前書き
- ポケモン対戦も育成論の投稿も初心者です。拙い部分が多いと思いますが、ご了承ください。
- HP=H、こうげき=A、ぼうぎょ=B、とくこう=C、とくぼう=D、すばやさ=S、等の非公式の略称を用います。
- ダメージ計算には「ダメージ計算ツールSV byポケソル」を利用しています。
- この育成論においては、ステルスロックを使わないor無力化されており、カイリューが無傷で登場できる状況である事を前提としています。一応、ステルスロックに関しては技構成の項目と、最後にも軽く記しておきます。
コンセプトと役割
「対カイリュー」という一点にほぼ特化しています。環境に多いカイリューへの対策として採用しました。
持ち物
ゴツゴツメット
カイリューの強力な特性であるマルチスケイルを無力化するため。
特性
いかく
カイリューの強力な攻撃を安定して受けられるようにするため。また、じしんかじょう、いかりのつぼ、のどちらも今回のコンセプトに合わないため。
性格・努力値と調整
性格をのんきかつ、S個体値を29以下とする事で、S無振り個体値31カイリュー より遅く行動するように調整しています。これにより、カイリューがしんそく以外を選択していた場合でもゴツメでマルチスケイルを無力化してから行動しやすくなっています。
また、Bに252振り、性格補正もかける事でカイリューの攻撃特化鉢巻テラスしんそくをいかく込みで安定して2発耐える事ができます。
しかし、ただ2発耐えるだけなら性格補正は必要無いため、
カイリュー以外への受けの安定性
や
火力ラインを何処まで確保するか
等によって努力値の振り方、性格を変えるのも良いと思われます(未検証)。
技構成
カイリューへの攻撃技として、対戦で最も多いノーマルテラスタルも見据えて
- げきりん
- インファイト
は固定です。
一応、カイリューは体重が210.0kgなためけたぐりが威力120となり、インファイトと同威力となりますが、
- カイリューに対しては後攻で動くためインファイトの耐久ダウンが問題とならない。
- カイリュー以外に対しては安定した火力を出せる保証が無い。
以上の理由から、けたぐりではなくインファイトを採用しています。
他は自由枠ですが、攻撃技では
ドラゴンテール・じしん・かみくだく・イカサマ・ダストシュート・ストーンエッジ
変化技では
ちょうはつ・いちゃもん・ビルドアップ・ステルスロック
等が候補となります。以下にそれぞれの技の考察を記しておきます。
- ドラゴンテール
カイリューが特殊型だった、等の理由により突破出来ないと思われる場合に流すための手段として。
自身のいかくとは相性が悪いですが、カイリューは型が非常に多いため保険になります。D方面は無振りですが、れいとうビームくらいならなんとか耐えられます。
- じしん
ほのおやはがねテラスタルされた場合での打点となります。
また、タイプ一致かつ威力100・命中100なため安定択にはなります。
素のカイリューには無効化されてしまうため、考え無しの採用・使用は非推奨です。
- かみくだく・イカサマ
あく技としての打点となります。イカサマの方が技威力としては高いですが、ワルビアルの攻撃種族値は117と低くはなく、かついかくで相手のAを下げてしまうため、採用するならば個人的にはかみくだくの方が良いと思います。
- ダストシュート・ストーンエッジ
フェアリー、こおり、ひこう、辺りへの打点となりますが、
タイプ不一致・命中不安・対カイリューとする場合の必要性
等の観点から優先度はそれ程高くありません。
ひこうテラスカイリューが一定数存在しているのは確かですが、それらは接触技でどんどん殴ってくる可能性が低い上、不一致のストーンエッジでは倒し切れません。そのため、ワルビアル自身は環境に多いノーマルテラスタルへの対策を厚めにし、相手がノーマルテラスタルではないと予想される場合は他のポケモンで対処するようにする方が安定すると思いました。
- ちょうはつ・いちゃもん
どちらもカイリューのりゅうのまいを何回も使われるのを避けるための技です。ゴツメでマルスケを無力化してから殴るのが前提な以上、相手が殴ってきてくれなくては話になりません。基本はちょうはつで問題ありませんが、こだわりアイテム持ちにはいちゃもんが刺さったりします。
- ビルドアップ
火力と耐久を同時に上げられます。が、交代されたり、アンコールされたりするリスクがあります。技スペースも足りませんので、個人的にはあまりオススメはしません。
- ステルスロック
カイリューのマルチスケイルを無力化する手段の1つとなります。しかし、この育成論ではカイリューへ後出しする事が多いと考えているため、ワルビアル自身へのステロ搭載はあまり優先度が高くありません。
テラスタル
ノーマルテラスタルしたカイリューを一撃で倒すためにかくとうテラスタル推奨です。
ドラゴンテラスタルでげきりんの火力を伸ばすのもアリかもしれません(未検証)。
立ち回り例
- 相手のカイリューがノーマルテラスタルし、しんそくでこちらのポケモンが撃破される。
- ワルビアルを死に出しし、いかくで相手のAを下げる。
- しんそくを耐えつつゴツメでマルスケを無力化し、かくとうテラスインファイトで撃破。
与ダメージ計算
全て個体値は31、努力値は252とします。性格補正を含める場合は「特化」と記載します。
主にカイリューを見ていきますが、他のポケモンも一部記載しておきます。
- げきりん
H振りカイリュー(マルスケ込み)
33.9 ~ 39.9%(確定3発)
H振りカイリュー(ゴツメ込み)
84.4 ~ 96.5%(確定2発)
H振りカイリュー(ステロ込み)
92.5 ~ 104.6%(乱数1発 : 37.5%)
HB特化カイリュー(ゴツメ込み)
65.2 ~ 74.3%(確定2発)
HB特化カイリュー(ステロ込み)
73.3 ~ 82.4%(確定2発)
無振りドラパルト
98.2 ~ 116.6%(乱数1発 : 87.5%)
H振りセグレイブ
61.3 ~ 73.0%(確定2発)
無振りサザンドラ
83.9 ~ 99.5%(確定2発)
H振りガブリアス
62.4 ~ 73.5%(確定2発)
- インファイト
- インファイト(テラスタル)
H振りノーマルテラスカイリュー(マルスケ込み)
50.6 ~ 59.6%(確定2発)
H振りノーマルテラスカイリュー(ゴツメ込み)
117.7 ~ 135.9%(確定1発)
HB特化ノーマルテラスカイリュー(ゴツメ込み)
89.4 ~ 102.6%(乱数1発 : 12.5%)
ワルビアルがA特化でのHB特化ノーマルテラスカイリュー(ゴツメ込み)
95.5 ~ 110.7%(乱数1発 : 62.5%)
H振りセグレイブ
91.9 ~ 109.1%(乱数1発 : 56.25%)
無振りサザンドラ
125.8 ~ 148.6%(確定1発)
H振りはがねテラスガブリアス
93.1 ~ 109.8%(乱数1発 : 56.25%)
HB特化ドドゲザン
117.9 ~ 141.1%(確定1発)
HB特化キョジオーン
56.1 ~ 66.7%(確定2発)
- じしん
H振りほのおテラスカイリュー(マルスケ込み)
42.5 ~ 50.0%(乱数2発 : 0.39%)
H振りほのおテラスカイリュー(ゴツメ込み)
101.6 ~ 116.7%(確定1発)
H振りほのおテラスカイリュー(ステロ込み)
109.6 ~ 124.8%(確定1発)
HB特化ほのおテラスカイリュー(ゴツメ込み)
77.3 ~ 89.4%(確定2発)
HB特化ほのおテラスカイリュー(ステロ込み)
85.4 ~ 97.5%(確定2発)
H振りほのおテラスガブリアス
78.2 ~ 92.1%(確定2発)
HB特化キョジオーン
47.4 ~ 56.1%(乱数2発 : 73.82%)
HB特化ラウドボーン
55.0 ~ 65.5%(確定2発)
無振りサーフゴー
103.8 ~ 122.3%(確定1発)
HB特化サーフゴー
61.9 ~ 74.3%(確定2発)
無振りテツノドクガ
304.6 ~ 363.9%(確定1発)
- かみくだく
無振りドラパルト
99.4 ~ 117.8%(乱数1発 : 93.75%)
H振りコノヨザル
35.0 ~ 42.0%(確定3発)
HB特化ゴーストテラスキョジオーン
37.7 ~ 44.5%(確定3発)
HB特化ラウドボーン
43.7 ~ 52.2%(乱数2発 : 12.89%)
無振りサーフゴー
82.8 ~ 97.6%(確定2発)
HB特化サーフゴー
49.5 ~ 58.8%(乱数2発 : 98.43%)
- ドラゴンテール
被ダメージ計算
全て個体値は31、努力値は252とします。性格補正を含める場合は「特化」と記載します。
(ワルビアル側にH4を含めるのを忘れたまま計算してしまいました。修正するのも非常に大変なため、申し訳ありませんがワルビアル側はH0での表記となります)
いかく込み
カイリューA特化ノーマルテラス鉢巻しんそく
37.7 ~ 44.8%(確定3発)
ワルビアルがBに性格補正をかけていない場合のカイリューA特化ノーマルテラス鉢巻しんそく
41.2 ~ 49.5%(確定3発)
ドラパルトA特化ドラゴンアロー(2ヒット)
29.5 ~ 36.5%(乱数3発 : 45.99%)
セグレイブA特化こおりのつぶて
28.3 ~ 33.0%(確定4発)
セグレイブA特化つららばり(1ヒット)
17.7 ~ 21.2%(乱数5発 : 0.17%)
セグレイブA特化きょけんとつげき
39.5 ~ 47.7%(確定3発)
ガブリアスA特化げきりん
37.1 ~ 44.2%(確定3発)
ドドゲザンA特化けたぐり(そうだいしょう×1.2込み)
40.0 ~ 48.3%(確定3発)
コノヨザルA特化インファイト
68.3 ~ 81.2%(確定2発)
テツノブジンA特化インファイト
74.2 ~ 88.3%(確定2発)
ヘイラッシャ無振りアクアブレイク
31.8 ~ 38.9%(乱数3発 : 93.26%)
ヘイラッシャ無振りゆきなだれ(2倍込み)
30.5 ~ 36.5%(乱数3発 : 50.56%)
いかくを含まない場合
カイリューA特化ノーマルテラス鉢巻しんそく
56.5 ~ 67.1%(確定2発)
ワルビアルがBに性格補正をかけていない場合のカイリューA特化ノーマルテラス鉢巻しんそく
61.8 ~ 73.0%(確定2発)
ドラパルトA特化ドラゴンアロー(2ヒット)
43.6 ~ 53.0%(乱数2発 : 6.59%)
セグレイブA特化こおりのつぶて
40.0 ~ 49.5%(確定3発)
セグレイブA特化つららばり(1ヒット)
25.9 ~ 31.8%(確定4発)
セグレイブA特化きょけんとつげき
60.0 ~ 70.6%(確定2発)
ガブリアスA特化げきりん
54.8 ~ 65.3%(確定2発)
ドドゲザンA特化けたぐり(そうだいしょう×1.2込み)
60.0 ~ 71.8%(確定2発)
コノヨザルA特化インファイト
100.0 ~ 120.0%(確定1発)
テツノブジンA特化インファイト
09.5 ~ 130.6%(確定1発)
ヘイラッシャ無振りアクアブレイク
47.1 ~ 56.5%(乱数2発 : 78.9%)
ヘイラッシャ無振りゆきなだれ(2倍込み)
44.8 ~ 53.0%(乱数2発 : 24.6%)
キョジオーンB特化ボディプレス
49.5 ~ 58.9%(乱数2発 : 99.6%)
アーマーガアB特化ボディプレス
42.4 ~ 50.6%(乱数2発 : 1.95%)
マスカーニャA特化トリックフラワー(急所込み)
85.9 ~ 102.4%(乱数1発 : 12.5%)
カイリューC振りれいとうビーム
67.1 ~ 80.0%(確定2発)
ウォッシュロトムC特化ハイドロポンプ
138.9 ~ 165.9%(確定1発)
テツノツツミC特化れいとうビーム
128.3 ~ 151.8%(確定1発)
ハバタクカミC特化ムーンフォース
144.8 ~ 170.6%(確定1発)
テツノブジンC特化ムーンフォース
131.8 ~ 156.5%(確定1発)
サーフゴーC特化ゴールドラッシュ
90.0 ~ 106.5%(乱数1発 : 37.5%)
苦手なポケモン
いかくの効かない特殊型全般はとにかく苦手です。そもそも対面しないようにしましょう。
また、物理受けを突破する力がある訳でもありません。特に、ゴーストテラスキョジオーンにはテラス前後共にタイプ一致技で抜群を取れるためパッと見有利そうですが、全然そんな事はありません。
セグレイブはカイリューと同じように見られるかと思いきや、こおり技の大半が非接触なため明確な有利を取るのが難しいです。セグレイブを見る場合はテラスタルを使いましょう。
相性の良い味方・構築例
私がイッシュ地方統一縛りをしているため、それ以外のポケモンで相性の良い味方が全然分かりません。申し訳ないです。
もしよろしければ、コメントで相性の良さそうなポケモンを仰って頂けると非常に助かります。
イッシュ統一での範疇では、
- とんぼがえり等の交代技を覚えるポケモン
- ハバタクカミを安定して倒せるポケモン
がいるとカイリューとワルビアルの対面を作りやすいと感じました。
味方にステルスロックを採用するかどうか
他の味方でステルスロックを安定して撒くことができれば、ワルビアルにゴツゴツメットを採用する必要が薄くなります。
その場合は達人の帯等を採用する事で火力を出しやすくしたり、オボンのみ等で耐久力を向上させる事ができます。
ただし、ステルスロックを警戒されると、ちょうはつ要員が出てきたり、そもそもカイリューが選出されなかったりする場合があるため、ワルビアルが活躍出来なかった、もしくはゴツメがあれば活躍出来た、という状況になってしまう可能性があります。
そのため、個人的にはこのワルビアル単体でカイリュー対策を完結させ、他の味方に頼らずカイリューを倒せるような構成にしてしまう方が良いと思い、今回の育成論の構成となりました。