります。気になる方は私の過去の育成論に構築記事のリンクがありますでそちらから飛んで読んでくれたら幸いです。
※シーズン2本当に初手イルカマンイルカマンイルカマンしか投げていません。

本構築ではできるだけ初心者の方が選出やプレイングをミスしないように、「ふいうち」などの裏目がある技構成を避け、選出においてもパターン化し選出負けなどができるだけ無いような構築を心がけています。また初心者の方が身につけていないS〜族抜きなども記載し、プレイング中に参考メモとして役立てるような記事となっています。

初心者の方が勝つためにできるだけいろんな知識を入れながら、かつ説明が細かく文章が非常に長くなっていますので、対戦に慣れている方はかいつまんで飛ばしながら読むことを推奨します。本構築を送る友人はマスター6桁レベルでありそれを想定した記事となっています。

余談ですが、友人の希望によりパーティ全体をできるだけ「かわいいポケモン」で埋めることも副次的な目標にしています。ここでいう「かわいいポケモン」とはルックスがかわいい事を指しており、「ラッキーラッキーラッキーがかわいいとかエアプだろ!!」という意見は的外れであることをご理解ください。

【レンタルコード】1V9HC3

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使用ポケモン

対面物理選択(詳細は選出パターン解説時に後述する。) 

本パーティの主軸コオリッポコオリッポ、このポケモンが現環境で如何に活躍するかを考えパーティを構築した。パラドックス環境に入り、特殊ポケモンが増え特性のアイスフェイスを活かせず、特殊対面ただ打たれ弱くかつ遅いだけという悲しいポケモンになっている。

そこで考え付いたのが「みがわり+はらだいこ」でちょうどHPを1/4にしカムラのみを発動させ、S1段階上昇+A6段階上昇し全抜きを図るという型である。特性発動後はS130族となり、カムラのみを発動させると現環境ほぼすべてのスカーフもち+ブーストエナジーS1段階上昇のポケモンを抜きさり、上から最高火力で試合を終わらせる。

調整意図はH12に振ることでHPが4n最小値となるもの。Sは最速で残りA振り。
余談だが、テラスタルを切らないテラバーストは特殊技であるため打つ機会は極めて少ないがC個体値は最大値が望ましい。

以下基本の立ち回り
1.物理対面に初手のポケモンが倒されたあと選出し、お相手の攻撃でアイスフィエスが発動し、みがわりを張る(S50族という種族値から基本的にはみがわりが後攻になるが、こちらが早くても、みがわり破壊後にアイスフェイスが発動するため同様結果になる、相手が特殊ポケモンに交代してもみがわりを盾に1度攻撃出来る。)

2.はらだいこ選択。お相手の攻撃によりみがわりが壊れる。この時点でみがわり+はらだいこでHPが1/4になりカムラの実が発動。

3.相手をみてアイススピナーor炎テラバーストで全抜きする。

テラスタイプだが、一致技で打てるアクアブレイクと相性が良い水テラスと威力をさらに上げて数値受けを許さない氷テラスが上がると思う。また水+氷タイプの技範囲が優秀であることが有名だが、今回は炎テラスタルを採用。

採用理由は本来勝てない物理ポケモンであるハッサムハッサムハッサムやドドゲザンドドゲザンドドゲザンを倒せたり、ラッキーラッキーラッキーが本来きつい部類であるサーフゴーサーフゴーサーフゴーを突破するために採用した。また選出パターン解説で後述するが、炎テラスにすることでEasy Winをとることができる選出が存在する。

【すばやさライン解説】
以下実数値とそれと同速の種族値

・アイスフェイス実数値112

★最速50族(最速とは言葉の通り性格補正ありで極振り)
非常に遅い種族値であるためS上昇する技や特性を持ったポケモン以外はSに努力値を割かない。考えられるのはドドゲザンドドゲザンドドゲザンくらいであり、この付近だとからをやぶるヤバチャヤバチャヤバチャやりゅうまいバンギラスバンギラスバンギラス、からぶり保険ラウドボーンラウドボーンラウドボーンなどSに振ることがある。

★準速60族(準速とはS上昇しない性格で極振り)
60族も遅い種族値となるためこの付近で準速振りしているポケモンは少ない。抜かれていると考えられるのは準速70族からやぶるパルシェンパルシェンパルシェン、すなかき68族ハカドッグハカドッグハカドッグ程度である。
  

★無振り92族(言葉の通りすばやさに振っていないポケモン)
すばやさ80族以上はなんらかのすばやさ調整をしていることが多いと考えるべき素早さラインである。カイリューカイリューカイリューやオニゴーリオニゴーリオニゴーリ、ギャラドスギャラドスギャラドスなどは92族以下の種族値であるが無振りであることは少ないためこちらが後攻になることを念頭に置いてプレイすることが必要である。

・アイスフェイス+カムラのみ発動でS+1実数値168

★最速101族
このラインのポケモンはSに極振りしてることが多いポケモンである。極ぶりしないポケモンとして考えられるのは、ステロガブリアスガブリアスガブリアスや特性かそくでいずれS上昇するクエスパトラクエスパトラクエスパトラ、サポート役のサケブシッポサケブシッポサケブシッポ、S3結果を残したどくびしを主体にしたテツノドクガテツノドクガテツノドクガくらいであり、101族以上のポケモンには抜かれていて100族以下のポケモンは能力上昇やスカーフ持ちでない限りこちらの方が早いと見切りをつけることができる。

・ナイスフェイス実数値200

★最速130族
サンダースサンダースサンダースが同速であり、スカーフ持ちだと69族と70族の間
今作に69族は存在せず最速70族+1の実数値は201、考えられるのは最速スカーフキノガッサキノガッサキノガッサくらいであり、それ以上の値で対面する可能性があるスカーフ持ちポケモンは、サーフゴーサーフゴーサーフゴー、ロトム系統ウォッシュロトムウォッシュロトムヒートロトムヒートロトム、コノヨザルコノヨザルコノヨザル、ガブリアスガブリアスガブリアス程度。ブーストエナジーは見てから確認できるイダイナキバイダイナキバイダイナキバとトドロクツキトドロクツキトドロクツキとテツノドクガテツノドクガテツノドクガのみで、それ以外のスカーフ持ちは無視していいレベルである。

・ナイスフェイス+カムラのみ発動でS+1実数値250

このすばやさラインを超えるポケモンは最速ハバタクカミS+1、スカーフ持ちのテツノツツミテツノツツミテツノツツミとドラパルトドラパルトドラパルトくらいであり、その2体は対面する確率を考えると無視していい。またハバタクカミハバタクカミハバタクカミのブーストエナジーはよく目にするが、それらの個体は耐久に振っており最速ではないケースがほとんどのため、現環境すべてのポケモンのすばやさラインを超えていることになる。

※スカーフや能力上昇によって1.5倍された実数値に小数点が発生した場合、四捨五入ではなく全て切り捨てである

対面特殊確定枠(詳細は選出パターン解説時に後述する。) 

本構築においてほぼ必ず選出する枠。コオリッポコオリッポコオリッポ絶対選出ではない理由が、特殊が多い構築やてんねん持ちなどコオリッポコオリッポコオリッポの能力上昇を無視したり、積みの機会を与えないパーティとの対戦を考えると実用的ではない点が上げられる。

調整は一般的なBDぶっぱ残りH

技構成の「ちきゅうなげ+でんじは」の枠を「かえんほうしゃ+めいそう」にするか試行錯誤したが、初心者にとってめいそうは裏目を生む可能性があり、採用理由にあげられる、サーフゴーサーフゴーサーフゴーに対してもコオリッポが炎テラスすることで多少役割を持てる関係から「ちきゅうなげ+でんじは」を採用した。

※【追記】色んな選出パターンを考えていくなかで、マスカーニャマスカーニャマスカーニャ、ヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャ、ラッキーラッキーラッキーのどくびし始動の立ち回りが耐久メタに非常に強いことから、「でんじは」の枠を「まもる」にする選択肢が生まれた。この動きはプレイング難易度から「どくびし」に慣れた後、もしくはイルカマンイルカマンイルカマンが大量発生した時に考えられる選択肢である。

テラスタイプが悪の理由としては、特殊でラッキーに負荷をかけられる「アシストパワー、サイコショック、ルミナコリジョン」を無効にできる悪タイプを採用。

対面物理選択(詳細は選出パターン解説時に後述する。) 

本構築における対面物理ポケモン。コオリッポコオリッポコオリッポが苦手な物理ポケモンをほぼすべて受けられる最高の相性補完。先制わざ持ちのポケモン主に一般的なカイリューカイリューカイリューやイルカマンイルカマンイルカマンを完封でき、中途半端なタイプ抜群技をもつ物理ポケモンをも倒せる現環境最強の物理受けの一体。

調整意図はSに12振ることでミラー対面、キョジオーンキョジオーンキョジオーン、モロバレルモロバレルモロバレル、ドオードオードオーなどのポケモンに対して先制でみがわりを張り、キノコのほうし、しおづけ、どくどくなどを無効にしてじわれorウェーブタックルでほぼ無償突破する。

テラスタイプを草にすることで、キノコのほうし持ちのポケモンにも対抗できる。むしろみがわりを張って残し、じわれの行動回数を確保する。

物理対面で初手みがわりをすることで、交代先のポケモンに対しても一回行動保証をとり、じわれが当たれば30%でほぼ試合を勝ちにできる最強のポケモン。現環境で特殊枠は比較的にいまだ少ないので、特殊ポケモンを突破するとヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャに勝てるポケモンがいなくなり、Easy winする試合が多々あった。

初手出しポケモン(詳細は選出パターン解説時に後述する。) 

前期S3最終840位えでりる様のクエスパトラクエスパトラクエスパトラをそのまま採用させて頂いたもの。
https://oshiregurashi.hatenablog.com/entry/2023/03/02/184020

すばやさは+2クエスパトラクエスパトラクエスパトラがブーストエナジー発動後の+1トドロクツキトドロクツキトドロクツキを抜けるSライン。
とくこうはHP実数値191(努力値230)までのサーフゴーサーフゴーサーフゴーをルミナコリジョン+シャドーボールで確殺。
とくぼうはひかえめCぶっぱサーフゴーサーフゴーサーフゴーのゴールラッシュを確定耐えするまで振ったもの。シャドーボールはテラスタルを切らないと確定耐えできないことに注意。
ハバタクカミハバタクカミハバタクカミに対してもまもる+ルミナコリジョン+シャドーボールで無振りハバタクカミハバタクカミハバタクカミを最低乱数切りで処理可能。(99.9%で落ちるということ、ただし無振りに限る)ここで大切なのは一度目の「まもる」時にシャドーボールであることを確認した後に「かくとうテラスタル」を切ることが大切。ムーンフォースであった場合、ラッキーラッキーラッキー交代。

【すばやさライン解説】
本構築はコオリッポコオリッポコオリッポが主軸となるため、クエスパトラクエスパトラクエスパトラのすばやさライン解説は簡易的に書きます。

かそく無しすばやさ実数値129

★最速66族
例としてラウドボーンラウドボーンラウドボーンなどが66族で上げられるが最速に振ることはないといっていいポケモン。

★準速77族
77族はヤトウモリヤトウモリヤトウモリがあげられるがランクマッチで見たこともないため存在しないようなもの。

★無振り109族
ここではウネルミナモウネルミナモウネルミナモがあげられるが、現在のルールではランクマッチで出会うことはない。その下の108族にはテツノコウベテツノコウベテツノコウベ、106族にはテツノワダチテツノワダチテツノワダチ、105族にはパーモットパーモットパーモットがいるが、以上のポケモンはすばやさに努力値を振ることがほとんどなため、無振りを考慮してはいけない。

かそく+1実数値193

★最速124族
SV環境において124は未だ存在していない。123族の最速マスカーニャマスカーニャマスカーニャを抜いているということだけ覚えておこう。

★準速141族
こちらも同様に存在しないが、142族ドラパルトドラパルトドラパルトの準速が実数値194であるため、+1加速しても準速ドラパルトドラパルトドラパルトは抜けない。

★無振り173族(推定)
そんなポケモンは存在しない。

+2かそく実数値258
ブーストエナジーで+1したトドロクツキトドロクツキトドロクツキを抜くすばやさライン。スカーフ持ち最速ダグトリオダグトリオダグトリオと同速であるため、スカーフ最速ダグトリオダグトリオダグトリオと対面して向こうが同速勝負を制した場合のみ後攻となる。そんな場面遭遇することは無いし、ツチノコを見つける方がましなレベル。遭遇した人はぜひコメントで教えてほしい。
※ポケモンデータベースの情報と私の概算でスカーフダグトリオとの遭遇確率は約0.0002%選出する確率を半分とすると、0.00005%、同速勝負に勝つとなると0.000025%以下となり正に幻のポケモンである。

かくとうテラスタル採用は後述するがパーティ構築単位でコオリッポコオリッポコオリッポに続き忍ばせたEasy Win枠その2

初手出しポケモン(詳細は選出パターン解説時に後述する。) 

前期S3最終3位みや様が考えられた神調整。諸手をあげて称賛できるすばらしすぎる調整を採用させて頂いたもの。
https://note.com/kabimiya/n/nb02b3224d488

言わずと知れたパラドックス環境最強のポケモン。ふつうに使ってもゴースト+フェアリーの優秀な一致技範囲とS135族というすばやさが強すぎる上に、マジカルフレイムまで覚えてはがねタイプまでいけるというぶっ壊れ具合。ついでに、サイコショック、パワージェム、10万ボルトの攻撃技。ほろびのうた、めいそう、いたみわけ、あまえる、でんじは、ちょうはつ、トリックルームなどの補助技まで網羅。
まさに神の名にふさわしい()最強のポケモンハバタクカミハバタクカミ。間違いなくいれ得なポケモンといえる。

くわしい耐久調整はみや様の記事を参照ください。
https://suu-poke.hatenablog.com/entry/2023/02/06/231707

ハバタクカミハバタクカミハバタクカミ対面はノーマルテラスタルを切りシャドーボールで抜群が取れる。
お相手がブーストエナジーではなく、テラスタルを未だ切っていない場合に限り、ムーンフォースから入り、テラスタルを確認後シャドーボールするのが安定行動。

オニゴーリオニゴーリオニゴーリ、スコヴィランスコヴィランスコヴィランなどのむらっけ特性持ちのポケモンやクエストラクエスパトラクエスパトラのかそくやめいそうなどのバトン持ちに刺さる「ほろびのうた」。ほろびのうたはバトンタッチで引き継がれ、みがわりなども貫通するフィールドを対象にした技である。

初手出しポケモン(詳細は選出パターン解説時に後述する。) 

最後まで悩んだ1枠。一般的な襷持ちマスカーニャマスカーニャマスカーニャの「ふいうち」を「どくびし」に変更したもの。パーティ全体で重いキノコのほうしを無効化するタイプと、先発性能の高さ、耐久ポケモンに対してささりついでに襷をつぶしてコオリッポコオリッポコオリッポの抜き性能をあげる「どくびし」を採用。
本来テツノツツミテツノツツミテツノツツミなどのポケモンと初手で対面した場合。トリックフラワーの後に「ふいうち」を押したくなるがそれにはお相手交代という裏目があり、初心者がふいうち択を通すことなどが難しいと私は考えるため「どくびし」を採用した。
前述したステルスロックラッキーラッキーラッキー、あくびヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャ、守るクエスパトラクエスパトラクエスパトラと「どくびし」は相性が良く、アラブルタケアラブルタケアラブルタケを代表する「まもる」「みがわり」戦法に強くささる。

フェアリーテラスタルはマスカーニャマスカーニャマスカーニャに対して抜群をとってくるかくとうタイプを半減し抜群をとられるほのお、フェアリー、こおり、むし(4倍)を等倍とすることで、毒タイプ以外の技を等倍以下にする。
唯一抜群をとられる毒技にたいしても先制どくびしを巻けば半減可能。

そもそもきあいのタスキを持っているため、一度確実に受けることができ、天候ダメージやその他接触ダメージがあった時でもタイプとして非常に優秀なことが分かる。

またフェアリータイプはタイプとして攻守ともに非常に優秀なタイプとして有名。

戦術と解説

【選出パターン解説】

ここではまず初めに選出パターンについて解説します。
初心者の方が陥りがちなミスに選出負けというものがあります、ポケモン対戦において選出とは非常に大切でかつ難しいとされる要素です。上級者プレイヤーでも相手のポケモンの技の一貫を切りつつ相手のすべての選出に対応できるように、まんべんなく選出することは難しいというのが私の認識です。また選出にはそれを想定したパーティ構築が必要であり、上記の事を踏まえると初心者の方が自分より格上のプレイヤーを倒すことが難しいとされる要因になっています。

以上のことを踏まえ私が初心者の方が勝つためには、選出のパターン化+技選択の最適化が必要だと考えました。前述した「対面物理ポケモン」2体「対面特殊ポケモン」1体「初手出しポケモン」3体を使い選出をパターン化致します。
基本的は「初手出しポケモン」+「対面特殊ポケモン」+「対面物理ポケモン」の3体選出となります。

この3体は私が机上論上ではほぼすべてのポケモンに対応できる3体であり、実際にランクマッチで50戦程度回し、改善を続けた選出パターンです。

【1.まずは初手出しポケモンを選ぶ】
初手出しポケモンは主に3体います。1クエスパトラクエスパトラクエスパトラ、2ハバタクカミハバタクカミハバタクカミ、3マスカーニャマスカーニャマスカーニャが基本選出です。例外については後述します。

『1クエスパトラクエスパトラクエスパトラ初手選出』

最も選出の機会が多いポケモンは1のクエスパトラクエスパトラクエスパトラです。このポケモンは対策していないと平気で3体持っていかれるポケモンであり、ランクマッチの序盤はクエスパトラクエスパトラクエスパトラでルミナコリジョンを押していたら試合が終わっていたということも幾度と起きるポケモンです。

前述したEasy Winの1つにクエスパトラクエスパトラクエスパトラの格闘テラバーストがあります。
このパーティは「ドドゲザンドドゲザンドドゲザンが刺さりすぎている」構築にしています。ドドゲザンはクエスパトラクエスパトラクエスパトラ、マスカーニャマスカーニャマスカーニャ、ハバタクカミハバタクカミハバタクカミとラッキーラッキーラッキーの4体に対して有利対面であり、ヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャも「ハサミギロチン」を採用していれば有利であり、コオリッポコオリッポコオリッポに対しても先制技のふいうちと鋼タイプ持ちであることから、すべてのポケモンに対して有利が取れるといっても過言ではないポケモンです。
つまりドドゲザンドドゲザンドドゲザンは居たらほぼ必ず採用されるといっても過言ではありません。
ですので、ドドゲザンドドゲザンドドゲザン初手だしやクエスパトラクエスパトラクエスパトラが苦手なポケモンを出して、交代で後出ししルミナコリジョンを無効化した後ドゲザンを打てばいいというのがランクマッチにおける安定行動となります。かくとうテラバーストを考慮した場合、その限りではありませんが、現環境にいるクエスパトラは「ほのおテラスタル」が多く、その理由としてはサーフゴーをはじめとするゴーストタイプ、メタになっているクエスパトラクエスパトラクエスパトラ+つけあがるアーマーガアアーマーガアアーマーガアの構築などが理由に挙げられます。

そもそもルミナコリジョンを受けることは非常に難しく、多くのパターンにおいて初手出しが安定する一体といえます。
初手出し不利対面を代表するポケモンにハバタクカミハバタクカミハバタクカミが居ますが、一般的な耐久無振りのハバタクカミであれば、個体説明で記したまもる→相手の技がムーンフォースなどのフェアリータイプの技でないことを確認する→かくとうテラスタル+ルミナコリジョン→相手の技を受ける→ブーストエナジーでS+1していた場合まもるをもう一度してから処理。それ以外は攻撃技を再度選択し処理します。

またハバタクカミハバタクカミハバタクカミをクエスパトラクエスパトラクエスパトラで処理せず、ルミナコリジョンを一発当ててからラッキーラッキーに交代することで相手はDダウンを嫌い交代することがほとんどだと考えられます。その場合ステルスロックをほぼ無償で張ることができるため、カムラのみを発動させたコオリッポコオリッポコオリッポやヘイラッシヘイラッシャヘイラッシャのウェーブタックルで処理するという比較的安全な処理ルートを選択することもできます。

『2ハバタクカミハバタクカミハバタクカミ初手選出』

ハバタクカミハバタクカミハバタクカミは個体説明時にも触れましたが、技範囲が優秀であり型も豊富なことから受けにくいポケモンの一つだと思っています。受ける代表的なポケモンには「とつえげきチョッキ」持ちのジバコイルジバコイルジバコイルやドドゲザンドドゲザンドドゲザン、これはお相手がテラスタルすることが前提ではありますが、セグレイブセグレイブセグレイブやテツノカイナテツノカイナテツノカイナがあげられます。テツノドクガテツノドクガテツノドクガもムーンフォースを半減で受ける毒タイプをもっているため、種族値とタイプから筆頭にあがりそうですが、ハバタクカミハバタクカミハバタクカミは「サイコショック」を覚えるため、安定した引き先とは言えないでしょう。これはドオードオードオーでも同じことが言えますが、現在ドオードオードオーは悪タイプへテラスタルすることが多く、ドオーの場合は調整によってサイコショックを耐え悪テラスタル「じこさいせい」で受かってしまうことから注意が必要です。

以上のことから技範囲が優秀であり、種族値が低い物理防御面に大幅に降った本構築におけるハバタクカミハバタクカミハバタクカミは非常に優秀な対面性能を持つ初手出しポケモンといえるでしょう。

本構築ではラッキーラッキーラッキーをほぼ確実に採用することから、特殊タイプのチョッキもちにはラッキー後投げが安定するためジバコイルジバコイルジバコイルやテツノドクガテツノドクガテツノドクガ、またちょうまいなどで受けにくるウルガモスウルガモスウルガモス、数値受けするニンフィアニンフィアニンフィアには選出をみてからのラッキーラッキーラッキー後出しが安定します。
そこでステルスロックを巻き、物理ポケモンに交代された場合ヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャに交代し、あくび連打することによってステルスロックのダメージ+一体を眠らせるという選択を迫ることができます。

『3マスカーニャマスカーニャマスカーニャ初手選出』
最後に解説するのはマスカーニャマスカーニャマスカーニャです。このポケモン以上の2匹が初手出ししにくい、キノガッサキノガッサキノガッサやマスカーニャマスカーニャマスカーニャミラー、アラブルタケアラブルタケアラブルタケ、テツノツツミテツノツツミテツノツツミなどがいる場合に選出します。また初めは分かりにくいと思いますが、どくびしが刺さるパーティなどに対しても初手出しします。難しい場合はどくびしの有用性については考えなくても大丈夫です。襷による行動保証からあらゆる初手対面に対して有利に動けます。

またキョジオーンキョジオーンキョジオーンは居る場合、ヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャの先制「みがわり」から完封することが可能でありますが、後出しした場合「しおづけ」のドットダメージが非常に大きいことから、初手マスカーニャマスカーニャマスカーニャで「はたきおとす」をまず選びテラスタル有無をみて「トリックフラワー」や「じゃれつく」などを選びます。キョジオーンがいる場合、基本的には裏にヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャを置いてください。選出は初手マスカーニャマスカーニャマスカーニャ、裏にヘイラッシヘイラッシャヘイラッシャとラッキーラッキーラッキーで固定となります。

テツノツツミのがいた場合も上記と同じ選出になります。安定行動としては、初手マスカーニャトリックフラワーを打ち相手が襷であればラッキーに交代します。相手は「ふいうち」択を迫られている場面であり、基本的に襷持ちマスカーニャは「ふいうち」を採用しているため、お相手は交代する可能性があります。そこでラッキーラッキーラッキーでステルスロック撒くことで、交代した場合テツノツツミテツノツツミテツノツツミ落ちが確定し、残った場合でもステルスロック→ちきゅうなげの動きで安全に処理することが可能です。この時物理選択枠がヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャの理由としては、ラッキーラッキーラッキーに交代したタイミングで物理ポケモンに交代される可能性が大いにあるからです。そのときはヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャを後投げして、物理対面でみがわりを張り、出てくる特殊アタッカーに対して地割れを押すことで30%の確率でeasy winを狙うことが可能です。

ここで一撃技を思考停止技だと非難するプレイヤーが一定数いますが、一撃技はポケモン対戦において、確立された一つの戦術であり、あらゆる対面に対して一撃技をポチポチ押す行動は思考停止といわれても仕方ないですが、場面場面において、30%の勝ち筋を作る技が弱いわけがありません。以下試行回数に対する命中確率です。

[n回.~%]
1.→30%
2.→51%
3.→63.70%
4.→75.09%
5.→85.29%
6.→88.24%
7.→91.76%
8.→96,24%

正直、これは私見ですが一撃技が運ゲーだと言ってる方々は確率計算や期待値計算が苦手かできていないということが以上の確率よりよく分かります。基本的に2回目では当たるくらいの心持ちがないと冷静にポケモン対戦ができてないといえると思います。閑話休題。

私が一度対面して非常に強いと思ったのがドラパルドラパルトドラパルトトがいる場合の初手マスカーニャマスカーニャマスカーニャです。現在のドラパルトドラパルトドラパルトは「ドラゴンアロー」を採用した物理型が多く、マスカーニャマスカーニャマスカーニャが環境において「きあいのタスキ」を持っていることが多いことから、相手はドラゴンアローを選択することが非常に多いです。そこでフェアリーテラスタルを切ることで、「ドラゴンアロー」を無効化し、こちらの場合も「はたきおとす」を選択し、テラスタルの有無をみて攻撃技を選択することでドラパルトドラパルトドラパルトをうまく処理することが可能です。

【2.対面物理ポケモンを選ぶ】
対面物理ポケモンはコオリッポコオリッポコオリッポとヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャです。このパーティではコオリッポコオリッポコオリッポを活躍させるコンセプトから以下の場合を除きコオリッポコオリッポコオリッポを採用します。

1.ラウドボーンラウドボーンラウドボーンがいる
特性てんねんを持つポケモンがコオリッポコオリッポコオリッポに対して天敵なのはいうまでもありません。では一番きつそうで数が多いヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャは違うのか?という声が聞こえてきそうですが、ヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャは無視してください。
このパーティはコオリッポコオリッポコオリッポを通す上で最もきつい対面であるヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャを選出段階で強く拒否しています。
お相手視点マスカーニャマスカーニャマスカーニャ、クエスパトラクエスパトラクエスパトラ、ハバタクカミハバタクカミハバタクカミ、が不利であり、パーティの中で環境にいないコオリッポコオリッポコオリッポは相手にされにくく、ラッキーラッキーラッキーを処理するためだけにヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャを選択するということになります。

2.カバルドンカバルドンカバルドンなどのステルスロック撒きがいる
ステルスロックはコオリッポコオリッポコオリッポに対して1/4のダメージが入ってしまうため、みがわりが死に技となってしまうことからこの場合は選出を控えます。特にカバルドンカバルドンカバルドンの場合タイプ有利のコオリッポコオリッポコオリッポを初手出ししても、「ステルスロック」→はらだいこ読みで「ほえる」を打たれるとコオリッポコオリッポコオリッポがほぼ戦闘不能になってしまうため選出を控えます。

3.イルカマンイルカマンイルカマンがいる
イルカマンはタイプ一致先制技の「ジェットパンチ」をほぼ確定で採用しており、ジェットパンチを押してるだけで、コオリッポコオリッポコオリッポは活躍できません。この場合の選出は、初手に出されやすいイルカマンイルカマンイルカマンに対して強い、マスカーニャマスカーニャマスカーニャ初手出し、ヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャ、ラッキーラッキーラッキーとなります。基本的には初手イルカマンイルカマンイルカマン対面のマスカーニャマスカーニャマスカーニャの技選択は交代読み「はたきおとす」が選択になりますが、最近のイルカマンイルカマンイルカマンはインファイト+ジェットパンチでこだわってくる可能性も考えられるため、その時ははたきおとす後に対面をみて受けポケモンを選択するか「どくびし」を撒くという流れになります。以上の戦いで「どくびし」や「ステルスロック」を使ったサイクル戦が予想できるため、ラッキーラッキーラッキーの「でんじは」の枠を「まもる」を採用することも一考の価値があります。

【3.対面特殊であるラッキーを選択する。】
選択肢がラッキーだけラッキーラッキーです。相手に特殊攻撃のポケモンがいないように見える場合を除いてラッキーラッキーラッキーは必ず選択します。対面物理でもしんかのきせきとHP種族値の高さから一撃で倒されることは非常に少ないことと、ステルスロックによるコオリッポの全抜き性能を手助けする関係からラッキーを確定枠とします。特殊ポケモンがいないように見える場合、ハバタクカミ、コオリッポ、ヘイラッシャを基本選出とします。

★基本的には初手出しポケモンが倒されたのちに、物理タイプだった場合コオリッポコオリッポコオリッポを投げ、特殊だった場合ラッキーラッキーラッキーをなげる形となる。このような動きを基本することで、交代による負け筋を減らし、初手選出ポケモンたちの対面性能の高さを活かした選出をすることが可能となる。

【その他パターン】
1.ハッサムハッサムハッサムがいる場合
本構築においてハッサムハッサムハッサムは初手出しが非常に安定するポケモンであり、ハッサムハッサムハッサムが選出画面で確認できた時のみ、コオリッポコオリッポコオリッポをを初手出しする。残り2体はヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャとラッキーラッキーラッキー固定で良い。
立ち回りとしては、はらだいこ選択→相手の攻撃を受けて特性発動→ここで炎テラスタルテラバースト!以上の動きではらだいこをした最速130族が無傷で残り、その後も活躍させることができる。
ここでみがわりから入らない理由としては相手がこだわりハチマキだった場合、バレットパンチでナイスフェイスになりみがわり→はらだいこで残り1/4になる→攻撃するまえにバレットパンチで1/4削られて何もできずにコオリッポが倒れる。
という最悪のパターンを避けるためである。
しかし、はらだいこのタイミングでとんぼがえりや特殊ポケモンへ交代された場合が裏目となってしまうが本構築では初心者の方にeasy winできる機会を与えポケモンを楽しくプレイできることを目的としたため、以上のような立ち回りを推奨する形となりました。

2.ドオードオードオーがいる場合
ドオードオードオーの場合、もっとも多く初めに選ばれる技が「ステルスロック」「あくび」であり、交代してヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャを後出しすればいいだけです、「どくどく」の場合が唯一裏目になりますが、遂行速度が遅い「どくどく」ではこちら側が「じわれ」を選択する試行回数が増えるため、後出しが安定します。さらに「どくびし」だった場合のヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャに毒が入る最悪のパターンを防ぐため、ドオードオードオーに対面したときにヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャを後出しするのが本構築での安定行動になります。
しかし、対面物理枠でかつ構築の軸であるコオリッポコオリッポコオリッポはタイプ相性からドオードオードオーに強くでれます。相手がとくせいちょすいだった場合は「アイススピナー」で粉砕し、てんねんだった場合でもタイプにより強く出れます。

ドオードオードオーを選出画面でみてどうしても「コオリッポコオリッポコオリッポを活躍させたい!!ドオードオードオーなんてアイススピナーでイチコロやんけ!!」と気持ちが高ぶった場合には、ヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャとコオリッポコオリッポコオリッポを両採用し、ラッキーラッキーラッキーの特殊受け枠を代わりにD種族値の高いハバタクカミorタスキで一回耐えられるマスカーニャを初手出し枠として採用します。

上記のように相手の選出によってはラッキーラッキーラッキーが必要ない場面も存在しており、ラッキーラッキーラッキーを除いた選出が正しい場合もあります。ドオードオードオーがその最たる例として思いつきましたが、しかしその他の場合は非常に限られており、ラッキーが腐る対戦を見極めるより、ラッキーラッキーラッキーを選出しないことで、特殊技の一貫が通り負けてしまうことが多いです。気持ちが高ぶった場合は一度あたたかいお茶でも飲み冷静になる方がいいでしょう。冗談抜きにポケモン対戦では心の乱れが正しい選択を阻害してしまい勝てなくなる場合が多々あるゲームです。
私が結果を残したシーズン2は自分は3桁プレイヤーにプレイングで引けを取らない、だから対戦数をこなせば絶対最終日3桁に必ずなれるという謎の自信があったことで、最終日に強気の択を通すことができたり、冷静に期待値を追ったプレイができたからでした。

【さいごに】
最後になりますが、本構築を組み立てる経緯となったかわいいポケモンラッキーラッキーたちとコオリッポコオリッポコオリッポとギルガルドギルガルドギルガルドが大好きな友人が少しでも楽しくポケモン対戦ができる事を目的として構築を組みました。しかしコオリッポコオリッポコオリッポというポケモンの独特な特性やそれを活かすための構築を組むことは非常に面白く、私としても一つの経験とポケモン対戦の面白さを再認識する機会をもらいました。
本構築記事の文字量とコオリッポコオリッポコオリッポ構築に対する情熱は比例関係にありますw。ただこれは私が楽しかったからこのような長文になっていますので、プレッシャーを感じず、楽しくポケモン対戦ができて、それのおまけとして結果がついてくれば良いと思っています。ポケモンは楽しんだもん勝ちですよ!

本構築でカバーできていない立ち回りや選出の質問などは随時Twitterで受け付けます。友人以外の本構築記事を読んで立ち回りや選出に悩んだ場合は気楽にリプライください。内容によっては本記事へ追記します。以下にTwitterのURLを添えます。

投稿日時 : 2023/03/26 21:48

最終更新日時 : 2023/03/30 17:17

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