はじめに
9つ目の育成論投稿となります。至らぬ点も多々あると思いますが、改善点等ご指摘いただければ幸いです。
今回の育成論はムウマージです。実は私このムウマージがポケモンの中で一番好きなのですが、今作からムウマの古代種でありムウマージのほぼ上位互換となるハバタクカミが追加され嬉しいやら悲しいやらの複雑な感情を抱いておりました。
しかし先日私が投稿したサーフゴーの育成論から着想を得て強い弱いは別としてムウマージにしかできない面白い型ができたので紹介いたします。
最後まで見ていただけると嬉しいです。
- HABCDS、など非公式の略語、単語等を用います。
- 論中に登場するポケモンの個体値は特に指定がなければ理想個体とします。
- ダメージ計算にはポケソル様のダメージ計算ツールSV(https://sv.pokesol.com/calc)を使用させていただきました。
採用理由と役割
まず今回のムウマージは起点作成型ではなくアタッカー、さらに言えば特殊受け崩しの役割破壊が主な仕事になります。
いやなおとによりBを下げ、相手のBを参照してダメージを与える特殊技であるサイコショックで特殊受けのポケモンを倒していくのが狙いとなります。(ムウマージに出てくるのは特殊受けではなく物理アタッカーであることが多いですが)
また、先日のサーフゴーでも採用したのどスプレーを持たせることでいやなおとで下がったBをリセットするための安易な交代を許しません。ハイパーボイスを採用しているため、いやなおとを使わなくてもCを上げつつ攻撃することが可能です。
ちなみにいやなおと+サイコショックを両方覚えることのできるポケモンは他にコダックゴルダックハギギシリムウマがいます。
さらにハイパーボイスまで覚えるのは進化前のムウマのみとなります。
持ち物
のどスプレー
持たせると、音系の技を使ったときに『とくこう』ランクが1段階上がる。
先述した通りいやなおとでBを下げつつCを上げることで安易な交代を許しません。
きあいのたすき
持たせると、HPが最大の時、『ひんし』状態になるダメージや一撃必殺の技を受けても必ず1残る。ただし、1度使用するとなくなる。
物理方面の耐久が著しく低く、素早さがそれなりに速いので相性は良いです。
しかし持ち物として適性のあるポケモンが多く、他のポケモンに持たせたいことの多いアイテムでもあります。
特性
ふゆう
じめんタイプの技を受けない。また、技『どくびし』『まきびし』『ねばねばネット』や特性『ありじごく』の効果を受けない。『エレキフィールド』『サイコフィールド』『グラスフィールド』『ミストフィールド』の効果も受けない。
この特性のおかげで低い物理耐久でもカバルドンやドオーと戦っていくことができます。
性格・努力値と調整
おくびょう(S↑A↓)H0 A0 B0 C252 D4 S252
H…無振りで2n-1
A…個体値0が望ましい
C…アタッカーのためぶっぱ
D…余り
S…少しでも抜ける相手を増やすため最速
残りの4をBとDのどちらに振るべきか悩んでいます。
後述するダメージ計算にて乱数と確定の違いが出たのでC252は必須です。
技構成
- 確定技
いやなおと
今回のコンセプトです。Bを下げつつのどスプレーでCを上げていきます。
サイコショック
今回のコンセプトです。いやなおとで下げたBでダメージを与えられる特殊技です。
- 選択技
ハイパーボイス
いやなおとを使わずにのどスプレーを発動できる高威力の特殊技です。ゴーストタイプ自体がノーマルテラスタルと相性が良いので弱点を消しつつダメージを上げたりと色々かみ合っています。
またノーマルテラスタルすることでサザンドラやウォッシュロトム等に2発目のどスプレーのC+1込みで確定2発となります。
ちょうはつ
最速にしてあるため大体の起点役には上からちょうはつすることができますがムウマージのちょうはつは読まれやすいので物理技で攻撃されてしまうと何もできずに落ちてしまう可能性があります。
シャドーボール
タイプ一致技です。無難に強い技です。本育成論での採用技ではゴーストへの打点がサイコショックのみとなるのでのどスプレーを採用しないのであればこちらの方が良いと思います。
みちづれ
最速のため上からみちづれは可能ですが、これも読まれやすいのでそう簡単には決まらないと思います。
おにび でんじは
後続へのサポートとして強い技ですが、今回の主旨とは外れてしまいます。
テラスタル
ノーマル
弱点であるゴースト技を透かしつつハイパーボイスの威力を上げることができます。
与ダメージ計算
- 特に表記がない場合"持ち物無し""無振り"で計算しています。
- 【 】内は自分がテラスタルした時のダメージとします。
サイコショック
- てんねんに対してはBが2段階下降した状態で計算しています。
- てんねん以外に対してはCが1段階上昇、Bが2段階下降した状態で計算しています。
現状ダメージ計算ツールにサイコショックの効果が適用されておらず、計算が非常に難しいため少数の記載とさせていただきます。ご了承ください。
希望のポケモン等コメントしていただければ追記いたします。
ドオー(HD↑252)
- 238 ~ 280 (100.5 ~ 118.2%) 確定1発
この確1が気持ちよくてこの型を作ったと言っても過言ではないです。
ハピナス(BD↑252)
- 228 ~ 269 (69.1 ~ 81.6%) 確定2発
ハイパーボイス
カバルドン(HB↑252D4)
C+0
- 57 ~ 68 (26.5 ~ 31.7%) 確定4発
- 【85 ~ 102 (39.6 ~ 47.5%) 確定3発】
C+1
- 86 ~ 102 (40.0 ~ 47.5%) 確定3発
- 【129 ~ 153 (60.0 ~ 71.2%) 確定2発】
ウォッシュロトム(H252)
C+0
- 42 ~ 50 (26.8 ~ 31.9%) 確定4発
- 【63 ~ 75 (40.2 ~ 47.8%) 確定3発】
C+1
- 63 ~ 75 (40.2 ~ 47.8%) 確定3発
- 【94 ~ 112 (59.9 ~ 71.4%) 確定2発】
サザンドラ
C+0
- 49 ~ 58 (29.4 ~ 34.8%) 乱数3発 : 7.42%
- 【73 ~ 87 (43.8 ~ 52.1%) 乱数2発 : 10.15%】
C+1
- 73 ~ 86 (43.8 ~ 51.5%) 乱数2発 : 8.2%
- 【109 ~ 129 (65.3 ~ 77.3%) 確定2発】
被ダメージ計算
- 特に表記がない場合"持ち物無し""無振り"で計算しています。
- 【 】内は自分がテラスタルした時のダメージとします。
ウォッシュロトム(C↑252)
ハイドロポンプ
- 85 ~ 102 (63.0 ~ 75.6%) 確定2発
こだわりメガネウォッシュロトム(C↑252)
ハイドロポンプ
- 127 ~ 151 (94.1 ~ 111.9%) 乱数1発 : 68.75%
サザンドラ(C↑252)
あくのはどう
- 140 ~ 168 (103.8 ~ 124.5%) 確定1発
- 【70 ~ 84 (51.9 ~ 62.3%) 確定2発】
こだわりメガネサザンドラ(C↑252)
あくのはどう
- 210 ~ 248 (155.6 ~ 183.8%) 確定1発
- 【105 ~ 124 (77.8 ~ 91.9%) 確定2発】
苦手なポケモン
- 物理アタッカー全般
- (シャドーボールを採用していない場合)ゴーストタイプのポケモン
相性の良い味方・構築例
物理方面の耐久がとても低いため壁等でサポートのできるポケモンは相性が良いと思います。(オーロンゲ等)
さいごに
ここまで本育成論を見ていただきありがとうございます。
ムウマージは種族値的にハバタクカミの下位互換となってしまいがちですが、この子にしかできないことというのたしかに存在するということを本育成論から知ってもらえたら嬉しく思います。
とてもかわいいポケモンなのでぜひ育成してみてください。