こんにちは!
パラドックスポケモンが解禁されて猛威を奮っているものの、事前想定ほどのぶっ壊れでもないな…と感じてる今日この頃。(いや、強いんですけどね?)
ただパラドックスポケモンも含めて素早いポケモンが増加し、ダイジェット環境程ではないもののやっぱり素早さの大切さは身に染みて感じます。また神速カイリューは分かっていても強いという安定感を武器に、まだまだ環境に蔓延っていますね。
そこで今回は、優秀な特性と襷を武器に、相手に負荷をかける事へ特化したハギギシリを紹介してみたいと思います。至らない点などあるかと思いますが、皆様のお役に立てれば幸いです。
なお、本育成論では各ステータスの個体値は全て31(ジャッジでさいこう評価、または王冠で鍛えたもの)を前提とします。
※投稿の際はできるだけ省略表記などを避けるようにとの記載がありましたので、各ステータス等は公式表記に戻します。
採用理由と役割
役割は起点作成による味方へのサポートと、状況に応じて自ら殴っていくアタッカーの両立型となります。
冒頭でも述べた通り、テツノツツミ、テツノドクガ、テツノブジン、トドロクツキ、ハバタクカミ等高速から高火力を押し付けてくるポケモンが一気に増加しました。また現在の環境においてもカイリューは強く、神速は読めてても厄介です。
これらに一矢報いつつ、自分に有利〜最低でもお互いフラットな状況を作って後続へ繋げるためのハギギシリとなります。
※まあ基礎スペック自体は低いので、残る採用理由は愛です。ハギギシリの可能性を信じましょう()
持ち物
気合いのタスキで確定となります。ハギギシリの耐久面はぺらっぺらと言っても差し支えないため、確実な行動保証は欲しい所。またハギギシリの長所はそれなり(アタッカーとして高いとは言えませんが…)攻撃の数値なので、そこを犠牲にしてまで耐久調整を施してもリターンが見合わないかと思います。
特性
・ビビットボディ
相手の先制技を無効化する特性です。ハギギシリの固有特性ですが、性能としてはアマージョの『じょおうのいげん』と相互互換(と言うか名前違い)となります。タスキと合わせる事で、カイリューのマルスケを剥がしつつ神速の無効化、ミミッキュの化けの皮剥がしつつ影打ち無効化と言った動きが可能となります。
※ただし自分へ向けられた先制技のみが対象のため注意しましょう。
(例:自分への悪戯心挑発は防げるが、相手の場に壁を設置する悪戯心リフレクターは防げない)
性格・努力値と調整
・性格:むじゃき(素早↑特防 ↓)
・努力値:攻撃252、防御4、素早252
コンセプトから素早さ最速は確定。攻撃も種族値の長所と新規獲得した高火力技のウェーブタックルを活かすために努力値最大。
性格は上記の理由で攻撃、素早を落とさないものから選択。また凍える風を採用するので特攻も落としたくありません。その上で、タスキ貫通の連続技は物理技が殆どなので、消去法からむじゃきとなりました。
消去法とはいえ防御は性格無補正、努力値4振りにする事で、攻撃特化ドラパルトのドラゴンアローが確定耐えとなります。何もできずに出オチするのを防げる確率が大きく上がるため、オススメです。
(※ただし、火力アップアイテムやテラスタルによる威力上昇は考慮しない場合に限る)
技構成
《確定技》
・ウェーブタックル:新規獲得したメインウェポン。反動ダメージがあるとはいえ、タイプ一致の威力120は強力です。攻撃種族値105&努力値252振りから放たれるこの技は中々の火力を出してくれます。
・こごえるかぜ:通りの良い氷タイプ技で、命中さえすれば確実に相手の素早さを下げられる追加効果は優秀です。元の技威力も特攻種族値も低いため、ダメージは殆ど期待出来ませんが…化けの皮ミミッキュやマルスケカイリュー等の特性を破りつつ、素早さを下げられるので特性で先制技を無効化する→つまり次のターンは確実に上から一撃入れられる事になります。特性、持ち物との噛み合いが非常に良いですね。
《選択候補》
・サイコファング:一致技。メインウェポンとして使うには威力が物足りないものの、相手の壁を壊せる追加効果は優秀です。ウェーブタックルの反動を避けたい時や、貯水ドオーにも弱点を突くためにも使えるので小回りが利きます。
・いかりのまえば:当たれば問答無用で相手の体力を半分にする技。特に耐久型ポケモンへ大きな負荷をかけられる点が非常に優秀なものの、ゴーストが強い現環境ではやや向かい風なのが惜しいです。
・かなしばり、ちょうはつ:相手の積み技や回復技を封じて後続へ繋いだりするのに便利です。
・どくどくのキバ:フェアリーへの打点や、ハピナス等のような何度も受けに来る相手に対する追加効果期待で。
・トリックルーム、リフレクター、ひかりのかべ、ひやみず、あまごい等:退場際に使用して後続の展開に繋げます。ただしトリルは技の発動優先度が低いので難しいです。
テラスタル
基本的に切りません…が、展開事故って最後に残った場合を想定し、ウェーブタックルの威力上昇を優先した水で。
立ち回り例
基本的には先発。相手にステルスロックや撒菱が無ければ死に出しや、相手の先制技読みで後投げもアリ。凍える風で相手の素早さを下げつつ、居座りが読める場合や裏にも通りが良ければウェーブタックルで殴っていきます。素早さ勝負に拘らない受け寄りの相手には、補助技を絡めて妨害していきましょう。
与ダメージ計算
・ウェーブタックル
HP4(実数値奇数)かつ防御44振りまでのハバタクカミハバタクカミが確定1発、それ以上物理耐久を振られていれば乱数1発〜特化相手でも確定2発。
テツノドクガテツノドクガはHPと防御252振りでも性格無補正なら確定1発、補正込みで中乱数1発。
水半減以外のテラスタル後で、マルチスケイルが潰れた後なら物理耐久特化カイリューカイリューにも33.8〜39.8%入ります。
・サイコファング
ドオードオーは物理耐久特化でも確定2発。物理方面にほぼ振ってない(具体的には防御4振りかつHPは132振りまで)なら乱数1発ですが、まあ基本的に居ないとおもいますので確定2発と思って間違いないでしょう。
性格無補正で防御4だけ振ったテツノツツミテツノツツミ(特攻と素早さに振り切った想定)には超低乱数2発(5.1%)、それ以上振られていれば基本的には確定3〜特化で確定4発となります。
エスパー半減以外のテラスタル後で、マルチスケイルが潰れた後なら物理耐久特化カイリューカイリューには24.2〜28.7%のダメージ。
※こごえるかぜ
基本的には追加効果期待なので火力はおまけ程度ですが、参考程度に…
HP無振りかつ特防4振りガブリアスガブリアス(所謂アタッカーガブ)で確定3発(39.3〜48%のダメージ)。
同じ振り方で
ドラパルトドラパルトなら99.2%の超高乱数4発、
イダイナキバイダイナキバなら確定4発
となります。
被ダメージ計算
襷前提のため低いです。
前述の通りドラパルトドラパルトのドラゴンアローが攻撃特化相手でも確定耐え。ただしドラパルト側に火力アップアイテム(拘り鉢巻や命の珠など)orドラゴンテラスタルがあると耐えられません。
一応物理方面は
・攻撃特化ソウブレイズソウブレイズのむねんのつるぎが確定3発(かげうちは無効)
・セグレイブセグレイブの攻撃特化+氷テラス+拘り鉢巻持ちでの、こおりのつぶて確定3発
・攻撃無振り&無補正ドオードオーのじしんが確定3発、攻撃に努力値を4振られた時点で乱数2発になります。
特殊方面
・特攻特化サーフゴーサーフゴーのゴールドラッシュが、撃った後の特攻下降込みでも高乱数2発
・性格補正無しラウドボーンラウドボーンのフレアソングは特攻252振りで1発目の後の特攻上昇込みでも2発確定耐え
と、一応2発以上耐えるケースもありますが…基本的には多くの相手に確定2発を取られると意識して動きましょう。
苦手なポケモン
・元々素早く、クイックターンを採用しがちなイルカマン(ナイーブ)イルカマンやテツノツツミテツノツツミは厄介です。
・キノコのほうし使いには上から挑発で対処可能ですが、くさわけを採用したアラブルタケアラブルタケは厄介です。初手キノコのほうしを読んで挑発orくさわけを読んでこごえるかぜ、といきなり択を迫られます。択に読み勝っても弱点保険で火力を上げられる可能性もあり、対面時の精神的負荷が大きいです…。
相性の良い味方・構築例
ハギギシリで負荷をかけた後、高い制圧力を持つポケモンで詰めていきましょう。カイリュー、セグレイブ、トドロクツキ、ウルガモス、サーフゴー等の火力&ある程度の耐久&積み技を兼ね備えたポケモンがオススメです。
また苦手な相手に挙げたアラブルタケアラブルタケですが、
・ハギギシリがこごえるかぜで相手の素早さを下げて退場→相手より先に動きやすい状況でアラブルタケが着地→くさわけとキノコのほうしの択を押し付けていく
というように、味方としては悪くない相性です。昨日の敵はなんとやら、ですね。
以上、ここまで長文失礼致しました。
皆様のパルデアライフがより良いものとなるよう、心よりお祈り申し上げます。