皆様お久しぶりです。ふわりと申す者です。以前に育成論を投稿してから様々なポケモンを育てて来ましたが、飛び抜けて強い!と思える型を育成する事はなかなか出来ませんでした。しかし、今回紹介する型はなかなかに強力でしたので、皆様にも共有しようかと思い投稿を決意致しました。至らぬ点もあると思いますがよろしくお願い致します。
コンセプトと役割
スリーパーと言えば、皆様ご存知、さいみんじゅつの使い手として最も有名と言って差し支えないあのポケモンです。しかし、彼らを対戦で見かけることは殆ど無いでしょう。それもそのはず。その種族値は特防が115とやや優秀な以外は、かなり悲惨な数値となっております。そんな彼の足りない数値を補うべく目をつけたのが、ねむり状態とからぶりほけんです。さいみんじゅつが当たれば、1〜3ターンのアドバンテージを得られる可能性があり、それだけの時間があれば、スリーパーも立派なエースになれると考えました。では、このスリーパーの力がどれほどのものか共に見ていきましょう。
持ち物
からぶりほけん
今回のコンセプト上、確定です。素早さ上昇を活かして、2回目の催眠を上から挑戦するか、タスキ削りを入れる為に攻撃に転じるか、相手に応じて臨機応変にじゅうなん性を保ちつつ対応できます。
特性
ふみん
彼を採用するなら、一番に候補に上がるのはこれでしょう。キノコのほうし等の強烈な眠り技へのメタ特性となっており、状態異常を相手にも打ち返すシンクロ等の対策にもなっております。
せいしんりょく
エースとして採用するなら、この特性も間違いなく候補に上がるでしょう。相手の技でひるまないというのは強力な効果で、ねこだましはもちろん、苦手なあくのはどうの追加効果を無視したり、アイアンへッドでひるんだりと、何も出来ない可能性を無くすことが出来ます。
よちむ
エースとしては微妙ですが、使えないという訳ではありません。弱点の数が少なく、相手の不意のサブウェポンなどに対応できます。しかしこの型は基本的に相手のタイプはあまり関係なく、強引に催眠を入れていく形になります。
性格・努力値と調整
おくびょう最速
HS 252 C4
努力値は基本的にこの形で決まりです。エースであればCに振るべきかと思いますが、それよりは催眠を入れる試行回数が少しでも多い方が良いと思い、HSで振らせて貰いました。Hに振ることで大体の攻撃を1発は耐えることが可能で、からぶり保険と合わせて殆どのポケモンに2回の催眠チャンスが生まれます。
保険発動時、最速であれば実数値は260となります。
これは準速スカーフ121族まで抜くことが可能で、具体的には準スカーフモトトカゲやエナジーテツノワダチまでを抜くことが出来ます。はっきり言って遅いです
技構成
さいみんじゅつ
コンセプト的に確定です。相手を確率でねむり状態にする技としては高命中を誇り、保険と絡めて2回放てば、どちらかは相手に命中します。命中しなければなんにもなりませんがそういう技です。
わるだくみ
エース運用をするのであれば確定です。相手が寝ている隙に積みまくる。というのが理想的な動きではありますが、まず催眠を当てなければ話にならないので運ゲーである事に変わりはありません。
サイコキネシス
タイプ一致技になります。わるだくみ成功後は十分な威力を誇り、受けループ相手であっても、安定して高火力をたたき出すことが出来ます。
たたりめ
タイプ不一致ではありますが、ねむり状態相手であれば威力2倍で攻撃できます。眠らせてから直接使用することも可能で、使い勝手の良い技になります。
テラバースト
特殊アタッカーになりますので、テラバーストがそのまま打点になります。テラスタイプの変更による意表を突いた攻撃も出来ますので、自分のパーティと相談して搭載しましょう。
バトンタッチ
コンセプトからはズレますが、からぶり保険の効果を活かして後方に能力アップを繋ぎます。わるだくみとの噛み合わせもよく、裏のポケモンとのコンビネーションも活かすことが出来ます。
テラスタル
弱点を補完するタイプのテラスタルを推していますが、テラバーストの件も考慮し、他に有効なテラスタルも多くあると思いますので、自らの手持ちと相談したテラスタルが良いと思います。
立ち回り例
1.先発として登場。相手の先発にさいみんじゅつを放つ。
2.さいみんじゅつが命中した場合、たたりめやわるだくみを使用して、自分を強化するか、相手に負荷をかけていきます。
3.さいみんじゅつが外れた場合、自分の素早さが2段階上がりますので、スピードを活かして上から2回目のさいみんじゅつを放つか、攻撃してタスキを潰すかなどを行います。
4.2回目のさいみんじゅつが外れたら死にます。
与ダメージ計算
さいみんじゅつが通り、わるだくみが1回積めた前提での計算となります。C4振りでありながら、実践級のダメージをバンバンたたき出してくれます。
サイコキネシスランク+2
H4カイリュー 24.0〜28.8%(マルチスケイル)
H4 ウーラオス(れんげき) 136.4〜161.4%
H4 ランドロス(霊獣) 58.2〜69.1%(確2)
H252 ガチグマ40.6〜48.2%(確3)
HD252 ドオー 49.0〜58.3%(乱2)(93%)
たたりめランク+2 ねむり有
H4 ハバタクカミ91.7〜108.4%(乱1)(50%)
H4 コノヨザル90.4〜106.5%(乱1)(43%)
H252 霊ガチグマ 77.7〜92.0%(確2)
H4 サーフゴー51.6〜61.4% ねむり無
被ダメージ計算
A252陽気パオジアン かみくだく 121.9〜143.8%
A252いじ珠ミミッキュ シャドークロー93.3〜111.0%(乱1)(62%)
C252臆病 ハバタクカミ シャドーボール 71.9〜85.5%
A252陽気 ウーラオス(れんげき) すいりゅうれんだ 76.6〜90.7%
C252臆病テツノツツミ ハイドロポンプ 42.8〜50.6%
ご覧の通り、等倍であれば大体の攻撃をH振りで耐えることが出来ます。逆に、タイプ一致で弱点を突かれてしまえば、一撃で倒される事も多々あります。スリーパー自身の特防の高さも相まって、特殊相手にはかなり強気に動くことが出来ます。
苦手なポケモン
タイプ一致で弱点を突いてくるタイプやタイプはシンプルに苦手です。また、てんねんを持つヘイラッシャやラウドボーンとは撃ち合うのが厳しく、詰みアタッカーとしての弱点も露呈してしまいます。ただし、からぶり保険による素早さ増加がとても強力で、並のスピードからのアンコールには強く出る事が出来ます。シンプルに数値で受けてくる受けループも苦手と見せかけて、スリップダメージを受けながら眠りを後ろに繋げたりと、一筋縄ではいかない強みを持ち合わせています。ただ、どうしてもラム持ちには弱く、せっかくさいみんじゅつを通しても簡単に起きられてしまいます。使う相手はよく考えましょう。
相性の良い味方・構築例
スリーパーがエースを張る場合、後ろはねむり状態を活かせる可能性がありますので、後ろも積みアタッカーを添えた積みの二枚構築などがとても相性が良いと考えます。また、相手に確実に負荷に与える事が出来ますので、じしんかじょう持ち等と組み合わせて、裏のエースを完成させてしまうなど、味方との柔軟な対応が可能になります。それだけポケモン対戦におけるねむりとは強力な効果であり、対策必須な状態異常であったりします。からぶり保険とスリーパーとを組み合わせて、貴方だけの最強のスリーパー作成を目指してみてください。
ここまで育成論を見て頂いてありがとうございました!これを見て、スリーパーを使ってみたい!もしくは使ってみた!という事がありましたら幸いです。まだまだ至らぬ点が多いと思いますので、コメント欄などでご指摘頂けますと幸いです。