ヒートロトム- ポケモン育成論SV

サーフゴーに後投げして簡単に有利対面をつくりだすヒートロトム

2023/09/03 13:19 / 更新:2023/09/04 07:46

ヒートロトム

HP:HP 50

攻撃:攻撃 65

防御:防御 107

特攻:特攻 105

特防:特防 107

素早:素早 86

ツイート3.813.813.813.813.813.813.813.813.813.81閲覧:2696登録:1件評価:3.81(3人)

ヒートロトム  でんき ほのお  【 ポケモン図鑑 】

性格
ひかえめ(特攻 攻撃)
特性
ふゆう
努力値配分(努力値とは?)
特攻:252 / 特防:4 / 素早:252
個体値:31-0-31-31-31-31
実数値:125-63-127-172-128-138 (素早さ比較)
覚えさせる技
オーバーヒート / ボルトチェンジ / 10まんボルト / おにび
持ち物
だっしゅつパック
テラスタイプ
はがね

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ルール
シングルバトル
このポケモンの役割
特殊アタッカー
登録タグ

考察

はじめに

こんにちは、窓際です。
今回は、後投げするだけで簡単に盤面有利をつくれるヒートロトムヒートロトムの型を紹介したいと思います。

  • 注意
  • HABCDSといった非公式単語を使用します。
  • 努力値は、個体値が攻撃以外すべて31であることを前提に設定しています。

ヒートロトムヒートロトムヒートロトムというポケモンについて

  • 種族値

ヒートロトムヒートロトムH50 A65 B107 C105 D107 S86
合計種族値は520と高水準であり、並以上の耐久とそこそこの火力と素早さというバランスの良い配分を活かして、なんでも器用にこなすポケモンです。

  • タイプ・特性

タイプは電気・炎タイプ。
2倍弱点は水・岩の2つ。
半減は草、電気、氷、フェアリー、飛行、虫、炎の7つ。半半減は鋼の1つで、計8タイプに耐性があります。
また、本来であれば地面タイプが4倍弱点ですが、特性ふゆうで無効タイプになります。

最近だと種族値の暴力にやられることもありますが、耐性の優秀さでカバーしてなんとか環境に食い込んでいるポケモンです。

持ち物

採用したのはだっしゅつパックです。
持たせると、能力ランクが下がった時に手持ちのポケモンと交代する効果を持ちます。
オーバーヒートと合わせて使います。採用した意図は、下記の採用理由に記載しています。

採用理由

主な役割はサーフゴーサーフゴーに後投げしてからオーバーヒートで有利対面をつくることです。
相手がサーフゴーサーフゴーでなくても、有利対面がつくりだせたらオーバーヒートでアドバンテージをとっていけますし、2度目以降もボルトチェンジで対面操作が可能です。

まず前提として、なぜ、サーフゴーサーフゴー対策をヒートロトムヒートロトムでやるのかという話をします。現環境のサーフゴーサーフゴーの代表的な型として、以下のものが挙げられます。

  • 隠密マントを持った悪巧み+自己再生
  • こだわりメガネorこだわりスカーフ (トリック)
  • HBベースの電磁波+自己再生

CS振り(準速)のヒートロトムヒートロトムだと、これらの内、最速悪巧みシャドーボール、最速シャドーボール×2、スカーフシャドーボール×2以外を全てケアできます。
最速は全体の2割程度で、スカーフの火力だとリターン重視のゴールドラッシュorトリックを打つケースがほとんどなので、リスクはかなり少ないです。
電磁波はタイプで無効、トリックもヒートロトムヒートロトムであれば大した障害にはなりません。

また、サーフゴーサーフゴーは水・飛行テラスタルが多いですが、ボルトチェンジを考えるとテラスタルは切りにくいので、大抵は引くか、オーバーヒートであれば裏の起点にしてボルトチェンジがケアできる居座りを選択するかのどちらかだと思います。
そのどちらの選択にも脱出パックオーバーヒートが刺さります。交代であっても削りながら有利対面がつくれますし、居座ってくればサーフゴーサーフゴーを倒したうえで、Cダウンを利用して起点にされることなく引くことができ、超有利展開になります。

サーフゴーサーフゴーを倒した後も、C特化してるぶんの火力が出せますし、鬼火で物理アタッカーを火傷にして火力を半減させることもできます。

テラスタル

採用したのははがねテラスタルです。
カイリューカイリューの神速を無理矢理耐えたり、ランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)の岩石封じに耐性をつけたりして、鬼火を入れることができるので採用しました。
ただ、テラスタルを切らないことが前提の型ではあるので、いざという時に役に立ってくれそうなタイプをお好みで選ぶと良いと思います。

性格・努力値と調整

  • 性格

C上昇、A下降のひかえめを採用しました。
ヒートロトムヒートロトムのS種族値は86、サーフゴーサーフゴーのS種族値は84なので、環境に最速サーフゴーサーフゴーが少ない都合上、最速にする必要性はあまり感じなかったので、相手の引き先への負荷なども考えてCに補正をかけました。

  • 努力値

努力値:C252/D4/S252

実数値:125−×−127−172−128−138

CS極振り、Hは無振りで奇数なので余りはD。
無論、Sでなく耐久に回してもサーフゴーサーフゴーに対面有利がとれることは変わりませんし、最速サーフゴーサーフゴーの悪巧みなどまでケアできるという利点はあります。
しかし、準速の方が被弾回数が大幅に減り、せっかくの有利対面で削られてしまうことを防げます。また、パンチグローブが流行っている影響か、最近多い遅めの連撃ウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)が増えています。
準速ヒートロトムヒートロトムが抜けるのはS156振りのウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)までです。Sを124振りまでに抑えたウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)が環境に多く、この上から電気打点を打ち込めるのは明確な強みになると感じたので、準速採用にしました。

技構成

  • 確定技
  • オーバーヒート

威力130、命中90の特殊炎技で、攻撃後、自分のCランクが2段階下がってしまいます。
先述した通り、脱出パックと合わせて使うので、コンセプト上確定です。命中90という壁は気合いで乗り切れるので無問題です。

  • ボルトチェンジ

威力70、命中100の特殊電気技で、攻撃後、手持ちのポケモンと交代する効果を持ちます。
本論においてはオーバーヒートが交代技としての役割を持ちますが、あくまで一度きりで、2度目以降のサイクルを考えたら採用して損はありません。
また、炎技を無効化出来る特性もらいびを持ったヒードランヒードランが裏にいた場合、オーバーヒートは裏に刺さらず交代すらできません。ヒードランヒードランに後投げするのはハイリスクですが、引きに合わせてボルトチェンジを打つという択に持っていくことができます。

  • 選択技
  • 10まんボルト

威力90、命中100の特殊電気技で、10%の確率で相手を麻痺にできるという追加効果を持ちます。
確定技のオーバーヒートとボルトチェンジは、普通の攻撃技として扱えないので、単純に相手と撃ち合う時に使う技です。火力重視にはできますが、地面タイプやドラゴンタイプには極端に弱くなります。
また、麻痺を引くメリットを優先して放電を選択するのもナシではないですが、Hに厚く振っているウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)が乱数になってしまう可能性があるので、安定性は10万ボルトに分があると感じます。

  • おにび

命中85の変化技で、炎タイプ以外の相手を火傷状態にする効果を持ちます。
タイプ上滅法強いランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)に対してや、他にもカイリューカイリューなどの物理アタッカーに対して打って火力を大幅に削ぐことができます。セグレイブセグレイブの特性ねつこうかんには通らない点に注意。

  • イカサマ

威力95、命中100の物理悪技で、自分のAではなく相手のAの数値でダメージ計算する効果を持ちます。
オーバーヒートでCランクが下がった後も気にせず殴っていけるので、噛み合いは非常に良いです。

  • でんじは

命中90の変化技で、地面・電気タイプ以外の相手を麻痺状態にする効果を持ちます。
地面タイプに打てる鬼火の方が刺さるケースが多いと思いますが、麻痺を利用して裏の詰みの起点にできる場合など、構築単位の役割を考えて採用する価値はあると思います。

与ダメージ

計算には(https://sv.pokesol.com/calc)を使用しました。私が知るSVに対応した計算ツールの中で一番使い勝手が良いので、是非ご活用ください。

  • オーバーヒート

サーフゴーサーフゴーH244
→(118.2 ~ 139.9%) 確定1発
カイリューカイリューH244マルチスケイル込み
→(13.2 ~ 15.7%) 乱数7発 : 62%
ハバタクカミハバタクカミH4
→(62.6 ~ 74.1%) 確定2発
パオジアンパオジアンD4
→(189.7 ~ 224.6%) 確定1発
ディンルーディンルーH244禍の器
→(36.1 ~ 43.0%) 確定3発
ランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)H4
→(77.0 ~ 91.0%) 確定2発
ガチグマガチグマH252
→(53.6 ~ 63.3%) 確定2発

  • ボルトチェンジ

ウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)連撃D4
→(96.0 ~ 114.3%) 乱数1発 : 75%
テツノツツミテツノツツミH4
→(128.3 ~ 152.7%) 確定1発
カイリューカイリューH244マルチスケイル込み
→(14.7 ~ 17.2%) 乱数6発 : 0.89%
ヒードランヒードランH244D4
→(27.5 ~ 32.5%) 確定4発
サーフゴーサーフゴーH244
→(31.7 ~ 37.9%) 乱数3発 : 93.43%
ハバタクカミハバタクカミH4
→((34.4 ~ 41.3%) 確定3発
パオジアンパオジアンD4
→(51.0 ~ 60.7%) 確定2発

  • 10まんボルト

ウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)連撃D4
→(124.6 ~ 147.5%) 確定1発
テツノツツミテツノツツミH4
→(166.5 ~ 197.0%) 確定1発
カイリューカイリューH244(マルチスケイルなし)
→(37.1 ~ 44.2%) 確定3発
ヒードランヒードランH244D4
→(35.0 ~ 41.7%) 確定3発
サーフゴーサーフゴーH244
→(41.0 ~ 48.8%) 確定3発
ハバタクカミハバタクカミH4
→(43.6 ~ 51.2%) 乱数2発 : 5.07%
パオジアンパオジアンD4
→(65.9 ~ 78.1%) 確定2発

与ダメージに載せて欲しいポケモンなどあればコメントでお知らせください。

被ダメージ

サーフゴーサーフゴーC特化 シャドーボール
→(57.6 ~ 68.0%) 確定2発
サーフゴーサーフゴーC特化眼鏡 シャドーボール
→(86.4 ~ 101.6%) 乱数1発 : 12.5%
サーフゴーサーフゴーC特化眼鏡 ゴールドラッシュ
→(32.0 ~ 37.6%) 乱数3発 : 93.16%

カイリューカイリューA特化鉢巻ノーマルテラス しんそく
→(87.2 ~ 103.2%) 乱数1発 : 18.75%
ヒードランヒードランC無振り マグマストーム
→(26.4 ~ 31.2%) 確定4発
ウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)A特化 アクアジェット
→(57.6 ~ 68.8%) 確定2発
ランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)A特化 飛行テラバースト
→(40.8 ~ 48.8%) 確定3発
ハバタクカミハバタクカミC252 シャドーボール
→(53.6 ~ 63.2%) 確定2発
パオジアンパオジアンA252禍の剣 かみくだく
→(65.6 ~ 77.6%) 確定2発

その他で被ダメージに載せて欲しい技などあればコメントでお知らせください。

相性の良い味方

ヒートロトムヒートロトムの味方として、欲しい要素が3つあります。

  • 後投げが安定してしまうディンルーディンルーに対して、対面有利がつくれる。
  • 相手の選出にサーフゴーサーフゴーを呼んでくれる。
  • サーフゴーサーフゴーの眼鏡シャドーボールによる事故を減らすために、ゴースト技の一貫を切る。

その内、上2つの要素が該当するのがキノガッサキノガッサです。イーユイイーユイキノガッサキノガッサといった並びは環境でも時偶見かけることがありますが、それに似たものです。
また、ゴースト技の一貫を切れるポケモンとして有力なのはディンルーディンルーなどの耐久力のある悪タイプのポケモンです。これは、自分がヒートロトムヒートロトムに引く際の事故を減らすためのものなので、選出せずとも構築にいるだけである程度機能すると思います。ディンルーディンルーでなくとも、カイリューカイリューを入れてノーマルテラスタルの圧をかけるだけでも良いかもしれません。

終わりに

私はレギュレーションDの間、サーフゴーサーフゴーを呼んでくれるモロバレルモロバレルと、そのサーフゴーサーフゴーに後投げして高火力を叩き込むメガネイーユイイーユイの並びを好んで使っていました。しかし、電磁波を打ってくるサーフゴーサーフゴーが増え、イーユイイーユイを電磁波+気合玉で倒してきて為す術もなくやられたりと、問題が山積みでした。
電磁波に耐性が持ててサーフゴーサーフゴーに強いポケモンを探した結果、ヒートロトムヒートロトムに行き着いたというわけです。やることは違いますが、イーユイイーユイと似たような役割が持てるお陰で使用感が良く、お気に入りの一体になりました。

ここまで読んでくださった方ありがとうございました。よろしければ、評価やコメントの方もよろしくお願いします。

投稿日時 : 

最終更新日時 : 2023/09/04 07:46

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コメント (6件)

  • ページ:
  • 1
23/09/03 14:48
1ユタ (@yuta_K9)
55555
育成論投稿お疲れ様です。
サーフゴー相手に有利状況を作り、それを活かす技構成、とても興味深いと思いました。
電磁波も無効で隙を与えないのも強そうですね。

私の方からは3点ほど。
?育成論内のウーラオスは(れんげき)のウーラオスでしょうか。アイコンからは区別が付かないので、何かしらの情報を追加されるとより分かりやすくなると思いました。
?後投げする関係で被弾も多いと思うので、眼鏡サーフゴーからの被ダメージを書いてほしいと思いました。
?この努力値振りですと、特化眼鏡シャドーボールで12.5%の乱数一発になってしまうので、確定2発ラインのD28まで降るのが後投げという意味では安定すると思うのですが、いかがでしょうか。

以上です。
23/09/03 14:50
2ユタ (@yuta_K9)
?で文字化けしてしまっていますね。申し訳ございません。
それぞれ1項.2項.3項を指していると読み取っていただけると幸いてす。
23/09/03 15:32
3窓際 (@m_adogiwa)
>>1
コメント、並びに星5評価ありがとうございます!

1.ウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)に関しては水タイプであることが読み取れる場合は気にせず使っていましたが、本論においては読み取れない場合もそのまま使ってしまっていたので幾つか「連撃」と付け加えてわかりやすくしておこうと思います。

2.サーフゴーサーフゴーが仮想敵であるのにも関わらず、ダメージ計算の記載を怠ったのは失念でした。早急に追加させていただきます。

3.努力値配分でどこかを削ってDに回すとしたら、準速サーフゴーサーフゴーを抜くためのSは譲れないのでCだと思います。しかし、シャドーボールが一貫する構築作りをしない限り、基本はゴールドラッシュorトリックから入ってくるので、実戦ではあまり気にならないかと思います。少なくとも、試運転段階では気になりませんでした。どちらかと言うと、Cを削って相手への負荷を高める方が試合全体において重要度が高いと感じます。
ただし、D12振りで乱数が6.25%まで落ちるので、Sを準速サーフゴーサーフゴー抜きまで削ってDに回すのは、準速サーフゴーサーフゴー抜きウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)などが少し気になりますがアリだと思います。
23/09/04 07:25
4あほ太郎
努力値のところDに256振ってますよ。
23/09/04 07:48
5窓際 (@m_adogiwa)
>>4
コメントありがとうございます。
該当箇所を修正しました。
23/09/04 20:26
6ユタ (@yuta_K9)
修正お疲れ様です。
使用感の説明ありがとうございます。
構築単位でゴールドラッシュ誘導狙い、良さそうですね!
被ダメージで持ち物判別できるので、相手交代前提で負荷を掛けられる火力を持っているのは魅力かもしれませんね。
  • ページ:
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