はじめまして。ピカチュウ好きのシロと申します。
今回は特性メタのマタドガスを考察しました。よろしくお願いします。
- 非公式の略称を使用します。ご了承ください
- 略称についての説明を省いているという点を除いて、初心者の方にも分かりやすいよう配慮しているつもりではありますが、至らぬ点がありましたらコメントにて教えていただけるとありがたいです。
マタドガスの概要
自身の特性によって相手の特性を消すことができるという点がマタドガスの何よりの特徴と言えます。例えばサーフゴーへの変化技、キョジオーンへの状態異常技、パラドックスポケモンの能力アップの無効化などの恩恵が存在します。
強特性を持っているポケモンが多い今の対戦環境において、マタドガスは刺さっていると言えるでしょう。しかしマタドガスには1つの致命的な問題が存在します。それは「特性を消しても対面で負けてしまう」という点です。数値不足に起因するこの欠点の解消をするために「おにび」を採用して実質的な耐久数値の底上げを図りました。
それでも耐久は不足しており、加えて使いやすい高速回復技がないので受けサイクルを回すことは難しいという結論に至りました。本育成論ではまもるとたべのこしを組み合わせることで体力管理を行い、特性に依存した構築への勝利を目指します。
マタドガスマタドガス(ガラル)フォルムの違い
マタドガスマタドガス(ガラル)はタイプが異なります。『マタドガス』は弱点2つ、半減5つです。『マタドガス(ガラル)』は弱点3つ、半減以下6つです。攻撃範囲は『マタドガス(ガラル)』が勝っています。フェアリー打点を除けば技は大体一緒です。
現環境ではハバタクカミ対策の鋼技を多くのポケモンが採用しており、鋼弱点の『マタドガス(ガラル)』は使いづらいように感じます。本育成論の型では攻撃範囲が活きることもありません。
ただ、『マタドガス(ガラル)』にはカイリューパオジアンのテラスタルを強要できるという明確なメリットもあり、一概にどちらが勝っているということは断言できません。構築単位でどちらを採用するべきか検討することをお勧めします。
実は進化前の『ドガース』の方が進化の輝石込みでの耐久指数は高くなります。ただ、『たべのこし』での回復や特殊耐久を考慮するとマタドガスのほうが運用に適しているように考察できます。
性格・努力値と調整
H244(171): 奇数の最大値
A0(110): 耐久ポケモンとして最低限の火力
B252+(189): 特化連撃ウーラオス(れんげき)の水流連打を49%に抑える
C0(105): 耐久ポケモンとして最低限の火力
D0(90): C187(ぶっぱ)ハバタクカミのC+1シャドーボールを耐える
S12(82): 大抵のガチグマ(アカツキ)に先制できる
数値に余裕がないので物理耐久方面に特化しています。『いたみわけ』の回復効率を考えるなら防御と特防に努力値を振り分けるべきですが、それでは結局耐久が不足してしまいます。ここまで耐久に振ることでおにび外しを1発までなら許容できる耐久になると考えられます。
もちもの
- 『たべのこし』
定数回復手段で、HP管理に有用です。まもるを採用すると、より安定したプレイングが図れます。癖もなく使いやすい持ち物であるため、本育成論ではこちらを採用することにします。
- 『くろいヘドロ』
たべのこしと回復量は同じですが、テラスタルしたときにはダメージを受けるようになってしまいます。相手のトリック対策です。
- 『おぼんのみ』
カイリュー対面が安定します。それ以外にこれといったメリットはありません。
技構成
確定技
非確定技
- 『まもる』
- 火傷ダメージ稼ぎ、たべのこし回復稼ぎ、PP枯らし、相手の拘り固定など便利な技です。ウーラオス(いちげき)の前でも守れます。その反面、積みの起点になることが多くあります。
- 『くろいきり』
- あると便利な技です。積み技への対策。
- 『クリアスモッグ』
- くろいきりと選択。違いはサーフゴーのCランクを消せるか否かです。
- 『ちょうはつ』
- 変化技を妨害します。大抵の場合は相手の下から打つことになるので、積み技を止めることができず使いづらい印象です。
- 『ダストシュート』
- 威力120の物理技です。この技があれば能動的に相手を削る動きが図れます。この技を採用する場合は、相手の積み技や拘り技を割り切った立ち回りが強いられます。
- 『じゃれつく』『ワンダースチーム』 ※ガラルのすがたのみ
- フェアリー技をどうしても採用したい場合に
他には炎打点や電気打点や『のろい』や『どくどく』を覚えます。
テラスタル
- 本命のタイプです。水氷鋼半減が使いやすいです。迷った場合はこれにしておけば良いと考えられます。
- ガチグマ(アカツキ)のノーマル格闘技を透かせます。それだけです。
- 弱点を消しながら水を半減にするという観点で候補入り。キノガッサに強くなります。
立ち回り
基本的には火傷ダメージと『いたみわけ』で相手を削り、物理ポケモンを流すという役割を持ちます。
相手のポケモン3匹のHPを4割ほどずつ削れば裏のエースの一貫ができて勝利が容易です。もし削りが十分に行えなくとも、火傷を相手に入れておけさえすれば攻撃の起点は作りやすいでしょう。
テラスした『オーガポン』の前で交代を選択すると、自身が後退した後に『おもかげやどし』が発動してしまうことに注意が必要です。
- 選出したい相手
火傷状態の相手が積み技を強引に積むという動きが多かったためです。特に『ウーラオス(いちげき)』『ハバタクカミ』や『パオジアン』が該当します。毒技は『サーフゴー』に無効化されてしまうため、『くろいきり』の採用も選択肢に入ります。
与ダメージ計算
クリアスモッグ
無振ハバタクカミ → 19 ~ 24 (14.7 ~ 18.5%) 乱数6発 : 22.51%
無振カイリュー → 25 ~ 31 (15.0 ~ 18.7%) 乱数6発 : 82.74%
無振オーガポン → 50 ~ 62 (32.3 ~ 40.0%) 乱数3発 : 99.6%
無振ウーラオス(いちげき) → 37 ~ 45 (21.2 ~ 25.8%) 乱数4発 : 0.3%
無振ガチグマ(アカツキ) → 18 ~ 21 (9.5 ~ 11.2%) 乱数9発 : 0%
被ダメージ計算
※採用率上位のポケモンを計算
特化ハバタクカミのムーンフォース → 61 ~ 72 (35.7 ~ 42.2%) 確定3発
特化カイリューのしんそく → 33 ~ 39 (19.2 ~ 22.9%) 乱数5発 : 96.83%
特化オーガポンのつたこんぼう → 67 ~ 81 (39.2 ~ 47.4%) 確定3発
特化ウーラオス(いちげき)の水流連打 → 72 ~ 84 (42.2 ~ 49.2%) 確定3発
特化パオジアンのつららおとし → 64 ~ 76 (37.5 ~ 44.5%) 確定3発
相性の良いポケモン
カイリュー | 積みエースとしての採用です。『おにび』の入ったポケモンを起点にします。 |
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トドロクツキ | マタドガス(ガラル)はトドロクツキの弱点の虫、格闘、フェアリー、ドラゴンを半減にすることができ、サイクル上の相性が良いです。ただ、マタドガス(ガラル)にはサイクルをする数値的余裕がありません。 |
ハバタクカミ | 特殊ポケモンに対する引き先とスイーパーを兼ねた枠です。相性が良いというよりは構築単位の役割がかみ合っているという側面が大きいです。 |
以上です。指摘などがあればお気軽にお願いします。