はじめに
初めての育成論投稿になりますので至らぬ点もあるかと思いますが、気になることがありましたらコメントにてご指摘お願い致します。
ポケモンSVのランクマッチS1にて18勝2敗という成績でマスボ級に到達することができ、使用していたPTの中でもこのウルガモスがなかなかの活躍をしてくれましたので紹介致します。
※この記事は初心者の方にはわからない可能性のある単語(HABCDS等)や新ポケモンに対するネタバレを含みます。ご理解頂ける方のみ閲覧をお願い致します。
採用理由と役割
キノガッサのきのこの胞子に対して強く出ることのできる草テラスタル型ウルガモスを考察していたところ、Bに努力値を割くことで環境に蔓延るキョジオーンやヘイラッシャなどの受けポケモンをみがわりで起点にできれば強いのではと思い至りました。アタッカー・受けポケモンともに物理が多い現環境における貴重な特殊アタッカーであり、受けポケモンの崩しも狙っていけるため採用価値は十分にあると思います。
持ち物「ラムのみ」
特性「ほのおのからだ」
虫技を採用しないため、接触技を受けたときにワンチャンやけどを狙えるほのおのからだ一択です。
性格・努力値と調整
調整案1
性格:ひかえめ
努力値:H244-B148-S116
実数値:H191-×-B104-C170-D125-S135
性格:積んだ後に最低限の火力を出すための「ひかえめ」です。Sを伸ばして抜きたい相手がいれば「おくびょう」も候補になるかと思います。具体的に抜きたい対象としては最速サーフゴーがいますが、性格「おくびょう」でH212-B164-S132と努力値を振ることでS実数値150となり、最速サーフゴーを抜きつつ調整案1と同等のB耐久を確保できます(他の役割対象への遂行速度が落ちるので推奨はしません)。
耐久:物理耐久を実数値H191-B104とすることで草テラスタル時にヘイラッシャの無振りウェーブタックルをみがわりが確定耐えします。カバルドンのじしんやキョジオーンのしおづけに対してもみがわりが残るため、蝶の舞の起点にすることができます。特殊耐久については、おくびょうウォッシュロトムのハイドロポンプ程度であれば草テラスタル時にみがわりが確定耐えします(ひかえめだと50%でみがわりが割れます)。
素早さ:最速70族(S134)抜き調整です。陽気キノガッサの上からみがわりを張ることで、きのこの胞子を透かしたり地ならしをみがわりが耐えたりします。
調整案2
性格:ひかえめ
努力値:H244-C148-S116
実数値:H191-×-B85-C191-D125-S135
Bに振っていた努力値をそのままCに回した調整です。現環境ではヘイラッシャのウェーブタックル採用は多くないように感じたので、Bを下げるのも選択肢です(B無振りでもアクアブレイクならみがわりが確定耐えします)。ここまでCに振ると、草テラスタルギガドレインでHD特化キョジオーンを確定2発、HD特化ヘイラッシャを超高乱数2発(98.4%)で落とすことができます。
今回、Bを下げても役割対象であるキョジオーンやヘイラッシャに対して仕事ができるという理由で調整案2を掲載しましたが、現環境ではキノガッサやミミッキュ等の先制技持ちが多く、B振りが腐ることはありませんので基本的には調整案1を推奨します。
技構成
ほのおのまい
タイプ一致メインウェポン。かえんほうしゃ、だいもんじと選択ですが、命中安定であり50%の確率でとくこうを1段階アップできるほのおのまいを推奨します。
ギガドレイン
役割対象であるみず、じめん、いわタイプへの打点です。テラスタルにより実質タイプ一致で撃つことができ、回復もできる優秀なサブウェポンです。
みがわり
本育成論の核です。草テラスタルと合わせて受けポケモンを起点にします。
ちょうのまい
とくこう、とくぼう、すばやさを1段階ずつ上げるチート技です。ウルガモスを使用する理由の8割がこの技と言っても過言ではないです。
テラスタル
草タイプで確定です。本来苦手とするみずタイプやいわタイプの技を半減・等倍で受けることができ、みずタイプやいわタイプ、じめんタイプに対してタイプ一致の草技を抜群で撃つことができます。また、キノガッサやモロバレルのきのこの胞子を無効にできる点も強いです。
立ち回り例
耐久に努力値を振っているとはいえ素の耐久値は高くないため、できれば無傷の状態で役割対象と対面させるのが理想です。相手の交換に合わせてウォッシュロトムのボルトチェンジから繰り出す等、上手く場を作ってあげる必要があります。
対面さえ作ってしまえばみがわりが大安定になります。草テラスタルからのみがわりは読まれにくいため、想定外の動きで受けポケモンを崩していきましょう!
また、キョジオーンやヘイラッシャといった受けポケだけでなく、ドドゲザンのふいうちに対してみがわりを置くこともでき、剣の舞を積まれた後でも有利な択を迫ることができます。
与ダメージ計算
※ダメージ計算は調整案1で計算しています。
ほのおのまい
- H177-D100ハッサム171.7〜205.6%確定1発
- H151-D90マスカーニャ112.5〜135.0%確定1発
- H135-D80キノガッサ142.2〜168.8%確定1発
- H163-D111サーフゴー84.6〜100.6%乱数1発(6.2%)
- H193-D111サーフゴー71.5〜84.9%確定2発
→C1段階上昇時 106.7〜127.4%確定1発
- H207-D105ドドゲザン70.5〜84.0%確定2発
→C1段階上昇時 105.3〜125.6%確定1発
- H221-D114モロバレル60.6〜73.3%確定2発
→C1段階上昇時 92.3〜108.5%乱数1発(50.0%)
- H131-D125ミミッキュ46.5〜55.7%確定3発(ばけのかわ込み)
ギガドレイン
ここからの計算は草テラスタル前提になります。
→C1段階上昇時 95.6%〜113.0%乱数1発(68.7%)
- H207-D156キョジオーン44.4〜53.1%乱数2発(22.6%)
→C1段階上昇時 66.6〜79.2%確定2発
→C2段階上昇時 89.8〜105.3%乱数1発(31.2%)
- H215-D136カバルドン50.2〜59.5%確定2発
→C2段階上昇時 98.6〜117.2%高乱数1発(93.7%)
- H157-D127ウォッシュロトム73.8〜87.8%確定2発
→C1段階上昇時 108.2〜129.9%確定1発
- H157-D162ドヒドイデ28.6〜34.3%乱数3発(1.7%)
→C1段階上昇時 42.6〜50.3%乱数2発(1.1%)
→C2段階上昇時 57.3〜67.5%確定2発
- H207-D100マリルリ70.5〜84.0%確定2発
→C1段階上昇時 105.3〜124.6%確定1発
被ダメージ計算
ここからの計算は草テラスタル前提になります。
- ヘイラッシャ無振りウェーブタックル20.4〜24%、みがわりが確定耐え
- キョジオーン無振りしおづけ14.1〜17.2%、みがわりが確定耐え
- キョジオーンB特化ボディプレス30.3〜36.1%、乱数3発(47.1%)
- カバルドン無振りじしん18.8〜21.9%、みがわりが確定耐え
- キノガッサA182じならし15.7〜18.3%、みがわりが確定耐え
- キノガッサA182マッハパンチ31.4%〜37.6%、乱数3発(85.9%)
- マリルリA特化アクアブレイク26.7〜31.9%、確定4発
- マリルリA特化アクアジェット12.5〜15.1%、みがわりが確定耐え
- ドヒドイデ無振りひやみず6.2%〜7.8%、みがわりが確定で3耐え
- ウォッシュロトムC157ハイドロポンプ20.4〜24.0%、みがわりが確定耐え
- ウォッシュロトムC特化10万ボルト18.3〜21.9%、みがわりが確定耐え
- ウォッシュロトムC特化ハイドロポンプ21.9〜26.7%、みがわりが50.0%の乱数で耐え
- サーフゴーC特化シャドーボール39.2〜46.0%、確定3発
- サーフゴーC特化ゴールドラッシュ57.0〜68.0%、確定2発
→テラスタル前の場合28.2〜34.0%で超低乱数3発
苦手なポケモン
みがわりで起点を作りやすくしている分、技範囲を削っているのでカイリューやドラパルト、サザンドラといったドラゴンタイプ、ラウドボーンやヒートロトム等のほのおタイプには何もできません。得意不得意がはっきりしているポケモンなので、苦手なポケモンと対面したときは大人しく後続のポケモンに退きましょう。
相性の良い味方・構築例
ラウドボーンやヒートロトムに強い眼鏡サザンドラ、物理ドラゴン全般を起点にできる殻を破るパルシェン等は相性がいいと思います。私はサザンドラ、サーフゴー、ウォッシュロトム、モロバレルでサイクルを回しながら、隙を見てウルガモス、パルシェンで積んで崩していくという使い方をしていました。