こんにちは、謎の人と申します。
三本目となる投稿は、禁止伝説環境において最強であるハバタクカミを紹介致します。
よろしくお願い致します。
役割
レギュFまでの電磁波カミの使い方は、[育成論SV/3116/ こちらの方の育成論]をご確認ください。丁寧に纏められていらっしゃいます。
当育成論では、主に対禁止伝説を想定した文章が多くなります。
しかし、現在のbig6達を始めとしたポケモン達を軽視した型であるわけではありません。
それをご確認いただくためにも、上記の育成論に目を通していただけると幸いです。
役割に入る前に、sv環境での禁止伝説環境を考察致します。
私が考察する禁止伝説のティア表は以下の通りです。
以下割愛致します。
Sランクの基準は、
- big6系統のポケモン達に明確な不利を取らない。または不利を取る相手が少ない。
- 一匹で相手の構築を破壊できるパワーを持っている。
- 補助技が豊富であり、型の匿名性が高い。
であります。
A及びBランクは、Sランクのポケモン達と3つの基準の上で比較すると、見劣りするポケモン達ということになります。
現在の環境TOPの中でも、ハバタクカミ
カイリュー
パオジアンは、現在のレギュレーションよりも強く動かせると考察しています。理由は単純で、
ハバタクカミ
パオジアンに関しては、多くの禁止伝説ポケモンの上から動くことが出来る点。
パオジアンは
ブラックキュレムよりも火力を出すことが出来る為、火力方面は申し分なく、Sランクである
バドレックス(こくば)
コライドンを始め、多くの禁止伝説に対しテラスタルを強要出来ること(
ハバタクカミも同様である)から、個体数が減るとは非常に考えにくいです。かつ、禁止伝説に先制技を持っている個体が少ないことから、先制技で縛るという動きは、強力かつ再現性のあるものになると考察できます。
禁止伝説環境でカイリューが評価される理由は、火力の底上げされる禁止伝説環境の中で、マルチスケイルを活かした行動保障が存在していることが、最も大きく、ノマテラ神速による縛り性能が従来よりも活きる場面が多いと予想出来る点であると考えます。
さて、簡単に作成までの過程(Aランクまで)を説明しますと、
現環境最速クラスにして、豊富な技範囲と変化技に加え、痛み分けや呪いを習得し、不意打ちや影打ち等の4倍弱点先制技はテラスタルにより解消され、実質強化されて君臨したバドレックス(こくば)を頂点に据えます。無効タイプが少なく、C無振りでもメガネ
ハバタクカミシャドボと同じ威力を出すことのできるアストラルビット+黒のいななきは、一貫性ができた瞬間相手を瞬殺できるほどのスペックを有しています。
対策としてディンルー等のクッションが挙げられますが、宿り木アンコや、痛み分けを絡めることで、対面で圧力をかけることが可能であることから、メタも乗り越えることの出来る性能を秘めています。
コライドンはテラス前提ではありますが、炎テラスタルとの相性補完が良く、晴れ状態とのシナジーもあり、想像を絶する火力と豊富な技範囲の広さ、かつニトロチャージ等により能動的にsを上げていくことが出来ることから、対応することが難しいと判断しつつ、
バドレックス(こくば)の下から動くことになることから、次点
コライドン。
続いて、ザシアン(王)はA種族値20下降と、特性の発動が試合中に一度のみという弱体化を受けましたが、s148族であり、優秀なタイプと高水準の耐久。禁止伝説の中では貴重な先制技を持つという特徴があり、対面性能とサイクル性能どちらも秀でている。かつ
バドレックス(こくば)や
コライドンにも共通することですが、現環境を支配する
ハバタクカミ
カイリュー
ウーラオス
ガチグマ(アカツキ)
パオジアンらに対し、完全な不利を取る事が無いという点を評価し、3番手に
ザシアン(王)を据えました。
svは、ハバタクカミや
パオジアン
ガチグマ(アカツキ)を始めとした、非常に強力な一般ポケモンで溢れかえっている為、big6系統のポケモンに不利を取らない点は、大きく評価すべきであると考えます。特に上記の
バドレックス(こくば)
コライドン
ザシアン(王)は、現環境で対処が困っているポケモン達に対して強く出れるので、Sランクにおいて問題ないと考えます。
ここまででSランクとなります。
Aランクは、Sランクの3つの基準に加え、Sランクの禁止伝説に五分以上、あるいは、対策していない構築を粉砕出来るパワーを持つことを意識しました。
ホウオウは、
バドレックス(こくば)
ザシアン(王)に対し剣盾時代から強く出れており、圧倒的耐久力と再生力のサイクル性能の高さ、かつ、せいなるほのおの火傷による詰ませ性能が高いポケモンであります。かつ、
ハバタクカミ
パオジアンらに不利を取らない点を評価しAランクのトップ。正直ほぼSに近いですが、Sは3体程度にしたいという謎のこだわりがあるのでAランク。厚底ブーツのみならず、チョッキや珠型等、型の匿名性に富んでおり、予想外のダメージを貰うこともしばしば。天敵は
キョジオーンかもしれません。
バドレックス(はくば)は、動く回数を増やそうと考えればテラスタル前提ポケモンですが、テラスによる耐性変化後の耐久値は異常であり、両壁やトリルとの組み合わせにより、凄まじいパワーを出すことが可能です。しかし、テラス前提でありながら、上から動かれることを考慮し、この位置。
ミライドンは、私が禁止伝説ルールの仲間大会にハマっていた頃、永遠と使っていましたが、想像以上に通りが悪いです。地面+フェアリーの並びだけで技の一貫は切られてしまい、能動的にsを上げる手段も持たない為、動かしにくい。しかし、上手く通せれば後出しを許さない火力を有していることと、エレキシード+瞑想や、ボルトチェンジといった優秀な技範囲を持つことから、対面サイクルどちらにも寄せる事の出来る技の選択肢、そして後述する
カイオーガよりは強力であると考える為、Aランクと致します。
カイオーガは以前スカーフ型が主流でしたが、ブエナを始め、高火力の先制技等、スカーフ
カイオーガより上から動ける手段が増加しました。加えて、水技を半減以下に抑える手段が、貯水の他にテラスタルという手段が生まれてしまった為、雨下しおふきを最大火力で押し付ける展開は非常に取りにくく、スカーフ
カイオーガは環境的に弱いといっても過言ではありません。
主流になるのは瞑想やチョッキ等、スイープ役ではなく、対面で殴り合うようなカイオーガになっていくと考えます。
さて、ここでハバタクカミをぶち込んでみます。
結論から言えば、電磁波を入れて上からぶん殴れば全部解決するということです。
かつ、スカーフバドレックス(こくば)以外、s135族×s上昇ブーストエナジーを抜ける禁止伝説が存在しません。
つまり、ブエナハバタクカミが上から好きなことを出来てしまいます。
今回は、電磁波を拒否できる禁止伝説が少ないことに着目し、電磁波型で考察します。
スカーフバドレックス(こくば)をケアする形を取ってさえすれば、裏の積みアタッカー等につなぐために、電磁波によるs操作や、相手の能力値を下げながらバトンを渡すという下準備をする、いつもの
ハバタクカミハバタクカミを行えばよいということになります。
纏めますと役割は、
バドレックス(こくば)
コライドン
ザシアン(王)等の早い禁止伝説たち、高火力の禁止伝説たちに対し、電磁波によるs操作や、甘えるorマジカルフレイムで能力ダウンを狙い、裏のエースを通す下準備をする、ストッパー兼サポート役であります。
持ち物
ブーストエナジー:先程も申し上げた通りs135×1.5を抜ける禁止伝説が少ない為、上から電磁波や能力ダウンを通しやすいので、エナジー採用になります。
特性
こだいかっせい:コライドンの個体数次第では、エナジーの無くなってしまった2サイクル目でも、古代活性を発動できる機会が増えてハッピー。
晴れにただ乗り出来るからと言ってsを削ってしまうと、ミラーやスカーフ持ちに弱くなってしまう点等があるため、上から確実に動くために最速確定。
性格・努力値と調整
技構成
確定技
選択技
テラスタル
- でんき:相手の電磁波を無効化出来る他、
ザシアン(王)のきょじゅうざんを始めとした鋼技半減できる。かつ、
バドレックス(こくば)のアストラルビットを等倍に出来る。現在よりハバカミの電気テラスの価値は上がりそう。
立ち回り例
- 2手目で繰り出す。
- 初手で数的有利を取っているなら、相手の2匹目のポケモンを倒し、ラス1に対し適当な技を撃って、エースに繋ぐ。
- 初手で数的不利を取っているなら、相手の1匹目のポケモンを倒し、2匹目のポケモンをエースの起点にする為に、適当な技を撃ってエースに繋ぐ。
以上。
与ダメ
- ムーンフォース
無振りコライドン 確定1発
無振りミライドン 確定2発
無振りバドレックス(こくば) 確定3発
無振りカイオーガ 乱数3発(32.49%)
- マジカルフレイム
無振りザシアン(王) 確定3発
無振りバドレックス(こくば) 乱数4発(0.01%)
被ダメージ計算
- 臆病C252
バドレックス(こくば)等倍アストラルビット 確定2発(71.8~85.5%)
テラスを切ってから電磁波を入れることで、スカーフにも対応することが出来ます。
ハバタクカミ電気テラス+甘える後
意地A252ザシアン(王)A-1きょじゅうざん 乱数3発(17.4%)
意地A252ザシアン(王)A-1じゃれつく 確定2発(53.5~64.2%)
ハバタクカミ甘える後
意地A252炎テラスコライドンA-2フレアドライブ 乱数1発(93.75%)
陽気A252炎テラスコライドンA-2フレアドライブ 乱数1発(43,75%)
意地A252炎テラスコライドンA-2ニトロチャージ 確定2発
陽気A252炎テラスコライドンA-2ニトロチャージ 乱数2発(55.85%)
ハバタクカミマジフレ後
臆病C252バドレックス(こくば)C-1アストラルビット 乱数2発(95.31%)
控えめC252ミライドンC-1稲妻ドライブ 乱数3発(98.19%)
臆病C252カイオーガC-1しおふき 乱数1発(6.25%)
※無振りカイオーガに対しては、マジフレから入るより、ムンフォから入ることで
臆病C252カイオーガしおふき(ムンフォ被弾済み) 確定2発
苦手なポケモン
電気、地面テラス。チョッキ持ちやHDに厚く振った、電磁波の通らない物理で殴って来る地面タイプ。
特にランドロス(霊獣)は、以上の要素を持つことに加え、岩石封じによるs操作ととんぼがえりから、有利対面を作る事が出来るので不利。
相性の良い味方・構築例
対面構築、特に積みエースポケモンと相性が良いです。
ラスイチコライドンは、
ハバタクカミを2番手に置いた時のことを考えると、
ハバタクカミが相手にテラスタルを切らせる圧力のあるポケモンであるため、
コライドンの技が通りやすくなります。
特に、ハバタクカミに耐性テラスを切ろうとすると、鋼、ノーマル等、格闘タイプやドラゴンタイプ、炎タイプが一貫するタイプになる為、
コライドンを通す試合展開の再現性が上がります。
@1+ハバタクカミ+積みエースポケモンのような形は、レギュEから現在まで続く対面構築の基本形となっています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
目新しくも無く、深いわけでもない育成論ですが、ブーストエナジー+電磁波が禁止伝説に対して非常に有効であると感じていただけたら幸いです。
ダメージ計算等は、コメントで追加してほしいものがあり次第、随時追加いたします。
ありがとうございました。