はじめに
育成論中では
HP→H
こうげき→A
ぼうぎょ→B
とくこう→C
とくぼう→D
すばやさ→S
と表記します。
その他略語等も使用していますので分からない点はコメントで聞いてください。
ダメージ計算はポケソルさんのものを使用しています。
採用理由
言わずと知れた最強ポケモンカイリューカイリュー。しかし、欠点のないポケモンなど存在しません。カイリューはタイプ一致であるにも関わらず物理飛行技不足に悩まされています。そのため飛行テラバーストを打ったり火力不足ながらも燕返しを採用したり飛行技をそもそも切ったりするわけですがここで1つ、現環境で全く使われていない飛行物理技「そらをとぶ」に目をつけてみました。
調整について
H212A252BD4S36 A↑C↓
H…16n+1の最大値
A…特化
BD…あまり
S…無振りサーフゴーサーフゴー抜き
技構成
確 そらをとぶ
テラスを切らずとも使える飛行物理の最大打点。タイプ一致威力90はかなりの高火力。1ターンの猶予が生まれるのが玉に瑕ですがうまく使えばメリットにもなり得ます。
確 りゅうのまい
カイリューと分かりやすく相性のいい技。マルスケを盾に素直に積む他後述の身代わりと合わせて絡めて主体のポケモン相手に有利に立てます。
確 みがわり
一般的なカイリューではマルスケとの兼ね合いであまり見られない技ですが、空を飛ぶ採用によりターンが稼ぎやすいこのカイリューならかなり強力に扱えます。
以下選択技。後述のテラスタイプに合わせて。
しんそく
攻撃性能を意識して採用する際に。優先度+2の非常に高性能な先制技。そらをとぶを後攻で着地した後にしんそくで倒すと食べ残しをより活用できるなど相性も噛み合ってます。
アンコール
耐久性能を意識して採用する際に。積み技相手に隙を晒しがちなそらをとぶをカバーできます。ターンが稼げるため食べ残しとも相性がいい他みがわり相手に打ってきた変化技を固定することもできます。りゅうのまいのS上昇とも好相性。
とくせい
マルチスケイルで確定です。
もちもの
コンセプト上食べ残しで確定。そらをとぶにより回復の実質量が上がるため組み合わせて便利。
テラスタイプ
しんそく採用ならこちら。先制技としての性能に磨きがかかる他、環境にゴースト技が多く身代わりによる上振れもあります。
アンコール採用ならこちら。純粋に耐性が優秀で耐久性能に磨きがかかります。どちらも無効タイプがあり、身代わりによる上振れが狙える点はとも共通しています。または特に弱点のドラゴン技を透かせるためその点でも相性がいいです。
ダメージ計算
与ダメージ計算
ハバタクカミ(H4)
そらをとぶ 138〜163/105.4〜124.5%(確定4発)
カイリュー(H252)
そらをとぶ 91〜108/46.0〜54.6%(乱数2発51.95)
しんそく 54〜64/27.3〜32.4%(確定4発)
オーガポン(B4)(水草炎)
そらをとぶ 198〜234/127.8〜151.0%(確定1発)
しんそく 59〜70/38.1〜45.2%(確定3発)
オーガポン(いしずえ)(B4)
そらをとぶ 99〜117/63.9〜75.5%(確定2発)
しんそく 29〜35/18.7〜22.5%(乱数5発90.57)
サーフゴー(H4)
そらをとぶ 45〜54/27.7〜33.2%(確定4発)
ウーラオス(いちげき)(H4)
そらをとぶ 174〜206/98.9〜117.1%(乱数1発93.75)
しんそく 51〜61/29.0〜34.7%(乱数3発6.46)
ガチグマ(アカツキ)(H252B4)
そらをとぶ 75〜88/34.0〜40.0%(確定3発)
しんそく 44〜52/20.0〜23.7%(確定5発)
パオジアン(H4)
そらをとぶ 103〜123/66.1〜78.9%(確定2発)
しんそく 62〜73/39.8〜46.8%(確定3発)
イーユイ(H4)
そらをとぶ 103〜123/78.7〜93.9%(確定2発)
しんそく 62〜73/47.7〜55.8%(乱数2発75.78)
ディンルー(H244B252性格補正)
そらをとぶ 54〜64/20.7〜24.5%(確定5発)
しんそく 33〜39/12.7〜15.0%(乱数7発1.16)
テツノツツミ(H4)
そらをとぶ 78〜93/59.1〜70.5%(確定2発)
しんそく 46〜55/34.9〜41.7%(確定3発)
被ダメージ計算
マルスケ非考慮。当然ですが考慮するときはそのまま半分のダメージです。
相手は特に記述のない限り持ち物テラスなしの計算です。
ハバタクカミ(ムーンフォース)
控えめ 182〜216/94.4〜112.0%(乱数1発62.5%)
臆病 168〜198/87.1〜102.6%(乱数1発12.5%)
臆病+無テラ 84〜99/43.6〜51.3%(乱数2発5.46%)
カイリュー(スケイルショット×5)(意地)
250〜310 /129.6〜160.7%(確定1発)
無テラ 125〜155/64.8〜80.4%(確定2発)
マルスケ+無テラ 112〜139/58.1〜72.1%
カイリュー(しんそく)(意地)
53〜63/27.5〜32.7%(確定4発)
オーガポン(かまど)(じゃれつく)(陽気)
122〜144/63.3〜74.7%(確定2発)
無テラ 61〜72/31.7〜37.4%(乱数3発83.3%)
オーガポン(かまど)(ツタこんぼう)
51〜60/26.5〜31.0%(確定4発)
炎テラ+A1↑ 101〜119/52.4〜61.7%(確定2発)
オーガポン(いしずえ)(ツタこんぼう)(陽気)
204〜240/105.7〜124.4%(確定1発)
無テラ 102〜120/52.9〜62.2%(確定2発)
サーフゴー(ゴールドラッシュ)
控えめ 114〜135/59.1〜70.0%(確定2発)
控えめC1↓ 76〜90/39.4〜46.7%(確定3発)
無振 85〜102/44.1〜52.9%(乱数2発21.48%)
サーフゴー(シャドーボール)
控えめ 76〜91/39.4〜47.2%(確定3発)
無振 58〜69/30.0〜35.8%(乱数3発27.29%)
ウーラオス(いちげき)(すいりゅうれんだ)(意地)
54〜66/28.0〜34.2%(乱数3発)
(確率は乱数3発0%と表示されておりツール側の表記ミス或いはバグの可能性あり)
マルスケ 45〜55/23.4〜28.5%
ウーラオス(いちげき)(アクアジェット)(意地)
20〜24/10.4〜12.5%(乱数9発66.27%)
ウーラオス(いちげき)(あんこくきょうだ)(意地)
109〜130/56.5〜67.4%(確定2発)
ウーラオス(いちげき)(ふいうち)(意地)
69〜82/35.8〜42.5%(確定3発)
ガチグマ(アカツキ)(ブラッドムーン)(控えめ)
135〜159/70.0〜82.4%(確定2発)
パオジアン(つららおとし特性込)(陽気)
マルスケ 188〜224/97.5〜116.1%(乱数1発87.5%)
無テラ 94〜112/48.8〜58.1%(乱数2発97.65%)
パオジアン(こおりのつぶて特性込)(陽気)
180〜216/93.3〜112.0%(乱数1発56.25%)
マルスケ 90〜108/46.7〜56.0%(乱数2発66.79%)
無テラ 45〜54/23.4〜28.0%(乱数4発74.69%)
パオジアン(ふいうち特性込)(陽気)
78〜93/40.5〜48.2%(確定2発)
イーユイ(あくのはどう特性込)(控えめ)
102〜121/52.9〜62.7%(確定2発)
イーユイ(オーバーヒート特性込)(控えめ)
82〜97/42.5〜50.3%(乱数2発1.17%)
C2↓ 42〜49/21.7〜25.4%(乱数4発0.34%)
テツノツツミ(フリーズドライ)(陽気)
232〜276/120.3〜143.1%(確定1発)
無テラ 58〜69/30.0〜35.8%(乱数3発27.29%)
苦手な相手
空を飛ぶには麻痺の抽選が2回かかるため攻撃するのも一苦労。遅い相手なら身代わりで逆に起点にできますが、相手が早いとそうもいきません。最速サーフゴーは事前に1舞、最速ブエナハバタクカミは事前に4舞で上を取れます。
上から毒にしてくるポケモンキラフロルなど
時間をかける戦術の関係上定数ダメージに対して耐性がありません。マルチスケイルを復活させることができないのも痛いです。
物理耐久方面の積み技を持つポケモンキョジオーンアーマーガアなど
空を飛ぶは隙ができる技のためガッツリ積まれる危険性があります。攻撃面の積みなら空を飛ぶの火力とマルスケの耐久でなんとかなるのですが鉄壁や呪いはそうはいきません。
相性の良い味方
使ってみた所感として、明確に誰と相性がいい……というのはありません。
とりあえず構築に入れて雑に活躍してくれる一体という印象を受けました。立ち位置だけで見れば個人的にはランドロス(霊獣)やミミッキュが近いような印象です。
強いて言えば前述の通り変化技に弱いので特性黄金の体を持つサーフゴーや高速挑発使いのハバタクカミオーロンゲなんかは組んでて使いやすいと思いました。
また強さというよりはロマンですがシャワーズなどでアクアリングバトンをできると耐久性能に磨きがかかります。
最後に
高火力と高耐久を両立するカイリューの新たな型。
ぜひ使ってみてください!!