はじめに
お久しぶりです。musaです。今回はレギュレーションEのカバルドンについて考察を行ったため、参考にしていただければ幸いです。またこの記事ではHABCDSなどの非公式用語を使います。ダメージ計算にはポケソル様を使用させていただきました。
レシュレーションEの特色
まずこの環境の特徴について触れていきたい。注目すべきは火力のあるハバタクカミの減少である。また、各種オーガポンやガチグマ(アカツキ)などのタイプで受けにくいポケモンや搦め手を用いるポケモンも増加している。そのような環境でカバルドンがどのような役割を持てるのか、考察していこう。
コンセプトと役割
カバルドンは物理受けや展開駒として使われてきた歴史がある。しかし展開ではディンルーやキラフロルなどのポケモンにおくれをとり、物理受けではヘイラッシャなどの超耐久ポケモンに押され、使用率は一時、50番台まで落ちてしまっていた。しかし現在のカバルドンの使用率は20番程度。なぜここまで順位を上げることができたのだろうか、その要因の一つが電磁波である。ここ最近で大流行しているHB電磁波ハバタクカミやカイリュー、サーフゴーなど電磁波をばらまくポケモンが大量に増えた。読者の皆さんも電磁波ハバタクカミに盤面を荒らされ、イダイトウ♂などにボコボコにされる、などの経験があるのではないだろうか。
そこでサイクルパーツとしても優秀であり、いるだけでカイリューに負荷をかけなおかつ電磁波の一貫を切れるカバルドンが環境に刺さっているといえるのである。
持ち物
食べ残し
カバルドンといえばオボンのみと考える方もいるだろうが、多くのポケモンにクッションとして後投げするため、結果的に残飯がオボンの回復量を上回る事が多いといえる。体力管理が楽になるため、初心者から上級者まで強く扱える持ち物である。
特性
砂起こし
カイリューのマルチスケイルやウーラオス(いちげき)のタスキなど多くのクッションや起点作成役との差別化点となる特性である。よく、カバルドンは砂が本体、といわれるがそれくらい今の環境に刺さる強い特性である。ただ味方の行動保証も潰してしまうため少し工夫が必要。
性格・努力値と調整
腕白 H252 B100 D156
HBDに振り分けた形である。調整意図としては臆病C振り切り眼鏡ハバタクカミのフェアリーテラスムーンフォースを確定耐え。控えめだと56%程度の確率で耐えられる。他にも様々な環境トップの攻撃を耐えることができ、BDに振り分けて広い範囲を見れるようにした。
技構成
今回はすべての技を確定技とします。もし他の技候補があればお伝えください。
地震
唯一の攻撃技である。タイプ一致威力100でありA種族値がそこそこあるため耐久にあまり努力値を割いていないトドロクツキ程度なら2発で沈める事ができる。ハバタクカミに対しても打点になるので確定とする。
欠伸
カバルドンの代名詞といっても過言ではない。積みポケモンを流したり対面操作するなど、使用例をあげるときりがない。雑にこの技を打つだけでも相手視点かなりきついことも。後述するステルスロックとの相性も抜群なため確定とする。
ステルスロック
環境に刺さっている技。カイリューは型の多様化によって、ステルスロックを踏まない厚底ブーツの採用率が落ちていることやオーガポン(かまど)、オーガポン(いしずえ)に刺さる。固定ダメージの重要性が高まっていて環境のポケモンの確定数をずらす役割もある。欠伸との相性も加味して確定とする。
怠ける
体力回復技である。相手の眠ったターンや交代際に押すと相手の絶望する声が聞こえることがある。ほかにも毒によるダメージから延命したりもでき、非常に使い勝手が良い。展開ではなくクッションとしての活躍を考えているため、この技も確定とする。
テラスタル
鋼
確定。弱点のうち二つを半減にできる点、テラス後も耐性が優秀な点、テラス後も砂ダメージを受けない点、と長所が多すぎる。受けにくい眼鏡ハバタクカミを受けれるようになるのも良い点である。今後一貫する水タイプの強敵({カイオーが}など)が流行するまではこのテラスタルのカバルドンを持っていればひとまず活躍させられると思う。
立ち回り例
物理特殊問わず、クッションとして雑に投げて欠伸やステルスロックから展開する。役割対象がとても多いためこのポケモンを軸にしようと考えている方は、ほぼ絶対選出になることが間違いないと思う。パオジアンのつららや各種オーガポンのウッドホーンに対してもテラスを切らずに居座れるくらいには耐久が高い。ただ、初心者の方はダメージ感覚があまりないはずなのでいちいち面倒でもダメージ計算することをおすすめする。あとなんだかんだ相手視点初手カバルドンを警戒しなければならないため選出を読みやすくなる効果があるかも。
与ダメージ計算
無振り地震のみ掲載します
H252 オーガポン (等倍) 72 ~ 85 (38.6 ~ 45.5%) 確定3発
H4 トドロクツキ 82 ~ 97 (45.4 ~ 53.6%) 乱数2発 : 39.45%
H252 ハバタクカミ 100 ~ 118 (61.8 ~ 72.9%) 確定2発
HB特化 サーフゴー 96 ~ 114 (49.5 ~ 58.8%) 乱数2発 : 98.43%
被ダメージ計算
すべて残飯の回復込みの数字です
A特化 鉢巻き 飛行テラス カイリュー テラバースト
99 ~ 119 (46.1 ~ 55.4%) 乱数2発 : 96.87%
C振り切り 臆病 眼鏡 フェアリーテラス ハバタクカミ ムーンフォース
167 ~ 199 (77.7 ~ 92.6%) 確定2発
A振り切り 陽気 パオジアン つららおとし
121 ~ 145 (56.3 ~ 67.5%) 確定2発
A振り切り 陽気 お面補正込み オーガポン ウッドホーン
95 ~ 115 (44.2 ~ 53.5%) 乱数2発 : 78.12%
A特化 トドロクツキ 威力上昇はたき落とす
56 ~ 69 (26.0 ~ 32.0%) 乱数3発 : 40.69%
C特化 サーフゴー ゴールドラッシュ 110 ~ 132 (51.2 ~ 61.4%) 確定2発
C特化 サーフゴー シャドーボール 69 ~ 84 (32.0 ~ 39.1%) 確定3発
C特化 ガチグマ(アカツキ) ブラッドムーン
131 ~ 158 (61.0 ~ 73.5%) 確定2発
A特化 ウーラオス(いちげき) 水流連打 149 ~ 185 (69.4 ~ 86.1%) 確定2発
A特化 ウーラオス(いちげき) 暗黒強打 63 ~ 78 (29.4 ~ 36.3%) 確定3発
C特化 眼鏡 イーユイ 悪の波動 63 ~ 78 (29.4 ~ 36.3%) 確定3発
C特化 眼鏡 イーユイ 火炎放射 173 ~ 206 (80.5 ~ 95.9%) 確定2発
苦手なポケモン
挑発持ち アーマーガア コノヨザル
ほとんど何もできない。裏でケアできるよう各々工夫しよう。
高火力持ち 眼鏡イーユイ 鉢巻きパオジアン
ワンパンさせる。イーユイに至ってはテラスタルを切っても溶けるため、本当に思い場合は水テラスなどが有効である。(それでもめっちゃいいダメージはいるけども)
ラムの実持ち サーフゴー
欠伸を無効化され、無償で積まれるため。僕はラムのみウェーニバルにボコボコにされたので仲間の方一緒に悲しみましょう。なるべく持ち物使用率などを参考にケアしましょう。
相性の良い味方
イーユイ トドロクツキ
まずイーユイはカバルドンの苦手とするサーフゴーにトップレベルで強く、欠伸から展開し高火力を押しつけられる。砂やステロで行動保証を潰せるのも高評価。
トドロクツキは欠伸から展開し積むことができる。カイリューとちがい行動保証が潰れる心配がないので使いやすい。
おわりに
いかがだったでしょうか。カバルドンは上級者向けのイメージがありますが、どんな方でも使うとすさまじい「ポケモンやってる感」を感じられるので今おすすめの一体です。ぜひこの記事をよんで使ってみようと思ってもらえればいいと思ってます。
何か不明な点がありましたら気楽にコメントしてください。ではこのへんで、ありがとうございました。