異世界転生パより
主人公「ゴルダック」の考察
- 表記について
この育成論では、
HP =H
攻撃 =A
防御 =B
特攻 =C
特防 =D
素早さ =S
で表記します。
採用理由と役割
水単タイプの特殊アタッカーとしての運用を想定。
また、パーティ構築に縛られず単独で役割を遂行できるかも重視。
「みず」「こおり」「くさ」「ほのお」が弱点のポケモンが役割対象
カイリューガブリアスヘイラッシャラウドボーンウルガモスキョジオーンカバルドンアーマーガアを仮想敵としています
(ゴルダック自身がマイナーなので、対策はメジャーポケモンに絞っています)
今作で「水単タイプ」かつ「特殊アタッカー」として運用できそうなのは、
・ゴルダックゴルダック
特攻種族値 95/素早さ種族値 85
・シャワーズシャワーズ
特攻種族値 110/素早さ種族値 65
・ブロスターブロスター
特攻種族値 120/素早さ種族値 59
この3匹かと思います。
物理型なら、イルカマン(マイティ)やフローゼルも候補にはなりますが、今回は特殊型ということで割愛させていただきます。
ゴルダックはこの3匹の中なら一番素早さが高いポケモンとなります。
代わりに火力が最も低く、イルカマン(マイティ)(特攻種族値 106)よりも低いです。
また、水タイプの特殊アタッカーということであれば、
ウォッシュロトムが最も大きな壁かと思います。
特攻種族値 105/素早さ種族値 86という、ゴルダックの上位互換の種族値をしています。
これらを踏まえて、ゴルダックだからこそ遂行できる役割を考察して、パーティに採用できる型を探してみたいと思います。
持ち物
第1候補
とつげきチョッキ
第2候補
いのちのたま
第3候補
おんみつマント
以前は特殊アタッカーということでいのちのたまを採用していました。
その際の問題点として、
・自分のパーティ内のもっと強力なアタッカーに渡したい
・自傷ダメージのデメリットが無視できない
という2点が浮上しました。
そこで実際にランクマッチで体験した場面をもとに考えてみました。
- H4/C252/S252のウルガモス(あつぞこブーツ)想定
ウルガモスは型が微妙に違うことが多いので、いったん特殊アタッカーによくある努力値ぶりにしました。
「いのちのたま」+「なみのり」の場合…確定1発(108%~127.3%)
素早さは負けているので、ギガドレインを打たれた後になみのりを打つことになります。その場合、ギガドレインはゴルダックに対して確定2発(73.5%~87.7%)なので、「87.7%」+「自傷ダメージ10%」でギリ勝ち。
「とつげきチョッキ」+「なみのり」の場合…確定2発(83.2%~98.1%)
ギガドレインが確定2発(50.3%~59.3%)なので、先にゴルダックが倒れる。
しかし2発目のギガドレインの前にテラスタルでタイプを変えれば勝てる。
「ほのお」テラスなら最初から、「くさ」テラスなら1発ギガドレインを受けてから2発目を受ける前に使用すると2発目のギガドレインを確実に耐えられる。
- H252/C4/D252のウルガモス(あつぞこブーツ)想定
逆にガチガチの耐久型の場合
「いのちのたま」+「なみのり」の場合…確定2発(70.3%~85.4%)
相手のギガドレインが(61.9%~73.5%)なので、先になみのり2発で倒せる。
「とつげきチョッキ」+「なみのり」の場合…確定2発(54.1%~65.6%)
相手のギガドレインが確定3発、乱数2発(42.5%~50.3%)
ギガドレインの回復量を考えると2発では落ちない可能性あり。
正直、「いのちのたま」の方がアタッカー運用としては強いです。
変化技も打てますのでゴルダックの技範囲も生かしやすいかと思います。
ただしパーティを組む際に、
・「いのちのたま」は他にメンバーに回したいことが多いという点
・特殊アタッカーに対しては割と後出しがしやすいという点
以上の2点から、今回は「とつげきチョッキ」を採用しました。
もし、「いのちのたま」が空いていればそちらの採用もありかと思います。
第3候補の「おんみつマント」は、
S3シーズンを戦っている中でパーティ構築も変えた結果、
キョジオーンが非常にきつくなったのでその対策です。
「とつげきチョッキ」を他のポケモンに持たせたかったので苦肉の策ではありましたが、結構刺さる場面が多かったので、採用もありかと思います。
特性
ノーてんき
天候の影響を受けなくなる。
恩恵はカバルドンカバルドンのすなあらしを無効化できること。
カバルドンカバルドンの採用率は減ったものの、意外と「ゆき」や「はれ」を利用するパーティとも当たるので、知らず知らず天候パの対策になっています。
また、この特性はコダックゴルダックチルットチルタリスの4匹のみが持っている特性のため、差別化点ともいえます。
また、S3では「こだいかっせい」を「晴れ」で起動するのを防ぐことも出来ます。
最近ではブーストエナジーでの起動が主になってきているので、発動機会は少ないですが念のため。
ほかの特性は「しめりけ」「すいすい」
「しめりけ」は「じばく技」を無効化できますが、ランクマッチでじばく技は使われないため不採用。
「すいすい」は天候が雨の時に素早さアップ。
この特性の場合、天候を雨にする必要があるため、パーティの編成が限定されてしまいます。それがデメリットに感じたので不採用。
また、雨パのエースとして採用するなら、イルカマンイルカマン(マイティ)やフローゼルフローゼルがいるため、わざわざゴルダックを採用する理由が薄い。
「すいすい持ちの特殊アタッカー」という枠組みならゴルダックが唯一実用性があるので、その場合ならありです。
性格・努力値と調整
性格はひかえめで「特攻↑ 攻撃↓」
努力値は特攻と素早さに252ずつ。
残りはとりあえず特防に。
相手がS252で「おくびょう」や「ようき」で素早さに補正をかけていない場合
・同速はソウブレイズ
・抜いているのはサーフゴーカイリューグレンアルマキノガッサアーマーガアラウドボーンバンギラスドドゲザンヘイラッシャキョジオーン
もしゴルダックを「おくびょう」にした場合、
・同速はサザンドラ
・抜けるようになるのはセグレイブコノヨザルデカヌチャンミミッキュ
性格で補正をかけてもガブリアスを抜けないものの、もしガブリアスが素早さに努力値を振っていない場合、「ひかえめ」でも抜けます。
現状「おくびょう」にすることで抜けるポケモンに対して、ゴルダックがそこまで役割を持てないように感じたので、「ひかえめ」で運用。
技構成
- 確定枠
なみのり
タイプ一致の水技。威力90/命中100の安定感が持ち味。
ハイドロポンプと選択ですが、安定感と再現性を重視。
れいとうビーム
ランクマッチに多いドラゴンへの打点。
マルチスケイルさえ剥がせばカイリューでも1発
また、苦手な草タイプにも対応できる。
- 候補技
テラバースト
ウォッシュロトム用の「くさ」
サーフゴーウルガモスアーマーガアや、鋼テラスタルを切られた時用の「ほのお」
セグレイブ用の「格闘」
他の手持ちポケモンとの兼ね合いや環境に合わせて変更したい部分。
こごえるかぜ
以前は「わるだくみ」「ちょうはつ」「あくび」などの変化技を候補にしていましたが、とつげきチョッキの採用により使用できなくなったので、素早さを下げられる「こごえるかぜ」を採用しました。
これによりサザンドラ(こだわりスカーフ以外)を抜けるようになります。
またカイリューの「りゅうのまい」による素早さ上昇も下げられるので、この2体に対しては「こごえるかぜ」+「れいとうビーム」で落とせるはずです。
くさむずび
ヘイラッシャの対策で、テラスタルを切らずに草技を打てます。
「いのちのたま」なしでも大体確定2発です。
ただし、ウォッシュロトムに対しては威力20しか出ないので注意。
あくび
あくびに限らず、変化技を多く覚えられるのもゴルダックの良いところ
「ちょうはつ」「めいそう」「じこあんじ」
とつげきチョッキを採用しないなら、ぜひ搦め手も一つは覚えさせておきたい。
アクアジェット
最後の詰めや、素早さでどうしても負けている相手への最後っ屁として。
テラスタル
「くさ」
ウォッシュロトムへの打点としてテラバーストを採用する場合。
しかし戦ってみて、パーティの構築的には「ほのお」の方が合っていそう。
特にウルガモスサーフゴーアーマーガアに強く出れるのが偉い。
ここは環境的にどちらに多く当たるかと、どちらに対して役割を持たせたいかで選択。
ゴルダック入りパーティでマスボ級に上がった感想としては、
攻撃性能は「ほのお」
防御性能は「くさ」
立ち回り例
足も微妙に遅く、火力も不安なので、とにかく有利な相手に対してのみ投げる。
自分のパーティだとほのおタイプに打点がないので、ラウドボーンなどのほのおタイプがいたらとりあえず選出。
戦い方も効果抜群技を連打するのみ。
出来ることが少ない分、選出や技選択で悩むことがないので、まさに能天気に立ち回れる。
与ダメージ計算
育成の仕方によって振り方が変動すると思うので、
とりあえずありえそうなラインで努力値を仮に設定しています。
「いのちのたま」採用の場合は「い」
「とつげきチョッキ」採用の場合は「と」で表記します。
なみのり
バンギラスバンギラス
H4
「い」確定1発(101.7%~121%)
「と」確定2発(78.4%~93.1%)
H252
「い」確定2発、乱数1発(86.4%~102.8)
「と」確定2発(66.6%~79.2%)
ウルガモスウルガモス
H4
「い」確定1発(108%~127.3%)
「と」確定2発(83.2%~98.1%)
H252
「い」確定2発、乱数1発(90.6%~106.7%)
「と」確定2発(69.7%~82.2%)
ラウドボーンラウドボーン
H252
「い」確定1発(107.1%~127%)
「と」確定2発(82.4%~97.6%)
キョジオーンキョジオーン
H252
「い」確定2発、乱数1発(94.2%~110.6%)
「と」確定2発(72.4%~85%)
HD252
「い」確定2発(72.9%~86.4%)
「と」確定2発(56%~66.6%)
カバルドンカバルドン
H252
「い」確定1発(108.8%~128.3%)
「と」確定2発(83.7%~98.6%)
HD252
「い」確定2発(80.9%~95.3%)
「と」確定2発(62.3%~73.4)
れいとうビーム
ドラパルトドラパルト
H4
「い」確定2発、乱数1発(92%~109.1%)
「と」確定2発(70.7%~84.1%)
カイリューカイリュー
H252(マルチスケイルあり)
「い」確定2発(1発目 60.6%~72.2%)
「と」確定2発(1発目 46.4%~55.5%)
サザンドラサザンドラ
H4
「い」確定2発(77.3%~91%)
「と」確定2発(59.5%~70.2%)
マスカーニャマスカーニャ
H4
「い」確定1発(104.6%~123%)
「と」確定2発(80.2%~94.7%)
ただし、先にトリックフラワーで落とされることの方が多い
ガブリアスガブリアス
H4
「い」確定1発(146.7%~175%)
「と」確定1発(113%~134.7%)
HD252
「い」確定2発、乱数1発(96.7%~116.2%)
「と」確定2発(74.4%~89.3%)
くさテラバースト
ヘイラッシャヘイラッシャ
H252
「い」確定2発、乱数1発(85.9%~103.1%)
「と」確定2発(66.1%~79.3%)
HD252
「い」確定2発(63.8%~75.8%)
「と」確定3発、乱数2発(49~58.3%)
ウォッシュロトムウォッシュロトム
H4
「い」確定1発(119.8%~142%)
「と」確定2発、乱数1発(92%~109.5%)
H252
「い」確定2発(96.1%~114%)
「と」確定2発(73.8%~87.8%)
くさむすび
ヘイラッシャヘイラッシャ
H252
「い」確定2発、乱数1発(87.1%~103.1%)
「と」確定2発(66.9%~79.3%)
HD252
「い」確定2発(62.6%~74.7%)
「と」確定3発、乱数2発(48.2%~57.5%)
被ダメージ計算
A252バンギラス
・ストーンエッジ 確定2発(75.6%~89.1%)
・じしん 確定2発(50.6%~59.6%)
・かみくだく 確定2発(60.2%~71.7%)
・かみなりパンチ 確定2発(75.6%~89.7%)
苦手なポケモン
ウォッシュロトム…草テラスしか打点はない。
マスカーニャ…テラスタルして、れいとうビームなら何とか。
ウルガモス…テラスタルして、なみのりで何とか。
その他にも、特防が高く攻撃を受け流されるポケモンには不利。
特にセグレイブが電気テラスを採用している場合などで、相性関係逆転ということも多々ある。
相性の良い味方・構築例
デカヌチャン…ステルスロック要員がいると火力不足を補える。
マスカーニャ…サーフゴードドゲザンセグレイブミミッキュ対策
ソウブレイズ…ほのお技や「みちづれ」により耐久ポケモン対策
エーフィ…サーフゴーウルガモスコノヨザル対策
ゾロアーク…初手ゾロアークでゴルダックに化けると、相手は油断して積んできたり、変化技を嫌って挑発してくることがあるので、そこで裏をかけば有利に立ち回れる。
まとめ
絶妙に火力の足らない特殊アタッカーのゴルダック
しかし、思っているより選出率は高めで活躍もしやすい。
タイプ相性のみを考えて投げればいいので初心者でも使いやすい型だと思います。
考察をしてみて、
・「なみのり」「れいとうビーム」を両立できる特殊アタッカー
・カイリューよりも先に行動できる
・得意な相手に対しては命中安定技でありながら確1が取れる火力(いのちのたま)
がゴルダックを採用する理由になりうると感じました。
育成前の想定よりも使いやすくて強く、自分のパーティに役割が被っているポケモンも特にいないので選出率は高め。特に役割対象をはっきりさせているおかげで、選出をするかしないかの判断が楽。