けるべろんです。
育成論の投稿は初めてとなりますので温かい目で見守ってくださるとうれしいです。
本育成論はソロ、及び野良レイドで利用できるラランテスラランテスについての育成論となります。ちまたではそこそこ使われているイメージもありますが、ポケモン徹底攻略様の方にまだ育成論が出ていなかったため今回執筆させていただきました。
また、2/24日より開始の「☆7最強ピカチュウピカチュウ」において、本育成論のラランテスが有効とのことでしたのでこちらについての記述も追加しておきます。27日付の更新なのであまり意味がないかもしれませんが、参考にしてもらえると嬉しいです。
以下注意点について。
- 基本的にソロ、もしくは味方との連携が取れない野良レイドでの使用を前提にしています。連携が取れる場合は一撃で倒すことを狙う方が早いと思います。
- 本育成論では種族値・個体値・努力値への言及があります。もしわからない場合はポケモン徹底攻略様内の解説ページ(https://yakkun.com/dp/system.htm)をはじめ、事前に調べておくことを推奨します。
- 本育成論はポケモン徹底攻略様内で一般的に見かけるレベルの用語や略語を使用しています。ご了承ください。
例:A0(攻撃がダメかもであること)
ラランテスラランテスの特徴
第7世代で初登場したくさ単タイプのポケモンです。モチーフはハナカマキリという昆虫ですが、虫タイプは持っていません。
ステータスは高い攻撃とそこそこの防御・特防、かなり低めの素早さという、俗にいう重戦車型の配分です。
特筆すべき点としては隠れ特性である「あまのじゃく」があります。
これは能力の上昇と下降が反対になるという面白い特性で、2023年1月現在のSV環境でこの特性を持っているのはラランテスのみです。
この特性により本来C2↓のデメリットを持つリーフストームを、逆にC2↑の技として打つことが可能になります。悪だくみをしながら貯め無しでソーラービーム以上の火力を出せると聞けばその強さはわかると思います。
テラレイドでは攻撃技を3回使うまでテラスタルを使うことが出来ませんが、ラランテスは積みながら攻撃することが可能であるためいち早くテラスタルのチャージを貯めることが出来ます。シールド(ダメージ8割カット)を割る際テラスタルを切っておくと与えられるダメージが大きく伸びます。この特徴はワンパンが難しく、シールドが張られやすいソロレイド、野良レイドで特に有効です。
仮想敵
主に弱点を突くことが出来るじめん,いわ,みずタイプのテラレイドに対して繰り出すことを想定しています。
メジャーなレイド用ポケモンとして、じめん・いわタイプに対してはマリルリマリルリ、みずタイプに対してはテツノカイナテツノカイナなどがいますが、上述のはらだいこ勢とはステータスの積み直しが容易であること、特殊型であることなどから差別化が出来ます。
- チョッキのおかげでそれなりの耐久は確保できていますが、弱点ギガドレインの回復が前提の立ち回りも多いので等倍相手で弱点を突かれるような相手への使用は推奨しません。
持ち物
とつげきチョッキ
攻撃技しか使えなくなるかわりに特防を1.5倍に引き上げてくれる道具です。
テーブルシティのデリバードポーチで買うことが出来ます。
本育成論の確定技はリーフストームとギガドレインであり、実戦でもほとんどの場合はこれらを押し続けることになります。ラランテスは鈍足で、基本的に攻撃を受けてから反撃することになります。そのためチョッキに限らず耐久力を上げる手段は用意しておくと安心です。
その他では同じ技を押し続けることからメトロノーム、リーフストームを打っている間も回復したい場合のかいがらのすずなどでしょうか。敵が特殊型ではない場合チョッキを持たせる意味がないのでこれらを持たせた方がいいです。
特性
あまのじゃく
Cがそれほど高くないラランテスでリーフストームを使う意義です。こちらの特性でないとこのポケモンを使う意味が全くないので、育成する際は絶対に特性をあまのじゃくにしてください。
おだてるを喰らうと面倒なことになりますが、確認した限りだと☆6レイドでおだてるを使うのはタギングルタギングルだけだったので多分そんなに困ることはないです。
性格・努力値と調整
単純なHC極振りです。Cを振り切った場合の最高耐久指数になり、レベル100の時のH実数値は344となります。
積みで十分火力を担保できるので耐久に特化させるのもありかもしれません。
特攻の分の努力値を防御に回すことで、じめんテラスタル需要の高い☆5セグレイブセグレイブのつららおとしを2回耐えることが出来ます。(素直にマリルリを使うべきかもしれません)
- 最強ピカチュウで使うことを想定した場合、C(特攻)に割いている努力値をD(特防)に割いた方が安定します。ラランテスの特殊火力はあまり高くないですが、リーフストームを複数回積めば問題ありません。
技構成
確定技:
リーフストーム
タイプ一致威力130のメインウェポン。
C種族値が微妙なラランテスでも十分な威力が期待できる最高打点。特性により積み技としての性質を併せ持ち、特に何もなければこれを打ち続けることになります。PPが5しかないためポイントアップを使って増やしておくことを推奨します。
命中90が玉にきず。
ギガドレイン
タイプ一致威力75の吸収技。
与えたダメージの半分を吸収します。この二つの技の両立により、ラランテスは「攻撃しながら積みも回復もできる」という優秀な性質を持てています。
準確定技:
かふんだんご
威力90のむし技。
2倍弱点相手だとしてもタイプ一致リーフストームの方が火力が出るため、基本的に使うことはないです。
味方に対して使うと体力を半分回復してあげられます。連携の取れない野良レイドの場合大抵は自分を信じて殴り続ける方が有効ですが、「ここであの人が落ちると困る!」という場合に確実な回復手段があるのはうれしいです。どうせ技スペースは空いているので入れといてもいいと思います。
選択技:
攻撃技はこれ以上の候補がないため、選択技はチョッキを着ない場合の変化技の選択肢になります。回復も攻撃も確定技でこなせるため、あまりこの枠の技を使うことは無いです。
なやみのタネ
相手の特性を強制的に「ふみん」に変えます。
特性「てんねん」によりこちらの積みを無視するドオードオーをはじめ、厄介な特性を持つポケモンが相手の場合役立ちます。副次的な効果ですが相手の特性がわかるためボールや特性にこだわる場合は捕獲するかどうかの判定にも使えます。
ねをはる
毎ターン小回復できる技です。
同じく小回復できる技としてラランテスはグラスフィールドを覚えます。あちらと違い攻撃面の支援性能は無いですが、相手に上書きされたり消されたりする心配がないです。野良マルチでは効果を実感する前に試合が終わりがちなので、どうしても回復技が欲しい場合はこうごうせいをお勧めします。
ただし、基本的に殴りに行く方が貢献しやすいです。
あまごい
ほのお技の威力を下げ、水技の威力を上げます。
いわやじめんを相手にする際マリルリと一緒に戦う場合が多く、そちらの支援ができます。ラランテスは足が遅いためすぐに上書きされてしまうということはあまりないです。
ただし、基本的に殴りに行く方が以下略
にほんばれ
水技の威力を下げ、炎技の威力を上げます。
最強ピカチュウレイドにおいて、初動で打つことによりその後のなみのりの威力を大幅に下げることができるほか、かみなりの命中率を下げることができデバフとして非常に有効です。この場合とつげきチョッキを持つことが出来ないため持ち物の候補はかみなりの追加効果を防げる「おんみつマント」などが候補になります。
テラスタル
くさ
くさ技しか打たないためこちら。リーフストームの実質威力が260にまで上がります。見た目に反してラランテスは進化前もくさ単タイプなので、テラピースを集める必要はないです。
ここまで読んでいる方の中にはいないとは思いますが、レイドで手に入った夢特性個体をそのまま運用するのはやめましょう。耐性が変化するため不意の弱点で倒されてしまうことがあります(一敗)。
立ち回り例
基本的にはリーフストームを中心にひたすら攻撃技を連打します。
一度でも当たればわるだくみを積んだのと同じ効果を得られますし、3回までは打っただけ火力が上がります。体力が減ってきたらギガドレインで回復します。リーフストームを積めていればそこそこの回復量になるはずです。
体力に余裕があればすぐにテラスタルを切り、火力を上げましょう。
もしHPが減っている場合、野良マルチなら味方の応援を待ってからテラスタルを切る、ソロの場合は一度ひんしになって蘇生した後にテラスタルを使うのがいいと思います。
テラスタル後は体力に余裕があるならリーフストームを、余裕がなければギガドレインをその都度選択していきます。
- テラレイドポケモンがこちらの特性を打ち消してきた場合、次の1ターンの間「あまのじゃく」が無効化されてしまいます。この状態でリーフストームを打つのはリスクが高いので、ギガドレインや防御応援、変化技などでお茶を濁し、次のターン以降リーフストームを打つのがいいと思います。
☆7最強ピカチュウにおいて
☆7最強ピカチュウレイドピカチュウにおいて、本育成論のラランテスが活用できるとのことで実際にプレイしてきました。結果的にソロでのクリアが確認できたため共有させていただきます。
技構成、アイテムともに育成論の通りで問題ありません。
事前準備として、NPCに草弱点のポケモン(キョジオーンキョジオーンなど)、もしくはオリーヴァオリーヴァがいると安定度が上がります。これはオリーヴァの展開するグラスフィールドが回復と攻撃支援の2つの役割を果たしてくれるためです。
最強ピカチュウは先制攻撃としてあまごいとなみのりを使用してきます。本育成論のラランテスラランテスはチョッキにより特防を上げているためその後のなみのりも余裕をもって受けることが出来ますが、それでも回復なしだと厳しいです。
このため、ソロレイドではNPCのポケモンに対して{ギガドレイン}を行うことで回復とテラスタルのチャージを並行して行います。先に1度リーフストームを使っておくと吸収量も増えてお得です。
合計3回攻撃したらすぐにテラスタルを切ります。
タラスタル後はピカチュウに対し{ギガドレイン}連打で十分倒しきることが出来ます。もしピカチュウのアイアンテールが外れた場合などは体力に余裕が出来るため、リーフストームを使えばクリアまでの時間を削減できます。
*注意
- あくまでこの戦術は「ひとりで挑戦」の場合の戦い方です。「みんなで挑戦」する場合に味方へギガドレインを打つのは絶対にやめましょう。レイドの失敗に直結します。
- NPCの中にハラバリーハラバリーがいた場合、ほうでんを打つ場合があります。ピカチュウは特性「ひらいしん」により電気技を受けた際特攻が上がるため、レイド失敗の危険があります。もしハラバリーがいた場合はレイドを解散するか、ハラバリーに対してギガドレインをしましょう。この場合もテラスタルまでこぎつければクリアできることを確認しています。
*補足
- 状態異常対策を行っていませんが、草タイプであるため粉技は無効、特殊型であるためやけどもあまり痛くはないと状態異常にはそこそこ耐性があります。
- 夢特性のラランテスは星4レイドでしか出現せず、野良レイドではあまり見かけないため意外と手に入りません。ラランテスが大好きでとくせいパッチを使うのも厭わない
私のような人以外はTwitterなどで募集をかけて交換してもらうのがいいと思います。
終わりに
今回は私がレイドで使っているラランテスの紹介でした。
「ばかぢから」を没収されたのでランクマでは厳しいラランテスですが、こういった場所で活躍できればうれしいなと思っております。よく見たら「しんぴのまもり」没収されてるからレイドでも弱体化受けてる。
ご精読ありがとうございました。