サーフゴー- ポケモン育成論SV

こんにちは。ノサダと申します。
今回は、環境で非常に重要な位置を占めているSV新規登場ポケモン、サーフゴーサーフゴーについての育成論を投稿したいと思います。

ご存知の通り、サーフゴーは高火力と良耐性、破格のスペックの専用特性を持つ一方で、中速中耐久と言うべき種族値バランスをしているために調整や持ち物次第で持てる役割ががらりと変わるポケモンです。
今回の育成論では、そんなサーフゴーの持ち得る役割のうち、サイクル戦の中で受け出して反撃できる重火力アタッカーと、多くの相手を上から叩く高速アタッカーをハイブリッドにこなすことを目指す型を紹介致します。

本論に入る前に、いくつか注意事項を先に挙げさせていただきます。

• HABCDSといった略称や、努力値、個体値、種族値といった俗語を文中に使用します。
• ダメージ計算は「ポケソル」様の物を利用しています。

採用理由と役割

基本的にはサイクル戦の中で攻撃的な役割を担当します。
広い範囲に高火力を放てる技構成となっているため、いわゆる役割破壊も行いやすく、安易な受け出しを許しません。
一方で、命中不安な二種のサブウェポンが外れると、持ち物のからぶりほけんが発動することで、最速ドラパルトすら上から叩ける高速アタッカーに変貌します。
相手の受け出しで外れた場合が最もリターンが大きいですが、対面で外れてもよほどの高火力で弱点を突かれなければ一発は耐えうる耐久性能を持ち合わせています。

持ち物

からぶりほけん

コンセプトアイテムのため確定です。

特性

おうごんのからだ

性格・努力値と調整

ひかえめ（C↑A↓）

C252
アタッカーとしての性能を損なわないため、火力に特化します。

S20
からぶりほけん発動のS二段階上昇で実数値214となり、最速ドラパルトドラパルトの213をちょうど抜ける調整です。

H228
残りを耐久に振り分けるに当たって、16n-1（実数値191）にできるラインが手頃な位置にあったため、ここに調整しています。

B4D4
余りです。

技構成

• ゴールドラッシュ

最大火力技です。火力アップアイテムを持たないぶん、弱点をつけない高耐久ポケモン相手には微妙に火力不足を感じることがあるため、そこそこ打つ頻度は高めです。

• シャドーボール

一番打つ機会の多い、安定したメインウェポンです。

• きあいだま

ある意味コンセプト技とも言うべきサブウェポンです。鋼・ゴーストの両一致技と非常に相性補完性能が高く、サーフゴーのサブウェポンとしてある程度名前の通った技であるかと思います。
一方で命中は70とかなりの不安を抱えており、これが当たるかどうかで試合の結果が変わってしまうような局面も多い、使いづらい技でもあります。
今回の型はそんなきあいだまを当てても外しても強く使える型として構想したところが始まりでした。

• かみなり

鋼技を受けようとしてくる水に刺します。サーフゴーを使っていると、気合玉までは比較的警戒されても、電気技は割り切って受け出されることが多いため、刺さる回数はこちらの方が多いかもしれません。
こちらも命中不安高火力を採用することで、からぶりほけん発動からの全抜きを狙いやすくしています。

候補技

• サイコショック

一人でアマガドオーを両方見つつ、からぶりから裏のドラパルトまで3タテ…というようなロマンを追うのであれば候補に入りますが、万が一ドオーがHBだと確定2発に届かないため、安定させるためには超テラスタルまで必要になります。
サイコキネシスは更に望み薄です。

• じこさいせい

空振り発動後は上から打てるようになるため、強く使える機会も増えるかとは思います。
採用するのであれば火力を削って耐久調整したほうがよさそうです。

テラスタル

ゴースト

火力アップアイテムを持てないため、一致火力底上げのテラスタルを切る方が恐らく有用であると考えられます。ゴールドラッシュにはC下降効果があって連発しにくいため、より打つ機会の多いシャドーボールの底上げに利用することを目的として選択しています。
また、鋼の弱点に比してゴーストの弱点は高火力技が少ないため、空振り時に落とされてしまうことを防止する目的でも有用です。

立ち回り例

1. 先発あるいは受け出しで、有効打の乏しい相手と対面させます。
2. 相手の裏のポケモンを考慮して、最も通りのいい技を選択します。このとき、通常のサーフゴーよりもハイリスクハイリターンな選択を行って問題ありません。
3. 当てれば相手のサイクル崩壊が大きく近づきます。外した場合には、以降最速ドラパルトより速いSとC133から3種類の120技を打ち込める高速高火力アタッカーに変貌します。

与ダメージ計算

主なポケモンのみ記載しています。

• ゴールドラッシュ

セグレイブセグレイブH252: 260 ~ 308 (117.2 ~ 138.8%) 確定1発
※H252D140まで確定、H252チョッキなら確2(78.4 ~ 92.8%)

ニンフィアニンフィアHD252+性格補正: 126 ~ 150 (62.4 ~ 74.3%) 確定2発

キョジオーンキョジオーンHD252+性格補正: 204 ~ 243 (98.6 ~ 117.4%)

• シャドーボール

ドラパルトドラパルトH252: 194 ~ 230 (99.5 ~ 118.0%) 乱数1発 : 93.75%
※H244まで確定

ミミッキュミミッキュH252: 150 ~ 176 (92.6 ~ 108.7%) 乱数1発 : 56.25%
※ばけのかわ込みで確定

ラウドボーンラウドボーンHD252+性格補正: 120 ~ 144 (56.9 ~ 68.3%) 確定2発

FCロトムロトムH252: 67 ~ 79 (42.7 ~ 50.4%) 乱数2発 : 1.17%
※テラスタルを切れば90 ~ 106 (57.4 ~ 67.6%) 確定2発

• きあいだま

サザンドラサザンドラH4:168 ~ 198 (100.0 ~ 117.9%) 確定1発

ドドゲザンドドゲザンHD252+性格補正: 224 ~ 268 (108.3 ~ 129.5%) 確定1発

無テラスタルカイリューカイリューH252: 140 ~ 166 (70.8 ~ 83.9%) 確定2発
※マルスケ込み確2

• かみなり

マリルリマリルリH220D36: 160 ~ 190 (78.9 ~ 93.6%) 確定2発

ヘイラッシャヘイラッシャHD252+性格補正: 132 ~ 156 (51.4 ~ 60.8%) 確定2発

アーマーガアアーマーガアHD252+性格補正: 102 ~ 122 (49.8 ~ 59.6%) 乱数2発 : 99.6%

被ダメージ計算

サザンドラC252+補正のあくのはどう: 156 ~ 186 (81.7 ~ 97.4%) 確定2発

カイリューA252+補正のじしん: 134 ~ 158 (70.2 ~ 82.8%) 確定2発

ガブリアスA252+補正のじしん: 194 ~ 230 (101.6 ~ 120.5%) 確定1発

ラウドボーンC252+補正のフレアソング: 144 ~ 170 (75.4 ~ 89.1%) 確定2発

ミミッキュA252+補正のシャドークロー: 108 ~ 128 (56.6 ~ 67.1%) 確定2発
※かげうち込みだと170 ~ 202 (89.1 ~ 105.8%) 瀕死率 : 23.04%

苦手なポケモン

弱点をつけない受けポケモンは苦手です。
典型的にはドオードオーなどが挙げられます。

また、ガブリアスのじしんなど、高火力一致弱点は耐えられません。そのため、基本的にはサイクル戦ができるパーティに採用する必要があります。