こんにちわ。バーニヤです。
2回目の育成論投稿になります。
- 各能力については、適宜HABCDSの非公式の略語を使用させていただきます。
ラランテスというポケモンについて
ラランテスなんですが特性あまのじゃくを持つ数少ないポケモンで、その技を活かせるリーフストームとばかぢからを両立できるという唯一無二の個性を持っていたポケモンです。
...悲しい事に技レコードの消失により今作ではメインウエポンの一つであるばかぢからを失っており、他にも多数の技を過去作に置いてきてしまいました。
向かい風は強いですが、ただ現状のポケモンにおいてあまのじゃくの特性を持つポケモンはラランテスの一種のみという個性は持っていますので、教え技などの解禁を待ちつつ、今の状況でこのポケモンができる事を考えていきたいと思います。
ライバル
ラランテスを簡単に言語化しますと草タイプ、鈍足、(リフスト含めて)両刀火力といったポケモンになります。
同じような役割のポケモンがいますので今回はその辺りと比較して差別化点や強みを探してみましょう。
- アマージョアマージョ(72-120-98-50-98-72)
ラランテスの高いAに着目した際のライバル。
種族値面だと火力、耐久共に負けております。
一応の差別化点としては、あまのじゃくにより特性いかくに強い、毒づきの有無でしょうか。
ばかぢからがない今、物理面ではアマージョに軍配が上がりますのでアマージョには出せない特殊火力を活かしたいところです。
- オリーヴァオリーヴァ(78-69-90-125-109-39)
SVにて新たに確認されたノーマル草タイプのポケモン。
おそらくですがラランテスの育成に際して、一番意識しないといけないポケモンかと思います。
ラランテスは素早さが遅いため、トリルとの相性がそこそこ良いのですがこのオリーヴァはラランテス以下の素早さと素の状態のラランテス以上の特殊火力、技範囲を有しております。
耐久種族値も負けており、力を吸い取るなどの搦手もありそちらでも負けていると言わざるを得ません。
よーいドンで殴り始めると特性こぼれダネによるフィールド補正なども含めて、そこそこ火力は拮抗しています。
ラランテス側はリーフストームで火力を上げていくと、3回目以降であれば火力で大きく上を取れます。
相手のテラスタルや交換も考えるとそこまでリフストを打たせてもらえる場面は少なくなるので、技範囲の差も考えると安定感ではオリーヴァの方が圧倒的かと思います。
継続した火力を出し特性を使って火力を増強し、押し切ることができればそれはラランテスの強みと言える気がします。
あと比較点としては、ノーマルタイプの有無によりキノガッサのマッハパンチが多少痛くないところでしょうか。(苦しいですが)
- 結論
このように物理特殊ともに単純な数値面では上がいます。
それらと差別化するには唯一無二の個性であるあまのじゃくが必須。
リーフストームでの特殊火力アップによるパワーを前面に押し出すのが良いと考えました。
技構成
確定枠
- リーフストーム
あまのじゃくを能動的に活かす上で欠かせない技なので確定です。
メインの火力になります。
- テラバースト
技範囲の狭さを補う有用な新技。
テラスタルが必要になるとはいえ、多くの草タイプのポケモン達が抱える問題点の技範囲の狭さを補える点は希望の星と言えるでしょう。
タイプの選択はテラスタルの項目で記載いたします。
- かわらわり
ばかぢからを失ったラランテスの格闘打点がこちら。
火力に関していうと、半減程度なら+2リフストの方が火力が出るといった具合です。
火力は期待できませんが、オーロンゲに明確に強くなるのが採用ポイントです。
すてゼリフを特性で無効化し、壁を貼ってきたらこの技で粉砕できる、電磁波はそもそもSが遅いのでダメージは少ない。
といった風に相手のオーロンゲを抑え込めるのは非常に偉いと思います。
正直技スペースも余っているので入れといていいと思います。
選択枠
- その他特殊打点達
- かふんだんご
草と範囲自体は被るんですが、他に技がないです。サザンドラへの汎用打点として。
- ギガドレイン
チョッキを持つ時の回復手段兼命中安定の草技。
D振りヘイラッシャやチョッキマリルリ相手だと、火力として少し足りてないのであくまでサブプランとして。
- はかいこうせん
草、炎でカバーできないドラゴンカイリューセグレイブに対する超火力。
反動はありますが最後の一押しとして使用できます。
C+2だとちょっと残念な火力なので+4くらいから期待しましょう。
- つじぎり
主にサーフゴーに対する打点。
テラスタルをいわタイプで採用する際は打点がないので採用しましょう。
(火力が足りてるとは言ってない)
- ローキック
かわらわりとの選択。
トリルを使用する時は相手のSを下げるのは噛み合いませんが、追加効果自体が弱いということはないのでパーティによっては採用もありかと。
- みがわり
相手の交換などに合わせた安定択として。
とつげきチョッキでは使用できませんが、リーフストームで積む隙を自ら生み出せる技としてワンチャンスあるかと思います。
技枠が余った際に検討してください。
- きりばらい
半分くらいはネタですが、割とアリな気もします。
オーロンゲとの対面の際にかわらわりで壁を割ると記載しましたが、この技でも解除できます。
それだけでなくついでにステロなどの飛ばせるのでカバルドンなどに更に強くなれるのでびっくり枠として一応。
持ち物
- とつげきチョッキ
打ち合いに圧倒的に強くなります。
リーフストームを積む事で火力が伸びていきますが、積む前に相手の攻撃をもらう事も多いので耐久を強化できるチョッキは安定感が増し対面からの勝率がグンと上がります。
その他採用候補
- メトロノーム
技の種類が少なく、連打する事になるので火力補強としてとても優秀です。
仮想敵であるヘイラッシャ対面、本来有利な場面ですが相手が草テラスなどしてきた場合特性てんねんも相まって突破が困難になります。
そこをメトロノームなら炎テラバーストで押し切れるようにもなります。
岩テラスならラウドボーンを押し切れますね。
3回目のリーフストームの火力(C+4、メトロノーム補正×1.4)は
Cに少し降ってるだけで {ササンドラ} 程度なら半減でも高乱数で吹き飛ばします。
ただこちら採用するなら、耐久はだいぶお粗末なものになるので上手いことリーフストームで突破できることに期待して火力の方に努力値割いてもいいと思います。
ロマンだと割り切って使用してください。
こうかくレンズ
私はリーフストームを外して悲しい気持ちになる人が少しでも減ると嬉しいです。
常に心ではこの道具を持ってるつもりでリフストを撃ちましょう。
実際には持たなくていいです()
持ち物なんですが、チョッキとメトロノームの採用は上の方で書いているライバルのオリーヴァとの差別化にもなります。
というのもこれらの縛りがつく道具は器用なオリーヴァで採用するとその強みを消す行為に繋がるため、採用は後回しにされるかと思います。
だからこそこういった道具で違った強みを出していけます。
特性
- あまのじゃく
唯一の強みなので採用です。
リーフガードも使いようはありますが今回は不採用で。
性格・努力値と調整
今回はトリルパでの採用なのでSの個体値は最遅になります。
努力値 252-4-92-60-100-0
実数値 177-126-122-118-123-45
Cは控えめHC252サーフゴーをC+2炎テラバーストで超高乱数(93.75%)で落とせるところまで。
残りは耐久に振り分けてます。
詳しいダメージ計算は下に書きますが、打ち合いになれば打ち勝てる想定です。
- 調整先追記
オーロンゲに強いことをいかして先発想定を強く見る場合カバルドンの上を取っておくのが良さそうなのでその場合は、
「性格控えめ(特攻↑ 攻撃↓) S20振り」
を軸として調整すると良いかと思います。
努力値 252-0-84-60-92-20
実数値 177-112-121-118-122-68
C60のままだとHBカバルドンを低乱数(31.25%) なので防御の方を削ってCにまわすのもアリですかね。
(どこまで振っても一定数いる特防補正の個体のことを考えるとどちらにせよなので割り切るのも大事かと思います。)
コメントいただきありがとうございます。
テラスタル
- ほのお
その他の採用候補
- いわ
「ほのお」よりも攻撃性能は高いです。
しかし体制面が弱くなるので今回は不採用。
環境的に多そうなウルガモスに強くなるのはとても魅力的。
- ゴースト
草、格闘、ゴーストの攻撃範囲のカバーが優秀。
(一部特殊な事例を除き)全てのボケモンに等倍以上で殴れます。
耐性としても優秀ですが抜群をとれる範囲は減ります。
環境に多いサーフゴーやサザンドラ対面とかで余計なリスクも増えますしこれは好みで採用もありかなと言った感じですね。
立ち回り例
被ダメージ計算
- 控えめHC252 サーフゴー
ゴールドラッシュ 42.9%-50.8% 乱数2発 (2.73%)
(炎テラス後)
シャドーボール 28.8%-33.8% 乱数3発 (0.39%)
- 臆病メガネC252 サザンドラ
だいもんじ 67.7%-80.2% 確定2発
(炎テラス後)
りゅうせいぐん 59.8%-71.1% 確定2発
C-2りゅうせいぐん 30.5%-36.1% 乱数3発 (44.26%)
あくのはどう 37.2%-44.0% 確定3発
- いじっぱりチョッキHA252 マリルリ
じゃれつく 52.5%-62.7% 確定2発
(炎テラス後)
アクアジェット 47.4%-57.6% 乱数2発 (82.03%)
与ダメージ計算
- リーフストーム
vs HAチョッキ マリルリ
56.0%-66.6% 確定2発
(C+2)
111.1%-131.4% 確定1発
vs ゴーストテラス慎重HD キョジオーン
27.5%-32.3% 確定4発
(C+2)
53.6%-63.7% 確定2発
vs 腕白H252 ヘイラッシャ
79.3%-94.1% 確定2発
- 炎テラバースト
vs H252 サーフゴー
52.5%-61.8% 確定2発
(C+2)
98.9%-117.5% 乱数1発 (93.75%)
vs 腕白H252 アーマーガア
32.1%-39.0% 乱数3発 (98.14%)
(C+2)
99.5%-118.0% 乱数1発 (93.75%)
- はかいこうせん(素では打たないので積んだ状態で計算)
vs 無振り サザンドラ
(C+2)
72.4%-85.8%
vs H244 ウルガモス
(C+4)
99.3%-117.5% 乱数1発 (93.75%)
苦手なポケモン
- ラウドボーン ラウドボーン
岩テラスなら多少抗えますが、Cにだいぶ振らないとそもそもテラバーストでは火力足りてません。
相手の後出しテラスタルとか考えると岩テラスでも分が悪い気がします。
一応C+4リフスト、破壊光線で抗っていますがそれくらい無理やり突破する形になります。
そもそも草炎がメイン打点では限界もあります。
上記のように構成次第では一応多くのポケモンに抗う方法はありますが、そちらを拾おうとすると他を取りこぼす事になるので上手く後ろのポケモンで処理したいですね。
相性の良い味方・構築例
・トリル始動役
- たいねつドータクン
テラスタル前は互いに地面⇄炎の打点を受けられるのが良いです。
あとステロも撒ける点がとても優秀です。
ステロでカイリューのマルスケも潰れるので割と上で書いてる無理やり突破も現実味が出てきますね。
・スイーパー
ラランテスが3タテするのは理想ですが現実は厳しいです。
しっかりと取りこぼした相手を処理できる後続も欲しいです。
ドドゲザンなどはトリル下でも戦える上にふいうちで倒しきれなかったポケモンを倒せるので相性が良いかと思います。
チョッキは被っているので道具は分け合いましょう。
- 最後に
長くなりましたが、ここまで読んでいただいた方ありがとうございます。
ばかぢからを失ったことはとても痛いですが、それでもまだまだやっていける可能性は見つけることができたかなと思います。
ジャローダでいいと言われそうな型ですが、パルデアにはそんなポケモンいないからこそ個性として許されるラランテス是非使ってみてはいかがでしょうか。