始めに
つい最近、レギュレーションGに更新され、コライドンコライドン、ミライドンミライドン、バドレックス(黒馬)バドレックス(こくば)をしっかり対策して臨んだのですが、不意のホウオウホウオウ入り受けサイクルにボコボコにされ、どうしたものかと考えていました。
私が初期に出していた挑発喰らいつくトドロクツキ(育成論SV/79)を利用できるかもしれないと思い、この育成論を久しぶりに書いた次第です。
本論では、HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さをHABCDSで表記いたしますので、お手数をかけますが何卒ご協力をお願いします。
コンセプトと役割
- この型では、一匹でホウオウホウオウ受けサイクルを崩壊させる事がコンセプトであり、主な役割対象はホウオウホウオウ、チオンジェンチオンジェン、ドヒドイデドヒドイデ、グライオングライオン(グライオンは、採用率こそ低いものの、蜻蛉返りを覚えるので注意)の4体です。
- ただし、例外としてママンボウママンボウといった、変化技無し尚且つ交代技持ち再生力が可能なポケモンは苦手分野なので注意が必要です。
持ち物
特性
- 今回の型では受けサイクルで晴れる事自体が想定外の出来事なので、特に触れる事はありませんが、念の為補足すると、この状態で晴れると、A実数値が1.3倍に上昇します。
性格・努力値と調整
- 性格は腕白でH244-B252-D12です。
- 耐久面はダメージ計算にて述べますが、素早さについてはココでホウオウホウオウ比較させていただきます。
S実数値139
これはホウオウが性格補正無しでSに228振って、やっと同速になります。性格補正込みでも同速には、Sに132振る必要があり、ホウオウの場合はSに多く振る事自体が珍しいので、大抵の場合はコチラが先行できるモノと考えて良いです。
ホウオウ
技構成
空を飛ぶ以外はPPをMAXにする事が必須となります。
似た技構成にできるポケモンとの比較
ベトベトン・ベトベトン(アローラ)・ヤドキング(ガラル)・ブラッキー・ドーブル・ノクタス・ヤミラミ・ジャローダ・バルジーナ・ルチャブル・リキキリン・チオンジェン・トドロクツキ
- この中でホウオウに先制を取れるのは、ヤミラミ、ジャローダ、ルチャブル、トドロクツキの4体です。
- 採用する上で現実的な耐久を持っているポケモンは、ベトベトン、ベトベトン(アローラ)、ヤドキング(ガラル)、ブラッキー、ジャローダ、バルジーナ、チオンジェン、トドロクツキの8体です。
- 上二つを満たしているのはジャローダ、トドロクツキの2体です。ジャローダの場合はホウオウの炎・飛行技が共に弱点である為、テラスタル必須です。
テラスタル
- or
- フェアリータイプを半減出来る事と、特性どくのトゲを防ぐのに役に立ちます。
- どちらでも構いませんが、鋼では格闘タイプが一貫するので、お勧めは毒タイプとなります。
- フェアリータイプを半減出来る事と、特性ほのおのからだを防ぐのに役に立ちます。
立ち回り例
- 相手が受けサイクルでは無い場合は選出する必要はありません。
- 初手or氏に出し前提で話を進めます。
- まず、挑発をします。
- 相手は恐らく引いたり、そのまま突っ張ったりすると思いますが、どちらにせよ、喰らいつくを選択します。
- 喰らいつく前に相手が引いていた場合は、挑発します。
- 上の工程が終わった時点で、耐久が減らされている時は羽休めで回復しましょう。
- 挑発のターン数に注意して、空を飛ぶか喰らいつくかを選択します。空を飛ぶはPP枯らしに有効です。
- 悪足掻きや反動技の場合は挑発(不発)などでターンを稼いで、相手が自ら倒れるのを待ちます。回復もこまめに行ってください。
実数値表(再掲)
6値 | 実数値 | 評価 |
---|---|---|
HP | 211 | ⭐︎5 流石に高い。 |
攻撃 | 159 | ⭐︎4 晴れたらコレが上がる。 |
防御 | 135 | ⭐︎1 ブッパ性格込みでも、この数値。 |
特攻 | 75 | ⭐︎1 考えなくて良い。 |
特防 | 123 | ⭐︎5 元々高めなのが長所。 |
素早さ | 139 | ⭐︎3 速い方のはずが環境がインフレしすぎ。 |
ダメージ計算について
- 本論のダメージ計算表の持ち物欄には、火力系・耐久系のアイテムのみの表記とします。
- 乱数での確率の方は乱数1発の時のみ、表記させていただきます。
- 各ポケモンの努力値振りは、ポケ徹の⭐︎4以上の評価の育成論から抜粋しています。あらかじめ、ご了承ください。
- ご要望があれば、新たに対象ポケモンを追加したいと思います。
本論のダメージ計算はポケソル様の
『ダメージ計算ツール SV byポケソル』
https://sv.pokesol.com/calc
を用いています。
ダメージ計算
- | 技 | 努力値・性格補正・持ち物 | ダメージ |
---|---|---|---|
ホウオウ | くらいつく | H252 B28 補正無し | 30.0〜35.7% 乱数3発 |
そらをとぶ | 22.5〜26.8% 乱数4発 | ||
チオンジェン | くらいつく | H252 B236 補正無し | 9.4〜11.0% 乱数10発 |
そらをとぶ | 29.2〜34.4% 乱数3発 | ||
ドヒドイデ | くらいつく | H252 B252 図太い (A下降 B上昇) | 21.0〜24.9% 確定5発 |
そらをとぶ | 16.0〜19.2% 乱数6発 | ||
グライオン | くらいつく | H212 B4 補正無し | 28.9〜33.9% 乱数3発 |
そらをとぶ | 21.5〜25.5% 乱数4発 | ||
キョジオーン | くらいつく | H252 B156 腕白 (B上昇 C下降) | 18.9〜22.2% 乱数5発 |
そらをとぶ | 6.7〜8.2% 乱数13発 | ||
ヘイラッシャ | くらいつく | H252 B252 腕白 (B上昇 C下降) | 15.5〜18.7% 乱数6発 |
そらをとぶ | 11.7〜14.0% 乱数8発 | ||
ドオー | くらいつく | H252 補正無し | 46.0〜54.5% 乱数2発 |
そらをとぶ | 34.2〜40.6% 確定3発 | ||
ムゲンダイナ | くらいつく | H188 B84 補正無し | 24.2〜28.9% 乱数4発 |
そらをとぶ | 18.0〜21.4% 乱数5発 | ||
ハピナス | くらいつく | H4 B252 補正無し | 35.4〜41.7% 確定3発 |
そらをとぶ | 26.3〜31.2% 確定4発 |
- | 技 | 努力値・性格補正・持ち物 | ダメージ |
---|---|---|---|
ホウオウ | せいなる ほのお | A252 意地っ張り (A上昇 C下降) | 20.0〜23.7% 確定5発 |
ブレイブ バード | 48.4〜56.9% 乱数2発 | ||
チオンジェン | イカサマ | C4 補正無し | 15.2〜18.0% 乱数6発 |
ギガ ドレイン | 10.0〜11.4% 乱数9発 | ||
ドヒドイデ | ひやみず | - 補正無し | 4.2〜5.2% 乱数20発 |
まとわり つく | 4.7〜6.7% 乱数16発 | ||
グライオン | じしん | A36 意地っ張り (A上昇 B下降) | 27.0〜31.8% 確定4発 |
ダブル ウイング | 22.7〜26.5% 乱数4発 | ||
キョジオーン | しおづけ | A4 補正無し | 10.0〜11.9% 乱数9発 |
ボディ プレス | 39.9〜47.4% 確定3発 | ||
ヘイラッシャ | アクア ブレイク | - 補正無し | 10.0〜12.4% 乱数9発 |
じしん | 16.2〜19.5% 乱数6発 | ||
ドオー | じしん | A4 補正無し | 20.0〜23.2% 乱数5発 |
どくづき | 15.7〜19.0% 乱数6発 | ||
ムゲンダイナ | ダイマック スほう | C4 補正無し | 79.7〜94.8% 確定2発 |
ヘドロ ウェーブ | 37.5〜44.6% 確定3発 | ||
ハピナス | かえん ほうしゃ | C252 控えめ (A下降 C上昇) | 9.0〜11.0% 乱数10発 |
シャドー ボール | 8.0〜9.5% 乱数11発 |
苦手なポケモン
- 受けサイクルの中でもママンボウママンボウは変化技に頼らない技構成なので苦手寄りです。
- ムゲンダイナムゲンダイナはプレッシャー持ちでCとSの種族値が極めて高く、特にダイマックスほうを採用している個体との対面はとにかく不利であり、先にコチラのPPが枯れてしまうでしょう。
- サーフゴーサーフゴーはバインド状態でも交換できて、変化技も効かないので、相性上は悪くなくとも、持ち味は活かせません。
- 受けサイクル以外には対応していないので、殴り合いには強くないです。
相性の良い味方・構築例
- キラフロルキラフロル
接触されると毒菱を撒いてくれて、技としても毒菱を撒いてくれるので、飛行や浮遊以外の相手の退場スピードが増します。
- サーフゴーサーフゴー
別にトドロクツキは浮遊ではないので完璧ではないのですが、相性補完として優れています。ママンボウママンボウ対策はサーフゴーで行うのもアリアドスだと思います。
終わりに
ランクマに潜って、受けサイクルのホウオウ、ドヒドイデ、グライオンなどに挑発喰らいつくを喰うだけに喰らわせてやったら良い感じに、(´^ω^`)ニチャァ…となりました。やっている間は快感がヤバいです。