- 捕獲要員の育成論です
- DLC番外編に関連する内容を一部含みます
- A0厳選に興味がある時点で知識があると思いますが、HABCDS表記です
- 特記がない限り理想個体を前提として計算します
コンセプト
伝説ポケモンのA0厳選をできるだけ誰でも簡単に、効率よく行えるようにします。
厳選にマスターボールが必要なくなるので、A0伝説をオシャボで捕まえたいときに威力を発揮します。
A0厳選の必要性については触れないので、ポケ徹の個体値とは?や各ポケモンの育成論を参考にご自身での判断をお願いします。
フワライドの採用理由
効率よくA0厳選するには、正確なA実数値を知るための『ちからをすいとる』と性格下降補正を判別するための『なげつける』を両立できるポケモンを用意することが望ましいです。
該当する最終進化系はSVに6匹存在しますが、SVで捕獲可能な伝説中最速の『レイスポス』の上をとれないラフレシアキレイハナオリーヴァは候補から除外されます。
伝説A0厳選では、あらかじめちからをすいとるを使うポケモンの最大HPと残りHPの差がA0実数値を上回る(「ちかすい」で全回復しない)ように準備する必要があります。
残った候補のうち『フワライド』だけが最大HP400以上を実現できるので、後述する『げんきのかけら』を用いた簡単な残りHP調整法を利用できます。
今回はHP実数値の低い『ワタッコ』と『ドーブル』の採用を見送りましたが、どちらもA0厳選要員として使うことはできますので簡単に紹介しておきます。
- 『ワタッコ』
- H実数値が300になるように育てます。攻撃してこない低レベルコイキング相手に『ゴツゴツメット』を『すりかえ』して4回直接攻撃すると残りHPを100にできます。
- 種族値の関係上BDに努力値を振る余裕があるのでそれなりの耐久があります。
- 『ドーブル』
- H実数値が300になるように育てます。攻撃してこない低レベルコイキング相手に『ソウルビート』を2回使うと残りHPを100にできます。
- 耐久が低いためなげつける前に性格判定用の『フィラのみ』が発動してしまいやすいです。『リサイクル』でカバーできますが技スペースや効率の面で優れているとは言えません。
どのポケモンを採用するにしても、ステータスと技スペースが限られているため別途捕獲要員を用意したほうが効率的です。
テラスタル
『サンダー』や『ライコウ』の技で麻痺することを防ぎます。
技を使ってくる相手にはテラスタルしなければいいので、実質的に弱点が無くなります。
特性
どれでも構いません。
強いて言えば『ゆうばく』は避けたほうがいいかもしれませんが、手持ちの先頭で使う限り問題ありません。
持ち物
基本的に『フィラのみ』を持たせます。
投げつけたきのみは戦闘終了後に戻ってこないので、消費するたびに持たせ直す必要があります。
このほか、一時的に『いのちのたま』を持たせてHP調整することがあります。
性格・努力値と調整
!!注意!!
「フィラのみ」が発動する可能性が0ではないので念のため、ミント使用前の性格がA下降補正(「ずぶとい」「ひかえめ」「おだやか」「おくびょう」)以外の個体を選んでください。
『フィラのみ』などの混乱判定はミントに関係なく本来の性格に基づいて行われるので、後から変更することができません。
余裕があれば無補正性格(「てれや」など)の個体をタマゴで厳選してから『ようきミント』を使用してください。S0厳選などの性格判定要員に流用できますし、タマゴ技の思い出しができて楽になります。
確実に先手を取るため、Lv70最速『レイスポス』抜きのS実数値229は確定です。
Lv100ではH実数値が400を超えるため、
- Hに努力値を多く振ってH実数値500にする
- レベルを下げてH実数値400にする
の大きく分けて2通りの型が考えられます。
- H実数値500フワライドの型 推奨
- Lv100 ようき H236 D220 S52
- 実数値 500-196-124-194-199-229
- 残りHPを200にも300にもできるので、A上昇補正『キュレム』などA実数値が200以上になる場合でも対応できます。耐久に余裕があるためテラスタルを切らなくてもフィラのみを温存しやすい点も大きなメリットです。
- 「ひんし」にさせずに捕獲する場合やピクニックやレッツゴーなどでも経験値が変動しないので扱いが楽です。
- H実数値400フワライドの型 上級者向け
- Lv90 ようき H12 B100 D252 S144
- 実数値 400-176-134-174-186-229
- 最大HPを400にすることでHP調整の手間を最小限にした育成パターンです。
- 経験値が入ってレベルが上がると最大HPが変わってしまうため、手持ちでの扱いには細心の注意を要します。
- また、ごく稀に『カイオーガ』戦でフィラのみが発動することがあります。気になる方はH個体値が低い個体を用意してレベルとH努力値を調整してください。
技構成
技の基本的な説明は省略しますので各リンク先(ポケ徹)をご参照ください。
- レベル技やわざマシンの技はいつでも思い出せます
- タマゴ技のみ生まれたときに覚えていないと思い出すことができません
- 必須技『ちからをすいとる』
- 順番が紛らわしいですが「回復してから相手のAを1段階下げる」効果なので、初手に回復した値イコール相手のA実数値です。
- 必須技『なげつける』
- 『フィラのみ』を投げつけて混乱するか確かめることで、下降補正の非A0個体を排除します。
- 「なげつける」が失敗してもきのみが消費される仕様なので、例えばゴーストダイブ中の『ルナアーラ』に対して使用しないように注意してください。
- 必須技『おきみやげ』 (タマゴ技)
- Aの判定後に自主退場するための技です。
- 『げんきのかけら』と組み合わせてHP調整に使えます。どの野生ポケモンに対しても使えるのでどこでもHPを調節できます。
- H実数値400フワライドを採用する場合や後続で『がむしゃら』を使う場合に必須です。
- 有用技『のろい』
- 序盤の『グルトン』や『コイキング』に対して使用することでフワライドのHPを半分にできます。『おきみやげ』後にげんきのかけらを使うより早そうに見えますが、移動や技変更の手間を考えるとメリットは小さいです。
- ただし『ガチグマ(アカツキ)』戦では有力な技候補になります(後述)。
- 有用技『さいみんじゅつ』 (タマゴ技)
- 命中率が低いので、実用上『ヨクアタール』か『きりばらい』が必要になります。
- 基本的に後続で眠らせたほうがスムーズですが、後続でHPを削った後にフワライドに戻す使い方も考えられます。
- その他『でんじは』
- 眠らせられない伝説ポケモンはいませんし、捕獲率が低いこともあり眠らせたほうが強力です。
使い方(基本編)
A0厳選の基本的な流れを説明します。要は残りHPの数字を整えてから「ちかすい」するだけですが、確実に厳選するには正しい手順を踏む必要があります。
- 設定から「おまかせレポート」をオフにしておきます
- 適当な野生ポケモンに対して『おきみやげ』を使い逃げます
- 『げんきのかけら』で復活させます
- H実数値500フワライドの場合のみ『サイコソーダ』を1つ使い回復します
- 残りHPの末尾が00になったか、『フィラのみ』を持たせたかを確認して厳選対象の前でレポートを書きます
- 戦闘開始直後に『ちからをすいとる』して回復直後のHPを覚えるかスクショします
- 下にあるA0実数値早見表にある3つの数値と下2ケタが一致するか確かめます
- 一致するものが無ければリセットして手順6からやり直します
- 無補正の欄と一致した場合のみ『なげつける』をして混乱しないことを確かめます
- 一致するものがあれば『おきみやげ』で自主退場し後続の捕獲要員に繋ぎます
- 普通に捕まえてレポートを書く前にステータスを確認します
- 目的の個体ならレポート、それ以外ならリセットして手順6からやり直します
捕獲後にステータスを必ず確認しましょう。A上昇補正のA0個体とA無補正の非A0個体など、捕まえるまで区別がつかないパターンがあるためです。
- 「ちかすい」の回復量を見逃したときは撮影ボタン長押しの30秒録画で確認することもできます
- 個体値を厳密に測定したいときはポケ徹の個体値カリキュレーターが便利です
使い方(応用編)
厳選したいポケモンによっては工夫する必要があるので例を紹介します。
『イーユイ』対策
『いばる』や『カタストロフィ』を覚えており、対策があまりにも面倒なため『なげつける』要員を別に用意したほうが早そうです。
H実数値500フワライドの場合
H実数値400フワライドの場合
『ガチグマ(アカツキ)』対策
ネルサメさんよりコメントを頂きましたが、ガチグマ(アカツキ)戦では戦闘前に手持ちが全快してしまいます。フワライドの技構成を変更することで対応しましょう。
- 設定から「おまかせレポート」をオフにしておきます
- フワライドに『スキルスワップ』と『のろい』(または『みがわり』)を覚えさせ、『フィラのみ』を持たせます
- サザレとの写真調査後、赫月と会うか聞かれるので「いいえ」を選んでレポートを書きます
- 戦闘開始直後に「スキスワ」すると、ガチグマ(アカツキ)の全攻撃がフワライドに効かなくなります
- 『のろい』(と必要なら『サイコソーダ』)でフワライドのHPを調整します
- 後の厳選は基本編と同様ですが、他のポケモンに交代するかのろいのスリップダメージでガチグマ(アカツキ)を倒す必要があります
- H実数値400フワライドに経験値を入れたくない場合はA判定後に再度「スキスワ」してガチグマ(アカツキ)に倒してもらいましょう(要検証)
相性のいい味方
フワライドはHPを細かく削ることができないため、サポートするポケモンがいたほうがよいです。A0厳選ではリセットを繰り返すので『がむしゃら』持ちがいると効率よく厳選できます。Lv1だと戦闘前に全回復しておくだけで準備が整うのでさらに便利です。
- Lv1きもったま『カラミンゴ』@きあいのタスキ
- フワライドのおきみやげから安全に繰り出し、襷発動後の後攻『がむしゃら』を狙います。相手が攻撃するまでがむしゃらを連打し、相手のHPを1にできたら『ちょうはつ』することで確実に退場できます。
- 『きもったま』のおかげでにもがむしゃらが通ります。ただし『あばれる』『すてみタックル』が厄介な『レイスポス』には使用しないほうが無難です。
- Lv1またはLv2がんじょう『ウソッキー』@イバンのみ
- おこう廃止の影響でSVではLv1ウソッキーを用意できないので、剣盾などの過去作から連れて来る必要があります。Lv2でも伝説相手なら問題ないはずですが、♂♀両方のウソッキーに『ものまね』を覚えさせてからウソハチのタマゴを発見する必要があり、非常に面倒です。
- フワライドのおきみやげから安全に繰り出し、『ちょうはつ』後『がむしゃら』を選択します。ほぼ確実に2ターンでHP1がむしゃらが決まるので効率的ですが、イバンのみを毎回消費するという欠点があります。
HP調整早見表
ここからは資料コーナーです。
H500 | H400 | 技名、アイテム名 |
---|---|---|
-500 | -400 | 技『おきみやげ』 |
-250 | -200 | 技『のろい』 |
-125 | -100 | 技『みがわり』 |
-62 | -50 | 持ち物『くっつきバリ』 |
-50 | -40 | 持ち物『いのちのたま』で攻撃技 |
-31 | -25 | 持ち物『かえんだま』他 |
+10 | +10 | きのみ『オレンのみ』 |
+31 | +25 | 持ち物『たべのこし』 |
+50 | +50 | 回復『サイコソーダ』 |
+100 | +100 | 回復『モーモーミルク』 |
+125 | +100 | きのみ『オボンのみ』 |
+250 | +200 | 回復『げんきのかけら』(ひんし) |
+500 | +400 | 回復『まんたんのくすり』他 |
A0実数値早見表
SVで厳選可能な伝説などの特別なポケモンのうち、A0厳選の需要がありそうな特殊技か耐久戦が主体のポケモンを抜粋しています。
捕まえるまでA0とA1の区別がつかないポケモンが多いですが、努力値を振らない限りLv50での実数値に差は生じません。
Lv | ポケモン名 | A下降 | A無補 | A上昇 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
70 | フリーザーフリーザー | 111 | 124 | 136 | |
70 | サンダーサンダー | 117 | 131 | 144 | |
70 | ファイヤーファイヤー | 130 | 145 | 159 | |
70 | ライコウライコウ | 111 | 124 | 136 | |
70 | スイクンスイクン | 99 | 110 | 121 | 下降補正にA2混在 |
70 | ルギアルギア | 117 | 131 | 144 | |
70 | ラティアスラティアス | 105 | 117 | 128 | |
70 | ラティオスラティオス | 117 | 131 | 144 | |
70 | カイオーガカイオーガ | 130 | 145 | 159 | |
70 | ビリジオンビリジオン | 117 | 131 | 144 | |
70 | レシラムレシラム | 155 | 173 | 190 | |
70 | キュレムキュレム | 168 | 187 | 205 | 上昇補正200超え |
70 | メロエッタ(ボイス)メロエッタ(ボイス) | 100 | 112 | 123 | メロエッタ(ステップ)へのFCあり |
70 | ルナアーラルナアーラ | 146 | 163 | 179 | |
70 | ネクロズマネクロズマ | 138 | 154 | 169 | |
70 | レイスポスレイスポス | 86 | 96 | 105 | |
70 | ガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ) | x | 103 | x | 性格無補正固定 |
50 | コレクレー(はこ)コレクレー(はこ) | 31 | 35 | 38 | Lv50での厳選推奨 |
60 | チオンジェンチオンジェン | 96 | 107 | 117 | |
60 | イーユイイーユイ | 90 | 101 | 111 | |
70 | マシマシラマシマシラ | 99 | 110 | 121 | 下降補正にA2混在 |
70 | キチキギスキチキギス | 118 | 132 | 145 | |
88 | モモワロウモモワロウ | 143 | x | x | 性格A下降固定 |