はじめに
こんにちは。kasaiと申します。
17投稿目になります。よろしくお願いします。
今回はスカーフトドロクツキトドロクツキを紹介します。
私、解禁当初からスカーフで愛用してまして、これがテンプレなのかと思っていたのですが…
スカーフ型の育成論がほとんど無かったので、どうやら少数派なんですかね。
今回はスカーフ型ならではの強みを、ブースト型、ハチマキ型と比較しながら紹介出来たらと思います。
コンセプトと役割
ーHABスカーフ型の強みー
- 速度と耐久と火力を兼ね揃えたバランス型
トドロクツキトドロクツキは、中高速アタッカーという性質からどうしても努力値はASへ割かなければならず、通常は耐久に回す余裕がありません。
しかし、S種族値は119、無振りで実数値139、スカーフで208と、スカーフならS無振りでも最速136族抜きとなります。
Sに努力値を割かない事により、『いじっぱり』A特化にしながらHBに厚く振る事ができる点が1点目の強みです。
- 2サイクル目以降が強い
スカーフ型で上を取れない相手としては、代表的なのはハバタクカミハバタクカミを始めとする『ブーストエナジー』組がいます。
ただスカーフ型によるサイクル戦では、例えば後述するメタグロスメタグロス等に引いて相手に交代を強要する事で、次のサイクルにおいてはブーストを失ったハバタクカミハバタクカミを上から『アイアンヘッド』でワンパンする事もできるようになります。
このようにサイクル戦において、一度引いた後に相対的に強くなっていく点が2点目の強みです。
- 日照り時、A上昇と速さの両立が可能
『にほんばれ』により『こだいかっせい』発動時、まずブースト型だと上昇するのはどれか一つだけで、晴れ中は『ブーストエナジー』は無視されます。
ハチマキ型の場合、S特化でAを抑えていれば「ハチマキでA強化+晴れでS強化」は可能ですが、AS共にかなり無駄が多く、Aは低くてSが過剰になります。
対してスカーフ型の場合、
Aは『いじっぱり』A特化の1.5倍
Sは最速136族抜き
と、非常に無駄なく強化する事ができます。
以上3点が主な強みかなと思います。
勿論ハチマキ型と比較すると火力は落ち、ブースト型よりも立ち回りの幅は狭まるので、スカーフ型は他と比較してサイクル戦向きの性能と言えるでしょう。
持ち物
『こだわりスカーフ』
コンセプトにより、確定。
特性
『こだいかっせい』
これしかありません。
性格・努力値と調整
『いじっぱり』
H212 A252 B44
Hを16n-1調整。
Aは特化。オーガポンオーガポンやパオジアンパオジアンを『げきりん』で一撃圏内に入れられるか否かの境なので、妥協出来ないライン。
H振りでちょうどメガネテツノツツミテツノツツミの『フリーズドライ』を耐えるのでBよりもHの方に厚く振っています。
技構成
『げきりん』(選択)
『はたきおとす』(選択)
『アイアンヘッド』(選択)
『とんぼがえり』(確定)
『ドラゴンクロー』(選択)
安定はするが、『げきりん』に比べると遥かに突破力に欠けるので、かなりチマチマと削りを入れた後でないと一貫させるのは難しいです。
『スケイルショット』(選択)
『いかさまダイス』無しで使う勇気がない。
『じごくづき』(選択)
『はたきおとす』は相手の交代にも広く刺さって、例えタイプ受けされたとしても安定択になりやすいので採用しているが、威力を安定させるには『じごくづき』の方が良いでしょう。
また、に強いテラスを切れば、アシレーヌアシレーヌからの打点が無くなる点が『じごくづき』のオシャレポイント。
『じしん』
相性補完を考えると、一番入れたい技。
が、に対する打点の重要性と、スカーフと「ひるみ」の相性の良さから、今の所は『アイアンヘッド』には及びませんでした。
テラスタル
打点を一貫させたくないという意味では、が一番隙が少ないです。
技もテラスに合わせて『どくづき』とするとキレイですが、流石に対ハバタクカミハバタクカミや、上から「ひるみ」を狙える点で、この場合でも『アイアンヘッド』の方が優先度は高いでしょう。
そして私の場合パーティ単位でガチグマ(アカツキ)ガチグマ(赫月)が重く、『ブラッドムーン』をテラスで耐えて『げきりん』を押したい場面が多かった為、迷った末を選択してます。
また最後のスイープ時に『アイアンヘッド』を選択する場合、威力が欲しい場面も稀にあります。
『しんそく』に耐性がある点もエライ。
晴れパーティで運用する場合は、で『テラバースト』採用もあり。
与ダメージ計算
- ダメージ計算はポケソルさんのダメージ計算ツール(https://sv.pokesol.com/calc)を使用しました。
vs パオジアンパオジアン(HB無振り)
げきりん 142〜168(91.7〜108.4%)乱1(50%)
アイアンヘッド 126〜150(81.3〜96.8%)確2
とんぼがえり 112〜132(72-3〜85.2%)確2
vs オーガポン(かまど)オーガポン(炎)(HB無振り)
げきりん 136〜162(87.8〜104.6%)乱1(25%)
とんぼがえり 54〜64(34.9〜41.3%)確3
vs ハバタクカミハバタクカミ(HB無振り)
アイアンヘッド 170〜200(130.8〜153.9%)確1
vs カイリューカイリュー(H252)
げきりん 248〜294(125.3〜148.5%)確1
はたきおとす 100〜118(50.6〜59.6%)確2
アイアンヘッド 56〜66(28.3〜33.4%)乱3
見ての通りハチマキ型と比べると威力は控えめ。
何度かサイクルを回して徐々に詰めていく前提になるでしょう。
被ダメージ計算
vs テツノツツミテツノツツミ
C252「メガネ」フリーズドライ
174〜206(84.1〜99.6%)確2
vs パオジアンパオジアン(A252)
せいなるつるぎ 160〜190(77.3〜91.8%)確2
vs カイリューカイリュー(A252)
(トドロクツキがテラス時)
じしん 146〜172(70.6〜83.1%)確2
苦手なポケモン
- ガチグマ(アカツキ)ガチグマ(赫月)
サイクル前提の型なのでこういう「受けられる奴がいない」タイプが一番対面したくないですね。
相性の良い味方・構築例
相性補完が極めて良く、『ブーストエナジー』ハバタクカミハバタクカミに安定して後投げし、交代を強要する事ができます。
『シャドーボール』も余裕で耐えるので交代やテラスを考慮して『サイコファング』も押せるのがチョッキ型の強みです。
仮にテラス等を切られたとしても、その時は『げきりん』の一貫ができるので問題無しと考えましょう。
- ママンボウママンボウ
サイクルの潤滑油。最近便利過ぎて多様しがちです。
- コータスコータス
スカーフトドロクツキは晴れパにて最強…
覚えておくがいい。
終わりに
いかがだったでしょうか。
何故か育成論が無いだけで、前は結構いたと思うんですがねスカーフ型。
どこかで淘汰されてしまったのでしょうか?
私は未だに『にほんばれ』下で運用する際はスカーフこそが最強だと思っています。
またハチマキ型があまりにメジャーだからでしょうか、メガネハバタクカミをあっさり上からワンパンする場面も多く、使用率の低い今こそ「使い得」かもしれませんよ。
ハチマキ、ブースト型に継ぐ「第3のテンプレ」として、是非候補に入れてみてはいかがでしょうか。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。