初めに
初投稿になります、焔です。
今回DLC「藍の円盤」で新技を引っ提げ登場した化石ポケモン『トリデプス』の育成論を紹介したいと思います。
- HABCDSなどの略称用語を使用します。
- ダメージ計算はポケソル様のツール(https://sv.pokesol.com/calc)をお借りしました。
コンセプトと役割
タイトルの通り、特性がんじょうを利用した砂パの起点作成をメインの役割とします。
加えて、自身の高いB種族値とタイプのすなあらし状態によるD1.5倍を活かして相手のポケモンに圧をかける役割があります。
他ポケモンとの差別化
- 砂パの起点役
『カバルドン』『バンギラス』に対して砂パを読まれにくく、すなあらし状態を変更されにくいです。
- がんじょう+すなあらし
この組み合わせができるポケモンとしてB種族値の高い『クレベース(ヒスイ)』『キョジオーン』、Bに加えてD種族値も高い『レジロック』『メレシー』もいますが、それぞれD種族値の高さとタイプ混合である耐性の偏り(後述)で差別化できています。
- はがね・いわ複合
現時点のSVで解禁されているポケモンとして『ダイノーズ』がおり、高いBD種族値と合わせて似通っていますが、トリデプスはメタルバーストを覚えることから相手に反撃を警戒させることができます。後は見た目の好みで。
持ち物
さらさらいわ
砂パの起点役として少しでも長くすなあらし状態を継続させます。
特性
がんじょう
タイプ的に弱点がメジャータイプ(4倍:、2倍:)に偏っており、起点作成を遂行するために必要となります。
性格・努力値と調整
わんぱく(B↑・C↓)
H:16n-1
B:極振り
D:余り
起点作成後、ボディプレスによって少しでもダメージを入れられるようBを厚めにし、すなあらし下でのタイプの特徴であるD1.5倍を活かすため、少しDに割いています。
技構成
- 確定技
- すなあらし
- 砂パ起点作成が役割のため、確定になります。
- ボディプレス
- SVから新規習得した自分のB数値を元に攻撃する技です。
- すなあらし状態にできた上で場に残れた場合メイン火力になるため、確定になります。
- ちょうはつですなあらしにできなかった場合も相手に高い負荷を掛けることが出来ます。
- 選択技
- すなじごく
- こちらもSVで新規習得したバインド技です。
- 相手の出した起点作成ポケモンに対して通常の交代を防ぐことができます。
- リフレクターにほんばれサイコフィールドなどのターンを枯らしつつ、削ることができる技です。
- ただし、命中不安かつタイプに効かずタイプはバインド無効のため、選択技になります。
- てっぺき
- 自身を要塞化しつつ、前述したボディプレスの威力を上げることができる技です。
- 生半可な火力では弱点を突いても突破できなくなり、砂ダメージやボディプレスの餌食に出来ます。
ステルスロック
砂パの起点で運用しないのであれば、こちらを覚えさせれば良いという優秀な技です。
攻撃技で圧を掛ける必要がないのであれば、すなあらしと合わせて相手の場を荒らすことが出来ます。
とおせんぼう
すなじごくのデメリットである命中不安を払拭して、タイプも捕獲が可能です。
ただし、ちょうはつに弱く、圧を掛ける役割としても弱くなります。
がんせきふうじ
タイプや対面したエースにS下降を含めた圧を掛けることができます。
なお、A種族値が低いため、ダメージはあまり期待できません。
イカサマ
SVで新規習得した相手のA数値を元にした攻撃技です。
こちらは相手のエースと対面した際に使えますが、すなあらしにした上に動けるかというと難しく、イバンのみ型などで使った方が効果的になります。
テラスタル
砂パの起点のため基本的にテラスタルはしませんが、状況に合わせて以下の動きが出来ます。
- 4倍弱点を軽減したい。(かつ、すなあらし下のD1.5倍の恩恵を受けられる)
- 弱点を増やして早めに退場したい。(テラスタル枠がもったいないため、非推奨)
立ち回り例
- 起点作成
先発からの特性がんじょうを活かし、すなあらしを使い砂パの起点になります。
相手がタイプやタイプ技を持っていれば、速やかに退場し、すなあらしターンをエースに残すことが出来ます。
- 相手のパーティに圧を掛ける
相手がメタルバーストやイバンのみを警戒してこちらを倒しにこない場合、ボディプレスやてっぺきによって相手に圧を掛けます。
また、相手はすなあらしによるダメージが入り、先発ポケモンのきあいのタスキを潰すことが出来ます。
- 相手の起点ポケモンを捕獲する
対面した相手が同じく起点型のポケモン(『キュウコンキュウコン(アローラ)キュウコン』『イエッサン♀』など)だった場合、まず「がんじょう」が発動することがないため、すなじごくから入り、相手の壁や天候、フィールドターンを削りにかかります。
命中に嫌われてもそのまま「すなあらし」をして退場することも出来ます。
与ダメージ計算
- ボディプレス(B上昇なし、砂ダメなし)
H4振りパオジアン
292 ~ 348 (187.2 ~ 223.1%) 確定1発
H4振りイーユイ
146 ~ 174 (111.5 ~ 132.9%) 確定1発
H4振りオーガポン(いしずえ)
140 ~ 166 (89.8 ~ 106.5%) 乱数1発 : 43.75%
H252振りブリジュラス
98 ~ 116 (49.8 ~ 58.9%) 乱数2発 : 98.43%
H252振りガチグマ(アカツキ)
104 ~ 124 (47.3 ~ 56.4%) 乱数2発 : 83.59%
H4振りオーガポン(かまど)
70 ~ 83 (44.9 ~ 53.3%) 乱数2発 : 31.64%
H4振りウーラオス(いちげき)
122 ~ 144 (69.4 ~ 81.9%) 確定2発
H4振りテツノツツミ
110 ~ 130 (83.4 ~ 98.5%) 確定2発
H4振りウーラオス(れんげき)
61 ~ 72 (34.7 ~ 41.0%) 確定3発
H252振りディンルー
102 ~ 120 (39.0 ~ 45.9%) 確定3発
- ボディプレス(Bランク+2、砂ダメなし)
H252振りブリジュラス
194 ~ 230 (98.5 ~ 116.8%) 乱数1発 : 87.5%
H252振りガチグマ(アカツキ)
208 ~ 246 (94.6 ~ 111.9%) 乱数1発 : 68.75%
H4振りオーガポン(かまど)
140 ~ 165 (89.8 ~ 105.8%) 乱数1発 : 37.5%
H4振りウーラオス(いちげき)
242 ~ 286 (137.5 ~ 162.5%) 確定1発
H4振りテツノツツミ
218 ~ 258 (165.2 ~ 195.5%) 確定1発
H4振りウーラオス(れんげき)
121 ~ 143 (68.8 ~ 81.3%) 確定2発
H252振りディンルー
202 ~ 238 (77.1 ~ 90.9%) 確定2発
- すなじごく(砂ダメなし、ターンダメなし)
毎ターン最大HPの1/8ダメージ
H4振りイーユイ
22 ~ 26 (16.7 ~ 19.9%) 確定6発
H4振りサーフゴー
18 ~ 22 (11.0 ~ 13.5%) 乱数8発 : 0.75%
H4振りハバタクカミ
13 ~ 16 (10.0 ~ 12.2%) 乱数9発 : 25.37%
H252振りブリジュラス
14 ~ 18 (7.2 ~ 9.2%) 乱数11発 : 0%
H4振りオーガポン(かまど)オーガポン(いしずえ)
10 ~ 12 (6.5 ~ 7.7%) 乱数13発 : 0%
被ダメージ計算
- 物理
A252振り補正ありハチマキウーラオス(れんげき) すいりゅうれんだ
162 ~ 198 (101.9 ~ 124.6%) 確定1発(がんじょう貫通)
A252振り補正ありハチマキウーラオス(れんげき)ウーラオス(いちげき) インファイト
336 ~ 400 (211.4 ~ 251.6%) 確定1発
A252振り補正ありハチマキパオジアン せいなるつるぎ
212 ~ 252 (133.4 ~ 158.5%) 確定1発
A252振り補正ありハチマキカイリュー じしん
192 ~ 228 (120.8 ~ 143.4%) 確定1発
無振りディンルー じしん
124 ~ 148 (78.0 ~ 93.1%) 確定2発
B252振りブリジュラス ボディプレス
92 ~ 112 (57.9 ~ 70.5%) 確定2発
A252振り補正ありハチマキウーラオス(いちげき) あんこくきょうだ
79 ~ 94 (49.7 ~ 59.2%) 乱数2発 : 99.6%
A252振り補正ありハチマキパオジアン ふいうち
63 ~ 75 (39.7 ~ 47.2%) 確定3発
A252振り補正ありオーガポン(かまど) ツタこんぼう
54 ~ 64 (34.0 ~ 40.3%) 確定3発
A252振り補正ありハチマキカイリュー スケイルショット
45 ~ 55 (28.4 ~ 34.5%) 乱数3発 : 0%
A252振り補正ありオーガポン(かまど)オーガポン(いしずえ) ウッドホーン
40 ~ 48 (25.2 ~ 30.2%) 確定4発
- 物理(Bランク+2)
A252振り補正ありハチマキウーラオス(れんげき)ウーラオス(いちげき) インファイト
168 ~ 204 (105.7 ~ 128.4%) 確定1発
A252振り補正ありハチマキカイリュー じしん
96 ~ 116 (60.4 ~ 73.0%) 確定2発
無振りディンルー じしん
64 ~ 76 (40.3 ~ 47.8%) 確定3発
B252振りブリジュラス ボディプレス
48 ~ 60 (30.2 ~ 37.8%) 乱数3発 : 67.84%
A252振り補正ありハチマキパオジアン ふいうち
33 ~ 39 (20.7 ~ 24.5%) 確定5発
A252振り補正ありオーガポン(かまど) ツタこんぼう
25 ~ 30 (15.7 ~ 18.9%) 乱数6発 : 77.53%
A252振り補正ありハチマキカイリュー スケイルショット
20 ~ 30 (12.5 ~ 18.9%) 乱数6発 : 0%
A252振り補正ありオーガポン(かまど)オーガポン(いしずえ) ウッドホーン
21 ~ 25 (13.2 ~ 15.7%) 乱数7発 : 42.98%
- 特殊(砂なし)
C252振り補正ありガチグマ(アカツキ) だいちのちから
252 ~ 300 (158.5 ~ 188.7%) 確定1発
C252振り補正ありメガネイーユイ オーバーヒート
180 ~ 213 (113.3 ~ 134.0%) 確定1発
C252振りテツノツツミ ハイドロポンプ
134 ~ 158 (84.3 ~ 99.4%) 確定2発
C252振り補正ありメガネサーフゴー ゴールドラッシュ
124 ~ 147 (78.0 ~ 92.5%) 確定2発
C252振り補正ありメガネイーユイ あくのはどう
111 ~ 132 (69.9 ~ 83.1%) 確定2発
C252振り補正ありブリジュラス エレクトロビーム(Cランク+1)
85 ~ 101 (53.5 ~ 63.6%) 確定2発
C252振り補正ありメガネハバタクカミ シャドーボール
84 ~ 99 (52.9 ~ 62.3%) 確定2発
C252振り補正ありメガネサーフゴー シャドーボール
84 ~ 99 (52.9 ~ 62.3%) 確定2発
C252振り補正ありガチグマ(アカツキ) しんくうは
76 ~ 92 (47.8 ~ 57.9%) 乱数2発 : 90.62%
C252振り補正ありブリジュラス ラスターカノン
52 ~ 63 (32.8 ~ 39.7%) 乱数3発 : 99.75%
C252振り補正ありメガネハバタクカミ マジカルフレイム
52 ~ 62 (32.8 ~ 39.0%) 乱数3発 : 99.46%
C252振り補正ありガチグマ(アカツキ) ブラッドムーン
24 ~ 28 (15.0 ~ 17.7%) 乱数6発 : 27.22%
- 特殊(砂あり)
C252振り補正ありガチグマ(アカツキ) だいちのちから
168 ~ 204 (105.7 ~ 128.4%) 確定1発
C252振り補正ありメガネイーユイ オーバーヒート
120 ~ 142 (75.5 ~ 89.4%) 確定2発
C252振りテツノツツミ ハイドロポンプ
90 ~ 108 (56.7 ~ 68.0%) 確定2発
C252振り補正ありメガネサーフゴー ゴールドラッシュ
84 ~ 99 (52.9 ~ 62.3%) 確定2発
C252振り補正ありメガネイーユイ あくのはどう
75 ~ 88 (47.2 ~ 55.4%) 乱数2発 : 71.48%
C252振り補正ありブリジュラス エレクトロビーム(Cランク+1)
57 ~ 68 (35.9 ~ 42.8%) 確定3発
C252振り補正ありメガネハバタクカミ シャドーボール
57 ~ 67 (35.9 ~ 42.2%) 確定3発
C252振り補正ありメガネサーフゴー シャドーボール
55 ~ 66 (34.5 ~ 41.6%) 確定3発
C252振り補正ありガチグマ(アカツキ) しんくうは
52 ~ 64 (32.8 ~ 40.3%) 乱数3発 : 99.34%
C252振り補正ありブリジュラス ラスターカノン
36 ~ 43 (22.7 ~ 27.0%) 乱数4発 : 35.97%
C252振り補正ありメガネハバタクカミ マジカルフレイム
35 ~ 42 (22.0 ~ 26.5%) 乱数4発 : 11.29%
C252振り補正ありガチグマ(アカツキ) ブラッドムーン
16 ~ 19 (10.0 ~ 12.0%) 乱数9発 : 23.98%
苦手なポケモン
すなあらし以外のダメージが通りづらく、すなじごくのバインドも効かないため、大人しくエースに交代するしかなくなってしまいます。たまにバインドが効いている振りをしてくれるタイプもいたりいなかったり。
『ガチグマ(アカツキ)』(しんくうは+だいちのちから)のような組み合わせに対しては「すなあらし」をするだけで倒されてしまうことが多いです。
一方、すなあらしターンを残せるため、エース次第で有益に働かせることもできます。
すなじごくが無効化され、うまく圧を掛けられずにエースに逃げられてしまいます。
相性の良い味方・構築例
以下共通してですが、すなあらしによるダメージで、タスキを潰したり微妙な火力不足を補助したりします。
- 砂パのエースとなれるポケモン
終わりに
初投稿の拙い育成論を最後まで読んでいただきありがとうございます。
もし記載ミスや記載の分かりにくい箇所がありましたら修正したいと思いますので、是非コメントいただければと思います。
【2024/03/12 更新】一部役割対象の修正と選択技の追加をしました。