今回が二度目の投稿となります。よろしくお願いします!
はじめに
ダブルバトルにおいては、対策を怠れば負け確定の強力なコンボが多数存在します。
『ヘイラッシャ』&『シャリタツ』の合体戦法もその一つです。
〈合体戦法とは?〉
上記2体を同時に場に出すと、『シャリタツ』(特性『しれいとう』)は相方の口の中に隠れてしまい、行動できなくなる代わりに相手の攻撃も当たらなくなります。そして、場には『ヘイラッシャ』だけになって1対2の戦いを強いられるのと引き換えに、全ての能力が2段階UPするというものです。
『ヘイラッシャ』はもともと耐久力に優れているため、ぼうぎょ&とくぼうが2段階UPしてしまうと、2体で袋叩きにしてもなかなか倒せません。
さらに2倍になった攻撃力で全体攻撃の『じしん』やタイプ一致の『ウェーブタックル』or『アクアブレイク』、『シャリタツ』の色に応じてこうげきorぼうぎょorすばやさを上げながら攻撃できる『いっちょうあがり』などでガンガン攻めてきます。
あるいは、味方の『どくびし』と合わせて『みがわり』『まもる』『たべのこし』でジワジワと削ってくる場合もあります。
しかも、特性が『てんねん』なので、こちらの能力変化は無視されてしまいます。
寿司コンビの合体戦法は、一般的に『くろいきり』や『クリアスモッグ』による能力変化の打ち消し、『かがくへんかガス』による特性無効化などで対策されます。
それらの技や特性を持ち得るポケモンがパーティにいると、選出を抑制することができます。
しかし、それだと「裏選出4体と戦う」or「裏の裏をかいて寿司が出てくる」という2択を自分側が突きつけられることになり、勝ちを確信できぬまま戦わなければなりません。
どうせなら、相手パーティに寿司コンビがいれば絶対勝利を確信できるようなポケモンが欲しい! ということで、今回紹介するポケモン及び育成論に辿り着きました。
コンセプトと役割
こちらが寿司対策皆無と相手に錯覚させて選出してもらい、敢えてコンボを決めさせてからそれを完封しつつ逆利用して勝ちを確定させます。
具体的には……『シャリタツ』と合体した『ヘイラッシャ』の能力変化を『ものまねハーブ』でコピーし、『スキルスワップ』で特性『てんねん』を奪うことで相手側の能力上昇を無視しつつ自分側の能力上昇だけが適用される状況を作り出し、無双します。
『スキルスワップ』を覚えるポケモンは多数存在しますが、その中でも以下の要素から『フラージェス』
が最適だという答えに至りました。
・元のタイプがである
『スキルスワップ』の使い手はが多く、せっかく能力が上昇してもタイプの確定急所技の『あんこくきょうだ』であっさり落とされてしまいがちです。テラスタルを切らずとも威力を半減に抑えられるという点が魅力です。ついでに『いっちょうあがり』も無効化できます。(→『リキキリン』『クレセリア』などに勝る点)
・すばやさ種族値が75もある
決して速くはありませんが、すばやさに基礎ポイントを4振るだけで最速ヘイラッシャのすばやさ実数値を1だけ上回ることができる(=確実に先制で『スキルスワップ』ができる)ため、残りをごっそり耐久に割くことができます(→『リキキリン』『ニンフィア』はすばやさに124振る必要がある)
※『ヘイラッシャ』より遅い場合は『てんねん』を奪う前に行動されてしまうため、確実に抜いておきたい。そのためすばやさ種族値で負ける『ヤドラン』などは候補外
・吸収技が使える
素の状態だと弱く、場に寿司コンビが揃う状況になるまで生き延びる必要があるため『まもる』は必須。『スキルスワップ』ももちろん確定、となると残りの技枠は2つになります。技範囲を広げるために攻撃技2つは欲しいところですが、継戦能力を高めるための回復技も欲しい……そんな悩みを解決する吸収技『ギガドレイン』が使えます。(→『クレセリア』『リキキリン』などに勝る点)
・相手に渡しても惜しくない特性
『フラワーベール』は味方にタイプがいないと効果を発揮しないので、『ヘイラッシャ』に渡してもこちらにとってデメリットはほぼありません(→『リキキリン』『ニンフィア』などに勝る点)
・警戒されない
『フラージェス』を見て能力変化コピー&『スキルスワップ』をしてくると警戒するプレイヤーは少ないと思われます。(→『クエスパトラ』に勝る点)
持ち物
『ものまねハーブ』→コンセプト上確定です
特性
『フラワーベール』→『きょうせい』型ではないので消去法でこちら
性格・努力値と調整
ずぶとい(ぼうぎょ↑ こうげき↓)
HP252 ぼうぎょ252 すばやさ4
すばやさは最速『ヘイラッシャ』抜き
相手がすぐに寿司コンビを出してこなかった場合に生き残れるよう、残りの基礎ポイントは耐久指数最大になるよう割り振り(とくぼうが高いので、結果的にぼうぎょ全振りに)
技構成
〈確定枠〉
『スキルスワップ』→『てんねん』対策として確定。『みがわり』も貫通する
『まもる』→寿司コンビが揃うまで生き延びるため
『ギガドレイン』→攻撃技兼回復手段
〈選択枠〉
『マジカルシャイン』→タイプ一致全体攻撃。『このゆびとまれ』に強い。基本的にはこちらを推奨
『ムーンフォース』→単体攻撃技だが最大打点。『ワイドガード』に強い
テラスタル
→ぼうぎょ上昇を無視する確定急所技の『すいりゅうれんだ』と『トリックフラワー』を半減に抑え、サブウェポンの『ギガドレイン』の威力を上げられるため。
立ち回り例
相手パーティに『ヘイラッシャ』『シャリタツ』
がいたら先発で出します。合体の瞬間に居合わせなければ能力をコピーできないので、基本的には引かずにずっと居座り続けます。
味方のサポートや自身の『まもる』を駆使して、寿司コンビが揃うまでなんとか生き延び、相手が合体さたら攻めに転じていきます。
与ダメージ計算
対とくぼう特化『ヘイラッシャ』
・とくこう↑↑『ギガドレイン』で乱数2発:128 ~ 152 (49.9 ~ 59.2%)
・草テラスとくこう↑↑『ギガドレイン』で確定2発:192 ~ 228 (74.8 ~ 88.8%)
被ダメージ計算
『ヘイラッシャ』のこうげき補正あり252振り『ウェーブタックル』→ ぼうぎょ↑↑状態で乱数4発:43 ~ 52 (23.2 ~ 28.2%)
苦手なポケモン
『ヒードラン』
タイプ相性的に攻撃技が2つともダメージ4分の1に抑えられてしまう。全能力上昇後も半減でゴリ押し不可。テラスタル前はタイプ、テラスタル後はタイプの技で弱点を突かれる(しかも、どちらもタイプ一致)。
相性の良い味方・構築例
『ガオガエン』
・『いかく』で『フラージェス』の低めの物理耐久を補える
・『フラージェス』が苦手なに強い
・『ねこだまし』によるサポート
『ゴリランダー』
・『ねこだまし』によるサポート
・『グラスメイカー』による草技の強化と毎ターンの回復
・『フラージェス』の特性が『フラワーベール』の間は『いかく』『おにび』を無効化できる
『ウーラオス(れんげき)』
・寿司パーティの先発に多く『フラージェス』が苦手な毒タイプである『キラフロル』を『すいりゅうれんだ』で倒せる(ただし、毒菱が散らばるので注意!)
さいごに
このポケモンは対寿司コンビに特化した育て方をしており、寿司パ以外の相手に選出することは基本的に想定していませんので、ご了承ください。
ダブルバトルのパーティを組む際に1枠、寿司対策にどのポケモンを入れようか悩んでおられる方がいらっしゃったら、騙されたと思ってぜひ試してみてください♪