こんにちは。ノサダと申します。
今回はパラドックスポケモンのうち、未来のポケモンであるテツノワダチテツノワダチの育成論を投稿させて頂きます。
今回の型を紹介するに当たって、先に特性「クォークチャージ」の仕様について説明致します。
この特性がアイテム「ブーストエナジー」の消費もしくはエレキフィールド状態によって発動し、特性を持つポケモンの一番高い能力を1.3倍(すばやさのみ1.5倍)するものであることについてはご存知の通りですが、今回の育成論に関わる細かい仕様が2点ほどあります。
それは、
1.わざ「ボディプレス」のダメージ計算
2.特性の発動タイミング
についての仕様です。
1については、自分の「こうげき」ではなく「ぼうぎょ」を用いてダメージを計算する技である「ボディプレス」に関して、この特性は「ぼうぎょ」ではなく「こうげき」に対して発動している場合に影響し、「ぼうぎょ」の値を1.3倍して計算するというものです。
これは「ちからもち」や「ファーコート」といった特性と同様の仕様となっています。
2については、「エレキシードを持ったこの特性のポケモンが場にいる状態でエレキフィールドが発動すると、特性の発動後にエレキシードが発動する」というものです。
クォークチャージ発動時の「最も高いステータス」は、ランク補正もかかった状態での判定となりますが、エレキシードが発動してぼうぎょが上昇するのが特性の発動よりも後であるため、「ぼうぎょのステータスが最も高いが、他の場所に特性の補正がかかっている」という状態を作ることが可能となります。
なお、既にエレキフィールドが発動している場にエレキシードを持ったポケモンが繰り出された場合、逆にエレキシードの効果の方が先に発動します。
この部分の仕様が非常に分かりにくいため、注意が必要です。
今回の育成論は、これら2つの仕様により、「こうげき1.3倍かつぼうぎょ1.5倍、更にボディプレスの火力は1.5×1.3倍」になることができるテツノワダチを紹介するものです。
以下に注意事項についても併記しておきます。
- HABCDSといった略称や、努力値、個体値、種族値といった俗語を文中に使用します。
- ダメージ計算は「ポケソル」様の物を利用しています。
採用理由と役割
元々の高めのSに加え、エレキフィールドの展開からの特性とエレキシードの発動により高火力かつ物理への高耐久を手にし、打ち合いに勝てるアタッカーとして採用します。
テツノワダチはそもそも技範囲の広いポケモンですが、格闘技をボディプレスしか持ちません。
そのため、他の型と比べて独特の技範囲を持つことが可能となります。
持ち物
エレキシード
コンセプトアイテムのため確定です。
特性
クォークチャージ
性格・努力値と調整
いじっぱり(A↑C↓)
コンセプトでもあるAにブーストをかけるために選択しています。
一応、Sにさえかからなければ、A以外に補正のかかる性格でもAがブーストするように振ることは可能です。
S252
ガブリアスガブリアスよりも速い優秀な種族値を活かすためできるだけ速くします。
エレキフィールドを上から貼ることで物理耐久を高められるため、単に高速アタッカーである以上の重要性があります。
A252
ボディプレス以外の技の火力を高めるために特化します。一応、いじっぱりの場合100まで落としてもAにブーストをかけることが可能です。(その他の性格の場合212)
B4
余りです。H4振りではHPが偶数になるため、ささやかなボディプレの火力強化も含め若干こちらの方がメリットがあるかと思います。
技構成
- エレキフィールド
コンセプト技です。前述の仕様上の理由のために、自分で展開する必要があります。
こいつにとってはビルドアップのような積み技として機能しつつ、眠り無効によりあくびループを切れるといった副次的な効果もあります。
構築次第では裏の未来種ポケモンのサポートとして利用することも可能です。
- ボディプレス
コンセプト技その2です。B無振りながら、ランク補正とブーストの補正が乗るため最も高い威力が出ます。
- じしん
タイプ一致メインウェポンです。
候補技
- アイアンヘッド
中速以下のアタッカーに怯みも狙える一致技その2です。高速鋼アタッカーとしての強みを出したい場合にはこれになるかと思います。
- ワイルドボルト
エレキフィールドの補正が乗るため、かなりの火力が出ます。
- ヘビーボンバー
アイアンヘッドと選択になりますが、高火力を期待できる一致技です。素のフェアリーにはほとんどの場合こちらの方が威力が高くなりますが、フェアリーテラスまで考慮すると些か体重の軽さが気になります。ちなみに、エレキフィールドを前提に立ち回る型なのでアイアンローラーを安定運用できたりもしますが、一度エレキフィールドが解除されるともう一度貼り直しても今度はBに補正がかかるため注意が必要です。(それを利用して本来受からない攻撃を受けることもできるかもしれませんが、実用性は…)
- はたきおとす
威力、追加効果共に優秀なサブウェポンです。
- ボルトチェンジ
ブーストエナジーを持つ場合と比べ、エレキフィールドを貼らない限りは持ち物を残せるので引いてもデメリットが発生しづらいです。
また、エレキフィールド展開役として使う場合にも動きやすくするために採用候補になってくるかと思います。
テラスタル
かくとう
ボディプレスの火力を高めるために選択しています。
切らないと弱点をついても倒せないことが多く、必要性高めです。
弱点となる飛行、エスパー、フェアリー技が元々半減なので打たれづらく、相性も良好です。
立ち回り例
初手にエレキフィールドを展開し、物理耐久と火力を高めた状態で戦っていきます。
広めの技範囲があり、多くの物理相手と有利に戦えますが、どうにもならない相手が繰り出された場合には後ろに引いてもエレキフィールドが残ることが強みになります。
また、明らかに苦手な相手と対面した場合には素引きすることでアイテムを消費せずに済みます。ここはブーストエナジーで特性を発動する組に比べて使いやすいと言えるのではないかと思います。(Sにブーストをかけてビルドアップを積むイダイナキバに比して優れた点かと思います)
与ダメージ計算
主なポケモンのみ記載しています。また、クォークチャージ発動状態を前提としています。
- ボディプレス(ぼうぎょ+1補正で計算)
テツノツツミテツノツツミH4: 125 ~ 148 (94.7 ~ 112.2%) 中乱数1発 : 68.75%
無テラスカイリューカイリューH252: 146 ~ 172 (73.8 ~ 86.9%) 確定2発
トドロクツキトドロクツキH252: 182 ~ 216 (85.9 ~ 101.9%) 乱数1発 : 12.5%
テラスタル格闘でHB252が高乱1(75%)
セグレイブセグレイブH252: 148 ~ 177 (66.7 ~ 79.8%) 確定2発
※テラスタル格闘で高乱1(93.75%)
- じしん
サーフゴーサーフゴーHB252: 179 ~ 213 (92.3 ~ 109.8%) 乱数1発 : 62.5%
※H252のみなら確定
ラウドボーンラウドボーンHB252+性格補正: 174 ~ 211 (82.5 ~ 100.0%) 乱数1発 : 6.25%
キョジオーンキョジオーンHB252+性格補正: 133 ~ 159 (64.3 ~ 76.9%) 確定2発
被ダメージ計算(B+1で計算)
トドロクツキA252+補正のじごくづき: 46 ~ 55 (27.9 ~ 33.4%) 乱数3発 : 0.02%
カイリューA252+補正のじしん: 74 ~ 88 (44.9 ~ 53.4%) 乱数2発 : 26.17%
マリルリA252+補正のアクアブレイク: 102 ~ 122 (61.9 ~ 74.0%) 確定2発
テツノツツミC252+補正のハイドロポンプ: 242 ~ 288 (146.7 ~ 174.6%) 確定1発
苦手なポケモン
特殊方面は脆いため、ある程度耐久のある特殊アタッカーには不利を強いられます。
また、一度不利を取って後ろに引くと単なるASワダチ(アイテムなし)になるので、性能が目減りします。(それでも戦えなくはないですが)
相性のいいポケモン
ターンはある程度消費してしまいますが、一応エレキフィールドの展開役になれるので、未来種のパラドックスポケモンや電気タイプのアタッカーと組み合わせて使えるかと思います。