はじめまして。ピカチュウ好きのシロと申します。今回はシャワーズを考察しました。よろしくお願いします。
- 非公式の略称を使用します。ご了承ください
- 新技習得を受けての育成論です。なお、前作にて覚えていた技を再習得した場合も纏めて新規習得と呼称することといたします。よろしくお願いします。
コンセプトと役割
本育成論におけるシャワーズの特徴を見ていきたいと思います。
- 「クイックターン」(再習得)による対面操作
- 「ねっとう」(再習得)による対物理性能
- H種族値130,D種族値95による対特殊クッション性能
- 「ねがいごと」による仲間の回復
- C種族値110による最低限の火力
DLC,碧の仮面で再習得した「クイックターン」の存在によって元々優れていた対特殊クッション性能が向上しました。加えて「ねっとう」の習得により物理ポケモンへの交換を抑制することができます。「ねがいごと」によって構築内のエースを回復する動きがとれますので、柔軟なプレイングを図れます。詳しくは後述しますが「あくび」も優秀な技の1つです。
同様の役割をもつママンボウとの差別化点としては対特殊性能と火力を挙げることができるでしょう。ママンボウは特防種族値が不足しており、アイテム「とつげきチョッキ」で補う必要がありました。「とつげきチョッキ」を持たせた場合、確かに特防は多少安定するようにはなるのですが変化技である「ねがいごと」,「あくび」を採用することができなくなります。
更にママンボウの種族値はA75,C40しかなく、火力に欠けるという明確な弱点がありました。シャワーズはC110を備えており、サイクルの中で大きな打点となりうるだけの火力を持ち合わせており、シャワーズを採用する理由はかわいさ以外にも存在します。
とくせい
個人的には「ちょすい」が良いかと考えています。連撃ウーラオス(れんげき)に後出しする際に受けるダメージを減らすことにより、サイクル回数を増やすことができます。
隠れ特性は「うるおいボディ」です。現実的な選択肢ではないでしょう。
持ち物
オボンのみです。ガチグマ(アカツキ)への後出しが更に安定するようになります。また、中途半端な火力しかない物理ポケモンの攻撃を2発耐えられるようになり、「ねっとう」火傷の試行回数を増やすことができます。
他の候補としてはたべのこしがあります。シャワーズが刺さっているときは此方のほうがオボンのみを持たせた場合に比べて明らかに強い動きとなります。
とつげきチョッキを持たせるのも一興です。しかし、シャワーズに必要なのは更なる特殊耐久ではなく、火力や物理耐久です。
性格・努力値と調整
※オボンのみ込み
- 調整案1
H252(237)
B220(108):特化ウーラオス(れんげき)のインファイト2回を連続最高乱数切で耐え
D36+(132):特化眼鏡ハバタクカミのムーンフォース2回を連続最高乱数切で耐え
※性格は「なまいき」(+d,-s)
耐久に重点をおく調整。ここまで耐久に振れば物理相手にも立ち回りの余裕が出てくる。下からクイックターンを打つためにsは最遅にするとクッション的な役割は遂行しやすいだろう。
一方でs24振れば無振ガチグマ(アカツキ)やディンルーを抜くことができるが、相手の素早さ調整に依存してしまうため今回は不採用とした。一つの考え方としてはアリだと思われる。
なまいき 237(252)-85-108(220)-130-132(36)-76
- 調整案2
H252(237)
C108+(158):(大体無振りサーフゴーと同じくらい)
D148(134):シルクのスカーフガチグマ(アカツキ)の「ブラッドムーン」+「ハイパーボイス」+「しんくうは」確定耐え
※性格は「ひかえめ」(+c,-a)
物理方面を無視して、余った努力値を火力に割いた、サイクルの中で負荷を掛けていく調整。中途半端ではあるが、単体性能は調整案1よりも高い印象を受ける。
本育成論では調整案1について述べます。
技構成
確定技
- ねっとう
- 3割の確率で火傷を押し付ける最強の水技です。
- クイックターン
- 対面操作を図る技。コンセプトの1つです。
非確定技
- ねがいごと
- イーブイ系統の個性の1つ。シャワーズにとっての数少ない回復手段であり、「クイックターン」と併せてエースを回復する動きも取れて心強い。採用しない選択肢も頭には入れておくとよいでしょう。
- あくび
- 相手を流す技としては優秀で、なおかつクッション運用をする本育成論との相性も良好。ただ、難点としては「ねっとう」との相性が途轍もなく悪いことが挙げられます。
- まもる
- 「あくび」「ねがいごと」と相性が良いため採用する価値はある印象を受けました。キラフロルあたりと組み合わせても良いかもしれません。なお、本育成論は初心者が読まれることにも配慮しています。そのため汎用性のある「まもる」を標準のものとしています。
- 冷凍ビーム
- 優秀なサブウェポンではありますが、この技を必要とする相手カイリューランドロス(霊獣)に対してはテラスタル読みも兼ねた「ねっとう」が最善手となりやすく、打つ場面はほとんどありません。
- テラバースト
- 水フェアリーの範囲は非常に通りがよく、テラスタルと併せて広い範囲をカバーすることができます。それは間違いありませんがこの技に割く枠が余るかといえば微妙です。
テラスタル
- フェアリー
- 両ウーラオス(れんげき)に強く出られます。テラバーストの範囲も考えるとこの型には適当でしょう。
- くさ
- 弱点を消すという唯その一点においてのみ存在価値のあるテラスタルです。
立ち回り
基本的にはクッションとして立ち回ります。「クイックターン」での対面操作、変化技での柔軟な動きなど、エースのサポートから勝利に貢献します。
この型の強みは安定択を選択しやすいという点です。相手が交代してくるか分からない場面では「ねがいごと」を選択しておけば、相手の行動に因らず受け回しやダメージレースで優位に立てます。
「あくび」を採用した場合ですが、ステルスロックとの相性が良いことを踏まえてステルスロックを巻くポケモンディンルーコノヨザルを初手に選出することになるだろうと思います。そうするとパワーのないポケモン2匹で選出の枠が埋まってしまいます。当然のことですが最後の一匹には相当抜き性能が高く、一貫性のあるポケモントドロクツキハバタクカミが必要です。
与ダメージ計算
※アタッカーではないので最小限に留めます。
ねっとう
無振カイリュー → 25 ~ 30 (15.0 ~ 18.0%) 乱数6発 : 22.08%
無振ハバタクカミ → 39 ~ 46 (30.0 ~ 35.4%) 乱数3発 : 22.21%
無振オーガポン(かまど) → 51 ~ 61 (33.0 ~ 39.4%) 乱数3発 : 99.82%
無振サーフゴー → 54 ~ 64 (33.4 ~ 39.6%) 確定3発
無振ガチグマ(アカツキ) → 102 ~ 122 (54.3 ~ 64.9%) 確定2発
テラバースト(弱点)
無振カイリュー → 68 ~ 80 (41.0 ~ 48.2%) 確定3発
無振ハバタクカミ → 78 ~ 92 (60.0 ~ 70.8%) 確定2発
無振オーガポン(かまど) → 102 ~ 122 (65.9 ~ 78.8%) 確定2発
無振サーフゴー → 108 ~ 128 (66.7 ~ 79.1%) 確定2発
被ダメージ計算
※採用率上位のポケモンを計算
特化カイリューのしんそく → 57 ~ 68 (24.0 ~ 28.7%) 乱数4発 : 98.13%
特化ハバタクカミのムーンフォース → 57 ~ 67 (24.0 ~ 28.3%) 乱数4発 : 93.79%
特化オーガポン(かまど)のつたこんぼう → 59 ~ 70 (24.9 ~ 29.5%) 乱数4発 : 99.99%
特化サーフゴーのゴールドラッシュ → 35 ~ 42 (14.7 ~ 17.7%) 乱数6発 : 5.92%
特化ガチグマ(アカツキ)のブラッドムーン → 127 ~ 150 (53.6 ~ 63.3%)
特化ウーラオス(れんげき)のインファイト → 126 ~ 148 (53.2 ~ 62.5%) 確定2発 確定2発 : オボンのみ込みで最高乱数切り2耐え
特性考慮特化パオジアンのつららおとし → 56 ~ 66 (23.7 ~ 27.9%) 乱数4発 : 88.84%
苦手なポケモン
- サーフゴー
- 受けは間に合いますが、ジリ貧です。起点になりかねないのでクイックターンで下げることが一応の安定択です。
- ウーラオス(れんげき)
- 一応受けだせますが、インファイトがきつく、こちらからの打点がありません。結果として熱湯運ゲーになります。フェアリーテラスを切れば、タイプ的には両ウーラオス(れんげき)のタイプ一致技を全て半減できるようになります。
相性の良い味方
おわりに
指摘などがあればお気軽にお願いします。
追伸
性格を間違えていたため修正しました。
より努力値効率のよい調整を教えていただいたため、修正しました。
分かりづらい表現に加筆しました。