ダイケンキ(ヒスイ)- ポケモン育成論SV

ご挨拶とご注意

初めまして、神風と申します。育成論初投稿となりますので、至らない点など多々あるかと思われますが、何卒よろしくお願いします。今回は初めてという事で、私が1番好きなポケモンで論じさせていただきたいと思います。

• 一部の技や持ち物の名前などを略す場合があります。
• このポケモン徹底攻略様のサイト内にある「ポケモンの基礎知識」のページ内に記載されている内容は全て理解されている前提で話をさせていただきます。

ダイケンキとは

第五世代出身のみずタイプ御三家であるミジュマルの最終進化系です。原種を簡単に説明すると「両刀鈍足並耐久に噛み合いの悪い夢特性」と言った具合で、お世辞にも強いポケモンとは言えませんでした(みずタイプ御三家最弱との呼び声も高いレベル)。そんなダイケンキがLegendsアルセウスにおいて得たリージョンフォームが今回話題に上げる彼となります。両刀配分の無駄の多さは未だありつつもAとCが逆転したことで物理寄りになったため物理の技範囲の広さを活かせるようになり、Sも増えた事で抜ける範囲が広くなり、夢特性にSVから初登場したきれあじを獲得した事により火力が大きく伸びるなど、アタッカーとしてはかなり強化されたと言えると思います。引き換えに耐久方面の種族値は低下しており、とりわけ特殊耐久が低めな点には注意が必要です。

コンセプト

私が1番大好きなダイケンキ、リージョンフォームにより運用がしやすくなったためになんとか使いたいと考えた時、やはり素早さが課題となりました。S種族値85は準速でこだわりスカーフを持つことで最速テツノツツミと同速になり、持ち物補正なしのハバタクカミやパオジアンを抜くことができます。ですが、特性きれあじの対象技だけでフルアタ構成しても水、悪、飛、闘とそこそこ広く、しかし一貫しやすいとは言いがたい範囲であるためあまりこだわりスカーフは持たせたくないな、と思っていました。そこで辿り着いた結論が、「他のポケモンに素早さ操作を丸投げし、珠アタッカーに専念する」でした。

努力値・性格

AとSに252、余りはBに振ります。先述の通り、ダイケンキのすばやさ種族値85は準速の状態からすばやさランク1段階分の補正で最速S136族と同速ラインに到れるため、今回は火力を求めて性格をいじっぱりとします。

持ち物

火力向上のためにいのちのたまを持たせます。他にはとつげきチョッキを持たせるのもアリかと思います。

技構成

基本的に特性きれあじの対象から選ぶ形になります。まず最初に、タイプ一致技を選びます。

• みずタイプ

シェルブレードorアクアカッター

• あくタイプ

ひけん・ちえなみorつじぎり

次に、タイプ不一致のサブウェポンなどを2つ選択します。以下に挙げるのはその候補となる技の一覧です。

• つばめがえし

• せいなるつるぎ

• スマートホーン、ドリルライナー

• アクアジェット、ふいうち

テラスタル

元のタイプとの補完に優れるひこうタイプとします。元のタイプでは弱点となるくさ、むし、でんき、かくとう、フェアリーのうち3タイプに耐性を持つことができます。反面、でんきタイプとこおりタイプの技「フリーズドライ」は一貫して弱点のため要注意です。

すばやさ操作について

持ち物に頼らず行う場合、「味方のすばやさランク上昇をバトンタッチで引き継ぐ」か「相手の場にねばねばネットを撒く」かになると思います。今回は特にパラドックスポケモンに対して有効であるねばねばネットを撒く方法を前提として話を進めます。

立ち回り例

1. 他のポケモンに先発してもらい、予めすばやさ操作してもらいます。
2. 場が整ったら、満を持して降臨させます。
3. 珠+いじっぱりの火力を持って万物を斬り捨てます。

これだけ見ると単純そうですが、後述しますが苦手な相手もたくさんいるので、無理は禁物です。

苦手なポケモン

ダイケンキが苦手とするポケモンたちです。構築を組む際にはここに挙げるポケモンたちへの回答をしっかりと準備しておくことをオススメします。

• ウォッシュロトムウォッシュロトム

テラスタルをしてもしなくてもどうしようもない、いわば天敵とも言える存在です。特性ふゆうでネットも踏まず、スカーフの採用率も高く、こちらからの有効打もないので間違っても正面から殴りあってはいけません。必ず引き先は準備しておきましょう。

• テツノツツミテツノツツミ

今回、火力のために対策を切った相手です。ネットを踏ませてなお同速勝負であり、負けるとフリドラでいとも容易く吹き飛びます。先攻ができればせいなるつるぎで一撃で倒すことはできますが、水テラスされた場合はそれもできなくなるためこちらも安定した引き先の準備をしたほうが良いです。

• カイリューカイリュー

言わずと知れた環境トップポケモンですが、シンプルにこだわりハチマキ+ノーマルテラス+しんそくだけでほぼ瀕死の重傷を負い、反撃した時の珠ダメで乱数で落ちます。そしてダイケンキの火力では特性マルチスケイルは貫通できませんし、ひこうタイプのためまきびしもねばねばネットも踏みません。型も多様化しており対策は容易ではありませんが、ハチマキしんそく型くらいは対策できておいた方が良いです。

• ヘイラッシャヘイラッシャ、アーマーガアアーマーガア

耐久方面の種族値の圧倒的高さや優秀な特性により、物理方面での突破は非常に難しいポケモンです。彼らの突破手段も準備しておくべきだと思います。

• パオジアンパオジアン

持ち物と型で有利不利が逆転する難しい相手です。きあいのタスキ持ちで耐えられると向こうから飛んでくるせいなるつるぎで確定で負けます。採用率は高くないですがスカーフ持ちの場合も素早さで勝てなくなるため上からせいなるつるぎで吹き飛びます。また、でんきやフェアリーテラスタルからのテラバーストにも為す術がありません。逆にでんき、フェアリーテラバや聖剣が搭載されていない場合、こちらのせいなるつるぎで十分倒し切れる火力を出すことができます。きあいのタスキは予めひけん・ちえなみでまきびしを撒いておくことでケアすることもできます。

• その他ひこうタイプ、特性がふゆうやクリアボディ、持ち物がこだわりスカーフやあつぞこブーツのポケモン

要するにねばねばネットを踏ませても抜けない、そもそも踏んでくれないポケモンたちです。素早さ関係を良く見極めましょう。

相性の良いポケモン

• ワナイダーワナイダー、アメモースアメモース

現状の環境において、ねばねばネットを撒こうとした場合にはほぼこの2匹のどちらかになると思われます。両者とも一長一短といったところがあるため、お好みで選んで良いかと思います。

• ジバコイルジバコイル

ダイケンキの弱点の多くと補完が取れるため、相方として優秀ではないかと考えています。持ち物は特殊へ後出ししやすくなるようにとつげきチョッキを持たせ、特性はアナライズとねばねばネットの相性があまり良くないため一撃必殺対策も兼ねてがんじょうが良いかと思います。かくとうタイプの一貫を切るためにはダイケンキのテラスタルが必須になる点は注意です。

上記の他に相性が良さそうなポケモンがいたらコメントで教えていただけると助かります。

与ダメージ計算

使用率が高いポケモンを中心に、最もダメージがでる技で計算をします。相手個体値は全てV個体を前提としています。ポケモンによってパターンの数に差がありますが、過不足などありましたらコメントにてご指摘ください。

• カイリューカイリュー

ひけん・ちえなみ

せいなるつるぎ

• サーフゴーサーフゴー

ひけん・ちえなみ

• ハバタクカミハバタクカミ

シェルブレード

• パオジアンパオジアン

せいなるつるぎ

• ディンルーディンルー

シェルブレード

• テツノツツミテツノツツミ

せいなるつるぎ

• ミミッキュミミッキュ

シェルブレード

• テツノドクガテツノドクガ

シェルブレード

• ウォッシュロトムウォッシュロトム

ひけん・ちえなみ

• イーユイイーユイ

シェルブレード

被ダメージ計算

与ダメージ計算を行ったポケモン達からの被ダメージ計算を記載します。基本的には「耐えられてもせいぜい1発」だと思ってください。また、与ダメージ計算と同様にポケモンによってパターンの数に差があります。こちらについても過不足などありましたらコメントにてご指摘いただけたらと思います。

• カイリューカイリュー

• サーフゴーサーフゴー

• ハバタクカミハバタクカミ

• パオジアンパオジアン

• ディンルーディンルー

• テツノツツミテツノツツミ

• ミミッキュミミッキュ

• テツノドクガテツノドクガ

• ウォッシュロトムウォッシュロトム

• イーユイイーユイ

おわりに

ここまでご覧いただきありがとうございました。ランクバトルで使用可能になるのはもうしばらく先になるかと思われますが、好きなポケモンで育成論を作るのがひとつの夢だったのでSV内定したこのタイミングで作成してみました。なんとか活躍させてあげたいと思い考えた型ですので、もしご興味ありましたら1度触れてみていただけると嬉しいです。繰り返しになりますが、初投稿ゆえ至らぬ点あるかと思われますので、コメントなどでご指摘いただけると助かります。