はじめに
初めまして、リーゼと申します。今作からランクマッチに参加した新参者です。
レギュレーションCシーズン6で3桁順位(レート1900台)を達成しました。
その記念に相棒枠であるリーフィアリーフィアの育成論を投稿した次第です。
初投稿ですので、至らない点があるかと思いますが何卒よろしくお願いします。
- 注意事項
- 本育成論では努力値、種族値といった非公式用語を用います。
- 攻撃などの各ステータスはHABCDSで表記をしています。
- 特別な指定がない限り、個体値は31前提で解説をしています。
- ダメージ計算はPokémonsoldier様が開発された計算ツールを用いています。
採用理由
可愛いからです。これに勝る理由はありません。
もちろん可愛さだけではなく、対戦において優れている面もあります。
彼女はとある条件でほぼ環境最速となり、それを生かした高速アタッカー運用が本論のコンセプトです。
ポケモン解説
まずはリーフィアリーフィアについて解説をしていきます。
- 種族値
H65 A110 B130 C60 D65 S95と物理方面に強い種族値をしています。
一方で、特殊方面は進化前のイーブイからほとんど成長していません。そんなところも可愛いですね。
Sも激戦区の一つである80~90族を抜けていますが、ミミッキュやサザンドラ、100族は抜けていないという少し物足りない数値です。
- タイプ
草単タイプです。耐性は水、草、電気、地面の4つ。
弱点は炎、虫、毒、飛行、氷の5つです。
攻撃面では水、地面、岩の3タイプに抜群がつけます。
炎、草、毒、飛行、虫、竜、鋼の7タイプに半減されてしまいます。
タイプ自体は強くないですが、現環境は地面タイプの技が一貫しやすい傾向があり、地面半減は意外と重宝します。
- 特性
ようりょくそとリーフガードの二つがあります。
前者は天候が晴れの時に、S実数値が2倍になります。
後者は晴れの時に状態異常にならないというものです。
本論ではアタッカー運用のため、ようりょくそを確定枠としています。
リーフィアリーフィアの強み・弱み
- 強み
特性
アタッカーリーフィアの代名詞。晴れてさえいれば最速でS実数値322となります。メジャーどころでいえば、特性でSが上昇したテツノツツミ、ハバタクカミやスカーフドラパルトすら抜き去ります。つまりほぼ環境最速です。
(残念ながら古代活性でSを上昇させたスカーフハバタクカミは抜けません。)
特にテツノツツミは草技で抜群をつけ、ハバタクカミは低い物理耐久を攻めることができるため比較的有利と言えます。
いつも先に攻撃してくる2匹にこれでもかとマウントをとってやりましょう。
同じ特性のポケモンにスコヴィランがいますが、彼(彼女?)は最速でも実数値278なので、これらのポケモンを抜くことができず役割が持てません。
B種族値が高い
いやいや、環境最速とか言ってるけど世は先制技時代。 パオジアンの不意打ち、カイリューの神速とか優先度の壁は越えられないでしょ。
はい、その通りです。いくら早かろうが先制技で仕留められれば意味がないですね。
しかしここでもリーフィアの強みが光ります。
リーフィアはB130と物理耐久は比較的高い部類です。物理受けリーフィアという型をご存じの方もいるでしょう。そして先制技のほとんどが物理技です。
つまり先制技によるダメージを抑えやすいのです。
言葉だけでは伝わりづらいと思うので、ダメージ計算の一例をご紹介します。
ようりょくそアタッカーとして使用されることが多いポケモンで比較を行いました。
条件
攻撃側→パオジアンパオジアン いじっぱり A252振り 命の球 使用技 不意打ち
防御側→耐久無振り 性格補正なし(アタッカー運用想定のため)
リーフィアリーフィア→(66.2~73.6%)確定2発
ドレディアドレディア→(93.8~111.1%)乱数1発:62.5%
メブキジカメブキジカ→(93.0~111.0%)乱数1発:62.5%
スコヴィランスコヴィラン→(108.6~127.9%)確定1発
いかがでしょう。
他のポケモンたちが中乱数以上で倒される中、リーフィアは確定2発です。
この物理耐久によって、先制技で倒されるリスクが少ないことが他の高速ポケモンとの大きな差別化点といえます。
- 弱み
天候依存の素早さ
晴れでなければ素早さが上昇しないため、高速アタッカーに勝つことは難しいです。
物理技であれば1回耐えることも可能ですが、特殊技は半減でなければ基本的に致命傷を負います。
晴れている間にどうやって役割対象を倒すかを展開を先読みすることが必要となります。
テラスタルを使わないと技範囲が狭い
リーフィアは技範囲が非常に狭いです。メインの草技は半減されるタイプが多く、物理サブウェポンはノーマル、虫、地面技しか威力の高い技を覚えません。
その内、地面技はあなをほるという使い勝手が悪いものしかなく、採用するのは無理があります。
飛行、格闘、悪技もありますが、すべて威力60とピンポイントメタで採用する以外はどれも物足りません。
総じて、テラスタルを使わなければ十分な技範囲が賄えないところが大きな弱点です。
性格・努力値と調整
- ようき
H52 A252 S204
調整意図
H→少しでも物理に強くするために余りをすべて振りました。
なお、総合耐久を上昇させる場合はH20 B4 D28と振ると効率が良いです。
A→火力を削る余裕はないため全振りを推奨します。
S→特性発動時、S上昇テツノツツミ抜き。
ここさえ抜いていればSラインは十分だと考えています。ただ、通常時の実数値が155なので最速90族に1だけ抜かれています。負けに直結したことはなかったですが、気になる方は耐久を少し削ることを推奨します。
持ち物
- いかさまダイス
確定枠です。
今作で登場した持ち物で、連続技の回数が4〜5回以上当たるようになります。
本論ではタネマシンガンが該当しますね。
タネマシンガンは1発の威力25なので、デメリットなしの威力100で気合いの襷、がんじょう、化けの皮を貫通すると考えれば悪くはないと思います。
デメリットは、直接的な火力補正がないためサブウェポンの威力は物足りなくなります。そこを補うために、本論では剣の舞を合わせて採用しています。
- いのちのたま
候補枠です。
お馴染みの火力UPアイテムです。リーフィアは絶妙に火力不足になりがちなので相性は良いです。
ただし、安易な受け出しや居座りをすると先制技圏内に押し込まれることもあるので、体力管理はシビアとなります。
テラスタル
- 炎
確定枠です。
リーフィアにとってメリットが非常に多いテラスタルです。
攻撃面では、草技を半減する鋼・虫・草タイプに炎で弱点をつけるようになるので、サーフゴーやアーマーガアなどに役割が持てるようになります。
ここにノーマル技が加わると、全てを半減以下にできるタイプは霊・竜と霊・炎の2つの複合タイプのみです。
テラバーストを採用している場合、天候補正による火力補助も晴れで運用するリーフィアとシナジーがあります。
耐性面では草が苦手とする炎・氷・虫タイプが半減となります。 また、氷と虫タイプには氷の礫、であいがしらといった先制技があるため、それらを半減をすることができる点も評価点です。
また、物理アタッカーの天敵である火傷状態が無効な点も優れています。これにより、ウォッシュロトムやウルガモスの鬼火で機能停止にならず、アタッカーとしての役割を遂行することが可能です。
さらに、炎タイプはアクアジェット、ジェットパンチ、水手裏剣、アクセルロックを除くとすべての先制技が等倍以下となるのも魅力です。
晴れ下であれば水技は威力半減となるので、実質アクセルロック以外は弱点を突かれません。
- 岩
候補枠です。個人的には結構推してます。
晴れ構築の天敵である炎タイプを破壊できる他、カイリューにも打点を持つことができます。また、カイリューの神速、飛行テラバーストを半減にできる点も岩テラスタルの優れているところです。
一方で、鋼(特にサーフゴー)に打点がなくなってしまうことや、晴れの恩恵がないこと、火傷で止まってしまうことが明確に炎に劣っている部分です。
また、耐性面では氷技が等倍なことも対パオジアンやセグレイブ、テツノツツミを考えると気になってしまいます。
技構成
- 確定枠
タネマシンガン
草タイプ 威力25 命中100 2〜5回の連続技です。いかさまダイスで威力100以上に引き上げられます。リーフブレードではなくこちらを優先した理由は、ミミッキュや気合の襷持ちを1ターンで突破が可能となる点を評価しました。また、テツノツツミを筆頭としたみがわり持ちを貫通できることも良い点です。
デメリットはいかさまダイスを持たないと火力が安定しなくなるところです。
自分の運命力に自信がある方はデメリットなしですね。
あと持久力バンバドロには絶対打たないでください。怪物と化します。(1敗)
テラバースト
ノーマルタイプ(テラスタル時、テラスタイプに変更)威力80 命中100
超貴重なサブウェポン、なんならメインウェポンです。
テラスタルするとタイプが変わり、使用ポケモンの攻撃・特攻の高い方に合わせて物理か特殊に区分が変わります。リーフィアの場合は物理となります。
ちなみにテラスタルしないと特殊で固定となっているので注意してください。(1敗)
すてみタックル
ノーマルタイプ 威力120 命中100
与えたダメージの1/3、反動ダメージを受ける技です。
炎テラスタルで使う場合、カイリューや炎タイプへの貴重な打点です。上手く立ち回れると自主退場もできるので、使い勝手は結構良いです。
ただし、剣の舞を積めていないと火力不足は否めません。
剣の舞
攻撃を2段階上昇させる積み技です。火力不足を補うために採用しました。
一度剣の舞を積んでしまえば、生半可な耐久ポケモンは一撃で倒せるようになり、3タテを狙うことも可能です。
- 入れ替え枠
リーフブレード・・・威力90 命中100の安定した草技です。いかさまダイス以外の持ち物を持たせるときはこちらをお勧めします。
シザークロス・・・威力80の虫技です。チオンジェンピンポイントメタにどうぞ。
でんこうせっか・・・威力40の先制技です。ゴーストテラスタルで透かされて負けたことがありました。(3敗)
あまえる・・・攻撃を2段階下げる技です。不意打ち択に強くなったり、物理アタッカーの火力を下げて起点にしたりと意外に使用感はよかったです。
みがわり・・・相手のテラスタルを様子見したり変化技を透かせるので、あると本当に便利です。
こうごうせい・・・最大HPの1/2半分回復する技です。天候が晴れていると半分ではなく2/3回復できるので、体力管理が楽になります。
晴れ以外の天候だと回復量が減少するので、そこだけ気をつけてください。
(6/12日 リーフィア好き(サブ)様よりご提案いただいたので、追記致しました)
与ダメージ計算
- タネマシンガン
ハバタクカミ H4振り
→94.7~113.0% 乱数1発:91.28%(4回命中)
テツノツツミ B4振り
→110.0%~134.4% 確定1発(4回命中)
ミミッキュ H4振り ステルスロック+化けの皮ダメージ有り
→97.8%~110.0% 乱数1発:89.5%(化けの皮発動後、4回命中)
ウォッシュロトム H252振り
→96.9~122.3% 乱数1発:98.88%(4回命中)
ディンルー H252振り
→48.9~64.2% 乱数2発:99.99%(4回命中)
- テラバースト(晴れ補正あり)
ハバタクカミ H4振り
→113.0%~133.6% 確定1発
サーフゴー H252振り
→99.0~117.6% 乱数1発:93.75%
パオジアン H252 B180振り
→97.4~115.6% 乱数1発:81.25%
ウルガモス H252 B252振り ずぶとい
→45.4~53.7% 乱数2発:41.4%
セグレイブ H244振り ステルスロックダメージ有り
→69.7~77.9% 確定2発
アーマーガア H252 B252振り わんぱく
→64.4~76.1% 確定2発
- すてみタックル
カイリュー H244振り ステルスロックダメージ有り 剣の舞でA2段階上昇
→89.4~101.1% 乱数1発:12.5%
テツノドクガ 耐久無振り 剣の舞でA2段階上昇
→117.5%~138.8% 確定1発
イーユイ H4振り 剣の舞でA2段階上昇
→112.3~132.1% 確定1発
被ダメージ計算
カイリュー 神速 A252振り いじっぱり こだわりハチマキ
→42.2~49.7% 確定3発
パオジアン 不意打ち A252振り
→41.5~49.7% 確定3発
パオジアン 氷柱落とし A252振り
→25.2~30.0% 確定4発(テラスタル使用)
ディンルー 地震 A252振り いじっぱり
→22.5~27.3% 乱数4発:52.92%
テツノツツミ ハイドロポンプ C252振り こだわりメガネ 晴れ補正あり
→32.7~38.8% 乱数3発:98.33%
テツノツツミ フリーズドライ C252振り こだわりメガネ
→41.5~49.0% 確定3発(テラスタル使用)
ウォッシュロトム ハイドロポンプ C252振り こだわりメガネ 晴れ補正あり
ひかえめ
→31.3~37.5% 乱数3発:87.28%
ハバタクカミ ムーンフォース C252振り こだわりメガネ
→59.9~70.8% 確定2発(テラスタル使用)
なお、追加してほしいダメージ計算がありましたら、コメント欄にお願いします。
苦手なポケモン
- カイリューカイリュー
好きなポケモンだったのに嫌いになりそうです。
リーフィアのメインウェポンである草技と炎技が効かず、神速という素早さを超越した技を放ってきます。一応すてみタックルで抗うことはできますが、HBベースだと羽休めとゴツゴツメットで競り負けます。
倒すためにはステルスロックは絶対必須で、なおかつテラスタルを切らせるか、剣の舞を積んだ状態のすてみタックルで押し切るしかありません。
- 炎タイプのポケモン
晴れにタダ乗りしてくる他、草技と炎技が通りません。ただ、今環境にいる炎タイプはテツノドクガやイーユイなど物理耐久が低いポケモンなので、剣の舞を積んでいれば押し切れることも多いです。
ただしラウドボーンとソウブレイズだけはノーマル無効なので無理です。選出を諦めてください。
相性の良い味方・構築例
- コータスコータス
頼れる晴れ始動ポケモンです。現在使用できるポケモンで、特性ひでりはコータスしかいません。
高い耐久力、ステルスロックによる火力補助、あくびによる対面操作など晴れ選出でなくても強いです。
なお、本論のリーフィアは剣の舞を積む型なので、熱い岩を持たせて晴れを延長させる使い方がお勧めです。
- 古代ポケモン
晴れで能力を上げることができる古代ポケモンたちは相性が良いです。特にハバタクカミはカイリューにも強いポケモンであり、特殊アタッカーなので無理なく選出しやすいです。
あとがき
最後までご覧いただきありがとうございます。
育成論を書いたのが初めてだったので、拙い文章ではあったかと思いますが、少しでも強くて可愛いリーフィアの魅力が伝わっていれば幸いです。
ところで、シーズンDからは他地方の準伝説やヒスイ組が加わります。中でもドレディア(ヒスイ)は新たなようりょくそアタッカーであり、技範囲も広いことながら物理版蝶の舞である専用技、勝利の舞を引っ提げてきました。
ヒスイ含め新ポケモン達は強力な専用技や、戦闘民族みたいな無駄のない種族値が与えられており、リーフィアなどのマイナーポケモンたちはインフレの波に飲み込まれそうです。
いつかリーフィアにもすくすくボンバーみたいな技が与えられないでしょうか。
そんなことを夢見ながら、結びの挨拶とさせていただきます。
質問や誤字・抜けなどのミス等がありましたら、お手数ですがコメント欄にお願いいたします。