エンニュート- ポケモン育成論SV

はじめまして、エンジョイグマと申します。
今回はふと思いついたエンニュートエンニュートを使ってみたところ、思った以上に刺さったので育成論として投稿させていただきます。

• この育成論では努力値、個体値等の非公式用語を使用します。
• 各ステータスをH-A-B-C-D-Sと表記します。

エンニュートとは？

タイプのポケモンで、パラドックスポケモンであるテツノドクガテツノドクガと同じタイプを持っています。

エンニュート 68-64-60-111-60-117(480)
テツノドクガ 80-70-60-140-110-110(570)
ご覧の通り、テツノドクガよりSが少し高いかわりにその他の数値を2まわりほど落としたポケモンがエンニュートとなっています。
これだけ見ると劣化じゃないの？と言われるかもしれませんが、今回重要なのはS110族より少し速いこと、特性ふしょくによりタイプにもどくどくが当たること、そして何よりもアンコールとかなしばりを両立できることです。テツノドクガはもちろん、ふしょくを持つライバルのキラフロルキラフロルにも真似出来ない役割を担ってくれる非常に使用感の良いポケモンでした。

コンセプトと役割

基本的には先発し、役割対象にどくを入れたりアンコ金縛りで動きを阻害しつつ裏のエースの通る道を作る役割を担います。(相手によっては裏出しも狙えます)
基本的に一人で華麗に勝つ、という想定はしていないのですがあまりにもエンニュートが刺さった選出相手だとたまに一人で終わらせてしまうことがあった程にはハマったときのポテンシャルが高いです。

持ち物

ものまねハーブ

持ち物は固定です。この持ち物があるからこそカイリューカイリューに役割が持てるといっても過言ではありません。

カイリューより少し速いくらいのアンコール持ちは、初手りゅうのまいに対してS関係が逆転しアンコールできない…なんてことがよくあります。

クエスパトラクエスパトラのかそく+まもるも同様なのですが、ものまねハーブを持っていれば一度だけ積みによるSの逆転を防ぐ事ができます。

つまるところ、りゅうのまいソウルビートちょうのまいスケイルショットを上からアンコールできるということです。

上からちょうはつするよりも優れた点として、攻撃技やテラスタルによって有利不利が逆転しやすい裏のポケモンを安全に着地させることが出来る事があげられます。

(カイリューに対してのパオジアンなど)

特性

ふしょく

エンニュートの通常特性です。ポケモンでも毒にすることができます。

技構成の欄で説明するのですが、今回のエンニュートにはどんかんがあまり必要とならないのでこの特性で固定とさせていただきます。

性格・努力値と調整

• 性格…おくびょう
• 努力値振り…H175(252)-A62(0)-B87(52)-Cx(0)-D80(0)-S179(204)

S110族抜き残りHBとなっています。Bに調整意図はあまり無いのですが、副産物としてA特化ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)のあんこくきょうだを確定2発に抑えられます。

技構成

まもる

ものまねハーブにより1ターン目の行動としてかなり安定します。

選択技にみがわりがありますが、連続技に貫通されるため耐久の低いエンニュートにはこちらのほうがあっていると思います。

アンコール

補助技やテラスタルで無効にできる技を打たれたときに同じ技を3ターン打たせ続ける事ができる強力な技です。ポケモン対戦を多くやっている方には説明不要な技ですね。

かなしばり

苦手な技を止めるほか、アンコールと組み合わせることで交代orわるあがきを押し付けることができます。

また、ちょうはつを守るで見てから金縛ることで実質的に挑発を無力化することができます。

どくどく

特性ふしょくによりほぼの全てのポケモンに一貫するダメージソースです。おにびはテラスタル無効にされてしまうため、居座りを許さない意味でもかならずこちらにします。

テラスタル

テラスタイプを選ぶ条件として、技を無効に出来るタイプを選びましょう。
アンコールをさらに強力に使えるようになります。

スケイルショット持ちドラゴンタイプに非常に強くなります。まもるで地震を見てから金縛り→スケイルショットにアンコールという流れを考えていましたが、初手スケイルショットを打ってきてそのまま詰ませる流れも多かったです。

じならし等の地面技をアンコールことができます。ただし技持ちのポケモンは大体金縛りでなんとかなることが多いです。

• (10/25追記)

カイリューのしんそくをアンコールすることができます。ダメージ計算にありますが、鉢巻テラス神速は乱数で落ちてしまうので、それを対策するなら。

立ち回り例

(先発カイリュー対面想定)

1. 守るで様子を見ます。
2. 竜の舞やスケイルショットであればアンコール、地震であれば金縛りをします。(必要に応じてテラスタル)
3. 毒を撒きつつタイミングを見て引き、後続の有利対面を作ります。

後ろから出す場合には積み技に対して読み出ししましょう。フェアリー技でも安定して受け出し出来る耐久はありません。(メガネハバタクカミハバタクカミのムーンフォースが確定三発)

被ダメージ計算

基本的に受け出しを想定していないので、対面で最低限耐えられるダメージを記載しておきます。

A252オーガポン(かまど)オーガポン(かまど)のツタこんぼう 67 ~ 79 (38.3 ~ 45.2%) 確定3発

A252パオジアンパオジアンのかみくだく(≒等倍テラバースト) 120 ~ 142 (68.6 ~ 81.2%) 確定2発

A特化カイリューカイリューのA↑しんそく 106 ~ 125 (60.6 ~ 71.5%) 確定2発
A特化カイリューカイリューのA↑しんそく(テラス) 159 ~ 187 (90.9 ~ 106.9%) 乱数1発 : 43.75%

苦手なポケモン

• サーフゴーサーフゴー

こちらからやれることが0です。無理に攻撃技を入れるよりは、割り切って裏で対策したほうが良いと思います。

• キョジオーンキョジオーングライオングライオン

毒が効かないためこちらからダメージを出すことは出来ませんが、技構成によってはアンコールで詰ませることも可能です。

• テツノツツミテツノツツミ

エンニュートより速く、身代わりアンコールの存在により明確に不利です。

相性の良い味方・構築例

• セグレイブガブリアスカイリュー

スケイルショットかつららばり+地震で苦手なサーフゴーキョジオーングライオンに対する対策になります。積みエースとして運用できるのも◎

• ガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)

ハイパーボイス+だいちのちからによりサーフゴーキョジオーングライオン対策になります。エースとしては遅いのが欠点で、サイクルよりの構築ではエンニュートが足を引っ張る可能性があるのが注意点。

• クワガノンクワガノン

とつげきチョッキを持たせることでテツノツツミに強くなり、下からボルトチェンジを打つことでエンニュートを安全に着地させることもできます。

最後に

エンニュートエンニュートの育成論いかがでしたでしょうか。育成論に書いてはいませんが、腐蝕+どくどくと金縛りアンコールにより簡単に受けループを詰ませる性能も持っています。この育成論で、少しでもエンニュートの魅力が伝わったならとても嬉しいです。