前置き
shiokonと申します。最近のアップデートにてテラスタイプ変更の手間が一層面倒になってしまったため今回はそれを気にしつつ、最低限で物理・特殊両方に対応できるサポート型のトドロクツキの育成論を紹介します。
なお、この型はレイドバトルにおいて主流とする「ワンパン戦法」には直接対応していません。また文章内において一部用語及び略語を使用している箇所があります、ご注意ください。
テラレイドバトルにおける両受けの構成(
トドロクツキまでの軌跡)
※今回もかなり長くなってしまったため、結果だけ知りたい方は次項まで飛ばして頂いても大丈夫です。- 「壁張り」技と「追加効果」技のサポート
「壁張り」技はそれぞれ「物理」「特殊」のダメージを半減(テラレイドバトルでは味方含め複数を対象とするため2/3になる。)する技であり、能力変化とは別枠に分類されます。
一方の「ひやみず」「バークアウト」などの「追加効果」技は攻撃技でありながら追加効果によって相手の「こうげき」または「とくこう」を元の1(2/2)の状態から2/3、2/4、2/5と減衰させていきます。この追加効果による効果は能力変化に分類されます。
取り敢えず両者の技の長所、短所をまとめてみます。
- 「壁張り」技
・一度技を打てば効果が切れるまで技を使う必要がない。
(他の役割に専念できる。)
・効果は能力変化とは別枠に分類される。
(特殊行動「バフ解除」「デバフ解除」の影響を受けない。)
◎短所
・相手の能力変化に対応できない。
・ダメージカット割合に限界がある。
・技「ちょうはつ」をくらうと使えなくなる。
- 「追加効果」技
・特殊行動「テラスタルシールド」下でも問題なく効果を発揮できる。
・相手の能力変化に対応できる。
(相手の「つるぎのまい」「わるだくみ」などの能力変化をチャラにできる。)
◎短所
・「こうげき」「とくこう」の減衰速度が緩やか。
・特殊行動「デバフ解除」によって無効化される。
・一部特性やタイプによって技が使用不可、吸収、無効化される。
どっちもどっちではありますが、理想とするならば「壁張り」「追加効果」技両方を使えた方がいいです。因みに「ひやみず」を3回使うよりかは「リフレクター」1回と「ひやみず」2回使う方が受けるダメージは減ります。
(「能力変化の増減」は元の能力値を分数で考えると「分母分子への加算」となるため、上昇下降させるごとにその効果量は少しずつ減っていきます(要は使うたびに有効性は減る。「はらだいこ」は例外)。)
とはいえ、両方採用するとなると技枠を圧迫することとなり役割を狭めてしまうためどちらかの技に絞る必要があります。それを考える時、重要となるのはレイドボスの行動です。通常の技枠に「つるぎのまい」「りゅうまい」などの積み技を入れている場合(




これを対策する場合「壁張り」技では能力上昇を到底抑えることができず、積まれる前までの均衡が一気に崩れ去るなんてこともあります。急所に当たった場合は目も当てられません。
しかし「追加効果」技の効果は能力変化に分類されるためそのような場合でも対応できます。加えてシールドを張られても変わらず使えるため一貫した性能を持ちます。
えっ、「フェザーダンス」とか「かいでんぱ」使えって?
(本当は技枠に余裕があれば入れたいですけどサポートの役割だと基本入りませんし、変化技なので「テラスタルシールド」を張られた瞬間置物と化すのは結構致命的なのでご勘弁を。というかそれは技枠を持て余してるアタッカーにやってほしいです。)
- 「追加効果」技で物理・特殊受けを両立できるポケモン

取り敢えず所感を含め、技だけ両立できるポケモンを挙げてみます。
- ワナイダー
ワナイダー
・色々厳しい部分がある。
- アメモース
アメモース
・技は揃ってる。
・種族値が不安。
- ベラカス
ベラカス
・技と種族値はまぁOK。
・弱点が多い。
- フローゼル
フローゼル
・種族値が語る厳しさ。
- ペルシアン
ペルシアン
・種族値が語る厳しさ。
- オーロンゲ
オーロンゲ
・サポート型で考えると種族値の無駄配分が目立つ。
- ドンカラス
ドンカラス
・サポート型で考えると種族値の無駄配分が目立つ。
- オノノクス
オノノクス
・特性とのシナジーが高い。
・どちらかというとアタッカー向き。
- テツノドクガ
テツノドクガ
・「じめん」タイプの4倍弱点。
・もうサポート型で投稿しちゃった。
- トドロクツキ
トドロクツキ
・「フェアリー」タイプの4倍弱点。
・すごく勿体ないこうげき種族値。
- コライドン
コライドン
・「フェアリー」タイプの4倍弱点。
・すごく勿体ないこうげき種族値。
・サポート型で育成するのは勿体ない。
- ウネルミナモ
ウネルミナモ
・タイプ、種族値ともに優秀。
・技はちょっと怪しい。
・入手敷居が高い。
- ヒスイゾロアーク
ゾロアーク(ヒスイ)
・タイプは優秀だが、他が怪しい。
・入手敷居が高い。
この中で使えるとなると









理由としては、両受けである以上「HP」「ぼうぎょ」「とくぼう」がそれぞれそれなりに高くなければ耐え切れないためBDが低めな








となると他に注目すべきところは「追加効果」技以外に使える技の内容です。
- テツノドクガ
テツノドクガ
・「てだすけ」
・「いやなおと」「きんぞくおん」「アシッドボム」
・「ほうでん」「ほのおのうず」
- トドロクツキ
トドロクツキ
・「おいかぜ」
・「かわらわり」「ちょうはつ」
・「りゅうのいぶき」「のしかかり」「じごくつき」「ほのおのうず」
- ウネルミナモ
ウネルミナモ
・「おたけび」
・「りゅうのいぶき」「のしかかり」
これらを踏まえると、両受けしつつ幅の利くサポートを行えるのは


ここで最近のポケモンSV事情をば。つい最近アップデートが入りDLC云々や


そのため人によっては今回の育成論のポケモンのテラスタイプ変更ですら怪しいと思われます。(自分すら対戦勢ではないもののレイド用の育成分(4ボックス)で普段からカツカツです。)
となると大体の人はテラレイド用なんかの育成にテラピースを割く余裕は無い訳です。これらの現状を鑑みると必要なのは「最低限の構成で多種のレイドボスに対応できるポケモン」の条件を満たすことであり、
「追加効果」技による物理・特殊受け対応可能かつ、面倒な変化技群に対応できる技を持ち、万一に備え自己回復できることが重要となります。
「面倒な変化技群に対応できる技」とは何か。そう、「ちょうはつ」です。
「ちょうはつ」自体は変化技であるものの、レイドバトルでの恩恵は大きく味方にも作用するためバトル開始時での起点作りに大きく貢献できます。今までの自身の育成論では目的別で考えると「ちょうはつ」は腐りやすい技であったため採用は避けていましたが、「最低限で多種の対応」を目的とするならば「ちょうはつ」はわりと最適解です。
さて、



トドロクツキ

すばやさ種族値が高いため特性「いたずらごころ」がなくともほんの一部(最速





これ一体で全てを網羅できるわけではありませんが、物理特殊両方に対応できるためかなりの範囲を抑えることができます。
長くなりましたが、次からいつものテンプレとなります。
コンセプトと役割
「最低限の構成で多種のレイドボスに対応できる」ことを目的として、相手の攻撃、特攻を「追加効果」によって下げられる技「ワイドブレイカー」「バークアウト」を持ち、また高いすばやさから技「ちょうはつ」を打つことができ、なおかつ技「はねやすめ」による自己回復ができることからトドロクツキ

「ワイドブレイカー」による攻撃下げと「バークアウト」による特攻下げに加え、「ちょうはつ」で変化技を対策しつつ、別途「おうえん」各種による味方へのサポートを行うことができます。
持ち物
- クリアチャーム
特性
- こだいかっせい
個体値・性格・努力値
- 個体値:こうげき:0/「こうげき」「とくこう」以外:31
元の攻撃種族値が高すぎて個体値0の状態でも依然高い数値になります。
今回の構成では「すばやさ」が上がりますが、もし「ぼうぎょ」「とくぼう」を上げたい場合は「こうげき」個体値0かつ「すばやさ」個体値を11以下(Lv.100実数値:254)にしたうえで、HP努力値を削って「ぼうぎょ」もしくは「とくぼう」を255まで上げて下さい。
- 参考:今回の構成によるトドロクツキのステータス実数値(Lv.100時)
・こうげき:254
・ぼうぎょ:253
・とくぼう:250
・すばやさ:274
- 性格:ずぶとい(ぼうぎょ↑:こうげき↓)
- 努力値:HP:252/ぼうぎょ:208/とくぼう:48
技構成
◎基本構成は以下の通りです。- ワイドブレイカー
:確定枠
- バークアウト
:確定枠
- ちょうはつ
:ほぼ確定枠
- はねやすめ
:ほぼ確定枠
- 他の技候補
・「かわらわり」
・「りゅうのいぶき」「のしかかり」
・「じごくつき」
・「ほのおのうず」
テラスタル
- フェアリー
立ち回り
基本としては「変化技」を持つ相手に対しては初手で技「ちょうはつ」を打ち、その後相手の攻撃の分類にあった技で能力を下げ続けます。合間合間で味方の状態を把握しつつ、「おうえん」によるサポートを入れるといいかもしれません。なお今回の優先順位は、
運用上の注意点
- 技の使用に関して
- 選出相手に関して


















最速「ちょうはつ」持ちの


余談:パラドックスポケモンのテラレイド適性1
- 古代組のテラレイド適性について




- イダイナキバ
イダイナキバ
・「ビルドアップ」「ぶちかまし」「じしん」を覚える。
・「とくぼう」は低いがそれを補えるHP種族値。
- サケブシッポ
サケブシッポ
・種族値配分が良いうえ「ねがいごと」が使える。
・ふりふりしててかわいい。(目の保養)
- アラブルタケ
アラブルタケ
・種族値配分が良い、なおタイプ相性。
・「キノコのほうし」「こうごうせい」「ちょうはつ」も覚える。
- ハバタクカミ
ハバタクカミ
・種族値のクセが大きいがハマれば圧倒的に強い。
・「マジカルフレイム」「ドレインキッス」「ムーンフォース」「ねがいごと」を覚える。
・ふよふよしててかわいい。(目の保養)
- チヲハウハネ
チヲハウハネ
・低いぼうぎょ種族値を「ビルドアップ」でカバーできる。
・「きゅうけつ」「とびかかる」「あさのひざし」を覚える。
・「こだいかっせい」+「きゅうけつ」の

・ずんぐりした体に小さな肢節を持っててかわいい。
- スナノケガワ
スナノケガワ
・種族値のバランスが良く、そこそこすばやさが高い。
・「壁張り」もでき、「チャージビーム」「だいちのちから」を覚える。
・テラスタルすると「テラスタルジュエル」が回転し始めて見てて楽しい。
- トドロクツキ
トドロクツキ
・相当素早いうえ、意外と耐久がある。
・「ワイドブレイカー」「バークアウト」「ちょうはつ」「はねやすめ」を覚える。
- コライドン
コライドン
・専用技「アクセルブレイク」を持つ。
・そのほか「ワイドブレイカー」「バークアウト」「つるぎのまい」「ビルドアップ」「ドレインパンチ」「ちょうはつ」も覚える。
・種族値、特性も文句なし。
・戦闘時の中腰状態がカッコイイ。
- ウネルミナモ
ウネルミナモ
・タイプ、種族値が優秀。
・「ワイドブレイカー」「ひやみず」「バークアウト」「おたけび」を覚える。
・でかくて恐竜ぽいってのは...いい、凄くいい...。
このうち一般にあまり広まってないポケモンで常用できそうなのは




最後に
今回は両受けサポート型としてのトドロクツキの育成論をご紹介しました。ここまで読む方も少ないでしょうしぶっちゃけますが、今回のトドロクツキの型は言ってしまえば相当中途半端な構成です。個人的な主観ではありますがBDが最低ライン(250以上)で「追加効果」技2種を揃えており、かつ心配性御用達の自己回復技を揃えているっていうだけで採用しています。なんならトドロクツキを捕まえられないバイオレット持ちの方はテツノドクガで代用しようと思えばできます。(多少使いづらくはなりますが。)じゃあわざわざこいつ使う必要なくね?という話ですが、まぁおおむねそうなります。しかも現状のレイドでわかりやすい両刀はサザンドラ、ヌメルゴン程度しかいません。しかし今後DLC等でどうなるか分からないため一応育成する価値はあります。物理、特殊それぞれに特化した他のポケモンと比べたら安定性に欠けますが両方に対応できるポテンシャルを持つため、今回のトドロクツキはある種「扱い手のプレイヤースキルに依存する」ポケモンであるといえるでしょう。(もう一つ言えば一部のポケモンを除いて基本先制が取れるため、先制「ワイドブレイカー」「バークアウト」によって実質的な耐久は元数値の1.5倍程度にはなります。高速型ゆえの強みですね。)
それはさておいて、なんだかんだでまたサポーターの紹介になってしまいました。次に紹介するとしたらアタッカー辺りですかね。基礎的な考え方を紹介するので多分候補はおむすびになると思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。