はじめに
はじめまして、今回が初投稿となります。「はっく」と申します。ポケモン自体は初代、対戦は第4世代からプレイしてSwitch未所持を理由に剣盾だけポケモンから離れておりました。
友人がバイオレットを譲ってくれたのでSwitchを購入して今作からまたポケモンを再開した次第です。
メガシンカとZワザ環境で止まってる私でしたが、今回紹介するボーマンダのお陰でマスターボール帯まで勝率7割程度を維持しながら到達できました。
今回はそのボーマンダの強さを皆様と共有出来ればと思いますのでお粗末な育成論かもしれませんが最後までお付き合いください。
注意事項
- 本育成論では「HABCDS」や所謂、「三値」などの非公式用語を皆様が理解されてる前提で考察を進めていきます。
- 本育成論はポケットモンスターSVのランクマッチシーズン1環境を前提に考察しております。
- 私自身まだランクマッチを40戦ほどしか潜っていないため環境考察が甘いと思います。予めご了承ください。
- またダメージ計算に関しては仮想敵を挙げたらキリがないので自分がランクマッチを潜った上で意識した仮想敵を中心に記載しております。
ボーマンダ
第三世代である「ルビー&サファイア」にて登場した合計種族値600を誇る所謂600族として登場したポケモンです。
飛行/ドラゴンという優秀なタイプとポケモン界屈指の強特性「威嚇」を有しておりポケモンのオンライン対戦が始まった第4世代から常に環境のトップメタの一角を張っておりました。第6世代後期からはメガシンカを習得しサンムーン環境では結論パとも言われたカバルドンボーマンダギルガルド(シールド)の並びの中心的存在にもなっておりました。
今回ご紹介するメガネ型は催眠の仕様が凶悪だった第5世代のBWで密かに流行したメガネめざ飛ボーマンダから着想を得ています。C種族値110という中途半端は火力をメガネによって補完し相手に負担をかけていく型になります。
採用理由と役割
持ち物
こだわりメガネを前提に本育成論は考察させて頂きます。
特性
特殊型のため威嚇で確定です。
性格・努力値と調整
H4、CS252、性格臆病
- 努力値
H·····余り(HP奇数)
C·····火力がギリギリなため252振り
S·····ボーマンダ鉢巻イルカマン(ナイーブ)と同速ゲーをするためにも最速
性格
ボーマンダ鉢巻イルカマン(ナイーブ)と最悪でも同速ゲーを仕掛けたいのと最速ミミッキュサザンドラ等を上から殴りたいので臆病を推奨しています。
控えめの場合ドオーがHD特化でも流星群連打で落とせるのは非常に魅力的だと思います。
技構成
- 確定技
- 流星群(威力130/ドラゴン/命中90/PP5)
特殊ドラゴン技としては最高火力の技です。打ったあとCが2段階下がるというデメリットがありますが、ボーマンダ自体そこまでCが高いポケモンでは無いので流星群じゃないと火力が足りません。物理型ボーマンダだと思って受けに来るヘイラッシャドオーラウドボーン相手だと天然の効果でC下降を無視して連打できるためH振りだけなら受けが成立しません。
- 準確定技
- エアスラッシュ(威力75/飛行/命中95/PP15)
飛行技の採用は確定ですがその選択肢の中で1番安定するのがエアスラッシュだと思います。モロバレルキノガッサへの打点としてだけでなく等倍相手には基本的にこれを押します。追加効果の3割怯みによりミミッキュの化けの皮を無傷で剥がせたり何かと便利です。
- 大文字(威力120/炎/命中85/PP5)
主にアーマーガアハッサムサーフゴーや鋼テラスしたポケモンへの役割破壊技になります。火炎放射の場合、前述した相手への確定数が変わるので大文字推奨です。
H252アーマーガアへ火炎放射で(77.1~90.7%)確定2発
大文字で(93.7~111.2%)乱数1発
- 寝言(威力/ノーマル/命中/PP10)
候補技
個人的には上記4つの構成が最も使い勝手がいいと感じておりますが使うパーティ等によっては以下の技が候補に挙がるかと思います。
- ハイドロポンプ(威力110/水/命中80/PP5)
- 竜の波動(威力85/ドラゴン/命中100/PP10)
- 暴風(威力110/飛行/命中70/PP5)
チョッキマリルリを高乱数2発(96.5%)で落とせるのは魅力的ですが命中率が不安定で著しく安定性を欠きます。
- テラバースト(威力80/??/命中100/PP10)
採用するなら飛行だと思います。エアスラより火力が高く命中も安定していますがテラスタルを切る必要があるので立ち回りが窮屈になってしまいます。またボーマンダからドラゴンタイプが消えると耐性的には弱体化するのでその点も考えてテラスタルしなくても打てるエアスラッシュの方が優先度が高いと思います。
テラスタル
飛行テラスタル
- エアスラッシュの足りない火力を補うための飛行テラス。
飛行が等倍のタイプにテラスタルしたH振りキョジオーンにも飛 行テラスエアスラを連打していれば自己再生連打でも受けきれません。体感的に鋼テラス読みの行動をしてくる相手が多いのでミスリードも誘えます。
鋼テラスタル
- ボーマンダの元タイプとの相性補完が優秀です。ですが
キョジオーンの塩漬けダメージが増えたりエアスラッシュ
の火力が足りなくてキョジオーンが安定しなくなります。
フェアリーテラスタル
- ドラゴンタイプとの対面で居座りやすくなります。ドラパルトガブリアスは素で素早さが負けているので相手は殴ってくることが多い上にカイリューサザンドラは拘っているケースが多いのでこちらの安定択になりやすいです。しかし飽くまで耐性変更のテラスタルなので火力が心許なくなります(12/24追記)
ドラゴンテラスタル
- SVランクマのシーズン2現在、仮想敵のキョジオーンヘイラッシャなどが徐々にD振り個体の数を増やしており、それらにしっかり圧力をかけられるテラスタイプです。また電気への耐性が増したり、うち逃げが基本となるこの型のボーマンダにとってステロダメージが等倍で済むのは大きなメリットと感じます。(1/16追記)
立ち回り例
私自身は初手から出すことが多かったです。相手の裏を見て流星群の通りが良ければ流星群で負担をかけていきます。流星群を見て大体メガネがバレるのでミミッキュマリルリハッサムが積みに来た場合のケアを意識してください。
HPが1でも残れば威嚇撒きとしての仕事が出来るので私はなるべくボーマンダは残すことを意識してました。
与ダメージ計算
流星群
※カイリューヌメルゴン以外のドラゴンタイプはD特化してても確定1発なので割愛します。
H4カイリューを(88.6~104.8%)の乱数1発
H4地テラスセグレイブを(88.5~104.2%)ステロ込確定1発
H4ウォッシュロトムを(111.9~131.7%)の確定1発
H252ウォッシュロトムを(89.8~105.7%)の乱数1発
H252ヘイラッシャを(81.7~96.1%)の確定2発
HD特化ラウドボーンを(60.2~71.6%)の確定2発
H252ドオーを(62.4~73.8%)の確定2発
H252モロバレルを(80.5~95%)の確定2発
H4マイティイルカマン(ナイーブ)を(94.3~111.4%)の乱数1発
エアスラッシュ
(未テラス/テラス後)
H252モロバレルを(93.2~111.3%/124.9~148.4%)
H252ウルガモスを(87.5~103.1%/116.7~137.5%)
H4ミミッキュを(64.1~75.6%/85.5~100.8%)
H252ラウドボーンを(51.7~61.1%/69.2~81.5%)
H252ヘイラッシャを(47.1~56%/63~74.4%)
H252ドオーを(35.9~43%/48.1~57.4%)
H252コノヨザルを(85.7~102.3%/114.3~136.4%)
大文字
H252アーマーガアを(93.7~111.2%)の乱数1発
H252モロバレルを(91.4~107.7%)の乱数1発
H252鋼テラスタルハッサムを(114.1~134.5%)の確定1発
H4鋼テラスタルサザンドラを(108.3~128.6%)の確定1発
H252鋼テラスタルカイリューを(85.9~101%)の乱数1発
H252ドドゲザンを(92.8~110.8%)の乱数1発
H252チョッキドドゲザンを(61.8~73.4%)の確定2発
被ダメージ計算
※明らかに受からないものは割愛させて頂きます。
未テラスタル時
A特化ドドゲザンのドゲザンが(57.9~68.4%)
A特化A+1ドドゲザンのドゲザンが(86~101.8%)
A特化デカヌチャンのじゃれつくが(84.2~99.4%)
A特化コノヨザルの憤怒の拳(100)が(60.2~71.9%)
A特化コノヨザルの憤怒の拳(150)が(90.1~107%)
威嚇込み珠ミミッキュのじゃれつくが(74.3~88.3%)
威嚇込み珠ミミッキュの影打ちが(17~20.5%)
威嚇込み珠マスカーニャのじゃれつくが(83.6~100.6%)
威嚇込み珠マスカーニャの叩き落とすが(45.6~55%)
威嚇込み特化マリルリのじゃれつくが(88.9~105.3%)
威嚇込み特化セグレイブの氷の礫が(72.5~86.5%)
飛行テラスタル時
※フェアリー技に関しては上記のダメージのおおよそ半分なので割愛します。
特化カイリューの逆鱗が(80.7~95.3%)
特化ガブリアスの逆鱗が(78.9~93.6%)
A252ボーマンダの逆鱗が(74.3~87.7%)
特化珠ドラパルトのドラゴンアローが1発(40.9~48.5%)
威嚇込みA252珠ボーマンダの逆鱗が(63.7~76%)
特化サザンドラの流星群が(83~98.2%)
特化ニンフィアのハイボが(63.7~75.4%)
特化メガネニンフィアのハイボが(94.7~112.3%)
特化メガネウォッシュロトムのドロポンが(93.6~110.5%)
自力で思いつく仮想敵がこれしかいないので何か他に記載するべきダメージ計算があればコメントでお願いします。
苦手なポケモン
これらのポケモンには上から殴られて確定1発を取られるので裏のポケモンと交換が無難です。
どう足掻いても勝てません。こちらのボーマンダを物理型と読んでくれてるのか被選出率は低いですが別のポケモンでの処理ルートは用意しましょう。
- 妖テラスウルガモス
1度しかマッチングしてませんがエアスラッシュを等倍で抑えられ起点にされました。ウルガモスに限らず不意に予想外のタイプへのテラスタルはボーマンダの数値が足りてないので受け切られたり最悪起点にされてしまいます。
相性の良い味方・構築例
- チョッキマリルリ
ボーマンダとの相性補完がいい上に上記のマリルリと同じでフィニッシャー性能が高いポケモンなので使いやすかったです。しかしハッサムも鋼テラスタルにより超火力を獲得してテラスタルさせたいポケモンの一体です。見せ合いの段階でしっかりボーマンダハッサムどちらにテラスタルさせるか考えておく必要があります。
構築例
ボーマンダハッサムマリルリモロバレル
私が実際に使っていた並びです。基本的に初手ボーマンダ
を投げていき流星群で負担をかけていきます。マリルリモロバレルの並びも相性補完に優れておりサイクルを回して隙あらばボーマンダで負担をかけていく立ち回りでした。
まとめ
以上でメガネボーマンダの考察とします。
SVシーズン1環境では特殊ボーマンダの個体数は少なく物理型を読んで物理受けや特性で受けに来るポケモンと機能停止を狙って鬼火から入ってくるウォッシュロトムが多く非常に動きやすかった印象です。ですがボーマンダ自身のCは110と決して高火力では無いので火力を過信しないように注意してください。個人的にポケモン対戦においてあまり好きな言葉ではないですが「意表をつく」ことがこの型の強みの一つだと言えると思います。
最後に
ここまでご覧いただきありがとうございました。慣れないながらも一生懸命書かせて頂きましたので少しでもこの型の魅力が伝われば幸いです。ご意見や感想、何かミスがあればご指摘お願いします。高校生時代にパソコンもなくガラケーで食い入るように見てたニコニコ動画の「厨ポケ狩り講座」。
マンダは物理型の方が強いと思ってポケモンをプレイしてきましたがようやく「(⌒,_ゝ⌒)<マンダの流星群は強い」の意味がわかったような気がします。
※追記
- 自分が採用してるボーマンダのテラスタイプをフェアリーに変更。それに伴いテラスタイプの項にフェアリーを追加。
12/24